当プロジェクトはカンボジアのプロサッカークラブ「ソルティーロ アンコールFC」がＪリーガーを輩出する過程で必要不可欠である【選手強化・育成費用】の調達を目的としています。

SOLTILO ANGKOR FC（ソルティーロ アンコール FC）は、カンボジア・シェムリアップを本拠地とするプロサッカークラブです。2016年に設立し、2017年にカンボジアプロサッカーリーグ2部から始まりました。

・2017年 2部 4位（8チーム中）1部昇格

・2018年 1部 10位 （12チーム中）

・2019年 1部 8位（14チーム中）

・2020年 1部 シーズン中

【サッカーを通じて、カンボジアの人々に夢や希望を与える】

ソルティーロアンコールFCは、上記理念を基に活動をしています。

・若い地元の選手が活躍をする

・地元のお兄ちゃん的存在だったのに、カンボジア代表のユニフォームを着ている

・試合終了のホイッスルが鳴るまで、全力プレーで闘う

・10点差の試合でも、11点目を獲りにいく

・地元の小学校・中学校でのサッカースクールの開催

ソルティーロに所属する選手が、夢を叶えるために日々成長し、夢を現実にしていきます。その姿を本拠地シェムリアップ、そしてカンボジアの人々が目にすることで「自分も○○選手みたいになりたい！」「明日も頑張ろう！」など前向きに感じてもらえれば幸いです。

夢に全力で挑戦することでカンボジアにポジティブな循環を与えることができるよう精進しています。

ストーリーは5年前に遡ります。本田圭佑は2015年にロシアW杯アジア二次予選でカンボジアを訪れた際、カンボジアの凄まじいパワーとサッカー人気を感じました。同時に「貧富の差」を目の当たりにしました。

「カンボジアの人たちも生まれた場所に左右されることなく夢や希望を持ってもらいたい」

という想いからサッカースクール（SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL CAMBODIA）を設立しました。サッカースクールだけに止まらず、その先（プロサッカー選手）を目指すことができるようにプロクラブの運営にも着手します。そこで誕生したのがソルティーロアンコールFCです。

アンコールFCは、“地方の子どもたちにもサッカーを身近に感じてもらい、カンボジアという国を盛り上げていこう”という想いから、地方都市のシェムリアップを本拠地とし、地方にホームを置く最初のクラブとなりました。

【カンボジアの歴史～平均年齢26歳の理由】

カンボジアは1970年代に起きた内戦により、処罰の対象となった知識人を初め、国民の4分の1に相当する約170万人が虐殺されました。その結果、教育水準の低下・ロールモデルとなる先人がいないことが発展の壁となっています。

カンボジアを、カンボジアサッカー界の将来をリードしていくのは若い世代の選手たち。日本でいえば、本田圭佑が若くして海を渡り、その勇ましい活躍が映像を通して遥か遠くから私たちに届きました。

私たちが幼少期に当然のように抱くことのできる「夢は叶う」「サッカー選手になりたい」「やれば出来る」といった類の夢や希望は、先人のスーパースターが与えてくれた産物です。今となっては当たり前ですが、この産物は非常に大きな意味を持っています。

発展過程にあるカンボジアの「育成・教育」環境を向上させることは、私たちが当たり前のように授かった希望や夢をカンボジア人が同じように与えられる第一歩になるのです。

アンコールFCのカンボジア人選手平均年齢は20歳と非常に若いクラブです。他クラブは資金力を生かして、優れた即戦力の外国人選手や国内代表選手を獲得して優勝を目指しますが、アンコールFCは若く可能性が大きい地元若手選手の「成長」に特化し、優勝を目指しています。

アンコールFCからJリーガーが誕生し、ACLアジアチャンピオンズリーグ決勝戦で一攫千金の決勝点をゴールネットに突き刺すその瞬間を共に喜びましょう。

第32回 2023年SEA GAMESをカンボジア首都プノンペンで初めて開催予定。東南アジア競技大会(SEA GAMES)は日本でいえば、東京オリンピックに匹敵する大イベントです。カンボジアはスポーツ複合施設が自国の初の近代的な多目的及び国際標準スポーツ施設になると位置付けています。メインスタジアムは10万人収容。男子サッカーは22歳以下のメンバーで構成される。

Jリーガーが誕生する過程の中で、自国開催の「SEA GAMES 2023」に向けた若い選手の育成は不可欠です。サッカースタイル・戦術が確立していなかったカンボジアサッカーに本田圭佑のサッカー哲学を刷り込み、「長期的な成長」を目指しています。

アンコールFCは創設時から独立採算制度を採用しており、収入源の95%がパートナー企業様からの広告収入となっています。道半ばのクラブですが、20社を超える企業様に様々な形でご支援とご賛同頂き活動をすることが出来ています。オーナー企業が経営するクラブチームが大半を占めるカンボジアサッカー界において、活動を継続できるのはクラブに関わるすべての方が経営基盤となっているからです。

しかし、ここカンボジアも新型ウイルス感染拡大により、約3,000の観光関連企業が閉鎖し4万5,000人以上が失業するなど深刻な被害を受けています。観光で人々の生活が支えられいる本拠地シェムリアップも外国人観光客が大幅に減少しており、窮地に追い込まれています。当然ながら、アンコールFCもその影響を受け、来年度の収入が現在も不透明な状況です。

まずは、3年後に開催される東南アジア競技大会「SEA Games」でアンコールFCの選手達がカンボジア代表として活躍できるように、選手の強化・育成に使わせて頂きます。

皆様のご支援によって成長した選手達は、国際経験を積み、Jリーガーへの道を切り開く一歩を踏み出します。Jリーグの舞台で活躍する選手に憧れの眼差しを送るアンコールFCの若き選手達、そして子供達。国民的スポーツであるサッカーは一層の盛り上がりを見せ、人々に夢と希望を与えるでしょう。

皆様には「自分の選手」「自分のクラブ」として、熱狂できるストーリーをお返しすることをここに宣言いたします。

① 選手全員に練習前後の補食支給、食事の提供

「体」を作る大事な食をクラブがサポートします。インスタント食品を口にしてから練習に参加する選手は少なくありません。知識よりも経済的な理由が大きく、若い選手でも家族に給料を渡して生活を支えています。十分な食事と機会を新たに提供することが継続できれば、強く90分間走り切れる体の基礎が出来上がります。

② 練習環境の整備・拡充

モノを大切にすることを徹底してきましたが、消耗品である備品は常に不足している状況です。可能な限り試合に近い環境で練習に集中できる環境を提供します。また、ミーティングで使用する備品も購入します。

・公式球 ・トレーニングマット ・マーカー、コーン

・人工芝施設利用 ・天然芝スタジアム利用

・プロジェクター ・ミーティングルーム利用

・ジム施設利用 ・トレーナー雇用

③ 合宿・研修

首都プノンペンにベースを構え、数週間単位で合宿・研修を行います。外部からチームマネジメントの専門である講師を招き、サッカーの練習や試合だけでなく多角的に選手の「心」にアプローチします。プロサッカー選手として、ピッチ内だけでなく、ピッチ外での生活が成長に大きく関わると考えています。一流の社会人、プロサッカー選手になるためのメンタリティーを学びます。資金的な課題もあり、これまで一度も実施できたことがありません。

これらを実行するには、運営資金とは別に【選手強化・育成費】を確保しなければなりません。皆様からのご支援金は、選手の「成長」に100%使用させて頂きます。

「一貫した育成組織とシステムの構築と確立」は不可欠ではありますが、第一段階として所属する地元若手選手の「成長」に特化した取り組みを行っているところです。「一流の選手は一流の人間から成る」の価値観を念頭に、監督とコーチ陣を中心に膨大な時間を掛けて選手と歩んできました。

他クラブの多くは、財閥、軍や警察が経営しており、育成や集客などのファン作りに注力しているように見えません。そして、強く速い外国人選手を前線に配置し、彼らに依存するサッカーになります。アンコールFCは、資金力に頼らず「カンボジア人選手の成長にフォーカスする」挑戦者です。それは、資金力を活かして優れた即戦力の外国人選手や国内代表選手を獲得して優勝を目指すカンボジアサッカー界の傾向に対して相反する方法です。

創設以来、資金で解決することが難しい「心」の強化に努めてきました。それは、私たちが目指す理念を実現する近道であると信じているからです。例えば、どんなに優れた頭脳と強い武器を持っていても、「心」マインドが備わっていなければ自らを破滅に追い込みます。いくら質の高いボールや美しいフラットな天然芝グランドを用意しても、練習に遅刻したり無断欠席したりするのでは誰のためにもなりません。選手に我慢を強いたことは数え切れませんが確実に選手は成長しています。1st Stepから2nd Stepに転換する準備はできています。今なら支援して頂く環境に格別の感謝を持ってサッカーに励むことができます。

例えば、

•釜の飯を囲うこと、家族だと思うこと

コーチやスタッフは「いかに選手と過ごす時間を増やせるか」を意識。練習で感じたことや家族の話などのプライベートまで深掘りしながら対話をします。選手の態度や表情の僅かな変化も見逃しません。

•毎日の目標達成ミーティング

キャプテンが中心になり、練習前の目標共有と練習後の振り返りを行っています。必ず文字に起こし、無意識に目標達成のための行動ができるように継続させています。言語の違いによって骨の折れる取り組みになりますが、他責であった選手が自分に矢印を向ける大切な時間になっています。

•社会科見学・勤労体験

同じカンボジア人が働いている現場を訪れ、実際に体験させてもらう取り組み。サッカー以外を見せることでサッカー選手という自覚が芽生え、他のプロフェッショナルから刺激を受けることができます。飲食店、義足製造場、農場、畑作地、寺院、公立学校で働く方々にご協力して頂いています。

それでも、この可能性に満ちた伸び盛りの選手に対して最適な環境を十分に提供できていません。選手の信頼と確かな「心」の成長を感じる手応えはありますが、実際は目の前の運営資金繰りに追われる日々でした。選手強化・育成をするためには、新たな取り組みとより多くの労力と時間を選手たちに充てることが必要になります。

ソルティーロアンコールFC 代表 辻井翔吾

この度、日本の皆様からクラウドファンディングを通じて寄附を募ることになりました。一人でも多くの方に賛同して頂けると嬉しいです。

アンコールFCは、選手、コーチ、スタッフがカンボジア人と日本人で構成されています。一番大切にしている事は、スキルよりも「このチームでサッカーをしたい」という選手と一緒に戦うことです。今すぐに結果はでないかもしれませんが、必ずこの想いや気持ちがチームワークには必要な事だと思っています。

平均年齢20歳という若い力で、将来のカンボジアと日本の架け橋になれるようなクラブを目指して頑張っています。

ぜひ皆様のお力添えを宜しくお願い致します。

HONDA ESTILO CAMBODIA 代表 海野貴裕

「サッカーを通して恩返しがしたい」「サッカーの力で豊かな社会にしたい」

そんな想いと勘違いするほどの過信と共にカンボジアへ飛びましたが、逆にカンボジアの人々に何にも代え難い学びという財産を与えてもらいました。アンコールFCは、まだまだ道半ばですが、皆様と一緒に大きく成長していければと思っています。

ソルティーロアンコールFC 現場責任者 景山慎太郎

私の夢は「Jクラブの社長になること」

カンボジアへ来た当初、

活動する動機が自分自身の夢を叶えるためのステップアップでした。

現職に就いて早3年、活動する中で衝撃を受けた出来事がありました。

若手選手の大半は、家族の大黒柱として「家族＞自分」の生活のためにサッカーに打ち込んでいます。

ある選手はトライアウト期間が長くなり、契約がなかなかもらえませんでした。実はその期間、両親からサッカー選手になることを反対されていました。それでも家の手伝いをしながらサッカーに一生懸命取り組んだ結果、プロ契約を勝ち取る事ができました。後日初任給を両親に渡せたと喜んで報告してくれた彼の顔を鮮明に覚えています。

私と10歳近く離れた選手が家族の為に稼ぐという強い意志をもちサッカーに取り組んでいることに衝撃を受け、尊敬の念を覚えました。そんな彼らが自分自身の全てを捧げ、大きな夢にチャレンジし、家族を支えカンボジアに良い影響を与えてもらう存在となってもらいたいと私は本気で考えるようになりました。

最後に【SEA GAME 2023 経由 Jリーグ行き 】という大きな夢はクラブだけのものではありません！応援して下さる皆様の夢、カンボジアの夢にもなります。

共に大きな夢に向かって戦っていきましょう。

Roth Samnang (ロッス・ソムナン)選手

クラブ設立初年度からソルティーロアンコールFCに所属しています。カンボジアU19代表候補に選抜されるなど、今後の活躍が期待される選手の一人です。

10歳で両親と疎遠になりシェムリアップの施設に預けられますが、サッカーと出会い人生が好転しました。

ソルティーロアンコールFC サポーター佐藤智之さん

設立当時、カンボジアの小さな町にプロサッカークラブが誕生した事も嬉しい出来事でしたが、それ以上にこのチームは若い地元選手の将来と人としての成長や活躍を何よりも望んでいる事に共感しました。

気付けば我が家は、ソルティーロアンコールFCを応援するのが日課になっていました。それくらい自然と応援したくなるチームです。

まだまだトップチームには程遠いですが、確実に一歩一歩

基礎となる成長を感じられる魅力的な選手たちとそれを支えるフロント陣の熱い気持ちが我が家の日々の励みになっています！

ソルティーロアンコールFC サポーター 山勢拓弥さん

20代を中心に運営しているプロサッカーチーム ソルティーロアンコールFC。きちんとしたグラウンドも揃っていないところでのスタートから応援していますが、その成長スピードには驚かされます。日本では考えられないようなハプニングを何度も乗り越え、常に挑戦し、成長し続けているソルティーロアンコールFCを応援しています。

ソルティーロアンコールFC ウルトラス応援 スラデット・チョンラタン団長

まず簡単に自己紹介をさせてください。私は小さい頃からずっとサッカーをしていて、10年前にタイのプロサッカーチームの試合を観に行きました。サッカーも素晴らしかったですが応援団の熱さに魅了されて、いつかサッカーチームを応援したいと思いました。その後2015年に仕事でシェムリアップにやってきました。

私の大好きな本田圭佑さんが実質的なオーナーとなり、ソルティーロアンコールFCが創設されたタイミングで私自身も1つの覚悟を決めました。それは｢ウルトラス シェムリアップ｣を設立し、チームをサポートし続けることです。結成時は１人でしたが、私には何も迷いはありませんでした。もちろん設立当初は、人から白い目で見られていましたし、おもしろ半分で混ざってきた人たちがいました。結局残ったのは私だけでした。

活動を続けていると、徐々に応援団に加入したいというメッセージが増えてきて、１つ１つ丁寧に返信しました。その当時は大変でしたが、今はやって良かったなと思います。ただ彼らに伝えたのは、

「やると決めたらやる」「ウルトラスの精神として身銭を切る覚悟」

この二つです。そこから少しずつ人数が増えてきましたね。

私の夢は、ソルティーロアンコールFCとウルトラス シェムリアップが永久に続いていくことです。2年後に100人ぐらいの団体になりたいです。でも、私は勝っている時だけ応援する人は真のサポーターではないと思っています。結果に関係なくサポートし続ける人が真のサポーターだと思っているのでそういう人にどんどん入ってきてもらいたいです。とにかく私はソルティーロアンコールFCを応援し続けます。