天然素材シュロの弾力が肌に適度な刺激をあたえ、爽快感と癒し感のあるバスタイムをお楽しみいただけます。

たわし作り一筋のたわし職人が長年の経験をもとに考案した新製品です。

好評をいただいた前回作「Ｊ型ボディたわし」に続く第二弾「つくしん棒」は、前回とおなじく東京の老舗たわし工房「サガラ」が製造します。

葛飾区の伝統工芸士認定を受けたこの道60年の職人が、匠の技をかたむけて作る高級ボディ用たわし製品です。

現在、都内にはシュロたわしの手造り工房は一軒のみとなりました。職人の高年齢化と後継者不足は業界が抱える大きな問題です。たわし工房「サガラ」の佐柄真一さんご兄弟も八十歳での引退を考えていらして、あと数年とのことです。

沢山の伝統工芸品が失われようとしている現代、伝統工芸としてのシュロたわしの新しい価値を創出することによって、伝統工芸界の継続と承継に寄与する事もプロジェクトの目的の1つです。伝統工芸品を素材の特徴を活かし現代に順応させる魅力の創出を目指します。ぜひ仕上がりの美しさをお楽しみ下さい。

本商品のブラシ部分は、一般的な製法では再現が難しい手作りならではの加工がほどこされています。側面にゆるやかな傾斜をつけていますが、実は一つ一つ手作業で刈り込む職人芸のなせる技です。

全体をながめると“つくしんぼう”のように見えるところからこの命名となりました。

第二弾の注目点はベテラン木工師による厳選素材の木柄です。

今回、静岡県伊豆にある木工芸工房「Kina」主催の木工師 菊池奈美さんとのご縁をいただき、木柄部分の制作をお願いすることができました。

「つくしん棒」の木柄はそれ自体が美しい木工作品といっても過言ではありません。お風呂場にあるだけでも空間に彩りを添えてくれます。

もちろん機能面も優れています。軽くて持ちやすい細さと長さに加え、耐水性加工がほどこされているため長持ちします。

棕櫚の紐付き。フックにかけて場所を取りません。

菊池奈美さんは、エコロジーの観点から使用する木材を厳選されており、地元の森林の間伐材や、ご自身で剪伐された木材のみを使って木工作品を制作されています。木に感謝の気持ちを込めて一つひとつ手作りする菊池さんの作品にはどれもほっこりとした温かみがあります。

菊池奈美さん（右）＆「Kina」の看板犬はなちゃん と実行者

木工芸工房「Kina」では、以前はNPO団体の伐採した間伐材などを使っていたそうですが、NPO団体の解散後は木工師自らチェンソーを持って森林に入ることも少なくありません。間伐材を軽トラックで工房まで運んだのち数年間乾燥させ、更にカットして行くなどしてこつこつと制作がはじまるのです。

木工芸工房「Kina」の理念には無駄遣いのお嫌いなサガラ兄上様も賛同され、お二方の素敵なコラボレーションによって環境に優しい「つくしん棒」が完成しました。

・「wood kitchen style kina」ホームページ：https://woodkitchenstyle.wixsite.com/kina

柄部分の木材は桜（サクラ）と欅（ケヤキ）の２種類をご用意しました。

木柄を制作する工房「Kina」では、大量伐採された木材を購入することはせず、木材との出会いを大切に、手に入った分だけを使用することをモットーとしています。そのため木材には数量に限りがあります。今回は桜と欅の木材を合計60本分をご用意しました。木材との巡り合いを皆様もぜひお楽しみください。

赤い方が桜、白い方が欅です。
木材による違いは主に色味の差異です。機能面に違いはありません
お好みの色をお選びください。

なお、今回使用する桜は「ソメイヨシノ」と「山桜」の二種類になります。この二種類に色味の大きな違いはございません。「ソメイヨシノ」と「山桜」の選択はわたくし共におまかせください。

「たわしでカラダを洗うのは痛そう」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。《固くてチクチク》というたわしのイメージをくつがえすような、体洗い専用のたわしができました。

天然素材シュロの弾力が適度な刺激を与えます。今の体洗い用具に満足いかない方、しっかりした洗い心地がほしい方におすすめです。

好評をいただいた前回作「Ｊ型ボディたわし」に続く第二弾「つくしん棒」は、柔らかさを増したよりマイルドな触感に仕上げました。

毛の長さは、通常のたわしをはるかに超える33ミリ（平均）。これにより肌に接したときのチクチクした触感が低減しています。

刺激に慣れない方は、たわしを湯に濡らしてから、まずは足の裏や手でお試し下さい。使用頻度を重ねるうちに柔らかくなるので刺激が減ります。

石鹸をつけて洗うのもオススメです。最初は痛くてもだんだんと慣れて全身を洗えるようになります。

この商品は、一般的な体洗い用品に比べてかための仕上がりとなっています。お肌が特に敏感な方には刺激が強すぎると感じられる場合もあります。

素材の天然棕櫚（シュロ）は、しなやかで強いのが特徴。繊維の一本一本が毛穴と皮脂腺の汚れを掻き出し油臭もしっかり落とすことができます。

本製品の素材である「棕櫚（シュロ）」は、ヤシ科の植物です。

ヤシやソテツなどと似ていますが、シュロの最大の特徴は幹に巻き付く繊維と、葉の形です。

全長40㎝（木柄25cm、ヘッド15cm）となります。

全身に届く長さに仕上げ、バスチェアーに座ったままで、足の先まで身体の汚れをさっと落とせます。背中のケアにも最適です。四十肩・五十肩の方や、高齢の方にも強い味方です。

前回作「Ｊ型ボディたわし」と比較すると、長さは11cm増加。

銅の金属芯について

たわしの金属芯使用される金属はステンレスか亜鉛製が一般的ですが、今回は直径3ｍｍの銅を使用しました。
葛飾区伝統産業職人会の「銅のおろし金」職人さんの協力により選択しました。
銅には「抗菌作用」があるとされ近年注目されています。（※銅の素材としての一般論です。本製品での抗菌試験は実施しておりません。）

前回作「Ｊ型ボディたわし」は約60名の方に応援購入をしていただき、プロジェクト成功となりました。

また、沢山の声援を寄せていただきました。

応援をしていただいた皆様、サポーターの皆様に心からお礼を申し上げます。

皆様の貴重なご意見をもとに、今回の「つくしん棒」は開発されました。

どうぞ今後とも「タワシのわたし」の活動を見守っていただけますようお願い申し上げます。

・第１弾「Ｊ型ボディたわし」のプロジェクトページ：https://www.makuake.com/project/bodytawashi/

「J型ボディたわし」はMakuakeストアにてお買い求めいただけます。

・Makuakeストア「Ｊ型ボディたわし」販売ページ：https://store.makuake.com/collections/bodytawashi

前回プロジェクトからの進展

シュロたわし工房「サガラ」では特注品の専用機械を使用してたわしを製造しています。たわし製造に必要な機械は先代から何十年も職人と一緒に生きてきた世界に一つしかない特別な機械です。

特に重要な道具は二種類。ひとつは「捻る（ねじる）機械」。もう一つは「刈り込む機械」です。

写真左が「捻る機械」。右が「刈り込む機械」。

前回プロジェクト時点で、この「刈り込む機械」のメンテナンスを委託していた技術職人さんが2021年をもって廃業し、継続して製造を行うことが困難な状況が発生していました。

Makuakeでのプロジェクト掲載後、新しい技術者さんが担当となりました。製品の製造を慎重に行っていく必要は相変わらずですが、お陰様で一安心しています。

仕様

【材質】

●ブラシヘッド：天然棕櫚（シュロ）

●木柄：桜（サクラ）または欅（ケヤキ）

●金属芯：銅

【寸法】

●ヘッド部分：長さ15cm、直径短辺60cm、直径長辺6.5cｍ

●柄部分：長さ25cm

【重さ】
●125ｇ(手作り製品のため多少のばらつきがあります)

リターン紹介

「ミニスリムたわし」は一般的なキッチン用たわしの硬さであるため、体洗いには向きません。寸法：縦11cm、横5cm、厚み2.5cm。重さ：40g。

ギフト用ボックスをオプションにご用意しました。大切な方への贈り物にどうぞ。
横井パッケージ製の特注化粧箱です。

「つくしん棒」１本がちょうど入る長さ約40cm。濃いめのグレーで光沢のあまりない落ち着いた仕上がりです。表にブランドシールを貼ってご提供します。

※オプションのため、ボックスのみのご購入はできません。「つくしん棒」と合わせてお選びください。

ご注意事項

●使い始めはシュロをカットした時の細かい茶色の粉が付着しています。これは害になるものではありません。お風呂で使うと１回から２回は茶色の水が出ますが、すぐに出なくなります。天然素材のため、ご了承ください。

●無理に形を変えないで下さい。踏みつけるなど体重をかけますと金属芯(針金)が飛び出す恐れがあります。

●たわしの繊維が太いものは肌に当たった時にチクッとする事がありますが、針金が毛部分に逆立つ恐れはありませんのでご安心ください。

●職人の手作りの為、個体に形やサイズに若干の違いがあります。

●商品の返品、交換は受け付けておりませんが、万が一商品に不備がある等の場合は「タワシのわたし」までご連絡ください。

スケジュール

2022年10月19日から12月13日までの実施。公開直後に製造を開始致します。プロジェクト終了と同時にリターンを開始致します。

資金の使い道

■「つくしん棒」の製造費用とさせていただきます。

■資金の一部を葛飾区の伝統産業振興イベントへの準備金とさせていただきます。

実行者紹介

神奈川県在住の真鍋美和子と申します。

３人家族の主婦です。個人でのMakuakeプロジェクト参加の２回目です。
23年前、妊娠6か月目の娘の死産をきっかけに心身が弱わりました。5年間回復のないまま過ごした頃、お風呂でシュロたわしを使うのが大切な時間でした。その体験を基に「ボディたわしJ型」をMakuakeで公開させて頂きました。今回、第二弾は一作目のたわしが「痛い」とのご感想が多かったことから、佐柄さんが自ら考案してくださった品です。60年間一筋で製作してきた職人の直感と閃きの商品です。伝統工芸の継承や承継の課題も多く存在する中、第二弾が、たわしの開発と町工場の未来に繋がるようお力をお貸し頂けますと幸いです。

●ホームページ「タワシのわたし」：https://tawashinowatashi.com

写真協力：スタジオポクラト所属フォトバイザーHaco様（http://poklad.org）

Thank you.