〈本プロジェクトについて〉

　カンボジアに魅了された福岡の女子大生３人が企画する「オークンすまいるプロジェクト」です。カンボジア王国バッタンバン州にあるノリア孤児院に、上の写真のようなトゥクトゥク（三輪タクシー）を届けようというものです。カンボジアのお正月に合わせて、子どもたちのもとに届けるため今回このプロジェクトを企画しました。

〈ノリア孤児院について〉

　ノリア孤児院は、カンボジア北西部に位置するバッタンバン州の郊外にある児童養護施設です。カンボジアには、貧困や病気のために親が子どもを育てることが難しくなったり、虐待や人身売買から逃れて路上生活をするストリートチルドレンが、未だに多くいます。このような子どもたちを、ノリア孤児院の代表である僧侶のムニ・ヴァンサヴェス氏が自分のお寺に連れて帰り、育てています。ムニ氏は1992年に、この活動をはじめ、育てた子どもの人数は1000人にのぼります。

　2009年からは、ムニ氏の心意気を感じた福岡県出身の岩田亮子さんが単身カンボジアに移住し、ノリア孤児院で子どもたちの自立支援活動を続けています。子どもたちの自立のために、子どもたちの健康管理や衣食住の支援、スタッフの養成などを行なっています。また、カンボジアの学校では体育や音楽などの情操教育がないので、孤児院で運動会を開いたり、子どもたちと一緒に日本の歌を歌ったり、音楽に合わせて踊ったり子どもの感性を育むことにも力を入れています。

　現在、ノリア孤児院では、男女34人の子どもたちが自給自足の共同生活を送っています。みんなで力を合わせて、農作業に勤しんだり、建物を建てたりとたくましい子どもたちです！

〈オークンすまいるプロジェクトについて〉

　「オークンすまいるプロジェクト」のメンバー３人は、数週間のカンボジア遊学の中でノリア孤児院を訪問し、子供たちとの交流が今でも続いています。「オークンすまいるプロジェクト」の「オークン」とは、カンボジア語で「ありがとう」を意味します。

フマ ヒナノ （福岡教育大学４年生）

　カンボジアが大好きなプロジェクトリーダーです。カンボジア渡航歴は２回です。最長５週間滞在し、クメール語も話せカンボジア事情に詳しいです。カンボジア滞在時には、現地の子どもたちと将来の夢について語り合いました。

http://www.fukuoka-cambodia.jp/jigyou/scholarship/report/2013/01/4_4.php

コウヤ ヨシエ （福岡教育大学４年生）

　旅をすること、子どもが大好きです。今年の９月にカンボジアに２０日間滞在し、現地の幼稚園や孤児院を訪問しました。日本の伝統的な遊びやオリジナルの制作を通して、子どもたちとふれあいました。

http://www.fukuoka-cambodia.jp/jigyou/scholarship/report/2014/11/6_2.php

ニシモト キヨラ （福岡教育大学２年生）

　カンボジア渡航歴２回！とにかくアクティブで絵が得意です。現地では子どもたちに似顔絵を描いてプレゼントするなど、絵を通して子どもたちとふれあいました。カンボジアでの美術教育の普及を目指しています。

http://www.fukuoka-cambodia.jp/jigyou/scholarship/report/2014/11/6_1.php

〈これまでの活動〉

　在福岡カンボジア王国名誉領事館のスカラシップ制度で、２～３週間それぞれの目的のためにカンボジアに行った経験があります。バッタンバン州ノリア孤児院は３人が共通して訪れた場所です。ここでは子どもたちと遊んだり、一緒に絵を描いたりしました。帰国後は、自身のfacebookや新しく作ったノリア孤児院応援ページやtwitterから自分たちの目で見て感じたことや思ったこと、現地の情報を発信しています。また、大学内でもカンボジアやノリア孤児院について知ってもらえるようなチャリティーイベントを開催予定です。

〈このプロジェクトを始めたきっかけ〉

　ノリア孤児院において、厳しい生活環境の中でも笑顔を絶やさず、たくましく生きている子どもたちと出会い、衣食住を共にする中で心を通い合わせました。一方で、たくましく生きる子どもたちの生活背景には厳しい現実と多くの課題があることも知りました。

　現在、子どもたちの生活に必要不可欠なトゥクトゥク（三輪タクシー）が故障状態にあります。トゥクトゥクは、子どもたちの食料や生活資材の買い出しの際に利用されるだけではなく、通学時に起こりうる人さらいから子どもたちを守る役割を担っています。このようなノリア孤児院の現状を知り、日本にいてもできることはないかを考えた結果、トゥクトゥクを贈るとい今回のプロジェクトに至りました。

　このプロジェクトは、ノリア孤児院に新しいトゥクトゥクを贈り、子どもたちが安心して通学できるだけではなく、一人でも多くの方にノリア孤児院をはじめカンボジアの現状について知ってもらうことのできるよい機会であると考えています。みなさんで一緒にノリア孤児院の子どもたちに笑顔とトゥクトゥクを届けましょう！！

〈最後に〉

　支援というと難しいように感じられるかもしれませんが、現地の現状を知り理解することが真の支援につながると考えています。ノリア孤児院はもちろん、カンボジアについて一人でも多くの方に知っていただきたいと考えています。このページを見て少しでもカンボジアやノリア孤児院に興味を持たれた方は、是非お友達にも伝えていただけましたら嬉しいです。是非、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

〈資金内訳について〉

　ご協力いただいた資金は、トゥクトゥクの購入費として使わせていただきます。目標額を上回った場合は、4月のカンボジア正月の際に、子どもたちへのお年玉としておもちゃや、衣服を購入し、トゥクトゥクに載せて一緒にプレゼントする予定です。

オークンチュラン！（カンボジア語でありがとうございますの意味）