初めまして。セーリング選手の須長由季です。

セーリング(ウィンドサーフィン級）は、動力を持たないボードに帆をつけて風の力だけで進み、レース海面上のブイを回って順位を争う競技です。

大学に進学し体育会系部活を探している中、
海のない埼玉で育った私は、大きな海で風をきって進むこの競技に
インスピレーションを感じ強く惹かれ入部しました。
そこから勉強優先の平日に２回、土日に２回、合わせて週４回の練習を重ね、
大学１年生の全国大会で優勝、３・４年生のインカレ大会でも優勝することができました。

卒業後の進路を考える中、大学対抗の大会での優勝をきっかけに、
同期から「ヨットで一緒にオリンピックを目指そう」と誘いを受け、
そこから２年間はアテネを目指してヨットの練習の日々でした。
しかしヨットでの出場は叶わず「ウィンドサーフィンでオリンピックを目指そう」と決意を新たにし、
２０１２年のロンドンオリンピックに初出場。２１位という結果を残しました。

今の目標は、次のリオデジャネイロオリンピックにも出場し、メダルを日本に持ち帰ることです。
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【 経歴 】
1997年　高校で軟式テニスに打ち込む
2000年　明治大学進学。ウィンドサーフィンに出会う
　　　    大学１年で大会優勝
　　　　 大学３・４年のインカレ大会優勝
2004年　大学卒業後、ヨットでオリンピック目指す
2006年　ウィンドサーフィンでオリンピック目指す
2012年　ロンドン五輪出場

【 戦績 】
2008年　 国体優勝
2010年　 全日本優勝
　　　　 　アジア選手権２位
2011年　 NT選考会優勝
       　  世界選手権27位（五輪内定）
2012年　 ロンドン五輪21位
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普段は、スポーツ選手の育成に力を入れているミキハウスの店舗に勤務し、
平行して海や陸でトレーニングしています。

海でのトレーニングは、主に神奈川県横須賀市津久井浜が多いです。
午前中がコンディションの良い冬は朝８時前から海に入り、
午前は基礎練習、午後はレース形式を中心に練習し、
夕方からはジムでの筋トレをします。
反対に、日も長く午後から風のコンディションが良くなる夏の時期は、
朝からジムに行き、夕方日の暮れるまで海上練習をします。
(Photo: Kazushige Nakajima)

セーリングは、エンジンを使わずに風の力のみで走るので
風を切って自然と一体になる感じが
日常生活では味わえない感覚で最高に気持ちいいです。

また、ボードに立って海の上を滑走することは
海の上を走っている感覚だし、沖に出ると静寂な無音の世界が広がり、
更に、遠くまで見渡せる海上での景色は格別です。

海上での競技なので、天候によって予定通りの練習メニューが実行できない
時もありますが、これも屋外競技の醍醐味だと思っています。


こんなにすばらしい競技をもっと広め、多くの人がセーリングを気軽に楽しめるような日本にしたいです。そのためには、私が活躍しセーリング自体が注目されるようにならなければと思っています。

(Photo: Kazushige Nakajima)

しかしながら、資金が足りないために満足のいく練習と大会参加ができない状況があります。

●コーチ

セーリングには、球技や格闘技などと違って専属のコーチがいません。
したがって、練習スケジュールもメニューも日々の目標も航空券や宿泊手配等の海外遠征準備も、すべて私１人で行っています。

二人三脚で練習メニューや日々の目標を組み、海上ではボートに乗って私のプレーを細かくチェックしてくれる専属コーチがいたら、より「オリンピックでメダル獲得」という目標が実現に近づくと思います。

●海外の大会出場

オリンピックの出場権を得る為には、海外の大会に出場し成績を残す必要があります。

現在私は、世界大会の中でもグレードの高い大会２回と世界選手権で勝負していますが、より多くの海外の大会へ出場し結果を残し、チャンスを増やしたいと考えています。

海外の渡航について。

頻繁に行き来するよりも１度の滞在を長くすることで、時間と資金を有効に使うようにしています。

滞在中は、アパートを借りて自炊生活することもあれば、海外の選手に頼んで合宿所に混ぜてもらうこともあります。

単身で言葉が通じない国で生活し大会出場することに加え、ショッキングな異文化生活にもたびたび遭遇したことで、ますます度胸がつき精神的に強くなりました。

今後はもっと多く海外の大会に出場し記録を残し、より注目される選手になりたいです。

●備品代

セーリングの練習も大会出場にも、ボードやセイル(＝帆)は欠かせません。

備品代やメンテナンス代は、格闘技や球技よりもどうしてもかかります。

さらに、サイズが大きい為に、海外渡航での飛行機のオーバーチャージが高額であることなど、運搬費用も大きいです。

これら総じて年間５００万円ほど費用が必要です。

これらの活動資金が集まれば、しっかりと練習し、より多くの海外の大会に臨むことが可能となります。
みなさんにご支援いただき、オリンピック出場、さらにはオリンピックでのメダル獲得に向け、より一層がんばっていきたいと思います。

【 支援内訳について 】

専属コーチへの報酬、海外渡航費、海外大会出場費、ボード・セイル・備品のメンテナンス代に使います。


週末に、自分のヨットで海に出るのが日常になっているヨーロッパと比べ、
日本のセーリングやヨット競技への理解・浸透は浅いのが現状です。

大きな海を風の力で思い切り進むセーリングを、もっともっと日本に広めたい。
島国に住む日本人に親しみのあるスポーツにしたい。
その為にも、私が世界のトップレベルで戦える選手になりオリンピックでメダルを獲得しなければならない。

この夢を叶えるべく、多くの方の応援やご支援を頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします！