"焼き物の街"多治見市で生まれたrakko（ラッコ）

きっかけは友人からの一言でした。

私たちは岐阜県多治見市で陶芸を生業として暮らしています。

私たちの娘が産まれて半年後のある日、友人から「息子用の器が欲しいのだけどなかなか理想的なものに出会えなくて.... 」と相談を受け、試しにこども用食器をつくってみることにしました。出来上がったオリジナルのこども食器を友人に贈ったところ、とても喜んでくれました。

そして娘が１歳を過ぎた頃、スプーンを使い始めたのですが、手元にあった子供食器では軽過ぎて上手に食べることができず、食事の時間が小さな悩みとなっていました。

そこで、以前作ったオリジナルのこども食器を使い始めることにしました。陶器の程よい重さと丸みをもたせたすくいやすい形状のおかげで娘は上手にスプーンを使えて満足そうでした。

小さな悩みとなっていた食事の時間は、娘の「できた！」という成功体験を隣で見守ることができる嬉しい時間になりました。

＜娘が1才半頃、試作した食器で食事をする風景＞

『使いやすく、心地の良いデザインのこども食器に出会えない....。』という声をよく耳にします。

主な悩みの理由↓

●キャラクターのプリントのものが多くて幼児期にしか使うことができない。しかし思い出はあるため捨てづらく困る。

●すくいやすさ重視の子供食器はあるが、デザインや色が魅力的なものがない。（男の子用は青、女の子用はピンクなど...）

●軽すぎる食器だと滑ったり、安定感がなくうまくすくえない。

rakkoはそんな声に応えることができるちょうどいいこども食器です。

私たちが考えたrakko bowlの特徴は下記の3つ

01. こどもでもスプーンですくいやすい器の形状。

02. 家族の食卓に馴染む、やさしく落ち着いた色合い。

03. こどもが大人になっても使えると思えるものであること。

私たちの体験を、より多くの子育て中のお母さんお父さんに共感してもらいたく、rakko bowlの商品化をしたいと思い今回に至りました。

rakko bowlの魅力はこの３つ↓

1.何度も試作を重ねたどり着いた、口元のカーブと器の深さ

口元はスプーンですくいやすいように、返しをつけました。器の深さは何度も試作を重ね、主菜、副菜、汁物に対応できる使いやすい深さにしました。

2.色は大人の食卓にも馴染む『だいだい・くりーむ・みどり』の3色

絵本にあるような柔らかく可愛らしい色味でもありつつ、大人が見ても食卓に馴染む色を目指して、何度も試作を重ねました。最終的に決めたのが『だいだい・くりーむ・みどり』の3色です。

左から だいだい・くりーむ・みどり

3.いろんな料理に対応できる、３サイズをラインナップ

rakko bowlのサイズはSサイズ（240cc）、Mサイズ（420cc）、Lサイズ（650cc）の3種です。食器の高さはすべて同じになっております。

サイズ比較表

※器によって若干の個体差があります。

rakko bowl におすすめな料理↓

rakko bowl 100 (S)

スープ、ヨーグルト、離乳食など。

rakko bowl 130 (M)

シチュー、チャーハン、うどん、シリアルなど。

rakko bowl 170 (L)

カレーライス、ワンプレートごはん、焼きそばなど。

サラダやあえものなどの惣菜にも合わせやすいサイズです。

陶磁器で作る理由

こども食器には、木、シリコン、プラスチック、焼き物などの素材が使われることが多いです。それぞれに特性はありますが、適度な重みがあること、劣化しないこと、電子レンジや食洗機に対応していることなどの点から陶磁器は適しているといえます。rakkoのこども食器は底に厚みを持たせているため、安定感が高くお子様でも使いやすい器です。

生産は多治見市で100年以上にわたり陶磁器の生産を行なっているメーカーさんへ依頼

多治見市で100年以上にわたり陶磁器の生産を行なっている丸朝製陶所さん。コストと時間を惜しまずに品質の高い製品を作り続けています。丸朝さんは以前から私たちが手がける別ブランドの製品を作っていただいていて、とても信頼のおけるメーカーさんのため、今回のrakko bowlもお願いすることにしました。

生産工程をちょっとだけご紹介

rakko bowlのサンプルを作る際の内側の金型です。この型ですくいやすい口元の返しを検討していきます。

rakko bowlのサンプルの外側の石膏型です。重さや底の形などの形状を検討します。

上の型を用いたサンプルのチェック。全体の重さや口元の厚みなどを確認します。800℃で焼かれた素焼きはまだ赤い色をしています。ここに釉薬をかけて約1300℃で焼成します。

図面のやりとりだけではわからない部分があるので、メーカーさんの工場で直接お話をさせてもらいます。こちらのやりたいことと可能なことをすり合わせていきます。

丸朝製陶所さんが、これまでに培われたノウハウで色々な角度からアドバイスをいただけるし、社長やスタッフさんの人柄も素敵で、いつも楽しく安心して相談させて頂いています。

家族みんなで使えるということ

すくいやすさ、丈夫さといったこどもが使う食器に必要な要素を備えつつ、家族の食卓に馴染む形状、色、質感のため、こどもが大人になっても日常づかいできます。rakko bowlの設計は、乳幼児から子供、大人、高齢者まで、全ての年齢層の方に使っていただけるような器を目指しました。

名前の由来は、道具を使って食べる動物“ラッコ”

ラッコは動物の中でも稀な、道具を使って食事をする動物です。

石を使って貝などを割って食べます。

子ラッコは親ラッコから道具の使い方を教わるそうです。

お手本を見せ、こどもがチャレンジする姿を根気よく見守り寄り添う姿は私たちそのものだと思いました。

そんなラッコのようにたくさんの人たちから愛される器になりたいと願いを込めました。

マークは、ラッコがお腹の上で器を抱えている様子をイメージ

ラッコがお腹の上で器を抱えているイメージをシンボル化しました。ロゴタイプは、ベーシックで少しだけデザイン性のあるものにしました。Kが２つ並ぶ部分は、右側のKを左のK より少し高くしました。これは『子供から大人』『成長』を意味します。

誰にでも受け入れられやすい印象のデザインを目指しました。

取扱方法、メンテナンス方法

●電子レンジOK

●食洗機・食器乾燥機OK

●弱酸性洗剤・アルカリ性洗剤OK

●塩素系漂白剤OK

金属のカトラリーを使用するとナイフマークが残ることがあるので木製、またはプラスチック製のスプーンの使用をお勧めします。

20種類のリターンをご用意

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単品の予定上代価格（税込）

●rakko bowl 100（S） 1540円

●rakko bowl 130（M） 2200円

●rakko bowl 170（L） 3190円

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リターンの一例

パッケージデザイン

衝撃に強いボール紙で制作予定（試作中）

※現在試作中のため仕様が変更する可能性があります。

資金の使い道について

1.量産化に向けた型の制作費。

2.パッケージに関する費用。

3.一般販売に向けたプロモーション費用。

制作スケジュールについて

1.型の発注〜

2.サンプルチェック

3.荷口発注

4.発送

※制作には約3ヶ月かかります。

rakkoプロジェクトの製作チーム紹介

今回のプロジェクトはこども食器を考えるということで、小さなお子さんがいたり尊敬できる仕事や暮らしをおくっている方々に協力をお願いしました。

器デザイン、製作 ／ 長屋有・長屋亜美

私たちは岐阜県多治見市で陶芸を生業として暮らしています。3歳の長女、1歳の次女の4人家族です。

長屋有

大学でプロダクトデザインを専攻した後、多治見市に移り焼き物の勉強を始めました。2014年より陶磁器ブランド「3RD CERAMICS」を開始。シンプルな形状の中に素材の特徴や質感を取り入れるデザインを得意としています。

rakko instagram：@rakko_kids

3rd instagram：@3rd_ceramics

WEB：3rd-ceramics.com

長屋亜美

高校、大学と陶芸を専攻し主にオブジェを制作していました。焼き物の量産に興味を持ち多治見へ移りました。自身の手がける「am.」は呉須と呼ばれる顔料を使用した、青い絵付けが特徴の陶磁器アクセサリーブランドです。イベント出店やオンラインストアでの販売を行っています。

Instagram： am.ceramics

アートディレクション・グラフィックデザイン ／ FORM

私たちは名古屋市で夫婦でフリーランスとして活動しています。2歳の長女と3人家族です。

鈴木大和 ／アートディレクター

大学で環境空間デザインとプロダクトデザイン、大学院ではグラフィックデザインを学びました。その後、2009年にデザインオフィス FORM設立。紙媒体のデザイン・WEB制作・映像制作・写真撮影など、デザイン関係を中心にディレクションを担当。

鈴木ちひろ ／グラフィックデザイナー

広告デザインの専門学校を卒業後、デザイン事務所へ入社。結婚後、FORMのデザイナーとして活動。ロゴ・名刺・ちらし・パンフ等のグラフィックツール、Webデザインなどを担当。

会社名：FORM

Instagram：@yamato_form

WEB：form-ltd.com

【プロジェクトに参加して】

rakkoプロジェクトのお話をいただいた時、タイミングの良さに驚きました。

私の娘も１歳半ば頃で、丁度同じような悩みを抱えていた時期です。日々、子供用の食器を探しに雑貨屋を巡ったりネットサーフィンをしたりしていました。

いくつか購入して試しましたが、どれも痒いとこに手が届かない商品ばかりでした。

今回、ロゴ等をデザインするにあたりサンプル商品を使わせてもらいましたが、娘がスプーンで料理をすくいやすそうにしているのを感じとれましたし、何より私自身がrakko bowlの使いやすさ、とくに手に取ったときの持ちやすさ（深さが絶妙で持ちやすいし洗いやすい）に喜びを感じました。

今では、娘だけではなく大人の私も自然とrakko bowlを手にしていることが多いです。

映像撮影・編集 ／ 速水亮

速水亮 ／フォトグラファー・ビデオグラファー

アパレルスタッフを約10年従事した後、リノベーション会社にて営業、広報、施工事例の写真撮影を行いました。現在はフリーランスで建築写真、ポートレート、商品物撮り、スナップなど様々な撮影を行っています。

instagram：@hymzr2

＜rakko動画広告の撮影の様子＞

【プロジェクトに参加して】

今回のrakko食器の撮影にあたり、器を事前にいたただいて、実際に自宅でサラダや副菜、スープなどで使い勝手を確認しましたが、デザインが機能的で本当に使いやすいと思いました。その上でrakkoのコンセプトを聞き、子供のいる家族の生活の一部として、rakko食器が日常にあるというイメージを映像に収めたいと思い撮影に挑みました。その中でrakko食器はデザインがシンプルで、食卓に馴染む落ち着いたカラーバリエーション、rakko食器の魅力の1つでもある『すくいやすさ』など、映像を観た人にrakko食器の魅力が伝わるような撮影を心がけました。

フード・テーブルコーディネート／OISY KITCHEN STUDIO

会社名：OISY KITCHEN STUDIO

instagram：@oisy　　@oisykitchen

WEB：oisyyy.wixsite.com/oisy

＜rakko動画広告撮影のテーブルコーディネートの様子＞

【プロジェクトに参加して】

幼い娘2人を育てながら、器を日常の中で使わせてもらっています。

使いやすさだったり見た目だったりこだわりを感じるポイントはいくつもありますが特筆したいのは大人と子供が一緒に使えるところ。

あまりザ子供用です！的な器は食卓に並んだ時の見た目から敬遠していたのですが、こちらの商品はサイズ展開やカラーリングが子供向けでありながら大人だけで使っても違和感なくデザインされていて食卓に並べると、とても良い雰囲気にまとまります。

デザインも子供用でありながらポップ過ぎず食事の美味しさを引き立てる優しいカラーがとても気に入っていて、何をのせても美味しく見えるのでズボラなわたしのような働くママには重宝するのではないでしょうか。

とてもおすすめです！