プロジェクトの裏話
「和紙」の定義について ③ 原料について
日本では古くからコウゾ、ミツマタなどを原料に、手漉きで紙を作っていました。
──これが、和紙の原点。
現在、日常的に使われている一般的な紙は和紙と区別して「洋紙」と呼ばれます。
洋紙は、主に針葉樹・広葉樹などの木材の“幹”を砕いたパルプを原料としますが、和紙は多年生植物の葉・茎の長繊維だけを使うのが特徴。
コウゾやミツマタなどの皮は繊維が長く、絡み合う性質が強いため丈夫な紙となる。
それが和紙ならではの特性となっているのです。
洋紙が「木材パルプ(短繊維)を薬剤で固めて」作るのに対し、和紙は「長繊維を絡めて」作る。
私たちは、これこそまさに「和紙の定義」だと考えています。
我々の使用す...

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