八千代酒造５代目杜氏 蒲 久美子

これまでに「ROOM」のほとんどが山口県内でしか販売されなかったため、もっと全国の皆様に知って頂きたい！という想いで山口県萩市の酒蔵”八千代酒造”の５代目女性杜氏が、クラウドファンディングに初挑戦致しました！

「ROOM」の新シリーズ！山口県産オリジナル米「西都の雫」を使用した新商品にチャレンジいたします。新しい飲み方の提案として日本酒塩・酒粕塩を付けたMakuake限定のセット販売も行います。

自社栽培 山田錦

明治２０年より続く酒蔵

吉田松陰・高杉晋作・伊藤博文などを輩出した明治維新胎動の地、山口県萩市の山奥、むつみ地域に位置する「八千代酒造合名会社」

創業明治２０年（１８８７年）より代々続く、家族で経営する年間わずか１５０石を造る小さな酒蔵です。

酒蔵の多くは軟水で仕込みますが、当社は大将山から流れ出る中硬水の伏流水を仕込み水としています。酒米は自社で栽培した「山田錦」を使用し昔からの造り方を変えずに地元の人に133年愛されてきました。

地元では昔から猪や山菜など香りが強く、旨味のある食材が食べられており、八千代酒造の代表作「八千代 純米大吟醸」は、甘口で濃厚、昔ながらの日本酒らしいがつんと旨味のある力強い味で、香りの強い食材との相性が良いことが特徴です。

その、八千代酒造で造られている日本酒の９０％は山口県内でしか流通されていません。

蔵を引き継ぎ、新ブランド「La+YACHIYO（ラプラスヤチヨ）」を立ち上げ、五代目女性杜氏が初めて挑戦した「ROOM」は、昨年４月に発売より多数メディアにも掲載され、特に私と同じ様に働く女性の方や、また男女問わず若い世代の支持を受けて今では八千代酒造の売り上げの約半分を占めるまでに成長いたしました。

その大人気商品「ROOM」の新シリーズを、山口県のオリジナル酒米「西都の雫」を使い造ることで、もっと多くの人に山口県の酒米の魅力や山口県の地酒のアピールにならないかと考え挑戦しようと決めました。

また、自粛規制は解除されましたが、以前より飲食店さんへの客足が激減し、日本酒を飲む機会がますます減っていく現状を目の当たりにして、こんな時だからこそ今一度みなさまに日本酒を飲んで欲しい！日本酒を忘れないで欲しい！という思いからこのプロジェクトに参加してみようと強く思いました。

家飲み需要が高まっている中、「ROOM」を飲むことでおうち時間をもっと豊かに、そして日頃の疲れを癒し、明日への活力となっていける様にみなさまにお届けしたいなと感じております。

皆様に応援していただきながら、また私たちも皆様のおうち時間が豊かになるよう応援できれば幸いです。

５代目女性杜氏の覚悟と決意

５代目の女性杜氏である私は、元々は実家を継ぐつもりはなく、東京でOLをしていました。

日本酒が好きでよく持ち寄り飲み会をしていた中、日本酒好きの友人から日本酒業界が世代交代できず衰退していること、日本酒製造の許可は通りにくいことで酒蔵自体が増えにくいという現状を知りました。

先代まで続いてきた貴重な酒蔵を、自分の代で潰しても良いものか。責任を強く感じ、また、元々日本酒が好きで良く飲んでいたので、自分の作りたい味、自分で考えたラベルを世の中の人に飲んでもらえる、発信できるという「ものづくり」は誰にでも出来ることではなくとてもやりがいのある事だと感じ、八千代酒造に帰り事業を継ぐ覚悟を決めました。

ROOM誕生の経緯

お酒造りの経験も知識もなかったので、萩市内にある澄川酒造場さんに修行に行かせて頂きました。そこで「修行をしながら、自分のお酒を造ってみたらどうだろう？」という澄川さんのご好意で自身の酒造りがスタートしました。

ではまず、自分のお酒を飲んでいる人はどんな人で、どんな場所で、どんな会話をしながら飲むだろうか？？

思い浮かんだのが、東京で働いていた時に開催していた”日本酒持ち寄り会”でした。

キャリアウーマンと呼ばれるような３０代半ばの友人が、日々の忙しさや会社への不満、上司への愚痴で泣きながら日本酒を飲んでいる姿が思い浮かびました。でも、帰り際には日頃の溜まった思いを発散し、元気で前向きに笑顔になって帰っていく友人の姿が強く印象に残っていました。

何度考えても。想像しても。私のお酒を飲んでいる人は、そんな彼女達でした。

頑張っている人を癒してあげたい、少しでも気持ちを楽にしてあげたいと思うようになり、

「よしっ！私と同じように働く女性のために、また一生懸命頑張っている人のために、ちょっとした自分へのご褒美になるような、明日への活力になってくれるようなそんなお酒を造りたい！！」

と強く想い誕生したのが「ROOM」です。

ROOMのコンセプト

「ROOM」の存在により、大切な友人や家族と一緒に過ごす時間がさらにとっておきの空間に出来上がるように。ある時は、週末にお気に入りのお部屋でゆったりとソファーに座り、金曜ロードショーを観ながらひとりの時間に浸る空間を楽しんで欲しい。

飲む方の生活シーンにそっと寄り添える様な、そんな想いを込めて「ROOM」と名付けました。

ラベルはお部屋のドアプレートを象ったシルエットに。少し滲んだROOMの文字。背景にはうっすらと水の波紋があり奥行きを出しています。ロゴそのものは色を抑えたシンプルで元素記号・化学変化のイメージを持たせました。

酒米について

お米は、これまでは山口県産米の「山田錦」を使用していましたが、

今回はシリーズ初となる山口県産米の「西都の雫」を使い精米歩合５０％まで削ります。麹に使用する山田錦は４０％まで削りますが特定名称は敢えて「純米吟醸」と表記し日常的に飲んで頂けやすい価格で販売を致します。

西都の雫とは「穀良都」を母方に、「山田錦」を父方として、交配・選抜した山口県独自の酒米です。

西都の雫の特徴としては、山田錦と似ており心白が大きいので高精米が出来ることが特徴です。現在お米の品質的には、農家さんによってバラ付きがありますが年々品質は向上してきています。

実家のお酒は昔ながらの濃厚な日本酒であったため、どうせ作るなら日本酒らしさを引き継ぎながら今の時代にあったものをと、南国の果実を思わせるような華やかさな香りと、日頃の疲れを癒してくれるような上品な甘味と透明感があるキレイなお酒に仕上げています。

日本酒塩・酒粕塩について

山形県の酒田市の鳥海山の伏流水が湧き出る吹浦で採取した海水から、
完全手作りで塩を生産しております。

伏流水が湧く海岸の近くから海水をポンプで汲み上げます。1,500リットルもの海水を廃材を燃料にした平釜で煮詰めます。この時に日本酒や酒粕を混ぜ一緒に煮詰めます。塩が吹き出てきたらアクを取り除き、ろ過します。釜の熱を利用し乾燥させ「焼き塩」にして完成です。

伏流水は地下を通る過程で大地のミネラルや養分をたっぷり含みます。遊佐町の海水は、海岸に湧き出した伏流水が流れ込むため、甘みのある柔らかでまろやかな味の塩が出来ます。

升酒を飲むように日本酒塩を日本酒の肴として飲む飲み方や、ソルティードッグの様に日本酒カクテルとしてもお楽しみ頂けます。

なぜ、塩が日本酒に合うのか？？

味を構成する「五味」です。味には「甘味、酸味、苦味、旨味、塩味」の5種類があり、食べ物や飲み物の「おいしさ」は、この五味のバランスが決め手となります。

日本酒は、五味のうち、塩味以外の四つの味で構成されているため、塩を肴にすることで、五味がすべてそろうというわけです。さらに、塩には甘味や旨味を引き立てるという役割もあります。つまり、日本酒と塩は味覚の相性がよく、塩を肴にするのは理にかなった組み合わせなのです。

スケジュール

２０２０年６月１９日 Makuake掲載開始

２０２０年８月３０日 Makuake掲載終了

２０２０年１０月上旬ごろ 製造開始

２０２０年１１月中旬ごろ 準備出来次第、発送開始

リターンについて

4種類の飲み比べがおすすめです♫

◆ROOM （火入れ）

原料米 山口県産米「山田錦」/原材料 米（国産）、米麹（国産米）

精米歩合 ５０％/アルコール度数 １５度/容量 720ml

【味わい】南国を思わせる様な華やかな香りの中に、柔らかで上品な甘みが広がっていく。繊細さと深みを併せ持つその味わいが、複雑な世界を繰り広げる。透き通る様な透明感のある喉越し。

◆ROOM （火入れ）新リリース商品

原料米 山口県産米「西都の雫」/原材料 米（国産）、米麹（国産米）

精米歩合 ５０％/アルコール度数 １５度/容量 720ml

【味わい】小さなお花、またほのかに香る果実に、透明感のあるスッキリとした綺麗な味わいの中にかすかに感じる甘みが広がる

◆ROOM （生酒） 【季節限定酒】新リリース商品

原料米 山口県産米「西都の雫」/原材料 米（国産）、米麹（国産米）

精米歩合 ５０％/アルコール度数 １５度/容量 720ml

【味わい】火入れ商品の生バージョン、ピチピチとしたフレッシュな味わい、少しガス感があり時期限定のお酒

◆ROOM （おりがらみ） 【季節限定酒】新リリース商品

原料米 山口県産米「西都の雫」/原材料 米（国産）、米麹（国産米）

精米歩合 ５０％/アルコール度数 １５度/容量 720ml

【味わい】火入れ商品のおりがらみバージョン、ピチピチとしたフレッシュな味わい、少しガス感がありオリが入っているため生や火入れよりも濃厚で複雑な味わい

※注意※ 新商品のラベルにつきましては、製作中です。写真のラベルとは異なります。また予告なくラベルや瓶、パッケージについて仕様を変更する場合があります。実際にお届けする商品が商品画像と異なる場合がございます。

◆日本酒塩（２５g）

【味わい】ほんのりと日本酒の香りがし、やわらかな甘みと塩味がある

【用途】日本酒と一緒に飲むのもよし。冷奴、お肉、お刺身などにかけてお召し上がりください。

◆酒粕塩（２５g）

【味わい】酒粕の香りが口に広がり、酒粕の旨味が凝縮され、ほのかに甘みがある

【用途】日本酒と一緒に飲むのもよし。冷奴、お肉、お刺身などにかけてお召し上がりください。

資金の使い道

今回クラウドファンディングで集まった資金は、酒蔵の新たな設備投資やメンテナンス・修繕などに使用させて頂きます。

これから新しい商品開発など、今後とも色んなことにチャレンジしていきたいと思っておりますので、どうぞ皆様方のご支援のほど宜しくお願い致します。

実行者紹介

【八千代酒造合名会社 五代目蔵元杜氏 蒲久美子 経歴】

1982年3月8日、山口県萩市（旧むつみ村）創業明治20年『八千代酒造合名会社』を営む、三姉妹の長女として生まれました。

東京の大学を卒業後、栄養士、サプリメント管理士の資格を取得し、病院と保育園に17年間勤務。しかし代々続く日本酒文化を守らなくてはならないという使命感から、5代目を継ぐ覚悟を決め、2017年にUターンしました。

「今もなお続く伝統に革新を加え、新たな価値を生み出すことに挑み続ける」という理念を掲げ、ラベルデザインのリニューアルや、首都圏の飲食店を中心にイベントを開き多数のファンを獲得しています。

一方、地元の萩では発酵を基盤としたフードサイクルユニット「Marble」のリーダーを務め、酒粕ワークショップを多数開催。商店街や飲食店を巻き込み、地域全体を盛り上げようと奔走しています。2019年より萩市内の「澄川酒造場」で修行を始め、春には自ら醸した新ブランドを発表し、女性杜氏としての一歩を歩み始めています。

八千代酒造の次期五代目として、地域で醸した日本酒を世界に発信し、地域で働く女性の姿を見せることで観光客の誘客や雇用の創出、移住者の増加に繋がるよう挑戦しています。