杜氏が蔵で飲む、しぼりたての生酒にかぎりなく近いものをお届けします。
毎年、「チャレンジタンク」と称して米の精米具合や麹、酵母に変更を加えながら新作をつくりつづけている山﨑。

そのプロセスで生まれる、いわば“杜氏の挑み酒”と言えるような生酒をお届けしようというのが今回のプロジェクト。出荷することを目的とせず、ちいさなタンクでつくるため本来市場に出回ることはありません。

これまでは蔵開きの日に地域の方へ提供するなどにとどめていましたが、限られた数ではあるものの、しぼりたての生酒を全国の方へ届けるいい機会だととらえ、このたびMakuake限定で販売することにいたしました。

今年手がける新作は、これまで日本酒になじみがなかった方、苦手だという方にこそ飲んでいただきたい純米吟醸酒。フルーティな香り、すっきりとした飲み口と手頃な価格のいいバランスを狙いました。

生酒は、刺身やたたきなどあっさりとした料理に。

すこしにごった微発砲のにごり酒は、唐揚げなどこってりした料理によく合います。

お得なセット販売もありますので、ぜひ飲み比べをしてみてください。

当社でつくられる酒はすべて、酒専用に厳選された醸造用玄米、幡豆の最高峰・三ヶ根山麓の清らかな伏流水を原料につくっています。

しかし、いい原料をつかえばいいお酒ができるわけではありません。
お酒は「自然の幸」であると同時に「人の幸」でもあるというのが、私たちの考え。すぐれたお米と水、そしてその本来の旨さを引き出す人の丹精があってはじめて、本当においしいお酒ができると考えています。

①　狙いどおりにお米を磨き上げる自家精米

精米を外部の協力会社にお願いする蔵元が多いなか、当社ではずっと自家精米にこだわっています。「吟醸は60%以下」など精米具合をパーセンテージで表すのですが、キレイに精米できるかどうかがお酒の味をダイレクトに左右するからです。また、「22%」など精米具合を細かく調整できるのも自家精米の特長。2019年の新作、つまり皆さんにお届けするお酒も「55%」という、吟醸の基準である60%よりもさらに磨きこんだお酒になっています。

②　細かな調整が自由自在の手づくり麹

多くの蔵元で機械化、自動化がすすむなか、当社では現在も手づくりにこだわっています。お酒は、生き物です。米も麹（こうじ）も酵母もすべて生きているため、その年の出来、気温、湿度などによって変わりゆくもの。その変化に応え、品質の振れ幅をかぎりなくちいさくすることは、人の経験や勘に頼らざるを得ないと私たちは考えています。

③　しぼりたての品質を守る低温発酵・貯蔵

過度な発酵を防ぐためにすべての工程において徹底した温度管理を実施。また、当社では数十年前から業界に先駆けて低温貯蔵できる倉庫を完備。かぎりなくできたての香り、味わいのままにお届けします。
 

ひと昔前、酒蔵は酒づくりをする秋から冬にかけて、「季節杜氏」と呼ばれる米どころ・新潟から出稼ぎに来る杜氏を頼っていました。当社も例に漏れず、創業以来何十年ものあいだ新潟の杜氏とともに歩んできました。

時代の変化とともに「季節杜氏」の存在は珍しくなり、当社でも2001年から自社で杜氏を雇うように。現在の杜氏は当社にとっては2代目。この道21年のベテランです。

一般的「酒をつくる人=杜氏」というイメージがありますが、ひとつの酒蔵に杜氏はひとり。精米から出荷に至るまですべての工程において責任を持つ、酒づくりの最高責任者と言えます。

現在、当社の蔵人は杜氏を含め3名。皆まじめで酒づくり一筋。出来が気になって居ても立っても居られず、夜中に蔵へ様子を見に来る者も。

「ゴールはない」と口を揃える3名。米の出来も、麹も、酵母も、年によってさまざま。飽くなき探求心を燃やしながら彼らの挑戦はつづきます。

今回のプロジェクトで、「蔵元から直送でお客様のところへいいお酒を届けられる」ことは蔵人にとっての喜びでもあります。

今からお客様一人ひとりの反応が本当に楽しみです。ぜひ、飲み比べてみてください。

10月11日　酒母づくり開始
麹、仕込み水、蒸米を混ぜた状態で
酵母を加え培養。
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10月20日　仕込み開始
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11月22日　上槽
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12月中　完成
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2020年1～3月　順次お届け（予定）

飲酒人口の減少や食事の洋風化、飲み切りサイズへの移行などを背景に、日本酒（清酒）離れが進んでいると言われています。実際、1998年に113万キロリットルあった清酒の国内出荷量は、2005年には55万キロリットルと半減。当社でも清酒の販売量はピーク時の1/６にまで落ち込んでいます。

しかし現在、日本酒は「血行促進」や「活性酸素を減少」などの健康効果が期待できるとして若い女性を中心に人気が再燃しています。私たちもこれをチャンスととらえ、清酒の魅力を一人でも多くの方に伝えたいという想いで今回のプロジェクトを立ち上げました。

2019年の新作は令和初のものであるばかりか、当社としてはもうひとつ、特別な意味をもつものでもあります。実は2016年、当社の酒づくりをけん引してきた先代社長が急逝。今回の新作は先代不在のなかで取り組む初の酒づくりでもあるため、当社にとっては世代交代を図り、今後を占うチャレンジでもあるのです。

どうぞ、めったに飲むことのできない生酒、うすにごり微発泡の清酒をお楽しみいただくことで、応援していただければ幸いです。

リスク＆チャレンジ

※当プロジェクトに記載のお酒の香り、味わい、飲み口などはあくまで開発段階のものです。お酒は生き物ですので、実際にお届けするものとは異なる場合がございます。ご承知おきください。
※商品到着後は、冷蔵庫にて保管ください。