多様で豊かな日本酒文化を未来に引き継ぎたい。そんな想いで2015年に創業したナオライ が研究を重ねた末にたどり着いたお酒。それが各地の日本酒酒蔵から仕入れた純米酒を原料に独自の技術で造る熟成酒『浄酎』です。

昨年Makuakeにて実施した新商品『琥珀浄酎』の先行販売では、大変ありがたいことに684名の方から応援をいただきました。現在は徐々に生産量を増やし、中国・台湾をはじめとした国内外のお客様にもご愛飲いただいております。

この度ナオライでは、約1年ぶりのMakuake企画として、各日本酒酒蔵との共創によって生まれる唯一無二の浄酎を連続リリースする"酒蔵共創シリーズ"を始動します。

第一弾は、2019年の浄酎開発当初からご一緒している「山岡酒造（広島県三次市甲奴町）」の純米酒から造る国産桜樽熟成の浄酎です。

僅か200Lの希少な浄酎を、新たに鋳造したオリジナルボトルに詰め、数量限定で販売します。

繊細で香り高く、上品な和菓子を思わせる甘美な味わいを、ぜひお楽しみください。

日本には日本酒蔵が各地に存在し、歴史を積み重ねながら地域と共に日本酒を醸し続けています。一方多くの酒蔵が近代以降醸造を止め廃業をしています。

何百年も時を重ねてきた酒蔵が潰れていく。もったいない。なんとかしたい。多様で豊かな日本酒文化を未来に引き継ぎたい。この想いから日本酒の価値を探求し続ける自分たちにしかできない事業を創造するために2015年4月6日にナオライ株式会社を創業しました。

創業と共に、各地の酒蔵が地域の魅力をくり抜く酒造りを目指し、広島で一号案件スパークリングレモン酒MIKADO LEMONを開発しました。

理想的な酒を生みだすために瀬戸内海に浮かぶ三角島に三角島レモンガーデンを構え、農薬を使わないレモンの自社栽培を続けています。

地中に棲む微生物、瀬戸内海から吹く潮風、小鳥の鳴き声、レモンの葉の上を走るてんとう虫。三角島レモンガーデンで土と出会い直し、たくさんの自然と触れることで、見える風景が変わりました。近代以降、貨幣経済が進み効率や目に見える価値が重視される世の中で私たちの生活はどこか「人」中心になりすぎているのではないか。良いレモンや良い酒は、決して人の力だけでは生み出すことはできないのではないか。そんなことを三角島レモンガーデンが教えてくれました。

日本各地に千箇所以上点在している酒蔵は、稲穂が育つ田んぼ、自然から湧く仕込み水、発酵をすすめる菌、そして地域の歴史共に存在し、古来から人と自然と微生物が見事に共存する醸された状態を体現しています。そしてこのような世界こそ、日本酒業界が未来に引き継ぐことのできる価値ではないかと考えます。

では、「醸す」拠点である全国の日本酒酒蔵の皆様と共に、国土や風土をじっくり耕し醸して未来へ引き継ぐために、私たちに何ができるのか。

長年考え抜いた末に生まれたのが『浄酎』であり、この度リリースに至った"酒蔵共創シリーズ"です。

本シリーズでは、これまで以上に各酒蔵/地域の個性を引き出す『浄酎』を造り、そして発信をして参ります。

ぜひ、皆さまにも応援購入を通して、その魅力を楽しんで頂けますと幸いです。

『浄酎』とは、日本酒酒蔵の再生を目指して生まれた全く新しいお酒です。

各地の日本酒酒蔵が丹精込めて醸した純米酒からピュアなアルコール分を抽出する「低温浄溜」という独自の特許製法によって、日本酒由来の豊かな香りと風味をそのまま凝縮しています。

さらにタンク/木樽熟成によって時間が経つほどその風味は丸く深みを増すため、日本酒業界の課題である「海外輸出」や「常温での長期保存」にも適した、付加価値の高まるお酒として、大きな可能性を秘めています。

口に入れた瞬間、深く透き通った旨味が舌全体に広がるその感覚は、今までに体験したことのない味わいです。

私たちが目指すのは、酒蔵ごとの日本酒の特徴を活かした『浄酎』造りです。
現在、浄酎の原酒には、広島県内4つの酒蔵が丹精込めて醸した純米酒を使用しています。
一般的にも、日本酒はアルコールに個性が出ると言われていますが、実際に浄酎を飲み比べてみると、真にその意味が理解でき、日本酒の奥深さを感じることができます。
この度リリースする"酒蔵共創シリーズ"は、私たちが浄酎造りの中で日々感じる各日本酒酒蔵の持つ魅力を、皆さまにも楽しんで頂きたいという思いから始まりました。

"酒蔵共創シリーズ"第一弾の商品は、「山岡酒造（広島県三次市甲奴町）」の純米酒から造る桜樽熟成の浄酎です。

現在、浄酎の生産・熟成の拠点であるナオライ神石高原浄溜所には、計21本のオーク樽が並んでいます。

中でも、在庫は僅か一本(200ℓ)のみ。浄酎の製造開始当初から密かに熟成を行い、リリースの時を待っていたのが『浄酎 -Purified Spirit 金紙垂 桜樽熟成』です。

熟成期間は約2年半、無色透明・ピュアな浄酎は、ほのかな琥珀色に色づき、サクラ木が香る甘美で上品なお酒へと変化を遂げました。

この度お届けする、『浄酎 -Purified Spirit 金紙垂 桜樽熟成』の原料にはナオライが浄酎開発当初からご一緒している山岡酒造さんの純米酒を使用しています。

山岡酒造さんは1890年頃に創業した、広島県三次市の老舗酒蔵です。
代表銘柄の「瑞冠(ずいかん)」をはじめ、地元で長く愛されるお酒を、畑中裕次杜氏を中心とした若手蔵人が丁寧に醸しています。

また、今回のリターン品の一部には、浄酎の原酒となる山岡酒造さんの純米酒を用意しています。

純米酒の原料には、ナオライが酒蔵を構える神石高原町で有機農業を営む「TANABE FARM」さんの「つきあかり(飯米)」を使用。自然の恵みを無駄なく使用するため、お米はほとんど磨かず精米歩合は95パーセント。さらに、「生酛造り」という、蔵に住む微生物の力を活用した自然発酵法で仕込む、他にない仕様の日本酒ができあがりました。

これは、ナオライが考え続けていた「浄酎に使用する究極の純米酒とは？」という問いに対する、一つのアンサーのようなお酒です。

"自然にやさしく、酒蔵の個性が活かされた"日本酒を増やしていきたいという思いを共にしたTANABE FARMさん、山岡酒造さんと議論を重ね、試行錯誤の末、熟練の技で仕上げていただきました。

恐らくはじめに飲んでいただいた際には、その強い旨味に驚かれると思いますが、飲み進めるほどに体になじみ、癖になるような味わいのお酒です。
ぜひ浄酎と飲み比べて頂き、低温浄溜・熟成による変化の過程、ストーリーをお楽しみください。

清酒「瑞冠」を造る山岡酒造は、広島県北部にあり、標高350ｍの寒暖の差の大きい地の利を生かし、幻の米「亀の尾」をはじめ、「雄町」「山田錦」「新千本」など、農家と共に、酒米の生産から醸造まで一貫して手掛けています。
「地酒は文化」を合言葉に、潤いと誇りある地域社会への貢献を目指し、循環型社会実現の要となる酒造りに努力する、伴農繁醸（はんのうはんじょう）蔵です。

弊社とナオライさんとのご縁は、山岡酒造の立地する甲奴町へのある移住者さんを通じた交流がきっかけでした。
元々弊社では、日本酒造り専門に原料から、醸造まで一貫して手掛け、出来た清酒瑞冠を、おいしく飲んでいただくことだけを考えており、他の種類の、原料としての製造は、考えていませんでした。しかし、三宅社長の話をお聞きし、日本酒の酒蔵のお酒を、新しい試みの浄酎として広く世界へ届けたいという考えに、地酒専門蔵元にない可能性を感じ、提携に至りました。

今回お届けする、清酒瑞冠は、まさに浄酎を製造するために醸した、日本酒原料を、この機会に特別に味わっていただくために瓶詰めしたお酒です。通常清酒瑞冠として飲んでいただくお酒は、精米歩合70％以下のお米で仕込みますが、このお酒は、ナオライさんご契約のつきあかりを95％精米、5％のみ表皮を削ったお米で仕込んでいます。発酵は、蔵内の微生物が活躍する生酛仕込みです。お米表面のミネラル分やタンパクなど酵母菌の栄養分がたっぷりある原料米で、荒い発酵にならないよう、温度管理に注意して醸造しています。

お酒は、適度な苦味、酸味など通常のお酒よりしっかりした風味、濃厚な味わいのお酒です。燻製の料理や、発酵食品、ブルーチーズなどと共にお楽しみください。

３年目を迎える浄酎ですが、もっと長期の貯蔵、熟成で浄酎ならではの味わいの世界が花開くものと思います。ナオライの皆さんの、お米から栽培する環境、発酵をつかさどる日本酒文化への共感、持続可能な社会への思い入れなど、たくさんの啓発を糧に、将来の世代につながる清酒「瑞冠」を造っていきます。

またこの度、新たな取り組みとして300mlサイズのオリジナルボトルをリリースします。

兼ねてから頂いていた"浄酎をより手軽に楽しみたい！"というご要望にお答えするため、これまでと同様にデザインは「NOSIGNER」さん、鋳造は「酒井硝子」さんと共に、唯一無二のボトルを造り上げました。
落ちる瞬間の水滴を模したオリジナルボトルは、手元に置いておきたくなる一本です。
一般販売に先立ち、今回のリターン品は全てこの新ボトルでお届けします。
自分へのご褒美として、また大切な方への贈り物としてもお選びいただけると嬉しいです。

サポーター様には、以下のリターンをお届けいたします。

【お酒がお好きな方に、『浄酎』をお届け】

・浄酎 -Purified Spirit 金紙垂 桜樽熟成 300ml

～楽しみ方～
和を感じさせる穏やかな香りが特徴の一本です。
食後のデザートに、和菓子と合わせてお召し上がりください。
少量をバニラアイスにかけて頂くと、高級感のある大人のスイーツに生まれ変わります。

・浄酎 -Purified Spirit 銀紙垂 300ml（ステンレスタンク熟成）

～楽しみ方～
日本酒の華やかな香りが特徴の一本です。
オンザロックでゆっくりと、和食と合わせてお召し上がりください。
トニックウォーターで割って頂くと、食後にスッキリとお楽しみいただけます。

・山岡酒造 純米酒 生もと 精米歩合95パーセント 300ml

～楽しみ方～
お米の強い旨味が特徴の一本です。
熱々に燗を付けて、煮物やおでんなど出汁の効いたお料理と合わせてお召し上がりください。
すき焼き、カレーなど味の濃いお料理に、ご飯の代わりとして合わせていただくのもおススメです。

【お酒お飲まれない方に、ナオライサポーターグッズをお届け】
・ナオライ応援セット（Tシャツ＆手ぬぐい）

日本酒のシンボル「杉玉」をモチーフに、ナオライのテーマカラー「浅葱色」でデザインしています。
お届けしたTシャツと手ぬぐいを身に着け、ぜひナオライのレモン栽培・酒造り体験にお出でください。

【その他】

また、プロジェクト終了後、サポーターの皆様とつながるオンラインイベントを開催予定です（2022年1月20日(金)20時〜 開催予定）。ぜひご参加ください。

この度応援頂いた資金を以下の通り活用させていただき、浄酎の生産を進めて参ります。

◎50%：原料の調達
◎50%：酒蔵整備（オーク樽、タンクや備品の購入）

ナオライは、今後も浄酎の生産を通して全国各地の酒蔵さんとの提携を増やし、多様で豊かな日本酒文化の継承に貢献することを目標の一つとしています。

さらには、ナオライのインパクトアドバイザーに就任いただいている「一般社団法人アース・カンパニー」の濱川明日香さん・濱川知宏さんが推進している企業のエコ施策「Operation Green」にも参加しており、お酒を造れば造るほど、有機の田畑が広がれば広がるほど、地球環境や生物多様性の保全に貢献できるような酒造りを目指しています。

そして、お酒づくりを通じて人と自然が調和するような生き方や企業活動を実現し、持続的な経済や暮らしを自分たちでつくり上げていくモデルを、広島から確立させることを夢見ています。

三宅紘一郎
創業者／代表取締役
1983年生まれ広島県呉市出身。親族が酒蔵関係者が多く、幼いころから日本酒に興味を持ち、大学時代は日本酒を中国で広げたいと上海へ留学。20代の9年間を上海で過ごし日本酒を売り歩く。2014年東京でソーシャルスタートアップアクセラレータープログラムSUSANOOと出会いナオライを創業。ナオライ創業メンバーと参加したインドネシア・ウブドのスタディツアーで体感した自然と人が調和した世の中に未来を感じる。「人、自然、微生物、すべての命が尊重され調和されている醸された世の中」を日本酒を通じて表現する。

【久比浄溜所】

竹田麻里
自然農パートナー／まりもり自然農園主
広島県呉市出身。耕さず肥料や農薬を使わない自然農を独学で学び、呉市の郷原地区で「まりもり自然農園」を開園。ナオライメンバーが園地を訪れ生き生きとした作物や生態系豊かな土壌環境に感銘を受けナオライの自然農パートナーを依頼され参画。

藤井直政
自然農チームメンバー
呉市蒲刈町出身。呉市役所で29年間勤務後、医療事務の仕事に従事。日本酒や焼酎の歴史に興味があり、日本酒と焼酎の唎酒師資格。2020年からナオライに参画。久比の酒蔵の立ち上げや自然農でのレモン畑の開墾を進める。

【神石高原町浄溜所】

松井咲樹
浄酎生産マネージャー
神石高原町出身。神石高原の浄酎浄溜所の立ち上げ時からナオライに参画、浄酎の生産体制を構築している。また浄酎の副産物でのお菓子づくりや農園づくりを推進している。

竹澤元哉
プロダクトマネージャー
1997年生まれ横浜市出身。上智大学外国語学部卒。大学在学中、様々な国を訪れる中で、発酵を中心とする和食文化の魅力に気付く。帰国後は日本酒にドハマリし、スペイン語で国際利き酒師の資格を取得。「多様で豊かな日本酒文化を次世代に引き継ぐ」というナオライの思いに共感し、大学卒業後参画。 Iターンで広島県神石高原町に移住し、主に浄酎の商品企画、営業に取り組んでいる。

田辺きょうこ
ナオライ 神石高原生産チームメンバー
東京都出身。神石高原町に地域おこし協力隊として赴任し移住。現在は子育てをしながら浄酎の生産・販売のサポートを行う。

【リモートチーム】

野口 聡
エバンジェリスト
社会人生活で2年過ごしたロシアにて、ウォッカの洗礼を受けた後お酒全般をこよなく愛す。ナオライの理念や浄酎の可能性に魅せられ、国内電機メーカーでの業務の傍ら、ナオライ生産チームに参画し浄酎の進化を模索中。

＊ ナオライは以上のメンバーに加え、多様性豊かな日本酒文化を未来に引き継ぎたい、生物多様性豊かな農に携わりたい仲間を引き続き募集しています。

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【ナオライ 社名由来】

社名の由来は、神事や祭りの終了後に神前に奉納したお米やお酒を神職をはじめ参加した者でいただく行為である「直会（なおらい）」にあります。

古来から神聖な場には酒があり、また酒を飲み交わす行為を通じて人と人とが繋がってきました。

直会の場のように、日本酒が世の中で重要な役割を担っている風景を増やしたい。同時に日本酒の新しい価値を創造し、それを酒蔵の根付く地域に還元したい。そんな想いを込めて名付けました。

【メディア掲載】
・【日本経済新聞】酒紀行 (2022年10月6日 掲載)
・【日週刊ダイヤモンドオンライン】新日本酒紀行（2021年10月31日 掲載）
・その他 ニュース一覧

【ライブラリー】

山岡酒造にて、浄酎の原酒となる純米酒のテイスティングを行った際の写真です。
この度リターン品に設定している純米酒についても、ナオライ・山岡酒造さんでディスカッションを行い、細かい仕様を決めていきました。

浄酎は、ストレート、ロック、炭酸割。食中酒、食後酒として、様々な飲み方シチュエーションでお楽しみ頂けるお酒です。
ナオライメンバーで飲み比べを行った際の写真をご参考に、ぜひお料理とのペアリングもお楽しみください。

-浄酎 金紙垂 桜樽熟成-

-浄酎 銀紙垂-

-純米酒-