みなさま、当ページをご覧頂きありがとうございます。

私達は1932年創業、山形県の紡績ニットメーカー佐藤繊維と申します。

弊社は糸の製造、ニットウェアの製造、アパレルブランドや小売店の展開をしており

糸から最終製品まで「メイドイン山形」にこだわったものづくりをしております。

みなさまのお力になれればと思い、この度マスクの企画製造を行うことに致しました。

社員一同、一丸となってこのプロジェクトに挑みたいと思います。

弊社のマスクについて

今回私達が思いを込めて開発したマスクはこちらです。

上から見ると形状が良く分からないと思いますので、もう少し角度を付けてみます。

このように立体的な形状となっている為に、鼻や口周りに適度なスペースを作りつつも耳掛け部分から本体まで縫製箇所なくひとつづきで編まれているので縫製部分のごろつきもなく、素肌にフィットします。

マスクの特徴

これからこのマスクの特徴をお伝えしていきます。

・3つの力がもたらす抗菌効果

・100回の洗濯に耐えうる耐久性

・このマスクの為に選んだ素材「リネン」

3つの力がもたらす抗菌効果

銅、リネン、天然成分由来の加工で抗菌

①銅の力で抗菌

マスク本体のお話の前に是非知って頂きたいものがあります。

それがこの「弊社特製銅シート」です。

強力な抗菌作用を持つ特性に着目し、特製銅シートを開発しました。

この銅シートはマスクのポケット部分に挿入されており、フィルターの

役目を担っています。

これは銅化合物のコーティングを施した糸を使い、天竺編みと呼ばれる薄く仕上がる

手法を用いて仕上げました。

このコーティングに用いられた銅化合物は細菌類の増殖を防ぐ力を持っており、

その優れた抗菌作用が評価される銅は病棟の床、洗面台やドアノブ等にも採用されています。

また菌の繁殖を食い止めることで、イヤな匂いの発生を防ぐ防臭効果も持ち合わせています。

※銅に関しては、商品全体ではなく、体ポケット内に挿入されている着脱可能な銅シートに限った説明となりますのでご留意ください。

②リネンの力で抗菌

リネンを含む「麻」は元来より汚れをもっとも落としやすい天然繊維とも呼ばれ、

また速乾性も手伝い、雑菌やカビの増殖を抑える力を持っています。

③天然成分由来の力で抗菌

医薬品や化粧品にも使われるウンデシレン酸をこのマスクに付与することにより

抗菌力を向上させています。

ウンデシレン酸はひまし油による成分です。

※②リネン ③天然成分（ウンデシレン酸）に関しては、マスク本体に関してのご説明となります。ご留意くださいませ。

洗濯が可能でゴミを増やさず経済的

使い捨てマスクはお手軽ではありますが、なかなか手に入らず大変な状況ですよね。

このマスクは「繰り返し使えること」を念頭において開発を進めてきました。

弊社洗濯試験※では「100回洗濯を行っても型崩れせず使用可能」という結果が出ました。

※家庭用洗濯機「弱洗い5分」「弱脱水5分」「屋内での平干し自然乾燥」

マスク本体に付与している天然成分由来の溶剤による抗菌効果は洗濯回数に応じて

少しずつ低下し、10回程度の洗濯でその効果はおよそ半減します。

なお、このマスクを100回使って頂くとすると1回あたりおよそ¥40と使い捨てマスクと比較しても勝るとも劣らず経済的です。

また環境問題を考慮するとゴミを増やさず環境にも優しいマスクです。

オールシーズン快適なフレンチリネン

私たちがリネンを選んだ理由

マスク開発にあたり素材選びにも吟味を重ねました。

その結果私たちが選んだものが、フランスで採れたこのリネンです。

この繊維の集まりが紡績されることで糸が作られ、そして編まれてマスクが完成します。

こちらはリネンの花です！

※写真提供：帝国繊維(株)様

4月頃に種をまかれた後にはぐんぐんと育ち、6月頃にはこのような綺麗な花を咲かせます。

夏頃には収穫され、その後は畑に一定期間寝かせます。

※写真提供：帝国繊維(株)様

これを「レッティング」と呼び、茎の余分な部分を腐らせてリネンの「繊維」を取り出しやすくするそうです。この茎の中から取り出された繊維を集めて糸となります。

人類が永い年月親しんできた最古の繊維

リネンは「麻」とも呼ばれていますよね。

他にもヘンプやジュートといった言葉を目にしたことがある、

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一度「麻」に関して整理したいと思います。

まず「麻」という言葉は茎や葉から取れる繊維の総称として使われています。

そして繊維として使われる植物や部位により、名称が異なります。

リネン：植物名「亜麻(あま)」/植物の茎を繊維として利用

ヘンプ：植物名「大麻(たいま)」/植物の茎の表皮を繊維として利用

ラミー：植物名「苧麻(ちょま)」/植物の茎を繊維として利用

ジュート：植物名「黄麻(こうま)」/植物の葉を繊維として利用

衣料品、寝具、雑貨などで見かける麻はこのような種類があるんですね。

日本国内における家庭用品品質表示法ではリネンとラミーのみが「麻」と表示することができるとされています。

リネンの歴史は古く、「人類最古の繊維」と呼ばれることもあるほど長い歴史を持つ繊維のようです。

日本国内に目を向けますと、リネンが日本国内に紹介されたのは明治時代初期に遡ります。そこからリネンの栽培、そして紡績(糸づくり)が始まったという記録が残っているそうです。

今回のリネンマスクプロジェクトにあたっては、明治時代よりリネンの糸を製造していらっしゃる先駆者、帝国繊維株式会社様より繊細なリネン糸「80番手」を使わせて頂いています。

この「番手」という単位は糸の細さを示すものになるのですが、シーツなどの寝具に

使用されるリネンの番手は40番手程度が一般的である中で、この帝国繊維様の80番手リネンは細さはもちろんのこと、繊細な光沢感、やわらかさを十二分に味わえます。

また、他繊維に比べて吸水性にも優れている為、顔周りに着用するものとして最適なものだと思い、この糸を採用することにしました。

サイズ

サイズはフリーサイズになります。

折りたたんだ状態での寸法は下記になります。

次に広げた状態での寸法です。

顎側に位置する下辺が上辺よりも短く出来ております。

これが立体感を生み、顔によりフィットするよう設計しております。