開発製品コードネーム

MOSS（燃す）

キャンプ初心者からベテラン・上級者も満足させる

焚き火の楽しさが味わえる焚き火台を開発しました。

・持ち運びが楽で、設置・片付けが簡単なものがいい

・もちろんデザインにはこだわりたい

・ちょっとした工夫で色々な用途に使えるのがいい

・美しい炎が見れるのは当たり前

・足場が悪い場所でも使えないと困る

・使うシーンや人数によって大きさ・高さを選びたい

・安全で丈夫、ながく使えるものがいい

この全てにお応えします。

初めて焚き火台を選ぶキャンパーの卵の方はもちろん、

今までいくつもの焚き火台を経験してきた上級キャンパーの方や、新しいスタイルを探しているネオキャンパーの方にこそ見て欲しい

自信を持ってご紹介する、徹底的なこだわりを詰め込んだ焚き火台です。

こだわりすべてをご紹介いたしますので、ぜひ御覧ください。

様々な特徴のあるこのギアに込めたテーマ

「アーバンブッシュクラフト」

※アーバン：都会的な便利・購入調達・手間いらずの手軽さ

※ブッシュクラフト：懐古的・現地調達・自然との調和

手軽に持ち運びできるけれど、様々なものとの掛け合わせで、可能性が広がる。

そんな便利さと不便さのいいとこ取りをする「オトナの焚き火」がテーマです。

そもそも、焚き火はもっと手軽に楽しめるものでした。

今では様々な道具を用意して、キャンプ場へ行って、というイベントをしなければ いけませんが、本来はもっと手軽で身近にあるものでした。

読書をするとき、友達と外で酒を飲みながら、星が綺麗な寒い夜に

ふらっと自然の中に出かけて、石を積んだり、少し地面を堀ったりして設営する

「直焚き火」が普通で、至高でした。

もちろんＢＢＱ目当ての鉄板や網焼きなどありましたが

串に刺した魚を炙り焼く、炉端焼きのようなしっぽりとした雰囲気の焚き火は

もう懐かしいものになっています。

身の回りにあるものを活用したり、手持ちの道具を応用したりする面白さを感じながら自然に溶け込む

少し懐古的な、今までにない「オトナの感覚」を感じられる空間を作る

あとから駆け付けた仲間とも「炎をシェア」して気兼ねなく語らう

そんな焚き火の魅力を味わうための工夫が詰まっています。

このギアの特徴を上げると11個にもなりました。

①2WAY：組み合わせかたで2通りの形状・サイズに

②デザイン：機能から生まれた無駄のない構造的な美しさ

③ケース：15inchノートPCサイズのアルミケース

④活用：ちょっとした工夫で色々な用途に使える

⑤燃焼力：独自のスリット穴設計

⑥炎：薪組みの楽しさと美しく安定した炎

⑦設置：設置柔軟性の高い構造

⑧安全性：落下危険性・分解危険性・熱伝導性への考慮

⑨素材：幾度のテストから導かれた適材の選定

⑩強度：工夫の詰め込まれた耐熱性能

⑪製作：薄板金属の匠が作る純日本製

たくさんの特徴がありますが、1つずつ紹介していきます。

まずは、このギア最大の特徴である組み合わせかたで2通りの形状・サイズで使える仕様についてです。

この焚き火台は5枚のプレートと2種類のロストルから構成されています。

4枚を使用すれば高さのあるピラミッド型

5枚を使用すれば低く幅の広いフラワー型

と言った形で

まるでパズルのように

このギア1つで2つのカタチとサイズをシーンに合わせて選ぶことが出来ます。

また、手軽さも兼ね備えており、20～30秒で組み立てられる仕様となっています。

無機質な金属だからこそ表すことのできる、洗練された美しさ。

熱によるプレートの変形を抑えるための通気孔の規則的な形状

軽量化と強度のバランス、焚き火の熱を脚部に伝わりにくくするためのトラス構造

細かな機能設計から導き出された、無駄のない洗練された美しさは、

道具としての魅力を宿しています。

アクティブにスタイリッシュに。

「都会派」、「アウトドア」という言葉を体現するような、こだわったケースになっています。

まるで雑誌を取り出すかのような感覚で外へ連れ出せるアルミケース。

バックパックからの出し入れもスムーズで機能性に優れているだけではなく

「見ないね。それ。どこで買ったの？」「ほんと個性的な君らしい」

そんな賛美が似合うデザインになっています。

アクティビティなギアでありながら、ひとり暮らしの部屋でも、拘りのガレージでも、保管をスタイリッシュに変えます。

アルミ材にアルマイト処理を施すことで汚れや擦り傷に対し耐久性を高めています

専用プレートの上面部分にはＵ字カットを複数設けており、お手持ちのスキュアー（串）等を活用しやすいようにできています。立掛けての炙り焼き、横にブリッジに組めばケトルやメスティンを置くこともできます。

また、低い位置から炎が見える事もあり、トライポッドや焚き火ハンガーなどとの組み合わせは、この上ないほど絵になります。

付属販売品やそれらの機能を設けない代わりに、良かった頃の直焚き火のように、道具の応用と工夫で大人らしい楽しみを得られる構造になっています。

テストを繰り返す事で、独自の外気取り込み用のスリット穴のサイズや配置を工夫しています。

ロストルの位置、ロストル下の開口面積の最適化などで美しい炎が立つ燃焼性を確保。

また、それらの穴は灰のセルフクリーニング性も兼ねており、火箸で熾火の隙間を確保するだけで火吹き棒の使用を最小限にする高い燃焼性を実現しています。

箱型、Ｖ型、皿形など様々な形状の焚き火台があります。

ピラミッド型とフラワー型を採用した理由は「炎」にありました。

薪や炭の配置などを工夫することで炎は足元まで美しく灯してくれます。

直焚き火の様に薪の組み方を工夫出来ることはあの頃の楽しさのひとつ。

基本的な薪組みから独自の組み方など、炎の強弱や持続性のコントロールを学びとともに楽しんでいただけます。

また、火起こし時に少量の炭を加えておくことで焚き火の安定性と持続性が増します。

石、岩、砂利、木の根など、アウトドアであれば設営場所が平坦だとは限りません。

ガタつきを抑えるため石などを脚部の下に入れて、これでは外れた際の横転の危険性が高まります。

その事から、設置場所の地形へフィットし易い様に配慮しました。

いずれのスタイルでも、脚部の可動域があることで地面との接地性を上げ、横転の危険性を出来る限り減らしました。

(脚部可動限界と姿勢保持試験のプロモーションＧＩＦ)

ただ、火はふとしたタイミングで危険なものに変わる可能性があります。

だからこそ、強固なだけでなく組み立て構造が非常に重要な要素と考え、折り畳み式ではなく「組立て式」を採用。また、組立て後の安易な分解の危険性を下げられる強固な嵌め込み構造にしています。

また、やけどなどの危険性をできる限り少なくするためにも、脚部のトラス穴を開けることにより、熱伝導性を低減させ、できる限り金属熱伝導の影響が少なくなるように配慮しました。

また、重量は2Lペットボトルを切る1.9kg。

アクティブシーンに合うよう、できる限りの軽量化をするのは勿論のこと

製造業での「安全第一」視点から

アクティブなだけでなく、足元への落下時の危険性まで考慮し

専用プレート1枚毎の重量まで意識し、細かく調整しながら設計しています。

適材選定のための開発テストにおいて、幾度も高温度域燃焼テストと加減熱テストを実施。

薪では得られない長時間の高温域で検出された最高中心温度はなんと914.1℃。

(国産メーカー赤外線高温測定機での測定)

このことからステンレス鋼の中でも耐熱温度９８０℃の高い耐熱特性と耐酸性を有するオーステナイト系ステンレス鋼を採用しています。

ステンレスでも金属である以上、必ず熱による膨張等変質は起き得ます。

特に炭を使用する場合は高温が持続する環境では起きやすくなります。

通気口の数と配置などを工夫し、加工や強度の見直しを何度も重ね、歪みの可能性を最小限に抑えるとともに起き得る歪みを同じ方向性の歪みへと集約。

熱による歪みと組立て強度の低下を最小限に抑える工夫を施しています。

長年にわたり薄板金属の勘合製造を生業としてきた金属加工業社が

金属の特性と真剣に向き合って開発したピュアジャパン製。

●組立て式焚き火台スタンド

サイズ（高さmm×幅mm×奥行mm） ※組立て時

4枚組時 ： 約195ｘ約210ｘ約210(4角形)

5枚組時 ： 約140ｘ約340(最大幅5角形)

※商標登録申請中(商願2021-008433) ※意匠登録申請中(意願 2021-001779)

●収納ケース

約25ｘ約255ｘ約315

重量（kg）

・本体(専用プレート5枚)＋ロストル(2枚)： 1.21kg

・収納ケース： 0.69kg

合計 ： 1.90kg

素材

・耐熱オーステナイト系ステンレス鋼 ： SUS309S

垂直耐荷重（kg）

4枚組み ： 10kg

5枚組み ： 7kg

※画像内で使用されているコードネームのロゴは展示仕様のものです

※開発製品ですので、リターンまでに商標の登録が完了しない際は、製品型番型式の表記でのお届けになります

※初回のご使用時は必ず「５枚組み」で開始してください。

均一に熱を入れる様に充分燃焼させて５枚同時に熱をなじませてください。

※ロストルを必ず使用してください。

4枚組立時（ピラミッド型）

①ロゴ入りのプレートを除く

②残ったロゴの無いプレートを2枚持つ

③1枚目のスリットに2枚目のフックを挿入し組付ける

④2枚目のスリットに3枚目のフックを挿入仕組み付け

⑤ロゴ入りプレートを取り3枚目のスリットへフックを挿入し組付け

⑥1枚目のフックを4枚目(ロゴ入り)のスリットへ挿入し組付けます

5枚組立時(フラワー型)

※上記④まで同様

⑤3枚目のスリットに４枚目のフックを挿入し仕組み付け

⑥ロゴ入りプレートを取り4枚目のスリットへ5枚目(ロゴ入り)のフックを挿入し組付け

⑦1枚目のフックを5枚目(ロゴ入り)のスリットへ挿入し組付けます

※組立ての際は必ずしゃがんで組み立ててください。

立った状態での組立ては、落下した際（足元や小さなお子様に気が付かないなど）の事故の危険性があります。怪我がなく楽しいひと時になる様にご注意ください。

※緊急時以外は水をかけて消火することはしないでください、急激な温度変化により金属が大きな歪みの影響を受けます。

Ｑ：アルミケースは焚き火下敷きとして使用できますか？

Ａ：熱による大きな変形が発生するため絶対に使用しないでください。

Ｑ：この製品がSUS309S(耐熱温度980℃)にした訳は？

Ａ：耐熱性が高いからです。

この製品は板厚1.0～1.5ｍｍ、材質SUS430とSUS304で開発をスタートしました。現在開発中のテストで測定確認された内部の中心部の温度は最高で914.1℃。その周辺も850℃～890℃前後の温度が計測されたことから、材料がこの温度域に接する環境である事と本製品の開発コンセプト(軽量の利便性及び取扱い安全性)を考慮して、SUS309Sの耐熱温度特性を採用することにしました。

Ｑ：垂直耐荷重とは？

Ａ：組立てた状態の製品対し垂直に荷重をかけた状態です。一般的な耐荷重もこれと同様かと思います。

Ｑ：錆(腐食)について教えてください

Ａ：錆＝酸化です。この焚き火スタンドは耐酸化特性の高い同一ステンレス材を採用しています。現在までの燃焼テストではSUS309S、SUS304には錆の発生は確認できておりません。ステンレスとはいえ主原料は鉄ですので絶対に酸化しない訳ではありません。

酸化や腐食の環境は耐薬品や耐熱が主な環境になりますが、これとは別に、屋外など水分の影響を受け易い環境において異種金属と接合すると「電蝕」という腐食現象が生じます。

そのため、本体設計においては同一の材質を採用しています。

定価：27,500円(税込)

内容：専用プレートｘ5枚

ロストル4角形ｘ1枚、5角形ｘ１枚

アルミ製専用収納ケースｘ1ケ

先行予約販売期間

2月3日： 開始

3月15日：終了

発送開始予定

4月下旬

私たちは東京都の青梅市で主に高精度の勘合組立てを主体とした精密板金加工を営んでいます。

2018年、「目だけでなく、心も奪うモノづくり」を合言葉に、

自分たちの持つ薄板金属加工の可能性を新しい視点で伝えていく事を主眼に「バンキング」という社内プロジェクトを3年前に立ち上げました。その最初の自社開発製品コードネームが「MOSS（燃す）※1」です。

BBQとは異なる、昔の良かった頃の直焚き火の楽しさを、最小限の道具をバックパックに詰めて持ち歩けることに特化したオトナ感覚のあるパーソナルギアが欲しい。

金属加工経験だけでなく日頃の安全への配慮など、開発製品を通じて小さな製造業でも出せる解答がきっとあるはず。

拘ったのは、薪組みを工夫して炎を綺麗に焚く、焚き火本来の楽しさを得られる事。

五徳などのBBQコンロとしての付属販売部品はできる限り排除する事。

ユーザーのお手持ちの道具を活用したり応用する学びと面白しろさを残しておく事。

今までにはなかったオトナの感覚と所有満足を感じられるようにすること。でした。

私たちの拠点であるここ青梅は、地理的に山岳と平野の両方を併せ持ち、自然と都会それぞれの入口が融合するポイントにあります。

都会と自然、新しさと懐かしさ、楽しさと安らぎ、そして、あの頃とこれから・・・金属の特性と加工技術を最大限活用することで、良かった頃に都会的な感覚を加えた製品の開発を進めていきます。

※１：登録商標申請中