私たちmainau（マイナウ）は新潟県五泉市で生まれる五泉ニットを通じて、人・環境・地域にとって、サステイナブルな暮らしを提案する、クリエイターチームです。

Re-cord knit（レコードニット）は、mainauの考えに共感してくれたInstagramで人気の藤本さくらさん(＠09___adieu)を「クリエイター」として迎え、さくらさんの想いと、こだわりを詰めて立ち上げたブランドです。

前回は、Re-cord knitのブランドコンセプトに沢山の方に共感・応援の声をいただき、世界的評価の高い五泉ニットで作ったサマーニットをお届けすることができました。このままどんどんRe-cord knitを通して五泉ニットの良さを皆様に届けていきたいと思っていたところ、新型コロナウイルスが世の中の情勢を大きく変えました。五泉ニット工場でも例外ではなく、今回、新型コロナウイルスの影響でRe-cord knitとして五泉ニットをお届けすることが難しくなりました。
ただ、せっかく始まったブランドを1回きりで終わらせたくない。
そこで今回は同じ新潟県の長岡の布帛（ふはく）を扱う工場さんとタッグを組ませていただき、新作をお届けします。

まずは私たちのブランドについて少しお話させてください。

〇 Re-cord knitが目指すもの 〇

「もっと安く、もっとたくさん」という生産により、人や環境、資源の大きな犠牲の元に成り立つファッション業界の常識を変えたい。
職人さんにより丁寧に作られた質の良いものを、大切に使い続けてくれる人が、1人でも増えて欲しい。

<だれも無理のないモノづくり>
Re-cord knitは受注生産で服を作ります。
そうすることでこんなにいいことが生まれます。

服を買う人：服を選んでくださった、あなたのため、あなたがプレゼントしたい大切な人のためにひとつひとつ丁寧に作られた服が届きます。
服を作る人：製作スケジュールを余裕持って行うので、無理のないスケジュールが組めます。また、在庫が余ってセールをかける必要がないので、きちんと原価を予め計算して決められた報酬が入ります。
服の素材を生み出してくれる地球：無駄に資源を使ったり、無駄に捨てることがないので、無駄に負担をかけなくて済みます。また、流行りに左右されないデザインで丁寧に服を使っているので、長くお使いいただけます。

<ずっと着たい、次の代にも受け継ぎたいプロダクト>
Re-cord knitのアイテムはすべて、流行りに左右されない、シンプルだけど上品でかっこいいモノづくりを目指しています。
”何年経ってもお気に入りで大切に着続けたい、お気に入りだからこそ次の世代にも着てほしい”、そんなふうに思ってもらえるよう、生地選びからデザインまでこだわっています。

実際の生地選び風景

また、服のタグにはそれぞれロット(製造年月日)が刻まれています。
私たちはそのロットを“服の誕生日”として考え、“誕生日”を記すことで、持ち主と共に、素敵に年月を重ねられるよう願いが込められています。
ご自身へのプレゼント、特別な記念日など、大切な方への贈り物としてもオススメです。

“服の誕生日”は2か所に記されます。
①首の後ろ部分につけられるタグには、ブレンド名とともに、「製造月＝”ニットの誕生月”」に〇の印がつけられます。

首の後ろのタグ。このタグだと5月製造の製品ということ。

②服の内側(左側)につけられる洗濯表示の記されているタグには、「製造年月日＝ニットの”生年月日”」を記します。

〇 なぜ"Re-cord knit" なのか 〇

レコードは、聴くのに少し手間がかかるけれど、アナログならではの暖かみのある音に触れたり、レコードの回転に合わせてその心地よい時間を視覚として体感することができます。
お気に入りの一枚と丁寧に向き合う、豊かな時間が生まれます。
私たちのRe-cord knitも、そんな”お気に入りの一枚”のようでありたいと考えています。

photo by Osada Kasumi
また、「真に豊かな暮らしとは何なのか」と日々考えているさくらさんにとって、レコードを聴く時間は「心の豊かさ」を示す象徴でもあります。
Re-cord knitを手にすることで、トレンドを追いかけて、毎シーズン大量の服を消費する「モノの豊かさ」から、造り手が見え、質のいいものを長く使う「心の豊かさ」に目を向けてほしいという、願いが込められています。

「Re-cord knit」の言葉には、こんな想いを込めました。

・Record（レコード・記録）...特別な日の「記録」

・Re-（再び、新たに）...国産ニットの「再生」

・Cord（より糸）...原料としての「糸」

・Knit（結びつける）...作る人・伝える人・着る人の繋がり

また、レコードにはたくさんの音が詰まっているように、Re-cord knitの作り手の想いをが詰まっています。
そして、レコードの丸い形には、作る人・伝える人・着る人の"繋がり"を表現したく、すべてのプロダクトにはレコードの刺繍が施してあります。

※こちらの写真は今回販売の商品とは異なります。刺繍のイメージ画像としてご確認ください。

〇 今回のRe-cord knit プロダクト 〇

Re-cord knitを通して、五泉ニットを知ってもらいたいというのがブランドのスタートでした。
ただ、新型コロナウイルスの影響で、五泉ニットの工場さんへの依頼が難しくなってしまいました。
せっかく始めたこの活動をコロナウイルスのせいで終わらせたくない。
大変な時期だからこそ、日本の職人さんによって大切に作られたものを皆様にお届けしたい。
何か案はないかと考えていたところ、私たちの活動に共感してくださった同じ新潟の長岡市の布帛（ふはく）を扱う工場さんとお仕事をさせていただけることとなりました。
長岡の工場は五泉ニット工場とも関係性が深く、例えば、五泉ニット工場が納期に間に合わなければ、長岡の布帛工場に縫製をお願いし助けてもらうなど、地域的にもお互いに布帛とニットでライバルでありながらも切磋琢磨してきている地域です。
布帛（ふはく）とは、タテ糸とヨコ糸の2本の糸を交差させてできる織物の総称で、Yシャツやジーンズなどが布帛にあたります。

ニットを楽しみにしてくださっていた方、申し訳ありません。
その代わり布帛アイテムでもRe-cord knitらしく、皆様へ想いのこもったプロダクトをお届けすべくこだわって作りましたので、是非プロダクト詳細も見ていただけると嬉しいです。

〇 生産工場について 〇

今回は長岡市にある株式会社モードセゾンさんで生産をお願いしています。
メンバーの知り合いのお父さんが卸業を営んでおり、生産ができないと悩んでいたときに、仕事で付き合いのある工場さんに聞いてあげようか、ということで巡り合うことができたモードセゾンさん。

縁と、なんとかしてあげようというご好意で実現した今回のコラボレーションはまさにセレンディピティ（予期せぬ幸運）。

Re-cord knitとの出逢いがこのページをご覧いただいているみなさまにとっても、そうした予期せぬ幸運になれば嬉しいです。

○リターンについて○

そして今回のプロダクトで目指したのは
「いつの時代に見ても、老若男女に”いいね”と思ってもらえるような、長年愛される一着」です。
未来のあなたや、あなたのお子様だったりと下の世代に受け継がれて、持ち主と一緒に素敵な年月を重ねられるアイテムになりますように。

ブラウス

ユニセックスで使っていただけるようサイズは2種類展開。
色は各サイズ、ホワイト・ネイビーの2色展開。

サイズ1×ネイビー（モデル身長164cm)

サイズ2×ホワイト（モデル身長162cm）

2020年春夏ものとしてニットを販売した際には、レディースのみの販売でした。
すると、ありがたいことにレディースとしての販売にも関わらず、男性の方が着てくださったり、メンズものの発売のリクエストなどもいただきました。
Re-cord knitは、元々シンプルだけど細部にまでこだわりを持って作る、というモノづくりなので、その特性を活かしてノーカラーで男女ともに来ていただける中性的なデザインのブラウスに仕上げました。

サイズは2展開。
サイズ1はレディースのMサイズRe-cord knitくらいのサイズ感です。
きれいな作りなので、お仕事着としても、カジュアルめにもどちらのコーディネートにも使いやすいです。

サイズ1×ネイビー

サイズ2はメンズのMサイズくらい。
身長180ｃｍの男性でも前のボタンを締めて着れました。コロンとした形で穴の空いていないボタンを使っているので、前を開けてジャケットのように着ていただくのもおすすめです。

サイズ2×ネイビー

また、大きめに着たい女性はサイズ2でも可愛いです。
すこし腕まくりして、パンツやスカートに裾をインしてもいいし、前を開けてジャケットのようにして、ダボッと着るのもおすすめ。

サイズ2×ホワイト

袖部分はカフスではなく、シンプルな作りにしたので、より中性的ですっきりお使いいただけます。

素材はナイロンのタスラン糸を使用することによって、綿のようなナチュラルな表情を出しています。
空気をはらんだように軽く、シワになりにくいためノーアイロンで着ていただけます。
どのシーズンも使いやすいアイテムだからこそ、手入れしやすい素材で仕上げました。

ワンピース
ブラック、ブラウンの2色展開。
サイズはフリーサイズ。

ブラウン（モデル身長164cm）

クリエイターのさくらさんが布帛で長年着れる商品を考えたときに真っ先に浮かんだのが”シックで品のある、美しく着れるワンピース”でした。
美しいシルエットを重視して、動いたときのプリーツの広がりや揺れを表現したく、長岡の長年受け継がれている技術を活かして作っていただきました。
スカートの内側にはきちんと裏地もつけているので、ワンピース1枚で着ても安心して着ることができ、プリーツもきれいなシルエットのまま着ていただきます。
またポケットも両側につけました。
ちょっと携帯入れておくとか、寒いときにちょっと手を入れるとか（転ばないようにご注意を！）、なにかとポケットがあるって便利ですよね。

カジュアルに普段遣いしていただくのはもちろん、ちょっとしたお呼ばれのときなどにもきていただけるような、少しだけ特別な一着をイメージしています。
1枚で着てもよし、寒いときはカーディガンを羽織ったり、マフラーを巻いたりしても可愛いです。

ブラック

素材はレーヨン×リネン。麻のナチュラルな風合いを残しつつ、レーヨン特有の柔らかく肌触りのいい、トロッと落ち感のある素材です。
軽やかで着やすいけど、きちんと感もでる記生地にこだわりました。
リネンが入っている分少しシワにはなりやすいです。
きれいめに着たいときは、小回りのプリーツ部分と胸周りにアイロンをかけてあげるといいです。
アイロン台に置くより、ハンガーで吊るした状態で壁際などにワンピースをかけて、スチームを当てながら壁でシワを伸ばしてあげるようにすると、アイロンかけやすいです。

ブラウス・ワンピースともに、検討していただくにあたってサイズ感が気になるところだと思います。
Re-cord knitのインスタグラム（@recordknit）では違う体型の人に来てもらった写真など、サイズの参考にしていただける写真をアップしていきます。
また、ここでは載せていないコーディネートなども掲載していく予定です。
是非合わせてご覧いただきければと思います。

○Re-cord knitをつなぐ人々○

Re-cord knitをつなぐメンバーを紹介します。

photo by Osada Kasumi

藤本さくら
宮城県仙台市出身。
Re-cord knitのクリエイター。東京で出版関係の仕事をしている。
音楽、レコード収集、お菓子作り、美術館、ランニングなど多彩な趣味をもつ。

大学時代、イギリスの思Re-cord knit想家でありデザイナーであったWilliam Morrisの生活芸術思想について研究し、真に豊かな暮らしとは何なのか、考え続けている。
その考えに基づいた、さくらさんらしい暮らしを写真でアップしているInstagram(＠09___adieu)には、ファンも多い。

さくらさんInstagramより

その中でもファッションを紹介するInstagramの投稿は人気で、1つ1つのものが丁寧に大切に扱われているのが伝わり、流行りに左右されない着こなしを紹介している。

ネーミングやブランドのストーリー、生地選びや細かいデザイン、着心地までさくらさんが考えて、想いを込めたモノづくりをしています。

モデル（写真左）：古江優生（Instagram ＠yukifurue_）
カメラマン（写真右）：遠藤大輝（Instagram ＠endodaiki）

モノの「本当の価値」を追求し、「僕らが纏うモノ」という活動を行っている。
生きている限り続く、モノとの関係。それはモノを作る人たちとも、関係が続いていくことになる。活動を通して、モノの背景にある世界や、込められた想いを少しでも多くの人に届け、モノを作る人も、纏う人も、モノに関わるすべての人が幸せになる世界を目指している。
またそのモノづくりへの想いをアパレルブランド「TAROU」という形でスタートした。
私たちRe-cord knitのモノづくりの考え方に共感していただき、今回はモデルとカメラマンという形で協力いただきました。
彼らのモノRe-cord knit対する想いは私たちとも共通する部分がたくさんあります。彼らの今後の活躍に注目です。
「僕らが纏うモノ」HP：https://www.bokumato.com/
「TAROU」HP：https://bokumato.com/tarou/

坂西香奈
神奈川県横浜市出身。
クリエイターさんのオファー、サポート、ライティング。
鎌倉のカフェ＆パン屋さんで働く。
Re-cord knitの活動を通して、日本の職人さんによって大切に作られたものを、大切に使い続けたいと思ってくれる人が一人でも増えたらいいなと思っています。
また、大好きなクリエイターのさくらちゃん魅力も一人でも多くの人に伝えたい。

mainau
Re-cord knitを支えるプロジェクトチーム。
新潟でセレクトショップを営むオーナー、東京でデザインを行うデザイナー、東京でIT企業に勤めるマーケターが出会い、D2Cのブランド作りにチャレンジする。
本当に"いいもの"を次世代にも繋げたい、残したいという想いから、このプロジェクトが始まる。

あなた、あなたの大切なひと
このプロジェクトは、Re-cord knitのモノづくりに賛同してくださる方がいるからこそ成り立ちます。
自分用に、大切な誰かのために、記念日に。
これからも、Re-cord knitがたくさんの人たちの”糸”でつながっていきますように。