ソーラークッカー"HIDAMARI(ヒダマリ)"とは？

ソーラークッカーとは、太陽の光で加熱するエコな調理器具のことです。従来品はアウトドアユースで大型のものが多く、手軽に楽しめるものは多くありませんでした。そこで次世代の透明断熱素材"SUFA"を採用し、小型でデザイン性に優れ、カジュアルに楽しめるソーラークッカーを作りたいと考えました。

けっこう、びっくりします...！

HIDAMARIは、電気もガスも使わずお湯を作ることができます。「そんなんの信じられない」「たいして温まらないんでしょ？」という人が多くいますが、諸条件が揃うと、飲めないくらい熱くなることもあり、その性能に驚く人は多いです。

日当たりの良い場所で放置するだけ！

使い方は簡単。HIDAMARIの中に温めたいものを入れて、日当たりの良い場所に放置するだけ。天候や気温などの諸条件にもよりますが、晴れた日の正午頃であれば、２時間程度で缶コーヒーを触れないくらいアツアツにすることができます。

台座に温めたいものを載せて、、

上からケース部分をかぶせるだけ

81℃のアツアツのお湯が沸きました！(実験日時：2022年4月18日 午前10時から２時間 / 実験場所：神奈川県 / 天候：晴れ / 実験前水温：16℃)

※ 実測値であって保証値では御座いません

作って、飾って楽しめる！

飲み物を温める以外にも、ゆで卵やカップケーキなど、様々な調理を楽しむことができます。ソーラークッキングを手軽に体験してみたい方、あるいはサイエンスに興味がある方、自由研究にもオススメです。

また、デザイン性に優れているので、使っていない時にはインテリアに溶け込むオブジェとして飾って楽しむことができます。中にお気に入りのフィギュアを入れるのもアリですね！

HIDAMARIの構造

HIDAMARIはアクリルの直方体で、内側３面が鏡になっています。天井部分には透明断熱素材"SUFA"が搭載されています。

太陽の光は、透明なSUFAを通して箱内に注がれます。そして鏡の反射によって中央に集光されていきます。太陽の光は赤外線を含んでいるので、箱内は徐々に温まります。温まった空気は上昇しますが、天井のSUFAが断熱するので逃げにくくなっています。HIDAMARIは、集光性能と断熱性能の両立により、効率的な加熱を実現しているのです。

<主な仕様>ケース材質：アクリル / 鏡材質：アルミニウム(腐食防止コーティング済) / サイズ：W110×D110×H170mm / 重量：615g

※仕様は変更される場合があります

驚きの次世代素材"SUFA"

SUFAはエアロゲルと呼ばれる高断熱素材の一種です。1931年にスティーブン・キスラーによって発明されたエアロゲルは、地球上の固体の中で最も軽く、最も屈折率が低く、最も断熱性能の高い素材です。「凍った煙」などと称されるように、エアロゲルはその90％以上が空気でできており、透明性があります。

エアロゲルは宇宙服に使われていることで有名です。今後は、私たちの身近にある家電製品や、窓などの建材、自動車、ファッションなど幅広い分野での活用が期待されています。

プロジェクト "AIR NEW ERA"始動！

https://www.airnewera.com

AIR NEW ERA(エアニューエラ)は、SUFA を搭載したアート作品とプロダクトの数量限定販売を行うプロジェクトです。HIDAMARIは本プロジェクトのローンチ製品の一つとなっています。今後もSUFA の実用性、美しさ、面白さ、不思議さを体感してもらえる作品を発表していく予定ですので、乞うご期待ください！

実はとっても希少価値の高い、贅沢な一品！

2022年現在、このSUFAを安定的に作り出せるのは日本のベンチャー企業、ティエムファクトリ(株)だけです。そしてSUFAは未だ一般に流通していません。本プロジェクトはこの希少素材の持つ凄さと価値を、世の中の人に知ってもらいたいという研究者たちの想いが発端にあります。

SUFAは最上の断熱材でありながら透明です。そのため「光は通したいけど、熱は逃したくない」というソーラークッカーの特性にピッタリでした。

より効果を高めるために

HIDAMARIを応援購入して下さった皆様には、画像中のマグカップ(他社製)を同梱してお送りします。蓋付きで熱が逃げにくく、さらに光を吸収しやすい黒色であることから、効率的に温度を上げることができます。

スケジュール

2022年12月9日 Makukaeスタート

2023年1月8日 Makuake終了予定

2023年2月-4月 製造期間

2023年5月 リターンのお届け

資金の使い道

HIDAMARIの製造及び、SUFA量産化のための研究開発費として活用させて頂きます。

ティエムファクトリ(株)について

ティエムファクトリは、エアロゲルを研究開発するベンチャー企業として、2012年に設立されました。そして京都大学との共同研究により、従来のエアロゲルの弱点だった強度を克服し、透明で板状のエアロゲルを開発することに成功しました。そう遠くない未来、量産化が実現された暁には、ティエムファクトリは世界初の透明断熱材サプライヤーとなります。

https://www.tiem.jp

開発背景

エアロゲルは多孔質材料であり、９０％以上が空気であることから、高機能な空気により人々の暮らしにおける価値向上を実現したい、という思いを込めて、当社が開発しているエアロゲルをSUFA（＝Super Functional Air）と命名しました。当社は、従来のエアロゲルの課題であった強度の向上を目的にゲルを改良し、これまでにない高柔軟・高弾性のエアロゲルを作製し、常圧による乾燥で透明な板状のエアロゲルの開発に成功しました。

​SUFAは建築やモビリティをはじめ様々な分野でエネルギー削減・効率化に期待される素材です。そして、私たちが想像できていない分野でも貢献できる素材であると信じています。

​現在、豪雨、洪水、極端な高温などの自然災害が増え、地球温暖化は私たちの住まいや生活基盤が脅かす重大な問題となっており、皆が無関心ではいられない重大な課題となっています。当社の開発しているSUFAが世界の環境問題に一石を投じ、脱炭素化への取り組みを一気に押し上げ、未来の世代により健全な環境を提供する素材になれるよう、これからも日々SUFAの技術開発を行って参ります。