生賴範義（おおらい のりよし）商業用パッケージイラストを主に描き続け、沢山の商品に『命』を吹き込んできた。人は孤高のイラストレーターと呼ぶ。昭和・平成の街角、映画館、雑誌、小説..絵描きとして注ぎ込んだ生賴範義 NORIYOSHI OHRAIの『魂』を少しでも多くの人達に伝えたい。

『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』
Star Wars The Empire Strikes Back
国際版ポスターを手がけ、世界的な評価を得る。

その後も『幻魔大戦』『平成版ゴジラ』『信長の野望/ゲームソフト』など、多岐にわたりイラストを描き続けた。生涯で描き上げた作品は3,000点以上に及ぶ。

2015年10月27日永眠。

その名を知らなくとも
一度は目にした事がある...

実は実行者である私自身の事です。
ご縁あって、生賴家の娘婿として生賴家の末席に加えていただきました。それからは街角で見た事がある絵に触れる度に驚きの連続でした。ある年の暮れに、目の当たりにした事です。取り掛かっていたイラストは、小松左京氏の小説『日本沈没_2006』に向けたポスターイラストでした。

https://times.abema.tv/articles/-/3557974
参考URL

ほぼ出来上がっている絵を目の前にして「これは駄目だ、描き直しだ。」と笑顔で呟いた時の事を、今でも鮮明に覚えています。理由は、タワーの倒れ方が気に入らない。このまま納品しても、誰も気づかない、文句も言わない９０％以上出来上がっている絵に対し、生賴範義の絵描き魂に触れた瞬間でした。

画像：生賴範義アトリエ

イラストレーションの世界もデジタル化が進んだ現代に、眼と手による原始的なアプローチで、描き出されてきた生賴範義のイラストレーション。

今後このようなイラストレーターは出てこないと言っても過言ではないと思います。

世界に誇れるイラストレーターの名前と描いてきた絵を、少しでも先の世代へ繋いでいきたいとの思いで、プロジェクトを起案しました。

どうぞ最後までご覧下さい。

本年６月、冒頭の文言をテーマに少しでも多くの人に知っていただくために、他サイトでブランド立ち上げのプロジェクトを実施しました。

吉川英治:著『 宮本武蔵 』の第一巻の表紙絵に使われた一枚のイラストを基に『こだわり抜いたTシャツ』『京の職人が作る扇子』

そして『 １００年先に繋ぐ掛け軸 』作りに挑みました。

https://camp-fire.jp/projects/view/589726?list=watched_projects

佐河 太心（さがわ たいしん） 氏
1975年生 神奈川県出身
掛軸師 掛軸コーディネーター
厚生労働省認定 表装技能士１級

2007年 渋谷神宮前に表装工具「渋谷の掛け軸屋」を開設。多くのクリエイターと共に掛軸の新しい可能性を発信し続ける掛軸師。

TV・映画・CMに使用する掛軸のコーディネートも行う。正しい掛軸の伝承と新しい掛軸の創造活動に尽力する。

前回のプロジェクトをきっかけに、お客様からリクエストがございました、「もの凄く欲しい一品ですが、部屋に飾るには大きくて、もう少しコンパクトな掛け軸なら是非！飾ってみたい。」とのお声を頂き、その期待に応えるべく、生賴範義の絵をミニマルな生活の中に入り込めるようなコンパクト且つ、本物志向の掛け軸を作ってみるべく挑戦しました。

先ず何より生賴範義を紹介するにあたり、描いてきた絵を観ていただきたい。そして仕事に対する姿勢を少しでも伝えていきたい。

これまで出版された画集に掲載されている生賴範義の言葉を読み解きながら、モノ作りを継続したいきたいと思っています。

原画原寸大のイラストを、掛け軸用に向けて開発した特殊なオリジナル和紙にプリントされた『佐々木小次郎』丸表装掛け軸。

世界で限定２００本しか作らない掛け軸です。
裏側に落款印とエディションナンバーがついています。

丸表装

『宮本武蔵＆佐々木小次郎』に相応しい表装として『丸表装』を選択。作品本紙との取り合わせで最も重要な上下一文字以外を同じ生地で仕立てた、風帯もないシンプルな表装で絵の勢い、迫力を押し出した掛け軸になります。

既に一般販売されている世界で限定２００本の宮本武蔵_丸表装に続く作品です。

OHRAI_SHOP ➡ https://ohrai.base.shop/

Makuake 限定スペシャル超早割として、40,000円を切る価格も限定5本で出品。

限定５本のスペシャル超早割の佐々木小次郎や販売中の宮本武蔵とのお得なセットもございます。例：日本好きの海外の大事な友人に日本の伝統工芸と生賴範義のイラストレーションを贈ると大変喜ばれるかもしれない逸品です。

その他、限定掛け軸はMakuake限定価格として超早割・早割・販売予定価格の順で出品しております。

本格的な掛け軸の作りを保ちつつ、極力ミニ化に挑戦。イラストが主役という事を重視して、一文字・柱を取り除き、絵の迫力を押し出したミニ掛け軸です。イラストのサイズは 横：約19.5cm 縦：約26.5cmでＢ５サイズよりやや大きめになります。

”ミニ”ながら存在感のある掛け軸となっています。

ミニ化を目指した掛け軸、基本的に作業は職人による手作りになります。一本一本丁寧に仕上げていきますので、ミニにしても大幅にコストが下がる事には繋がりません。掛け軸として体をなす中で具現化させた掛け軸の一本のお値段は今回Makuake限定価格￥9,000円（消費税・送料込み）で販売いたします。一本のお値段を早割価格メニューはございませんが、セット販売などバラエティーに選べるように用意しています。

その他の宮本武蔵をテーマに市販しているモノとの組み合わせセットもご覧下さい。

ほぼ原画原寸大でプリントされた宮本武蔵Ｔシャツ。土台のＴシャツもこだわりぬいて出来上がったＴシャツと共にミニ掛け軸２本とセットでお得な価格で出品。

掛け軸￥9,000×2本セット＝￥18,000+￥13,000+送料（地域別の料金設定）＝￥31,000+α ➡ Makuake特別価格￥26,000

更に宮本武蔵の京扇子との組み合わせもございます。

京の職人が一本一本丁寧に作った京扇子とミニ掛け軸セット

吉川英治『宮本武蔵』にむけて描かれた挿絵３点を少し小振りなスモール掛け軸として作製。作りは限定掛け軸と同様、本格的な丸表装スタイル。色は黒とグレーの２色になります。イラストの大きさは原画原寸とほぼ同じのA４よりやや大きいサイズ。

宮本武蔵 其の二・巌流島の戦い・佐々木小次郎 其の二の３本を用意して物語のクライマックスを演出。

単品の早割の他にお得なセットも用意しました。

ホッと一息つきながら絵の鑑賞の時にはマグカップも『宮本武蔵』シリーズで。２点・３点、割引セットメニューもございます。

・箱に入れた掛け軸を運ぶのに便利なトートバッグ

・吉川英治『宮本武蔵』に向けて描かれた表紙絵や挿絵のポストカード（１０種類）などのグッズも是非ご覧下さい。

飛鳥時代に中国から流入したと言われる掛け軸。

流入当時は、鑑賞用としてではなく、礼拝用として重宝されたとの事。

その後「茶の湯」の流行によって格式高い文化へと移っていきました。

江戸時代になり、掛け軸を楽しむ価値観が定着したと言われます。

日本に渡り独自の文化を築いてきた掛け軸文化。

個人の鑑賞物としてだけでなく、"お客様をおもてなしする"日本独自の行為に根付いた文化だと解釈しています。

誰もが名前を知っているであろう、剣豪 宮本武蔵のイラストを使用。小説家 吉川英治の新聞小説で書かれた『宮本武蔵』二天一流の開祖でもある剣豪・宮本武蔵の成長を描いた長編歴史小説。

多くの人気を集めた小説ですが、その後、史実と異なる事が判明しましたが、間違いなく世に広めた歴史小説だと思います。

今や海外でも宮本武蔵が残した五輪書は『 The Book of Five Rings 』として兵法書としてだけでなく、ビジネス書としても多くのファンの心を掴んでいます。

また日本はもとより海外からも評価された『 生賴範義 』のイラストレーション。2015年10月27日の訃報に際しては、海外からも数多くの惜しむ声があがりました。

◆特に素晴らしい『ゴジラ』のポスターはどれも彼が手掛けたものだったのか。レスト・イン・ピース。

◆この記事を読むまでは全く知らなかったけど、世界は素晴らしくも流麗な作家を失ってしまったんだな。この記事を見る限り、彼の作品は本当に素晴らしい。彼の『帝国の逆襲』のポスターを見ていると、もう一度『スターウォーズ』ファンに戻りたくなってくる。

◆最近買ったスターウォーズのTシャツに載っていた絵は間違いなく氏の作品だったと思う。亡くなったのは本当に残念だ。このスターウォーズのポスターは本当に壮大だね。

◆驚異的なアーティストだ。悲しいね。

◆ワオ。ゴジラのポスターは覚えてるぞ。

◆今日、彼の本である『生賴範義 緑色の宇宙』を買ってきたところだ！彼の絵は素晴らしいね。彼は伝説的イラストレーターとして名を残すと思う。彼の映画ポスターを紹介した大判の本があればいいのに。他にも下書き（例えば帝国の逆襲の）とか、マイナーな映画のポスターとか（『ニコ』ってなんだ？）彼の描いた『マッドマックス２』は凄いぞ。彼は自分にとってアイドルだ。

海外サイトより翻訳して引用

従来の表現方法にはなかった、緑の宇宙の表現や遠近法を逆にしたスター・ウォーズ 帝国の逆襲の構図など独創的な発想で描き出し、その後のイラストレーションの世界に大きな影響をもたらした第一人者。

私は肉体労働者であり、作業の全工程を手仕事で進めたい。定規、コンパス、筆、ペン、鉛筆と出来るだけ単純、ありきたりな道具を使い、制作中に機械による丸写しや、無機質な絵肌を作ることを好まない。

「生賴範義の言葉/生賴範義イラストレーション」(徳間書店）より抜粋

仕事に対しても自らを律し、ひたすら絵描き職人としての道を歩んだ『生賴範義』と剣術を極める為にひたすら剣術道を歩んだ『宮本武蔵』が重なり合った繊細さと迫力を兼ね備えた絵に対し、掛け軸師：佐河太心（さがわ たいしん）氏と共に『楽しむ為の掛け軸つくり』に挑戦しました。

・掛け軸には薄い紙が必要。

・何度も改良を重ねて作り上げたオリジナル和紙

・オリジナル和紙が出来た事で、にじみが無く繊細で鮮明な複製画が作れるようになった。

イラストから伝わる迫力と繊細な線の重なり、そして描き出した人物と対峙しているような感覚。そのイラストの良さを活かす為に、余計な装飾を省いた一番シンプルな丸表装を選択

～ 職人の作業 ～

肌裏打ち（一枚目）
本紙のしわを伸ばし、和紙を作品の裏側に張り付ける作業
↓
切り継ぎ
本紙と裂地をつなぎ合わせる
↓
中裏打ち（二枚目）
切り継ぎした本紙と一体化させる
↓
総裏打ち（三枚目）
裏打ち用紙で総裏打ちをする
↓
仕上げ

日本の伝統工芸品として掛け軸も実は洋間にもマッチすると言う事で、海外からの依頼が以前より増えています。床の間がないと飾れない等のルールに縛られず、自由に飾って鑑賞する。そして丸めて仕舞える。このコンパクトさが非常にウケている所以でもあります。

宮本武蔵の掛け軸はタイ王国のバンコクにある和食レストランのオーナーもお買い上げ。現在はトンローにある『隠れ家離れ』という店舗に飾られています。

巻いて仕舞う事で、コンパクトに、そして絵を守る理想的な保存方法。ミニマルな生活にも適応する額装の複製画と違った日本独特の掛け軸文化がココにあります。

丸めて収納する事により絵を保護・保存し、よりコンパクトに片づけられる。そして持ち運びにも便利。例えば海外の友人にもプレゼントとして手持ちで持っていける。これは掛け軸が持つメリットになります。

日本に偉大なイラストレーターが存在していた事を、国内外問わず、より多くの人に知ってもらいたい。そしてこの先、保管・維持される作品が少しでも長く、大切に扱われ、また公開される機会が増える事を願って活動を続けていこうと思っております。商品開発、販売を通して、日常で商品化されたイラストを目にした人々、普段はギャラリーや展覧会に縁のなかった人々も、生賴範義の他の作品や原画に興味を持ち、展覧会があれば遠くても行ってみようとなるよう、モノ・コト創りを続けていきたいと思います。

資金の使い道
まずはMakuake様への販売手数料、リターンの製作費、今後の開発 / 活動費、そして世に広める為のＰＲ費用に使わせていただきます。

佐藤功人（サトウノリヒト）/ ファッションデザイナー
https://cyainc.net/

COMME des GARÇONS / NICE CLAUP / beige shop / RYUICHIRO SHIMAZAKI hommeに従事した後、2000年に有限会社シヤを設立。norihito satoブランドスタート2002～2011まで活動。その他、MIZUNO / DESCENTE / ONOFF / Kappa / Fintaなど数々のスポーツブランドのデザインデレクションを担当。陸上自衛隊の制服改正にもデザイン有識者として参加。文化服装学院 / バンタンデザイン研究所 / Tokyo Fashion technology Labで次世代のクリエイターの育成を目指し講師を務める。現在はブランドOHRAIを立ち上げ、生賴範義の名を世に広める為にモノつくりとイベントプロデュースに邁進中。

2004年 生賴範義次女と結婚。

その名を知らなくとも一度は目にした事がある...

イラストが目につき購入したコーエーテクモゲームス発売の「信長の野望」「三国志」を描いたイラストレーターと知ったのは、結婚した後でした。当時、服飾専門学校に通っていた時に、まるで写真のような素材表現でカッコいいと思ってた ＪＴ（日本たばこ産業）のポスターも手掛けていたとは。全てが驚きの連続でした。

更に、映画「グーニーズ」「マッドマックス」「キングコング」「ゴジラ」、吉川英治の小説、雑誌「ムー」プラモデルメーカー「HASEGAWA/赤城」など、まだまだ沢山有り過ぎて、枚挙にいとまがないです。

四年の月日をかけて

ブランド立ち上げに向けて始動したのは2018年初頭、上野の森美術館で『生賴範義展』が開催された日にさかのぼります。

https://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=227

まず展示してあるイラストレーションの量に驚きました。同時に絵の迫力と繊細な表現、そして３ｍの境界線（離れてみると写真のように見え、踏み込むと油絵のようなラフなタッチ）に圧倒されました。会場はイラストレーター生賴範義を知る人々で溢れていました。そこから口こみ・SNSなどで徐々に広がっていき、展覧会後半には若者の姿も目に付くようになっていきました。

『生賴範義展』を機に企画活動を開始。『 OHRAI 』の商標出願からイラストのクライアント先への挨拶訪問、モノつくりに向けたサンプル作り、プリントの方法、色の出方、リアルイベントの会場探し＆視察、そして何より生賴範義という職人を知る事に注力しました。

その矢先に、コロナ禍により予定していた最初のリアルイベントが実現せず、同時期にマスクが不足する事態となり、開発してMakuakeでプロジェクトさせていただきました。https://www.makuake.com/project/cyainc/

このMASKプロジェクトページを作成する事で、ご購入いただいた方々との言葉の交流とその他、色々と貴重な体験をさせていただきました。ブランドスタートに向けて動き始めて、気がつくと４年の月日が経過して今日に至ります。

一つ一つのイラストにストーリーがある。

クライアントの依頼によって描き出されたイラスト。その一コマだけを切り取り、商品にするのではなく、一つ一つ理解をし、新たなモノに命を吹き込んでいく。稀代のイラストレーターの迫力を損ねる事無く伝えていく。『絵』だけではなく、仕事に向かう職人魂も出来る限り読み取り『モノ・コト』創りをする。それが私の挑戦です。

生賴範義の絵にふさわしいクオリティ。価値を下げる事無く表現する。そして新たな繋がりが出来る。この先も継続して、一つ一つワクワクするような企画をする為の活動を応援していただけますと幸いです。

生賴範義の原画展を観に行きたい！と興味を持つ人が一人でも多くなるよう、魅力あるモノ・コトを進めていきたいと思います。

この先ＯＨＲＡＩとして生賴範義を世に広める為に様々な職人と手を取り合って新しいモノ作りにチャレンジしたいと思っています。当プロジェクトをご覧いただき同じ志を持たれてる職人様、どうぞ一度お声がけいただきたく存じます。