今回行うプロジェクトは、私たち宮守川上流生産組合が醸造するどぶろくを、
「もっと幅広い世代の方に飲んでもらいたい！」、
「気軽にどぶろくを手に取ってもらいたい！」、
というスタッフの強い気持ちから生まれた、
全く新しい新感覚カクテル、すなわちシン・どぶろく！
その名も『果実物語』です。

果物など、素材の味を引き出すカクテルを得意とする西麻布 cocktailante OBORO 山川俊太氏に監修していただき、果実をふんだんに使用することでアルコール度数を約3％ほどまで抑え、果実の甘さやどぶろくの食感を最後までじっくりと楽しめるお酒ができました。

私たちは岩手県のなかでも山あいにある遠野市という場所で農業や農産物の加工を行っています。

●遠野市とは・・・

周りを山に囲まれた盆地で、夏は暑く、冬は-20度近くなるほどとても寒い場所。
遠野市で有名なものというと、柳田國男が書いた民話集『遠野物語』、その作中に出てくる河童、座敷童はファンも多いです。

●私たちの住む場所
そんな遠野市のなかでも、私たちが住んでいるのは宮守という町。
綺麗な水が季節問わず流れ、東北随一のわさびの生産地として有名です。
また、宮沢賢治の出身地である花巻市と隣接しており、地域のシンボル「めがね橋」は、『銀河鉄道の夜』の舞台にもなった場所です。

▲めがね橋
私たちは宮守町にある、寺沢高原という山から美しい水が流れる宮守川上流地域で、30年以上にわたり集落営農を営んでいます。

▲こびるの様子(こびる＝おやつ休憩)
宮守川上流生産組合は、農業の担い手不足や少子高齢化の未来に向けて話し合いを重ねて組合を設立した経緯があり、かつては個人で所有していた大切な田畑を預けていただき、スタッフがお米や野菜、果物を大切に育て、棚田の景観維持や担い手不足解消など、地域を守る役割をしています。

15年ほど前からは農産物加工場を設立し、岩手県内の農家さんが育てた果物をジュースやジャムに加工するほか、オリジナル商品の展開も行っています。

また、どぶろくの加工場も併設。冬の出稼ぎ先として酒蔵へ行っていた地域の方とともに、かつて家庭で醸造された当時の味を、現代風にブラッシュアップしたこだわりのどぶろくも醸造しています。

皆さんはどぶろくというお酒をご存じでしょうか。
濁ったお酒？寒い地域で飲まれてる？
はたまた、お笑い芸人？
お酒が大好きな方なら知っている方も多いかもしれません。
謎に包まれたこのどぶろく、こんなお酒のことです。

上側は透明に澄み、ビンの底のほうが濁っています。
この濁り、実はお米のつぶつぶ。
お米で作られたこのどぶろくは、なんと日本酒を作る前の段階、要するにお米を漉す前のものなんです！
お米がたっぷり入っているから栄養価も高く、お酒好きには隠れた人気の飲みものなんです。

●どぶろくの歴史

はるか昔から日本人に愛され続け、一説には米作りの始まった弥生時代から作られていたとか。
また、お米が身近にあった農家は100年以上も前から自家製どぶろくを作り続け、
明治時代に酒税法が適用された後もこっそりと作っていたそう。(現在はもちろん禁止です！)
そんな歴史から日本人に親しまれたどぶろくですが、なんと遠野人のどぶろく好きが高じて、少ない醸造量でもお酒を造れる国の制度「どぶろく特区第一号」にも選ばれたのです。

●私たちの作るどぶろく

冬の出稼ぎ先として酒蔵へ行き、お酒の作り方がわかる地元の方と共に、家庭でこっそり醸造されていたどぶろくの味を再現するために何度もレシピを改良し、お米は当組合の田んぼで栽培した岩手県の酒米、「吟ぎんが」を使用。
当時の味を現代風にブラッシュアップした、こだわりのどぶろくを醸造しています。

市民からも愛される、このこだわりのどぶろく、ぜひ皆さんに飲んでいただき、地元の味を知ってもらいたい・・・！
しかしひとつだけ、全員にオススメしづらい悩みがあるのです。
その悩みとは、どぶろくのアルコール度数が10％以上ということ。
お酒好きやお酒に強い方にはすでに楽しんでいただいているどぶろくですが、アルコールの弱い方には少しハードルが高いのが現状です。

▲試作相談中
もっとたくさんの人にどぶろくを飲んで欲しい、遠野のお土産としてどぶろくを気軽にみんなで楽しんでもらいたい。そんなスタッフの強い思いから、アルコールの度数を下げたどぶろく作りに挑戦。

そして、岩手県にはおいしい果物を作っている農家さんがたくさん居ます。
私たちの強みである果物の加工技術を駆使し、おいしい果物とこだわりのどぶろくをカクテルにしてアルコール度数を下げることで、どぶろくと聞いただけで飲むことを悩んだり、アルコール度数を見て諦めてしまう方も、昔から愛されるどぶろくを一緒に楽しめるものが作れると考えました。

東京西麻布で会員制のバーを営む山川氏は、MAKUAKEで目標を大幅に超えて達成するなど、その人気は計り知れません。

▲洞窟を彷彿とさせる洗練された店内
旬の素材を生かした、素材そのもののおいしさを引き出す技術はこだわり抜かれています。そんなカクテル作りのプロフェッショナルにお願いし、私たちの作るどぶろくに合う果物の選定、レシピ作りをしていただきました。

作っていただいたレシピをもとに、果物の加工の調整や味の確認など、最後まで確認していただきました。
山川氏の作る果実どぶろくはとても濃厚で、どぶろくのお米の食感と果実の食感が両方楽しめる、まるでスムージーを飲んでいるかのようなのどごし。
果物とどぶろくの風味を損なうことなく、甘く飲みやすい果実物語が完成しました。

岩手は豊かな自然が広がっていることから様々な果物がたくさん収穫できる、日本有数の果物王国。
そんな岩手産の果物の中でも、どぶろくに合う果物を5種類選びました。
どぶろくは、自社農園で栽培した岩手の酒米「吟ぎんが」を使用しています。
お米から醸造までこだわり作ったどぶろくと、岩手産果実の豊かな風味をお楽しみください。

・いちごとラズベリー

いちごの甘みに加え、ラズベリーの甘酸っぱい風味とプチっとした食感が特徴。食後のデザートとしてもオススメのカクテルです。

・ゆず

ゆずの香りがしっかり感じられ、とっても濃厚。甘みも強く、ひと息つきたいときにもオススメです。

・ぶどう

ぶどうの風味ととろっとした舌触りは新食感。どぶろくの味もしっかり感じられる、少し大人な味わいです。

・りんご

スッキリとした爽やかなりんごの香りと甘み、そしてどぶろくの風味が絶妙にマッチ。お休み前の一杯にもオススメです。

通常、どぶろくはアルコール度数10％以上のものが多く、当組合のどぶろくもアルコール度数は12～15％と、お酒の弱い方にはなかなか選んでいただけないこともしばしば。
そんな中、低アルコールで甘みのあるどぶろくならもっとたくさんの方に飲んでもらえるのでは？という考えから作られた果実物語、なんとアルコール度数は約3％！

低アルコールだから、ご自宅で食後に軽く飲んだり、友人とおうちパーティーの際のちょっとした手土産や、岩手遠野の新しいどぶろくとしてお土産にもオススメ。
また、容量が180mlとお手軽サイズなので、たくさん飲めない方でも気軽に楽しめます。

・誕生秘話
メンバーの中でお酒が弱い方がおり、気軽にどぶろくが飲めたらいいのに…という想いがありました。「同じように苦手な方にも、どぶろくをもっと気軽に飲んで欲しい」という気持ちから、お仕事の繋がりで知り合った方に相談したところ、カクテル作りのプロフェッショナルである山川氏を紹介していただきました。
作っていただいたレシピを生かすべく、加工チームのスタッフが何度も話し合いを重ね、チーム内の部門ごとに試作、テスト販売、アンケートの統計と出来る事を尽くしてきました。
ラベルは、数年前に仙台から移住した画家の菅野麻衣子氏、同じく仙台から移住したデザイナーの阿部拓也氏に作成していただきました。

遠野の雰囲気や果実物語のイメージを表現していただき、手に取ってじっくり後ろまでラベルを見るとお米が入っていることに気が付く、というような驚きと、どぶろくを知らない方にも興味を持っていただけるようなラベルに仕上げていただきました。

そんな果実物語の製造工程を一部お見せします！
-いちごとラズベリー-

▲いちごの加工準備。丁寧にひと粒ひと粒ヘタを取り除きます。

▲細かくチェックしながら作業します

▲下処理をしたラズベリーも、いちご同様とろっとするまで加熱します
これで果実物語のいちごとラズベリー味の準備は完了。レシピに沿って、どぶろくと混ぜ合わせていきます。

-ゆず-

▲手作業で丁寧に下処理したゆずの皮を刻みます。なんと約7キロもあるんです。

いちごとラズベリー
【原材料】苺ピューレ(いちご(岩手県陸前高田市産100%)),砂糖混合ぶどう糖果糖液糖,米(岩手県遠野市産),ラズベリーピューレ((ラズベリー(岩手県盛岡市産100％)),米麹/酸化防止剤(ビタミンC)
※本製品は、りんごを含む製品と同一ラインで製造しています。

ゆず
【原材料】ゆずマーマレード（グラニュ糖（国内製造）、ゆず果皮(岩手県陸前高田市産100％))、米(岩手県遠野市産),砂糖混合ぶどう糖果糖液糖),米麹/酸化防止剤(ビタミンC)
※本製品は、りんごを含む製品と同一ラインで製造しています。

ぶどう
【原材料】ぶどう果汁(ぶどう(岩手県花巻市産100％)),米(岩手県遠野市産),砂糖混合ぶどう糖果糖液糖,米麹
※本製品は、りんごを含む製品と同一ラインで製造しています。

りんご
【原材料】りんご果汁(りんご(岩手県産100％)),米(岩手県遠野市産),砂糖混合ぶどう糖果糖液糖,米麹/酸化防止剤(ビタミンC)

注意：
写真と実際の商品は原材料の個体差により色味が異なる場合がございます。また、黒点が見えたり、果実の色が光によって薄くなる傾向がありますが品質に問題はございません。予めご了承下さい。

製造者：
農事組合法人宮守川上流生産組合　農産物加工場
〒028-0304　岩手県遠野市宮守町下宮守38-3-14

賞味期限：
製造より6カ月(詳しくはラベルをご覧ください)

保存方法：
要冷蔵,開栓後はお早めにお召し上がりください。
お手元に届きましたら、冷蔵庫にて保管をお願いいたします。
また、召し上がる際はよく振ってお飲みください。

【スケジュール】
4月30日頃より順次発送開始です。
※冷蔵便で発送いたします。
※製造具合、配送の関係で発送日が遅れる場合がございます。
※商品、ラベルは開発段階のものです。
実際の商品は変更になる場合がございます。ご了承ください。

各フレーバー1本ずつのセットと、当組合が作っているおつまみ「燻製とうふ」をセットにしました。
燻製とうふとは、自社農園で収穫された大豆を使用して工房でお豆腐を作り、燻製にしたおつまみ。固めのチーズのような食感で、どぶろく以外のお酒のおつまみや、サラダ、おかずにもオススメです。
4本セットと同じ価格で燻製とうふが付いてくるので、お得なセットとなっております。先着20セット限定商品ですので、お早めにどうぞ！

燻製とうふ
【原材料】豆腐（（大豆）岩手県産））、つゆ（しょうゆ、砂糖混合異性化液糖、食塩、みりん、かつおぶし（粉砕）、混合ぶし（粉枠））、本みりん、砂糖、穀物酢／凝固剤、L-グルタミン酸ナトリウム、調味料（アミノ酸等）、ビタミンB1（一部に小麦・さば・大豆を含む）
・特定原材料8品目のうち小麦を含む

各フレーバー1本ずつのセットです。
それぞれの味をお試ししたい方にオススメのセット。
日頃のちょっとしたご褒美にいかがですか？

2つのフレーバーが1本ずつ選べるセットです。
リターンのなかの組み合わせからお好きなものをお選びください。

①農泊体験二泊三日
岩手県遠野市で農泊体験♪
美しい景色の中、のんびり田舎暮らしを体験してみませんか？
農作業なども体験することが可能です。
※1組2名様まで。
※季節、天候などにより農作業が中止となる場合がございます。

②どぶろく醸造体験
私たちの醸造所でどぶろく醸造の一部を体験できます。
実際にお酒を造る工程を見てみたい方、作ってみたい方、大歓迎です！
※体験についてのご案内は、別途Makuakeメッセージで詳細のご連絡を差し上げます。
※有効期限はリターン発送後から180日以内です。
※交通費は応援購入者様負担です。
※現地集合、現地解散
集合場所：サンQふる郷市場
〒028-0301 岩手県遠野市宮守町上宮守１５地割１２３

自社農園でブルーベリー収穫体験♪
丁寧に育てた広大なブルーベリー畑で、好きなだけブルーベリーを堪能しませんか？甘酸っぱいブルーベリーはその場で食べたり、お持ち帰りして冷凍保存して、ジャムやスムージーにしてもおいしく召し上がれます。

※ブルーベリーの収穫時期は7月いっぱいです。
※天候、生育により、ブルーベリーの収穫ができない場合がございます。
※体験についてのご案内は、別途Makuakeメッセージで詳細のご連絡を差し上げます。
※有効期限はリターン発送後から180日以内です。
※交通費は応援購入者様負担です。
※現地集合、現地解散
集合場所：サンQふる郷市場
〒028-0301 岩手県遠野市宮守町上宮守１５地割１２３

新商品開発費用を集めることが目的です。
新商品というのは、今回の『果実物語』のように、この地域で丁寧に育てられた農産物を使って、皆さまに旬のおいしさやワクワクをお届けできる商品のこと。
また、『果実物語』を通して、この宮守を少しでも知って応援していただくことで、はるか昔から愛された宮守川上流地域や、30年以上守ってきたこの棚田の景観や農業を維持することにも繋がると考えています。

加工部長として本プロジェクトのまとめ役という立場ではありますが、実際は若いメンバーだけで悪戦苦闘しながらやっとここまで作り上げてくれました。
この新商品開発を通して、若い人たちが「この地域でもいろんなものを作り出し挑戦できる」ということを実感できたことが一番の収穫であったと思います。
ここの良さは若いメンバーが書いてくれている通りです。そして、それらがお客様にしっかり伝わり、お客様とともに我が地域のような「THE日本の農村」を将来にわたってつないでいきたいと考えています。応援をどうぞよろしくお願いいたします。

私が岩手に移住して感動したことは、春夏秋冬、それぞれの景色や食、伝統文化を待ちわび、楽しめる事でした。春は山菜、夏は緑いっぱいの山、秋は新米にお祭り、冬は雪景色とどぶろく。
厳しい寒さだから春が待ち遠しい、夏はお祭りのある秋が待ち遠しい…。
岩手に来て、今まで気が付かなかった小さなことが、凄く大きなことに感じます。
私がこのプロジェクトを行う理由は、この感動をもっと多くの人に伝えたいから。
もちろん日本のどの地域にもそれぞれ良いところはありますが、私が移住して感じたことは宮守でしか感じられなかったことだと思っています。
だから、宮守というひとつの場所で育まれたどぶろくという文化を、もっとみんなに知って欲しいし、飲んでもらいたい。
ひとくち飲んだとき、岩手の景色や農家さん、宮守のこと、そしてどぶろくを密造していた時代のことまで…(笑)
果実物語を通して、少しでも思い出して、宮守ってこんな場所なのかな？、行ってみたいな、と思ってくれたらとても嬉しいです。
初めてのプロジェクトで緊張していますが、応援をどうぞよろしくお願い致します。