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米国水爆実験ガンリスク報告からみる福島の甲状腺障害

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ストーリー

桐生広人が「米国水爆実験ガンリスク報告からみる福島の甲状腺障害」を2015年3月にAmazonのKindle版で、福島原発事故による甲状腺障害と内部被曝の関連を、アメリカ・ビキニ水爆実験のガンリスク評価から理解を得る一助とするために本書を電子出版する。

前例になく多い福島の子供達の甲状腺ガン診断

福島県の甲状腺スクリーニング調査で、ガンと診断された子供達の数は前例になく多く市民の不安が高まった。調査検討委員会の専門家は放射線被曝が原因とは考えにくいとする一方で、統計的に有意とする学者もいるが今の時点で結論づけることはむずかしい。

そんな中で、2014年6月、アメリカ合衆国が60余年前に太平洋マーシャル諸島で行った、核実験による放射性降下物で被曝した島民たちのガンリスクに関する評価報告書のデジタルデータが利用可能になった。アメリカ国立衛生研究所報告書「ビキニとエニウェトク核兵器実験からの放射性降下物と被曝に関するマーシャル諸島の放射線量とガンリスク:要約」である。

 

被曝と甲状腺障害の関連は明らかとアメリカの報告書

私は1975年に、放射性降下物で被曝したロンゲラップ島民のネルソン・アンジャイン氏と、グリーンピースの船に乗り合わせたことがある。当時グリーンピースはフランスの核実験に反対する航海を太平洋で行っており、カメラマンとして従事していた時、被曝した島民の苦しみを彼から知らされたのだった。その後、1980年代から1990年代にかけて現地を4回訪れ、ロンゲラップ島民から数々の体験や健康被害について聞いた。その中で、特に甲状腺に障害を受けた子供達が多いことに衝撃を受けた。放射性ヨウ素131の内部被曝から甲状腺に機能障害をきたし成長障害、腫瘍やガンを患うようになっていた。

アメリカ国立衛生研究所の報告書は、核実験の放射性降下物による被曝を公式に認め、被曝線量の増加につれ、ガンリスクも増加したことを明確に記している。この報告書の中で、筆者が最も驚いたことは、高い被曝を受けたとするロンゲラップ環礁周辺の放射性物質の沈着図が、今も人々が住む福島と同程度のレベルと図示されていることだった。

 

報告書の著者の一人にメールで質問してみた

報告書は要約であまり詳しくないので、著者の一人の研究者にメールで福島とロンゲラップの人々の被曝線量について聞いてみた。研究者は、ヨウ素131の沈着量は同程度だが被曝線量は福島の人々の方が低いというものの、内部被曝を起こす放射性降下物の微粒子の大きさが線量を左右するという。日本の当局は微粒子の内部被曝をあまり考慮していないようだが、アメリカ政府機関の研究報告書からはその影響は非常に大きいとして重視していることがわかる。

本書は、放射性微粒子による甲状腺の内部被曝に焦点をあて、同報告書と取材から得たロンゲラップ島民の被害を教訓とし、福島の子供達の健康を守る有効な対策が取られるよう願うものである。

 

お礼(リターン)として電子書籍を提供いたします。

本書をMakuakeクラウドファンディングで発行するのは、執筆とアプリ制作の資金を、皆様のご厚志に仰ぎたいからであります。リターンは本書と共にご厚志に応じて以下の電子書籍を提供させていただきます。ギフトカード(eメール)をお送りしてダウンロードのうえお読みいただきたく思っています。どうぞよろしくおねがいいたします。

「福島原発事故グリーンピースダイアローグ: GREENPEACE FUKUSHIMA DIALOGUE」 [Kindle版](2014年発行)。福島原発事故発生直後から国際グリーンピースが海外より放射線防護の専門家を十数回にわたり日本に派遣し、環境や食品の放射線調査をして日本政府に住民を守るよう様々な勧告を行った活動をまとめたもの。

 

「PINPOINT RADIATION 福島原発事故低線量放射線被曝の脅威」 [Kindle版](2012年発行)は、使用済み核燃料の再処理などによる低線量放射線被曝についてイギリス、フランス、ロシアなどに取材し、放射性微粒子が体の中で集中的に(ピンポイント)被曝を与え白血病などを患った人々の体験談などをまとめたもの。

 

「さようなら核時代」[iPad iPhoneブックアプリ](2011年発行)は、青森県六ヶ所村で運転開始を待つ再処理施設の放射能汚染のリスクについて記したもの。再処理ができないと日本の原発は動かすことができなくなるが、施設建設が技術的困難に直面しコスト上昇で経済合理性が失われ「無駄」としかいいようのない問題とリスクを取り上げている。

 

これまでに出版した本(印刷物)の紹介

紙の著書には以下のものがあり、ネット上の書店で中古本などが買える場合もあります。ご参考までに紹介します。

「南の島のヒバクシャ」リベルタ出版1990年

「ヒバクシャ——世界の核実験と核汚染」草の根出版会1995年

「地球を守る——グリンピースジャパンたたかいの記録」山と渓谷社1999年

「消える氷河——地球温暖化アラスカからの告発」毎日新聞社1999年

「核の再処理が子どもたちをおそう」創史社発行・八月書館発売2001年

「わたしたちの生きている地球・全5巻」童心社1999年(第1回学校図書館出版大賞受賞)2010年に新データで改訂版を発行

 

 

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