はじめまして。

Sunday,September 9（以下SS9)と申します。

私達は本を特別な装丁にデザインし、ギフトとして販売する本屋です。

このプロジェクトは記念すべき第１作目となります！

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「おおきな木」（作・絵/シェル・シルヴァスタイン　訳/村上春樹）という絵本をご存知ですか？

38カ国で販売され、売り上げは900万部を超える世界的に愛されている名著です。

↑書店で販売されている通常盤表紙

きっと、読んだ事があるという方やひょっとして既に持っているという方もいらっしゃるかもしれません。

私たちはこの名作絵本をギフト用の特別な装丁にデザインし、販売致します。

日本で通常盤を販売されているあすなろ書房様にご協力頂き、アメリカにあるシェル・シルヴァスタイン氏の著作権を管理するエージェントと村上春樹氏に許可を頂いて、企画から２年ほどの歳月を経てこの度ようやく実現する事となりました。

↑特装版のカバー表紙

今回の特装版にはカバーが付いております。カバーにはベロアのようなやや毛足の長い素材を使用し上質感を出しました。とてもシックで落ち着いたデザインとなっております。その為、普段絵本を読まない大人の方でも手に取りやすい装丁です。

内容は、1人の男とりんごの木が同じ時間を生きる中で、「求める」「与える」が繰り返される様子が描かれており、そこから読み手が何を感じるかは自由であるという少し哲学的とも言えるものです。

「絵本＝子どもの本」ではありません。

大人の方へのプレゼントにぜひおすすめです。

・特装版の絵本が生まれたきっかけ

ある日、外出先でおじいさんが孫に絵本をプレゼントしている場面を見かけました。絵本をもらったお子さんは嬉しそうな顔ではなく、何故か困り顔。

そうです、

その子はもらった絵本と同じものを既に持っていたのです。絵本を贈り物にする時、この様な出来事はきっと世の中でたくさん起こっているはず！そのような気まずい場面を少しでも減らすことはできないか…という想いからこの特装版のプロジェクトは生まれました。

・特装版絵本の魅力

特装版と通常盤は中身が同じです。それではやはり同じ本がかぶるのでは？と思われるかもしれません。でも装丁を少し豪華にデザインし直す事により、その本は記念になる特別な１冊となります。また、部屋にそのまま飾ってインテリアの一部にもなります。ふと飾ってある絵本が目に入った時、きっとプレゼントしてくれた人の事を思い出すでしょう。

ギフト用の特別装丁にデザインする事には、プレゼントしても被らないという事の他に、もう一つ意味があります。

それは、年々状況が厳しくなっている紙の出版物に新たな不可価値を付け、次の世代に残し繋いでいくという事です。

ここ何年かの傾向として、紙の出版物の減少と共に電子書籍の増加が見られます。

電子書籍は場所をとらず、文章をいつでもどこでも楽しめるとても便利なものだと思います。でも、私たちはその便利さと同時に、紙の出版物の持つ温かみやページをめくるときの感触など、紙の出版物ならではの良さを大切に残していきたいと思っています。

参考データ元/インプレス総合研究所・全国出版協会出版市場調査

・なぜ「おおきな木」なのか？

プレゼントとしてどの作品を選ぶかを考えた時、一番大切にした事は、普遍的なテーマ・内容であり、老若男女問わず作品を読み味わうことができるという事です。

小説、エッセイ、実用書など様々なジャンルがある中で、絵本は他と違い、長い年月をかけてじわじわと売れ続けベストセラーとなります。流行りではなく、時代を超えてずっと愛される作品が多く存在しているのです。

その様な絵本は大人になった今読んでもまったく古さを感じません。それどころか、子供の頃にはわからなかった新しい解釈ができて、本当に奥が深いです。

「おおきな木」はまさにその様な絵本の代表なのです。

村上春樹氏の訳者あとがきには次のように記されています。

「あなたはこの木に似ているかもしれません。

　あなたはこの少年に似ているかもしれません。

　それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。

　あなたは木であり、また少年であるかもしれません。

　あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。

　それをあえて言葉にする必要もありません。

　そのために物語というものがあるのです。

　物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。」

読者の心情や置かれている状況によって物語から受ける印象は大きく変わります。

普段絵本は手に取らないという方にこそぜひ読んで頂きたい１冊です。

↑特装版は現在印刷中のため、中身は通常盤のものを撮影しております。

こちらは今回販売する絵本のサンプルです。左は本、右はカバーになります。

（本のイラストは銀で箔押しされており、カバーのイラストは金で箔押しされております。サイズ：カバー付きで縦23.5cm　横18.5cm　厚さ2cm）

家族、友人、恋人、そして、自分自身へのプレゼントに１冊いかがですか？

最後に…

　There is more treasure in books than in all the pirates’ loot on Treasure Island and best of all, you can enjoy these riches every day of your life.

「宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。
　そして、何よりも、宝を毎日味わうことができるのだ。」

これはウォルト・ディズニーの言葉です。

本の中で私たちは様々な体験ができ、考え、成長する事ができます。本は人生を豊かにするツールです。

私たちは今回の様な絵本の特装版を今後、第2弾、第3弾と続けてシリーズ化していきたいと思っています。今回頂いたご支援は、「おおきな木」と次回作の制作資金に充てさせて頂きたいと思っております。

皆様からの温かいご支援とご賛同を頂けたら幸いです！

どうぞよろしくお願い致します。

掲載サイト

今回のプロジェクトを日本出版販売株式会社様の情報サイト「ほんのひきだし」に取り上げて頂きました。よろしければこちらもぜひご覧ください！

http://hon-hikidashi.jp/enjoy/66168/

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・SS9について

オーナーの三寺は学生時代に京都で『ねっとほんや』という海外在住日本人向けのオンライン書店を立ち上げました。

その頃はまだAmazonも配達地域が今ほど広くなく、紀伊国屋書店などの大手書店が存在する大都市を除いた海外で日本人が日本の書籍を手に入れることは難しい時代でした。そんな状況を変えたいという思いで創設されたのが『ねっとほんや』でした。

儲けは考えず、ただただ本を必要としている人に届けたいという気持ちで始まったその活動は大学のボランティアスタッフによって支えられていました。

その後、就職とともに上京。仕事を通じて沢山の出会いに恵まれ、その中の一つのご縁で当時渋谷にあったamber garret(現在は閉店）というBarに本棚を設置しました。街の書店がオンライン書店に押されてなくなりつつある時代に、今度はネットではなく実際の店舗、しかも飲食店の中で本を売る活動を始めたのです。それが今から1５年ほど前になります。当時は古書を販売するおしゃれなカフェが少しずつ出始めた頃で、購入前の新刊書籍を飲食店で読むことができる場所はまだなく、雑誌、ラジオ、テレビなど多くのメディアに取り上げられました。

その後、三寺は家業を継がなければならなくなり、忙しくなった事もあって書店業からはやや遠ざかっていたのですが、この度、ギフト用の特装版の本を作るというプロジェクトを発案し、”本”に関わる活動を再始動致しました。それがSS9です。

・スタッフ紹介

このプロジェクトを担当している清水と申します。

以前、三寺が経営していたamber garretで絵本のセレクトをしておりました。

今回、様々な名作の中から「おおきな木」を選ばせて頂きました。

たくさんのお客様にこのプロジェクトで喜んで頂けたら幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。