ダウン症の女の子が描いた絵をデザインしたとっても心癒されるカバンを広めたい

きっかけとなったのは1枚の絵でした。

たくさんの色彩であふれた画用紙。それに向かい、一心に描き続ける一人の女性。
彼女―― 西村　有加（にしむら　ゆか）さん  は、『ダウン症候群』 という先天性疾患を持って、生まれました。

有加さんが描いた作品を見て、思いました。
私達が永年培ってきたカバン・袋物の縫製メーカーとしての技術を活かし、

「この絵をデザインとして商品を作ってみたい。」

「そして、その商品を皆さんの身の周りに置いてほしい。」

 

描かれた作品を生地にプリントし、その生地から企画して製品をつくる。
その製品を販売し、皆さんのお手元に置いていただく・・・。

そんな想いから「生まれた」、RAU-RAU-G -YUKA-のアイテム。
ママとキッズの絆を深めていけるような、ママとキッズの心をいつもつないでいてくれるような、
そんなアイテムたちが「生まれた」のです。

 

 

 

 

 

今回、私たちが出逢った 西村　有加さん 。有加さんは、幼いころから絵を描くことが大好きでした。
一心に画用紙に向かって描き続ける有加さんの絵は、様々な色のカラーペンから生まれます。その絵はとても色鮮やかで、
自由で、どこか幼少のころを思い出させるような、童心にかえるような。心癒されるものを感じます。

医療の進歩や技術の進化など、時代が少しずつ変化し、良い方向に向かっている中、ダウン症候群の方々にとってまだまだ「自立するということ」 は、とても大きな課題であり、また、難しい問題でもあります。
中には一般企業に就職されたり、作業所や施設などで作業をこなし、それを仕事として働かれている方もいらっしゃいます。
ですがまだまだ、ダウン症候群の方が社会に出てお仕事をしていくための環境が充分に整っていないのは事実です。

将来について、未来について。
いつか必ず訪れる、「一人で生きていかなければいけない場面」に直面した時の事を考え、悩み、不安に駆られる親御様も、たくさんいらっしゃると思います。

そんなダウン症候群の方の未来を支えていくために、何かできることはないだろうか。
少しでも、ダウン症候群の方々やご家族の方の支えになれないだろうか。

私たちは、『ダウン症候群』とは、一つの個性だと思っています。
豊かな感情とそれを表現する力、そして繊細な心を持ち合わせる『ダウン症』の方だからこそ発揮できる『個性』があるということを、皆さまに伝えたい。

そしていつか、「ダウン症候群だから、できない」 という概念をなくしたい。

その気持ちを胸に、今回プロジェクトを立ち上げました。

 

 作家プロフィール 

西村  有加（ にしむら  ゆか ）

1984年3月 滋賀県野洲市にダウン症候群という障がいを持って生まれる。
地元の小学校・中学校を卒業後、県立八日市養護学校へ進学し、卒業。
現在は障がい者福祉事業所『にっこり作業所」に就労し、パン製造の仕事に従事している。
幼少期より絵を描くことが好きで、余暇に描いていた絵が2013年「ぴかっtoアート展」にて審査員特別賞受賞、2015年には入賞を受賞。
この時の絵がダンスサークルのオリジナルTシャツのデザインに採用されるなど、多くの人に 絵の中のキャラクターがかわいく、色使いがキレイで癒されるとの評価を得ている。

 

● 絵を描くことが大好きなダウン症候群のみなさんの作品を募り、生地にプリントし、もっともっと、たくさんの個性豊かな製品づくりをするための資金。

● 自立ということが難しいダウン症候群の方々の活動・未来を支えていけるようなシステム・店舗づくりプロジェクトの未来図への資金。

に充てていきたいです。

 

私たち『サンワード株式会社』（本社：大阪市天王寺区）は、カバン・袋物の縫製メーカーです。

滋賀県野洲市に自社の縫製工場を持ち、主にカバン・袋物を中心としたOEM生産を営んでおります。

 

▲工場の外観です。2階部分が縫製工場にあたります。

▲ずらりと並んだミシンたち。ここで商品が作られています。

▲ミシンと反対側の壁には糸がびっしり。商品ひとつひとつに合わせて、裏地の布の質感・色や、縫製する糸色も考えて作るため、たくさんの色の糸が取り揃えてあります。

▲工場では、熟練の職人たちと若手職人が日々 切磋琢磨しながらお互いの技術を高め合っています。

2016年4月から、新入社員として、女性の踏み子さんも入社し、さらに活気にあふれた工場となりました。

ママとキッズが使うものだから、  作り手も女性  で。
日本の素晴らしい縫製技術を駆使して、
『メイド・イン・ジャパン』だからこそ、高いクオリティのものが出来るように、日々試行錯誤しながら、
丹精込めて、気持ちを込めて、丁寧に作りあげています。

 

リターン内容は全部で7種類。

柄は、『ひと柄』と『おばけ柄』の2種類があります。

 

親子の絆を感じられるようなもの、いろんな方のすぐそばに置いて貰えるようなアイテムをチョイスしてみました。

●リュック＋トートバッグSET

リュック仕様：W275xH360xD140(mm)　

トートバッグ仕様：W350xH280xD120(mm)

 

●リュック＋キッズリュックSET

リュック仕様：W275xH360xD140(mm)　

キッズリュック仕様：W190xH180ｘD100(mm)

●トートバッグ1点

トートバッグ仕様：W350xH280XD120(mm)

 

●リュック1点

リュック仕様：W275xH360xD140(mm)　

 

●ポーチ3点SET

ポーチ仕様：W170xH110xD70(mm)　

 

●ポーチ2点SET

ポーチ仕様：W170xH110xD70(mm)　

 

●ポーチ1点

ポーチ仕様：W170xH110xD70(mm)　

 

※リターン商品の仕様・デザインについてですが、場合によっては変更になる可能性があります。予めご了承ください。

 

 

人間の体細胞の中には46本の「染色体」というものが存在します。そのうちの「21番染色体」が1本多く存在し、計3本持つことで発症するのが『ダウン症候群』です。
染色体が3本存在するという意味を持つ「トリソミー」という言葉を使い、『21トリソミー』とも呼ばれています。

なぜこのような染色体の突然変異が起こるのか。その詳しい原因や理由は未だにわかっておらず、主に新生児の精神疾患として偶発的に起こることが殆どです。

現在日本には約５万人のダウン症候群の方々いるといわれています。
合併症を引き起こしやすく、主に循環器、白血病、心疾患等の病気にかかりやすかったからか、昔は成人する事も困難なほどに短命とされていましたが、近年の医学の進歩により、平均寿命もぐんと延びました。

ダウン症の方々は皆さん、明るく陽気でとても純粋。人懐っこく、表情豊かな方が多いのが特徴です。
時折 自分の意思をなかなか曲げようとせず、頑固で融通の利かない面もありますが、
とても穏やかな性分で、ゆっくりと丁寧にものごとを学び、一度身に着けた順序はきっちりと守ります。
何より情緒豊かで、周囲の雰囲気にとても敏感。他人に対する思いやりがとても深く、誰かが泣いていると同調して泣いてしまう、なんてこともよくあります。

そんな『ダウン症』の方々の中には、私たちには思いつかないような、想像を超えるような才能を開花させる方もいらっしゃいます。
例えば、絵がとても上手だったり、書道が得意だったり、素晴らしい歌声をお持ちの方だったり、電車の駅名をすべて記憶していたり、、、
分野もジャンルも様々です。

だからこそ、皆さまにもう一度だけ言わせてください。

ダウン症候群のみなさんとお仕事がしたいです。

この気持ちを信念として、このプロジェクトを成功させたいと思います。

 

このプロジェクトに関わるようになって、とにかく『ダウン症候群』について調べました。
なぜなら、私が、『ダウン症候群』について、殆ど無知だったこと、『ダウン症候群の方々がどのような方たちなのか』、分かっていなかったからです。

調べている時、小学校の頃に特別支援学級があったことを思い出しました。
授業の一環として交流会や発表会があったり、よく一緒に遊んだりした、というぼんやりとした記憶ではありましたが、「すごく純粋で、素直で、明るくて、人を楽しませようとしてくれる」子たちばっかりだったこと、
だからこそ交流会がとても楽しみだったことを覚えています。

このプロジェクトから学ぶものがたくさんありました。
そして、ダウン症候群をはじめ　『障がい』 について、深く考えさせられるきっかけにもなりました。

『障がい』なんて名前がついているから、人はそれを隠そうとしますし、隔離しようとしますが、
ただ少し人と違うところがあるだけなのかもしれない、と思います。
そしてそれはきっと、『障がい』ではなく、『個性』と呼ぶべきものなのかもしれません。

今回このプロジェクトを通して、少しでも『障がい』について、考えていただくきっかけとなりますよう。
そこにはきっと、壁も隔たりもなく、みんな同じだということを感じていただけたらと、思います。