世界中で、３６５日、毎日、ただ、なにげなく使っているヘアゴム。そんなヘアゴムだからこそ、「今日も頑張ろう！」と思えるものができないだろうか？
高級といっても、何十万円もせず、毎日、普通に使えて、良い材料を使って、どこに行っても小さな勇気を与えてくれる、私のちいさな宝物と思ってもらえる高級品。
そんな高級なヘアゴムが、あってもいいと思いませんか？

「かんざし宮北」は、工芸と文化の街、古都金沢にて、貴金属製のかんざしを、金工の彫金という技法にてお作りしています。
ダイヤモンドに頼らない、日本の彫金技術による美しい宝飾品を目指して製作しています。製作に膨大な時間のかかる「ハレの日」用の高級かんざしをお作りしていますが、それゆえ「金額が高くなる」という至極当然の問題点と、「特別な日のためのお品は、毎日、使っては頂けない」という問題点がありました・・・。

やはり、作り手としては、毎日使って頂きたい！

・・ですが、どういうカタチにすればいいのか？
漠然としすぎていたので、「新しいモノ」に条件を付けることにしました。

一生使えて、美しくて、どの国の人でも使えて、購入しやすく、毎日使えるのもの？

1. と2. は、製作の基本にしていますので当然なのですが、「世界中の人が、毎日使えて、１万円以下の髪飾り」となると、問題点しかありませんでした・・・。

一生使えるということは、ゴムの交換が必須になります。髪色に合わせたゴムだったり、使いたい長さだったり、「リングヘアゴム」でも、「切って結んだゴム」でも使える金具。穴に通す金具では、リングゴムが使えず、かしめる金具では、簡単に交換できず、金属疲労で折れる可能性がある。

強度を上げようと、部材を厚くすると、重さも増え、結果、材料費も増える。貴金属では、よく起きる問題です。毎日使わないのであれば、デザインと軽さを選んでもいいのですが、「毎日使えること」が課題ですので、強度を保ちつつ、できるだけ軽く作る。

「安くする為に、簡単に作ると、誰でも作れるものにしかならない。」
かんざし宮北は、３６０度造形を得意として、立体造形の美しさを重視した作りをしています。
「ダイヤモンドに負けない美しい宝飾品」
ボールフックや、構造的な改良はもちろんですが、一番重視したことは「美しい造形」です。
全体としてクリアーしたように思いますが、いかがでしょうか？

「頑張っている自分への、ご褒美！」として、ぜひとも、女性にご購入して欲しいとは思っていますが、男性から、大切な彼女や、奥様に、この髪飾りを、贈られてみてはいかがでしょうか？
江戸の昔から・・とまでは言いませんが、意外に思われる方がいるかも知れませんが、実際に、かんざし宮北へのご依頼の半分は、男性からのご依頼です。

ぜひ、この機会に、「小さな宝物」を、大切な方へ！

3.5cmの世界へ、古都金沢の彫金技術で勝負する！

かんざし宮北が普段製作しているもので、「帯留め」と言われる、帯の飾り物があります。帯留めは、4cmほどの世界で、最高の造形で作る「手のひらの小宇宙」と言われているジャンルです。ヘアゴム用の髪飾りも、ほぼ同じサイズが、一番美しくおさまるように思います。

モチーフは「日本を感じられるもの」を基本にしていますが、「網目」では、あえて日本的にせず、世界中の人が見てわかるメッシュネットを用いて、「誰が見ても良い」と思って頂ける基準にしました。「日本の製品は良いな。」と思って頂くことで、日本を感じて欲しいです。バレエのヘアネットがモチーフになっています。
網目に編んである部分は、それぞれを重ねて作っていますので、網は一体化しており、強度が上がっています。

小紋柄の「麻の葉文様」をモチーフにしました。ダイアモンドのブリリアントカットのように、細かく面にすることが、一番キラキラと輝きますので、「麻の葉文様」は直線をつないだモチーフですので、より輝くように中心部分を立ち上げて、カット数を増やしました。繊細な線でキラキラと輝いてくれます。「麻の葉」は、子供の成長を願う縁起の良い吉祥文様です。

仏教の七つの宝石と、四方を意味する家紋の七宝紋。この七宝繋ぎは、接点に玉のある「星七宝（ほししっぽう）」で繋いであり、縁も付けましたので、「変形星七宝繋ぎ」になります。
七宝紋は、「世界中の財宝」と、「無限の子孫繁栄」を表す吉祥紋です。

竹を格子状に組んだ竹籠を図案化した籠目（かごめ）文様の一種で、これは四つ目編みになり、竹の間隔をあけた連子組（れんじぐみ）で作りました。「四つ目籠」と呼ばれる竹籠です。
籠目文様には、魔除けの効果があると言われています。

トラスシリーズは、4cmで作っています。
4cmサイズですと、貴金属ではどうしても重くなり、その分材料も多く使うことになり、それに伴い価格が上がってしまいます。
髪飾りは、なるべく軽く作るのが鉄則ですので、強度を上げながら、軽く、見栄えのする大きなモデルを作るために、トラス構造にしました。
中心の２つの円を、外側のトラスと玉で繋ぎ、構造の見えるリングにしました。

トラス-Sのオブジェクトは、一辺の長さを、4mmの「麻の葉編み」で作っています。「麻の葉文様」と似ていますが、「麻の葉編み」は、竹籠などの編みの柄です。トラス-Sは、編みの集合点を、オブジェクトの中心から上下にずらすなど、ワイヤーメッシュ（金網）のデザイン化として作っています。

トラス-Mのオブジェクトは、一辺の長さを、6mmの「麻の葉編み」で作っています。トラス-Sと同じく「麻の葉編み」ですが、編みの集合点を、オブジェクトの中心に配置して、トラス-Mは「編み目文様」として作っています。

トラス七宝は、接点に玉がある「星七宝（ほししっぽう）」で繋いであり、外円のトラスの接点になる玉（星）とのつながりが良く、全体に統一感のあるデザインです。トラスは橋にも使われる構造で、トラスによって道を支えており、これはトラスによって七宝を支えている構造です。

鱗紋は、鱗形（うろこがた）とも言い、鱗形といえば、「娘道成寺、清姫、蛇」をイメージさせる代表的な文様で、鱗形は、鬼女を表します。古くからも魔物を表し、転じて三角形を身に付けることで、「魔よけ」や「厄よけ」の意味を持つ文様になっています。

5mmのリングと、3つのボールフックだけで仕上げたモデルです。

リングというのは、２つの円で出来ている形で、内包する力のイメージを持ち、内に秘める意志を感じさせ、5mmという細さが、それを強調させます。

縦のラインに対して、横に一本、ジュエリーによって線が入る。
髪の流れを一度止めて、また新しく次の流れを作る。
一本のラインだからこそ表現できる、凜とした力強さが、5mmモデルの魅力です。

SILVER 925モデルで、数年間お使い頂いて、その後に、18金（K18）で特注してみて欲しいです。
銀という素材の良さと、金という素材の良さの違いを、お分かり頂けるモデルだと思います。

5mmリングを３つのパーツに分けて、可動域を追加したモデルです。
髪に沿って締まりますので、リングから、スクエア、トライアングルへと変形します。
リングの状態から外に広がらず、内側に曲がるだけの造形にする為、稼働ヒンジを下のラインに合わせて付けています。内側に曲げると、ヒンジ部分が現れます。

5mmはリングモデルで、12mmはプレートモデルです。
12mmはプレートとしては細めの幅で、平板全体をゆるやかな曲線で仕上げてあり、 貴金属ジュエリーとして落ち着きのある正統派スタイル、大人の雰囲気を感じさせます。

5mmモデルは、ぎゅっと凝縮された力強さがあり、凛とした印象になり、12mmモデルは、ゆるやかな面で形成されていますので、 穏やかさを感じさせるモデルです。

12mmプレートを３つのパーツに分けて、可動域を追加したモデルです。
髪に沿って締まりますので、リングから、スクエア、トライアングルへと変形します。
リングの状態から外に広がらず、内側に曲がるだけの造形にする為、稼働ヒンジを下のラインに合わせて付けています。 内側に曲げると、ヒンジ部分が現れます。

３つのマーガレットと、２つのクレマチスで構成されています。
多くの国の人が見ても分かる花として、世界中に咲く「マーガレットとクレマチス」、日本名では「木春菊と鉄線」で、どちらも日本的な花であって、世界中の人にとっても身近な花です。
形としてはマリンチェーンの形状と、ボールフックになります。
髪飾りではありますが、髪につけない時は、ブレスレットとして手首につけて頂くことを想定して、女性らしいお花のジュエリーにしています。

こちらをご存知の方、いらっしゃるでしょうか？
ハッサクや、オレンジの皮をむく専用のシトラスカッターです。普通は、プラスチックですが、材質をステンレスに変えて、昭和レトロにリデザインいたしました。
裏面には、いろいろな柑橘の漢字が刻印されています。

リデザインついでに、もう一つ、トラスモデルです。

化粧箱のご意見を募集中！

現在、箱が完成しておりません。箱屋さんと検討中（格闘中？）です。
紙製の化粧箱を予定しておりますが、お色や、質感などが決定しておりませんので、箱製作のご意見を募集しております！
「応援購入する」よりお進み頂きますと、ご記入頂けますので、貴重なご意見を頂けますと幸いです。 お手数ですが、ご意見がない場合は、「なし」とご記入ください。
すべてのご意見を取り入れることはできませんが、箱製作のご参考にさせて頂きます。

FAQ

Q. 素材を教えてください。
A. スターリングシルバーと呼ばれているシルバー925でお作りします。ひよこシリーズは、ステンレスになります。

Q. ヘアゴムは付いてきますか？
A. はい、3mmのヘアゴムがセットされた状態でお届けします。

Q. お手入れ方法を教えて下さい。
A. 日常のお手入れは、使用後に、柔らかい布でお拭き頂くだけで十分です。ヘア剤の成分によっては、変色の原因となる場合もありますので、その場合は、定期的に水洗いされることをお勧めします。

Q. アフターケアは頼めますか？
A. はい、落下などによる変形の修復も、有料にはなりますが、もちろん対応させて頂きます。
かんざし宮北 https://www.miyakita.jp/の「お問い合わせ」よりご連絡ください。