「地方と都市のクリエイティブの垣根をなくしたい」

この映画制作プロジェクトの出発点はそんな想いからでした。

映画、テレビ、CMなど映像制作の現場は東京をはじめとする大都市に限られている現状。地方に住むクリエイターにとっては進学、就職などで上京を余儀なくされるハードルの高さがあります。

そこで佐賀県で写真館を運営する会社社長が発起人となって、「世界に通用するローカルムービーを撮ることで、地方の創作活動を盛り上げたい」というプロジェクト目標に賛同したプロの映画人と業界未経験の地元学生スタッフ、佐賀にゆかりのある演者が集まり、今回の映画『つ。』が制作されました。

ロケ撮影は全て佐賀県内で行われ、どこまでも広がる青い空に澄んだ空気感、昔ながらの日本情緒が垣間見える、素朴でノスタルジックな佐賀の風景が映し出されています。

前回の映画制作編にあたっては、makuakeで皆様からのサポートを得て、映画スタッフや関係者の熱い想いが詰まった作品が完成しました。

今回はこの作品を公開するにあたり、配給宣伝費のサポートをお願いしたくプロジェクトを立ち上げました。佐賀で作った映画を全国のみなさんに見ていただきたい！ぜひ応援のほどよろしくお願いします。

ボランティアで参加した地元高校生や大学生のスタッフたちも、プロの指導を受けながら映画作りの現場で奮闘しました。普段はなかなかできない職業体験で、頑張ってくれました！

【学生スタッフ活動日誌】はEDITORS SAGAで見られます！

https://editors-saga.jp/editors/sagaeiga_tsu.html

逃げてもいい、負けてもいい。生きづらさを抱える全ての人に贈る「曇り空」の青春映画。

2022年春、佐賀映画『つ。』がクランクアップ。その後に編集を終えて、ひとつの作品として完成しました。

佐賀県の片田舎に住む平凡な高校生が主人公のこの作品。満たされない毎日への苛立ち、自分が評価されないことへの怒り、楽しそうな周囲の人々への羨みなど…誰もが共感できる気持ちがリアルに淡々と描かれています。

＜『つ。』ストーリー＞

佐賀県の片田舎に住む高校三年生、副島祐樹は大学受験を控え、上手くいかない人間関係や成績不振、出来の良い弟と比較される日々に悶々と焦りを募らせていた。そして迎えた大学入学共通テストでカンニングしたことがバレた祐樹は、全てを捨てて深い森へと逃げ込む。

そこで出会ったのは、自己責任の名の下に、押し付けられたルールのない世界で生きるために川の水を汲んで運び、山の獣を狩って自給自足の暮らしを営む数奇な人々のコミュニティ。

野良妊婦のソル、コミュニティで生まれ育ち力比べだけに情熱を燃やすアキ、両親に愛されなかった心の傷を隠してセックスに逃げようとするサクなど、欠陥だらけで変人揃いの曲者たちとの共同生活を通して、祐樹に少しずつ変化が見られていく…。

監督紹介

邦画洋画問わず広く世界で活躍する、Ü Inoseが脚本・監督

Ü Inose(ユウ　イノセ) プロフィール

1983年生まれ。カリフォルニア州立大学ノースブリッジ校で映画制作を学んだのち、巨匠アレクサンドロ・イニャリトゥの所属するAnonymous Content社にインターンとして採用されキャリアをスタートさせる。バイリンガル能力を活かして関わった作品には「アネット」「ブレット・トレイン」「インベージョン」「シン・ゴジラ」「海を駆ける」等があり、監督・脚本作品では地方創世大賞優秀賞を受賞した「SA GA LAND」やドラマ２４「シガテラ」等がある。

佐賀発のローカルムービーが、世界の映画祭で高い評価を得る。

映画が一般公開される前から、この作品をより多くの人に知ってもらおうと世界各国の映画祭に出品しました。人間が抱える根本的な苦悩、感情をみずみずしく表現した作品は海を越えても高く評価され、世界の名だたる映画祭で最優秀作品賞をはじめとするあらゆる賞を総なめ。

改めて、地方発の映画であっても"ホンモノ"を作れば世界に通用するという大きな自信を付けさせてくれました。

【本作品の主な受賞歴】

・ARFF Paris International Awards：最優秀作品賞受賞

・Madrid Film Awards:最優秀脚本賞

・FICIMAD(Madrid International Independent Film Festival)：最優秀映画編集賞

・セビリアIndie映画祭：助演女優賞とアクション映画賞をW受賞

・Oz Indie Film Festival：Best Action Film部門　銅賞

・Ivrea Film Screening(イタリア)：最優秀作品賞

・カンヌコンチネンタル映画祭：最優秀撮影賞

・Vienna International Film Competition：ベストインディペンデント映画賞

・ボンダンス国際映画祭(佐賀県嬉野市)：ゴット・タレント賞

始めの一歩は、佐賀県の映画館。

世界11ヵ国10冠の栄誉を引っさげて、2023年11月10日よりイオンシネマ佐賀大和での劇場公開が始まりました。

舞台挨拶付きの回には100名を超えるお客様がお越し下さり、満席御礼。また地元テレビや新聞の取材も入り賑やかなイベントとなりました。

その反響を受けて、劇場公開期間も当初の予定を延長し1日2回上映に。制作陣の熱い想いとお客様からの応援の声により、映画館も『つ。』のサポートに動いてくれたのです。

次のステップは、東京進出。そして全国へ。

地元佐賀での凱旋上映が無事成功に終わり、次に控えるのは東京での劇場公開。映画ファンが集うアットホームなミニシアター、新宿のK's cinema（ケイズシネマ）にて2024年2月24日(土)から1週間の上映が決定しました。

そして全国公開へ向けての準備も進めています。既に宇都宮や名古屋、大阪での上映がほぼ決まり、劇場との調整や集客のためのイベント企画に奔走する日々。より多くの方に映画を見ていただけるためにはどんな仕掛けが必要だろう？と頭を悩ませています。

ところで映画が制作されてから映画館で公開されるまで、どのようなプロセスを辿るのかご存知でしょうか？

実は"お金を払いさえすれば映画館で上映してもらえる"という単純な話ではなく、映画作品の買い付け担当者の目に留まり、劇場公開が決定するまでには地道なプロモーション活動が必要になるのです。

ひとりでも多くの方に映画を見てもらい、口コミ投稿やSNS等で話題になり、映画館で上映する価値がある作品だと評価されるまでにはたくさんの時間とお金がかかります。今回のプロジェクトは、全国での劇場公開を目指して必要となるプロモーション活動資金のサポートをお願いしたく立ち上げました。

資金の使い道とリターンについて

本プロジェクトで皆さまから寄せられた資金は、東京はじめ全国での劇場公開を行うための宣伝・プロモーション活動費用として活用させていただきます。

単発での上映イベントや全国各地の映画祭への出品、それに伴う監督・映画出演者のイベント登壇にかかる交通費などに充てる予定です。

またサポートして下さった方々へのお礼としましては、お礼メッセージや、監督との懇親会など、佐賀映画制作プロジェクトのメンバーとして共に『つ。』を盛り上げてきたことをご体感いただける内容でご用意しています。

■支援金の使い道

＜配給・宣伝関連費＞
・宣材制作費（印刷、デザイン、宣材制作、発送代等）
・イベント関連費（上映会等）
・広告費（WEB等）
・パブリシティ委託費