アジアのイージーパンツをアレンジしたミャンマーパンツを、日本の伝統布「亀田縞」で。

▲ユニセックスなデザインです

亀田縞は江戸時代の元禄九年（西暦1696年）に生まれ、新潟県の亀田郷の人々の暮らしを支えた伝統織物です。

平安な暮らしが300年と続いた江戸時代に、町では縞柄が流行しました。浮世絵の中にもそれを見て取る事ができます。

亀田郷の米づくりと農民の暮らし

亀田縞は新潟県亀田郷の湿地帯で農民たちによって生み出されました。亀田郷はかつて芦沼と呼ばれる低湿地帯で、腰まで水に浸かっての過酷な農作業を行っていました。

江戸時代に木綿織の生産が始まり、農閑期の冬場の内職で織られるようになりました。亀田は日本最北の綿栽培の栽培地でもあり、過酷な米作りを支える、水や泥汚れにも強い農作業着でした。

この木綿織が亀田の街に運ばれ、問屋を通して「亀田木綿織」として販売されるようになりました。　　　　

織物のまちとして発展　隆盛を極めた亀田縞

亀田縞は明治後期から大正年代にかけ（西暦1870年〜1920年）最盛期を迎え、大正の末期には600を超える織物業者が存在し、北海道や東北に販売されました。

昭和に入ると和服から大量生産の洋服へと代わり農村の需要は激減、戦時下には綿糸の入手が困難となり、亀田縞の歴史は幕を閉じることとなります。

平成14年(2002年），亀田縞の布と見本帳が見つかったことから，亀田に残った2軒の機屋によって江戸時代の縞を再現した、亀田縞復活の取り組みが始まりました。

約50年の時を経て現代に復活し、現在は350種類以上の縞柄を販売しています。

日本の伝統を受け継ぐ亀田縞

亀田縞は糸繰り・整経から検品までを自社の工場で一貫して行い、人の手と目による検品体制を敷いてます。「 縦縞はおめでたい吉祥の柄。昔の人が長く幸せが続くようにと願って織った方法」にこだわり、復刻した伝統織物を作っています。

縫製は、さいたまと岩手のハイテック

アウトドアウェアや国内ハイブランドの服も手掛ける、高い技術力を持つ縫製工場です。CADでパターンを作成し、生地を裁断してアイロンをかけ、最後に丁寧に縫製します。

柄

江戸時代に庶民に愛用されていた縞柄。350種類以上の縞から、現代の街着にもあう、4つのベーシックな縞を選びました。

▲４種類の生地の履き心地は同じです。

サイズ

▲男性モデル：身長185cm/腰回り100cm、着用サイズ：LTサイズ (ウエスト110cm/ 丈92cm）。腰回り＋10cmがちょうど良いサイズです

▲女性モデル：身長160cm/腰回り80cm、着用サイズ：Mサイズ (ウエスト100cm/丈87cm）。Mサイズが女性のフリーサイズ、身長168cmはMTサイズも合います。
▲上記以外のサイズの方はTokyoPouchまでお問い合わせください。（注：参考写真は備後節織で亀田縞ではありません。形は同じです）

▲ウエストはゴム＋紐で調節できます。体を締め付けないデザインですので、療養中の方などにもおすすめです。

▲簡単にはけます！（注：参考写真は備後節織で亀田縞ではありません。形は同じです）

仕様

【素 材】綿100%
【原産国】生地・縫製ともに日本
【ご注意】
・映像ではパンツのデザインを見せる動きをしています。強風、運動でパンツがめくれるデザインですので、部屋着としての活用をおすすめしています。
・洗濯で縮みます。表記は洗濯後のサイズです濡れたままです。放置した場合、色移りや色落ちをする事がありますのでご注意ください。
・手洗いをお勧めしていますが、洗濯機もご使用いただけます。干すときは、軽く脱水し小じわを伸ばして陰干ししてください。アイロンは、軽くかけてください。

2017年、ミャンマーへの旅。

135の民族がいるといわれ、伝統服ロンジーを着て生活しています。

同年にスタートした、世界の生地を楽しむTokyo Pouch。そのポーチ用の生地をミャンマーで探す中、市場でスカートのようなパンツを購入しました。そしてそれは旅行中に大活躍。

日本戻ってからも”ミャンマーパンツ”とよびながら愛用。2本目が欲しくて探しましたが、売っていない。それなら作ってしまおう！と、日本の生地で女性用のパンツを作りました。

Tokyo Pouchは自社アトリエで作っていましたが、パンツは難しい。ちょっと生産のハードルが高いな、、と思っていたところ、学生時代の友人の縫製会社にお願いできました。埼玉と岩手に縫製工場があり、国内ならではの小回りのきく対応をしていただきました。

▲2021年、アロハシャツ用トラ柄生地のミャンマーパンツ

販売開始後、男性も愛用してくださる方がちらほら、、よし！次は男性向けを作ろう！と2022年に「備後節織ミャンマーパンツ」Makuakeでのプロジェクトが始まりました。

おかげさまで目標金額を達成し70着のパンツを生産・配送することができました。

また、海外クラウドファンディングにもHakama Pantsとして挑戦し、欧米を中心に130名以上の方に応援購入いただきました。

備後節織でも使われている天然藍は、徳島が国内の一大産地。2022年夏に徳島へ行って藍染体験をし、また老舗織元の長尾織布さんでの阿波しじら織の見学をしてきました。そして、2023年は阿波しじら織ミャンマーパンツでの再チャレンジ。

生地を探す旅は続き、2024年は展示会で出会った新潟の伝統布・亀田縞でのミャンマーパンツ制作を開始しました。夏に快適なミャンマーパンツ、いろんな方に楽しんでいただけば幸いです。

悲しいことに、2021年のミャンマーパンツの立ち上げ時にミャンマー軍のクーデターが起こりました。またミャンマーに平和な日々がくるように願い、売り上げの１部を人権団体・慈善団体に寄付しています。

2021年度 一般社団法人Earth Companyを通じて、ミャンマーの人権活動家・ウェイウェイ・ヌーの活動
2022年度 ミャンマーの平和を創る会(チィチィキンキン）が実施しているミャンマーでの食料・教育支援活動
2023年度 ミャンマーの平和を創る会(チィチィキンキン）が実施しているミャンマーでの食料・教育支援活動

実行者紹介

みかん Tokyo Pouch オーナー。企画戦略・Webデザインなどの仕事に就き、2017年、Tokyo Pouchを立ち上げる。世界を旅して見つけた生地でポーチの制作、販売を行う。2021年よりMyanmar Pantsを販売。

みーちゃん Tokyo Pouch猫店長。2013年5月生まれ。ブランドの顔としてポーチのチャームやタグに登場。毎日アトリエの見回りを行う。

オリジナルブランドのTokyo Pouchを展開しています
◎世界の生地を楽しむTokyoPuch
https://www.pouch.tokyo/
◎Myanmar Pants
https://mpants.tokyo/

ご協力生産者
◎生地：亀田縞 – 江戸ストライプ
https://kamedajima.net/
亀田縞は亀田繊維工業協同組合の登録商標です
登録商標第5661445号

◎縫製工場：有限会社ハイテック（埼玉・岩手）
http://hytec.jp/

撮影協力モデル
パーソナルトレーナー @ikechan_kamakura