月の満ち欠けの力で醸造するビール　あかあかや月 ～新月仕込み～

月は、新月から三日月、上弦の月から満月を迎え、以降次第に欠けはじめ、下弦の月（半月）となり、さらに欠け、再び新月を迎える。というサイクルを1ヶ月かけて繰り返しています。

あかあかや月 ～新月仕込み～は、この月の満ち欠けのリズムに合わせて醸造を進めるという、非常に稀な製造方法によって生み出される希少なビールです。

新月から仕込みを始め、月が満ちていく時の流れと酵母の生理を合わせながらゆっくりと発酵を進めていきます。上弦の月過ぎあたりで主な発酵は終わりをむかえ、味を整えていく後発酵という工程で、満月を迎えます。

私たち湖畔の杜ビールは、秋田県仙北市の田沢湖畔に位置するビール醸造所です。

我々の工場は、ガラス張りで田沢湖を眺めることができるため、満月が近づくにしたがって湖面に映る月光の道が浮かび上がり、それが発酵・貯酒槽まで伸び、とても神秘的です。まるで月に見守られているかのようです。

（写真）夜の醸造室

私たちのポリシーは「酒は風土を醸すもの」。この醸造所を取り巻く全ての環境が風土であり、この風土そして月の力を、ビールの醸しに活かしたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

（写真）田沢湖畔の醸造室での仕込み

「あかあかや月」の製造は、新月に仕込み始めるため、通常連続して作っているビール製造スケジュールを停止し、発酵槽や貯酒槽をこの為に一旦空けておく必要があります。また、ビール酵母の最良のコンディションを新月にもってこなくてはならず、これら全てを整えるには相応の労力が必要となります。

効率を重視したスケジュールで製造されることが多いビール醸造において、私たちは、このように効率を無視して自然のリズム＝＜月の満ち欠け＞に沿ってビールを仕込むと言う、醸造家として憧れの造りを実現し、そのビールを皆さんに体験して頂きたいと考えています。

このチャレンジでしか作ることのできない貴重なビール、家族との記念やお祝いなど、大切な時間に願いを込めじっくり味わっていただきたいビールです。

尚、この「あかあかや月 〜新月仕込み〜」は、現時点では一般販売する予定はなく、このプロジェクトが成立した場合にのみ、醸造致します。
皆様の応援が定数に達しない場合はプロジェクト不成立となり醸造・お届けすることができなくなってしまいます。

皆様の応援により、あかあかや月を是非この世に送り出したいのです。是非応援をお願いいたします。（クール宅急便でご自宅まで配送致します。）

（写真）田沢湖に面した醸造室

「あかあかや月」に願いをこめる

「あかあかや月」ビールラベルには、月への思いを書き込むことのできるスペースをご用意しております。大切な人に心を込めて贈る、自分自身への願いを込める、など様々なシーンでご利用いただけます。
※ラベルデザインは変更される可能性があります。

「あかあかや月」の名前の由来

鎌倉初期の名僧、明恵（みょうえ）上人の名歌「あかあかや月」がその名前の由来となっています。
美しい月に心を奪われ、月と自分が一体となってしまったような歌「あかあかや月」。
（写真）田沢湖面に映る月

心のままに歌を詠むという明恵上人の、まさに真骨頂の一句です。
月の営みとビール作りを完全に一体化させ、これまでにないビールを作りたい。その想いを込めたネーミングです。
※「あかあかや月」の使用については、栂尾山髙山寺様からご了解を頂戴しております。
 

あかあかや月ができるまで　～醸造責任者　関口久美子

湖畔の杜ビール醸造責任者・関口久美子は以下の様に話します。

ビール造りで、気が抜けないのは麦汁（ばくじゅう）を作る糖化工程。まずは酵母が喜ぶ麦汁を作る事が第一です。その後は、醸造者がいかに酵母の気持ちを推し量れるかでビールの味が決まります。そんな中「実は酵母も自然の摂理の中で生きたい（醸されたい）」と思っているのではないかと言う想いを抱くようになりました。

私の中では自然の摂理＝月の満ち欠けでした。

月の満ち欠けに添って仕込むとすれば、仕込み始めは満月からと思われる方も多いと思います。

しかしこのビールは新月から仕込み始めます。ビール酵母は麦汁に出会ってから、まずは自分をその麦汁に適応させようとします。それが発酵１日目。この時を静かにゆっくりと迎えさせ、月が満ちていく時の流れと酵母の生理を合わせながらゆっくりと発酵を進めていきます。その為には満月ではなく新月から発酵を始める必要があります。

上弦の月過ぎあたりで主な発酵は終わりをむかえます。

その後満月前位に味を整えていく工程である後発酵が始まります。ここの工程に入る前、ビール造りにとってこれは不可欠な工程ではあるものの、ある程度品温を下げざるを得ません。ビール酵母にとっては大変な環境変化でありストレスでしょう。

この環境変化によるビール酵母への影響ををいくらでも緩衝させる為、この工程に満月の月の力を借りる事にしました。

（写真）夜の醸造室

新月からゆっくりと酵母の営みを始める・・・ビール酵母の気持ちになって月のリズムに従った時に出来るビール。

このビールはこんなビールにしたいというような人間の恣意的な想いを極力排除して発酵を進めていきます。

その時どんな味のビールになるのか・・・。

きっと月とビール酵母が、私たちに最高のテイストとの出会いを用意してくれるものと私たちは信じています。

その時を皆さんと共に待ちたいと思います。

あかあかや月 〜新月仕込み〜 製品詳細

淡色、バランスに優れた、まとまりがあってあふくよかな味わいです。 しつこくなく潔い呑み口で、どのようなお料理にも合います。

・ピルスナー（下面発酵）
・アルコール度数：5.5％
・原材料：麦芽、ホップ
・保存方法：要冷蔵（10℃以下）

※味わいの感じ方には個人差がございますのでご了承ください。
※詳細については一部変更される可能性がございます。
 

 リターンご紹介

① 2,900円コース
【先着100名様！】「あかあかや月」3本セット

② 3,450円コース
「あかあかや月」3本セット

③ 5,800円コース
【先着100名様！】「あかあかや月」6本セット

④ 6,900円コース
「あかあかや月」6本セット

⑤13,700円コース
「あかあかや月」12本セット

⑤ 27,000円コース
「あかあかや月」24本セット

⑥ 105,000円コース
「あかあかや月」96本セット

⑦ 12,000円コース
満月の”あかあかや月”蔵出しイベント　※１名様分

⑧ 60,000円コース
満月の”あかあかや月”蔵出しイベント　※５名様分

2018年3月31日の満月に醸造元（秋田県仙北市：オラエ）にて、あかあかや月の蔵出しイベント参加頂けるコースです。（18時スタート）

日時：２０１８年３月３１日（土）１８時～ （満月）
場所：湖畔の杜レストラン「ＯＲＡＥ」秋田県仙北市田沢湖田沢字春山３７－５
イベント：「あかあかや月」醸造者によるトークショー など
ドリンク：あかあかや月の蔵出しビール（中ジョッキ３杯、追加分は実費）
フード：軽食
交通・宿泊：現地までの交通費および宿泊費は自己負担となります。
なお、宿泊先についてはご紹介可能ですので必要に応じお問い合わせください

※雨天・荒天の場合も実施致します。

（写真）田沢湖に映る月の光 ～2017.11満月の日に撮影