プロジェクト概要

「大量生産、大量廃棄・・・ファッション業界の環境汚染問題に一石を投じる素材」

現在、世界のファッション産業で生み出されているゴミの量は年間約9,200万トンと言われています。

その一方、衣料品の生産量は2000年から2014年にかけて倍増しており、それが2030年にはさらに約5,700万トン加わると予測されています。

このように「過剰生産・過剰廃棄によるゴミ問題」、「排水問題」、「CO2の排出問題」が大きな問題になっています。

日本の衣料品のゴミ問題

日本の衣料品のゴミの量は、約78万トンですが、再資源化されているのが5%と、とにかく服の再利用が求められている現状です。

リユースは約15万トン、リサイクルで約10万トンと、全体の25%がフリマアプリなどで再利用されていますが、もっとゴミを減らす取り組みをしていく必要があるのです。

繊維業界の水問題

さらに水の問題として、繊維業界は全産業で2番目に水の消費量が多いと言われています。

1枚のTシャツをつくるのに必要な水の量が約2,720リットルです。人の1日あたりの飲料水は平均約1.5リットルですから、 約5年分の飲料水の量をTシャツ1枚に使っていることになります

綿花栽培で綿をつくるのに 1キロあたり約1万〜2万リットル、さらに染色で1キロのTシャツを染めるのに100リットル〜150リットルが必要。

その結果、ファッション業界で世界の排水の約20%を生み出してしまっている現状です。

繊維業界のCO2排出量

そしてCO2の排出量ですが、全産業のなかの約10%のCO2を繊維産業で排出しています。

これは、さまざまな繊維をつくるところから最終的に焼却でも排出しますから、大きな問題です。

これらの問題から、ファッション業界はいま変わっておかないと大変なことになると、全世界で言われています。

「リテラ」でサスティナブルファッションを推進「服も人も環境も。全てを持続可能であるために」

我々ツカモトコーポレーションの1番のミッションである「私たちの次の世代のため、そして持続可能な地球のために、いま当たり前に使われているファッションアイテムの素材を変えることで、ファッション産業から生み出されたさまざまな環境問題を根本から解決」ということを、業界全体を巻き込み、取り組んでいきたいと考えます。

そしてこの考えをもとに独自で開発した素材が「リテラ」です。

プロジェクト詳細

土に還るサスティナブル素材の開発

当社では、堆肥中で分解処理を行える生分解性の新素材「リテラ」の開発を行っております。このプロジェクトでは、リテラを使ったTシャツで、地球にやさしいファッションを広めることをミッションとしております。

生分解とは

一般的なリサイクルの定義は「使い終わったものを再利用することで環境負荷を軽減する」ことです。 しかしそれだとエネルギーのロスも大きく、結果ゴミとして残ります。

一方生分解とは、 “堆肥化”(COMPOSTABLE)する事でゴミを生み出しません。

いわゆる“化繊” は、何もしないで自然に分解されるのに数百年（6 ～ 7 百年）かかると言われています。

私たちがご提案する“生分解化繊” は特定の微生物が食べてわずかな水(H20) と二酸化炭素(CO2) に極めて短期間で分解します。また、二酸化炭素排出量も燃焼廃棄やリサイクルと比べ約４０％も少ないのです。

リテラを採用するメリット

①環境配慮型素材で、社会貢献への意識が高まります

②廃棄コストの軽減や、二酸化炭素排出量の削減につながります

③堆肥化することでごみを出しません。

高いCO2削減効果

リテラは従来のリサイクル処理方法に比べ、高いCO2削減効果が期待できます。

その為、大手セレクトショップでの採用や、大手企業のユニフォームやオフィスウェアとしても採用が進んでいます。

リテラ製品の回収の流れ

＊リテラカノコTシャツを回収する時は、購入者様に専用の封筒で発送して頂く必要があります。

分解プロセス

第一段階：加水分解

・堆肥中の微生物が酵素を分泌

・酵素、水、発酵熱がリテラに作用

・加水分解が起こり物質が低分子化

第二段階：生分解

・低分子化合物を微生物が生分解

・微生物の代謝により水と二酸化炭素を排出

堆肥条件

湿度：51% / 堆肥中温度：57-80度 / ｐH：8

こうやって土に還ります！

リテラ素材が土に還る場所・・・。

堆肥がびっしり敷き詰められています。ここにリテラ素材の衣料品を埋めていきます。土に還るサスティナブルな取り組み。

土に埋めた服を掘り起こす様子。1か月に1回掘り起こして経過観察を行っています。

土に還るには湿度51%、堆肥中温度57-80度にしているため、堆肥から湯気が出ます。

衣料品がすこしずつ土に還っていく過程。時間と手間がかかることにしっかり取り組んでいます。

最終的には下記のようになります。

（Tシャツ分解試験 2018年6月～2019年6月）

「カノコ」の魅力

カノコ（鹿の子）素材とは？

鹿の子素材とは、凸凹ができる編み方をしたニット生地のことです。

鹿の子どものような模様となっているため、「鹿の子編み」と呼ばれています。

カノコは、表面に凹凸があるので通気性が高くて涼しさを感じさせてくれます。

そのため、Tシャツやポロシャツやスポーツウェアなどによく用いられています。

夏のファッションアイテムの定番的な素材でもあります。

メリヤス編みと比較すると、横方向には伸縮性があまりないので形が崩れにくいというメリットもあります。

カノコ素材の魅力とは？

カノコの魅力は風通しがよいことや肌触りが快適で気持ちいいことです。

サラリとした感じの肌触りなので夏のファッションアイテムにも最適です。

洗濯してもすぐに乾いて快適な快適な着心地があります。また、汗をかいても蒸れにくいのも魅力の一つです。

利用シーン / 利用方法

汗をかいても蒸れにくく、清々しく着用できるので、夏の通勤時や移動中も涼しく快適に過ごせます。暑い時期のビジネスカジュアルシーンで活躍いたします。

また、ジャケットやシャツを羽織るときのインナーとしてもお使いいただけます。ジャケット着用が必要なビジネスシーンでの快適な一枚として。

ベーシックデザイン×カノコ素材なので、オールシーズンお使いいただけます。

仕様 / メーカー紹介

【サイズスペック】

（Mサイズ）着丈：68、肩幅：46.5、身巾53、袖丈：21

（Lサイズ）着丈：70、肩幅：48.5、身巾55、袖丈：22

（LLサイズ）着丈：72、肩幅：50.5、身巾57、袖丈：23

※開発中の製品につき、デザイン・仕様が一部変更になる可能性もございます。

【生産国】

日本

【メーカー】

株式会社ツカモトコーポレーション

URL：https://www.tsukamoto.co.jp/

【リテラ製品の回収の流れ】

＊使用後のリテラカノコTシャツを、購入者様に専用の封筒で発送して頂く必要があります。

生産・発送スケジュール

8月2日 プロジェクトスタート

9月17日 プロジェクト終了

9月中旬 生産スタート

9月下旬～10月下旬 早割商品発送

10月中旬 サスティナブルファッション展出店

2022年3月上旬 予約商品発送

リターン紹介

・リテラを使用したTシャツ

・【早割り】リテラを使用したTシャツ1着 2021年秋にお届け

・【先行予約割】リテラを使用したTシャツ1着 2022年春にお届け

・【Makuake限定割】リテラを使用したTシャツ1着

・【2枚セット割】リテラを使用したTシャツ2着 ホワイト・ネイビーの2色セット

・サスティナブルファッションEXPO招待券＋リテラTシャツ1着

資金の使い道

・商品開発・染色・生産

・広告宣伝費（イベント出店他）

・カタログ製作

実行者紹介

小泉 圭

株式会社ツカモトコーポレーションファッション事業部 アパレル部 第1DIV

2014年入社（8年目）。入社時からアパレル部署に所属し、3年目からメンズ専門店への営業とメンズニットカット企画MDの兼務。6年目からメンズ、レディース専門店の営業とレディースニットカット企画MDを兼務し、リテラの立ち上げ責任者を務める。

リテラの立ち上げに悪戦苦闘の毎日

今回リテラの立ち上げ責任者を務めさせていただきましたが、「ないものを０から作る」のがとても大変でした。素材も高温だとうまく染まらない、風合いが固くなるなど、難しい点がたくさんあり、トライ＆エラーが続きました。

取引先・仲間・上司の支えがあって実現した

そんな中でも、国内工場様や社内の上司、仲間に助言をもらい、支えられて何とか乗り越えてきました。これらの難題を乗り越えて完成した製品がリテラなのです。

将来の目標は・・・

このマクアケをきっかけに、リテラの認知度を高めていきたいと考えています。

世の中のポリエステルをすべてリテラに変えたい。そして、サスティナブルファッションを社会に浸透させていきたいと考えています。