日本最大の毛織物の産地である尾州（びしゅう）の洗い加工技術を駆使した「ウォッシャブル毛織技術」×ウールブランド「symbol」による身体の作りに合わせた着心地や使い心地をこだわり抜いたウールジャケット開発の為のプロジェクト

強縮絨（きょうしゅくじゅう）という加工を施した生地を使うことで毛玉になりにくく、縮みにくいという特性を活かし、扱いやすく、着やすい、サラッと着られるテーラードジャケットを作ります。

今回は量産に向けてかかる費用をご支援していただきたくプロジェクトを立ち上げました。どうぞお力添えのほどよろしくお願いいたします。

尾州産地とは-愛知県西部と岐阜県の岐阜羽島地域にまたがったウール生地の生産地であり、国内一のウール生産地です。その高い品質は世界的にみてもイタリアと並び毛織二大産地と言われています。

▲ 一宮で多く見られるノコギリ屋根。
工場内の照明機器の電気使用を極力抑える為、自然光が入りやすいよう屋根がノコギリ状になっています。

一宮は喫茶店激選区というのも有名な話です、モーニング発祥もここ一宮。
機屋は音がうるさい上にホコリっぽく、商談や打ち合わせができないことから、落ち着いて話のできる喫茶店がとても流行りました。



■ 尾州産地の技術力

尾州は地域の中で分業制が確立しています。
紡績、撚糸、染色、織り、整理までのすべての工程を地域内でまかなえるのがもっとも強みといえます。

各専門の会社や工場があり、それぞれが専門分野で特化し知識や技術を蓄積させていくため、分業制であることが世界に誇れる高品質な製品に繋がっていきます。



■ ウールが出来るまでの工程

大きく分けて３つの工程が必要です。

【1. 紡績・撚糸】 動物(羊、山羊、ウサギなど)から繊維を取り出し、それを糸状にする工程。

▲ 染色工場のひとつ。
糸を茶に染めるのが難しかった為、「茶も染められますよ」という染屋のステータスとして一宮の染色工場には「茶」が商号に入っていることが多いです。



【2. 毛織】 出来上がった糸を組織通り(平織り、綾織り、朱子織など)に織機で生地にする工程。

【3. 加工・整理】 織りあがった生地を製品化できるようにする工程。

▲ 大量の糸や生地を染める前に試色を出す為の「ビーカー」という色出しの作業。





今回は尾州の熟練された知識と技術を使い、オリジナリティある見た目と触り心地の【強縮絨生地】を製作。





■ 強縮絨とは

石けん溶液等で湿らせた毛織物に圧力や摩擦を加えることによって組織が緻密になり収縮しフェルト状になることです。
その加工時間や度合いによって軽縮絨・縮絨・強縮絨と分けられ、生地が圧縮された状態になります。

▲左が縮絨前のスーツ地、右がそれを強縮絨させた今回の生地。




今回使用する強縮絨生地はかなり強めの縮絨をしている為、繊維が絡みこれ以上は縮みにくく、毛玉になりにくい状態になっています。




【1】 ラフに扱っても大丈夫



シワになりにくいのでラフに持ったり、畳んだり、型崩れを気にせずガシガシ扱って大丈夫です。



【2】 芯や肩パッドを使用していないので身動きがラク

本来、肩パッドや芯を使用する理由は「見栄え・形状の安定・縫製の都合」などですが、今回の強縮絨ジャケットでは生地の柔らかさや風合いを活かす為 芯貼り・パッド入れをしていません。カジュアルに着られるテーラードです。



【3】 バッグに入れて持ち運びも可能



シワになりにくく、肩パッドや芯を使用していない為、折ったり畳んだりしても型崩れがありません。気にせずバッグに入れられます。



【4】 自宅で簡単に洗える



今までのウールジャケットは自宅で洗うと毛玉になり縮んでしまいましたが、symbolの強縮絨ジャケットは毛玉になりにくく、これ以上縮みにくくなっておりますので自宅で簡単に洗うことができます。



【5】 より体を動かしやすい型紙設計

前肩補正、袖の前振り、など身体を動かすときに極力ストレスにならないようにパターンを設計しています。

▲ 型紙は一流のサルト(仕立て人)の手が加わっております。

▼ 強縮絨ジャケット / 50,000円


【詳細画像】

サイズ：1・2・3、カラー：黒・ネイビー からお選び頂けます。
※こちらが今回開発の強縮絨生地を使用したアイテムです。裏地に色は黒・ネイビー共にブラックになります。

▼ セットアップ / 70,000円


【詳細画像】

サイズ：1・2・3、カラー：黒・ネイビー からお選び頂けます。
※こちらが今回開発の強縮絨生地を使用したアイテムです。裏地に色は黒・ネイビー共にブラックになります。
※上下でサイズ違い、色違いも可能。



▼ Tシャツ / 8,000円

【詳細画像】
サイズ：1・2・3、カラー：黒・白・ネイビー　からお選び頂けます。
symbol定番のアイテムです。



▼ Tシャツ＋スウェットパンツ / 20,000円




【詳細画像】
サイズ：1・2・3、カラー：黒・白・ネイビー からお選び頂けます。
symbol定番のTシャツとスウェットパンツのセットです。
※上下でサイズ違い、色違いも可能。



▼ シャツ / 15,000円




【詳細画像】
サイズ：1・2・3、カラー：黒・白・カーキ からお選び頂けます。




リターンのお届けは2016年10月末頃を予定しております。

生地の開発費・型紙の設計費・縫製にかかる費用などに当てさせていただきます。





伊藤和真（イトウカズマ） 1987年生まれ、愛知県出身。服飾専門学校ファッションデザイン科卒業後、ウールの産地愛知一宮の機屋に就職。その経験を活かしてスーツのオーダーメイド・ウールに特化したブランド「symbol」を展開。

symbol