■プロジェクト概要

東京から2,000km南西に浮かぶ人口5万人の宮古島には、子どもたちのオーケストラ（ジュニアオケ）があります。この夏、この島に東北ユースオーケストラ70名が来島、宮古島の子どもたちとともに交歓演奏会を開催します。

東北ユースオーケストラは、東日本大震災を経験した東北３県（岩手・宮城・福島）の子供達で構成され、音楽家の坂本龍一さんが代表・監督をしています。
坂本龍一さんはこの演奏会には参加できませんが、宮古島の人たちにむけて 「古から民謡の歴史があり、南国の自然に包まれた宮古島は、東北の子ども達がストレス無く音楽に打ち込み、同年代の地元の仲間と触れ合い、友情を培う場所としてふさわしいと考えました。震災という、人の手では不可避な経験を背負った子ども達に、ならば人の手で、この瞬間にしかできない大きな経験をさせてあげたい。そのために何卒宜しくお願いします。」とのメッセージをくださいました。
この音楽祭を実現させ、より多くの皆様にお聴きいただくため、皆様の温かいご支援をお願いいたします。

■はじめまして、天野誠です。

私は生まれも育ちも東京、25年間東京を中心にバイオリニスト・指揮者として活動してきました。宮古島の美しい自然に感動し2007年に妻と共に移住、ジュニアオーケストラを設立しました。この島に世界的な音楽家や国内外のジュニアオーケストラを招聘ことにより、この島の子どもたちにさまざまな体験を積んでもらう活動をしています。

■宮古島市ジュニアオーケストラとは？

日本最南端のジュニアオケ「宮古島市ジュニアオーケストラ」は、2007年創立、5才から20才までの団員40名で、島内だけでなく沖縄本島や東京などで演奏会を開催、楽しく活動してきました。年に２回、彼らを中心に、国内外の一流演奏家やジュニアオケを集め、演奏会を開催してきました。

昨年春、今年春と２回にわたり、「20世紀最後の巨匠バイオリニスト」イヴリー・ギトリスを招き、音楽祭を開催しました。巨匠ギトリス本人が、「宮古島の子どもたちは特別な才能を持っている」と宮古島ジュニアオケの演奏能力の高さを絶賛したのをはじめ、クラシック音楽界の月刊誌最大手「音楽の友」７月号がその模様を３ページにわたって掲載、演奏水準の高さを記しました。
また、昨年夏には、ドイツ連邦共和国マンハイム市立音楽学校オーケストラ７０名が来島、宮古島市ジュニアオーケストラと交歓演奏会をしました。

美しい海に囲まれ穏やかな風が吹く癒しの島、宮古島。

優しい大人たちに大切に育てられ子どもたちは素直にすくすくと成長しています。そして、巨匠ギトリスも認めたように音楽的才能にあふれた子供たちが多いように思います。

残念ながら宮古島に大学はありません。高校を卒業した子どもたちは皆、一人ぼっちで島外へ旅立っていきます。孤独感や文化的ギャップから、せっかく素晴らしく育った子供たちが、心が折れてしまう例も多いのです。

子どもたちに強く生きる力を育てたい。
その為に、この活動を通じて子どもたちに以下の２点を体験してもらいたいのです。

まず、子供達に一流の演奏家や国内外のジュニアオーケストラによる「本物の音楽」を体験してもらいたいのです。本物の音楽は、聴き手の音楽的知識や経験には全く関係なく、心へ直接響き感動を与えます。本場の音楽に触れる機会の少なかった子供達にとって、「本物の持つ力」を知ることは広くこれからの人生に生かされていく体験となることでしょう。

次に、子どもたちに、音楽祭のステージで、「素晴らしい宮古島に生まれ育った喜びや感動」を精一杯表現してもらいたいのです。強い心を育てるために、自分たちの出自に誇りと自信をもつことが必要だと思うからです。そして、それがこの島の未来を担う次世代の人材を育てることにつながると思うのです。

■音楽祭について

公演名：みやこじま青少年国際音楽祭
日時：2015年8月18日(火) 午後５時開演
会場：宮古島市中央公民館（沖縄・宮古島）
 

■出演者

木野雅之（音楽監督・日本フィルハーモニ交響楽団ソロコンサートマスター）

古謝美佐子（沖縄を代表する民謡歌手）

東北ユースオーケストラ

宮古島市ジュニアオーケストラ

みやこじま青少年国際音楽祭オーケストラ

■演奏曲目

協奏曲集「四季」から「夏」

弦楽セレナーデ第1楽章／チャイコフスキー

カノン／パッヘルベル 他

子どもたちにいつも伝えていることがあります。

「将来、世界中のどこに住んでも、そこで出会った人に『あなたの生まれ育った宮古島は、きっと、素晴らしい場所なんだろうね！」といわれる人になりなさい。」

世界のどこに行っても力強く生きていけるように育ってほしいのです。
子どもたちは、この公演を通じて、大きく成長することでしょう。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。どうか、このプロジェクトを応援してください。

よろしくお願いいたします！