株式会社La Barat(ラボラ)は2000年秋に初輸入したハンガリーワインをマクアケで先行販売して以来、計13回にわたってプロジェクトを実施。今回は7月に行った17種の新規輸入ハンガリーワイン第1弾に続く第2弾です。第1弾のリターンに設定したSzentpeteri(セントペテリ)ワイナリーが得意とする地ブドウ・ネロの赤2種とFritz(フリッツ)ワイナリーの赤3種をお楽しみください。

La Baratはリターン品の配送が完了するまで、リターン品に設定したSzentpeteriとFritzのワインの日本における独占販売権を有する正規代理店です。詳細に関しては、ページ下部のリスク＆チャレンジをご確認ください。

　　第2弾はSzentpeteriとFritzの赤5種

La Baratでは6月上旬、17種の新しいハンガリーワインを空輸しました。そのうちのロゼ3種と白4種のプロジェクトは7月30日、成功裏に終えました。今回はその第1弾に続く第2弾。下の写真の赤5種類をリターンに設定しました。

第1弾に続くSzentpeteriワイナリーからは、地ブドウ・ネロのライトタイプの赤と重めの赤で、ともにフルーティです。

そして、メルローの魔術師・Fritzワイナリーからはピノノワール100%の赤とメルロとカベルネフラン50%ずつの赤、そしてメルロ、カベルネソービニヨン、ケークフランコシュ、ピノノワール4種ブレンドの赤です。

　　ほとんどのワインは30本限定空輸　　　リターンの数に限りがあります

La Baratとしての初輸入ワイン17種類の空輸本数は、ほとんどが30本です。輸入はパレットという1メートル四方程度の荷台に載せて行うのですが、1パレットに載るワインが360本程度になるため、今回の輸入本数は2パレット720本。中には60本にしたものもありますが、ほとんどが最低限の輸入本数となる30本になっています。

輸入本数が限られるため1本売りのリターンを絞り、Szentpeteriの2本セット、Fritzの3本セットは5個ずつにして、5本セットのリターンを15個にしています。5本セットはすべて超早割の22,000円です。

　　 ハンガリー最大のワイン産地　　　 　 フレッシュなワインのクンシャーグ地域

ネロの赤2種類は7月に実施した第1弾のリターンに設定したロゼと白のワイナリー・Szentpeteriのワインです。Szentpeteriは、ハンガリーの中央部に位置するハンガリー最大のワイン産地・クンシャーグ地域にあります。

ドナウ川とティサ川に挟まれたこの地域のワインは、石灰質砂の土壌から育まれるライトからミディアムボディのフレッシュな白、ロゼ、赤が多いのが特徴です。

写真はSzentpeteriワイナリーにあった地図です。真ん中の大きな黄色い場所がクンシャーグになります。

　　　 ネロなどの地ブドウマジシャン　 　 セントペテリワイナリー

3世代続くSzentpeteriワイナリーもフレッシュなワインを得意をしています。

写真のSzentpeteriのサイトもさわやかさを感じさせます。

特徴的なのは、メジャーなブドウよりネロやジェネロサといったハンガリーでもマイナーな地ブドウを得意としているところです。特にネロという黒ブドウが得意です。元食用ブドウのネロをすばらしいロゼに仕立てる。その技はまさにマジシャンです。

この写真は2023年9月にSzentpeteriワイナリーを訪ねた際のもの。ワイナリーの前に広がっていたブドウ畑です。

写真はワイナリーの一室です。いたるところにトロフィーが飾られていました。

　　　地ブドウ・ネロの2種類の赤　　　　　ライトな赤も深みある赤もフルーティ

ネロは1964年にハンガリーの研究所で開発された100%ハンガリー原産のブドウです。もともと食用ブドウだったのですが、Szentpeteriワイナリーの2代目(現当主の父)がワイン造りに使い2021年度にロゼを商品化したと聞いています。

そのネロで醸造した2タイプの赤が今回のリターンです。

左がシラーという方法で醸造したライトな赤、右が一般的な醸造方法で醸した重めの赤です。赤ワインは通常、ブドウの皮も一緒に醸造するのですが、シラーという醸造方法では皮を早めに取り出して色素があまり出ないようにします。このため、渋みも少ないライトな味わいになります。

写真の通り、ワインの色もルビーレッドと右の赤とは全く違います。ただ、右の赤もフルーティさがたっぷりあり、フレッシュ感を楽しめます。

試飲会では重めの赤も「冷やして」

実はこの7月に某大学との関係で、ソムリエさんに弊社ワインをいろいろお試しいただく機会がありました。

写真はその際のものです。ネロの重めの赤については、「ピクニックに連れていきたいワイン」というのが第一声。フレッシュでジューシーな感じがそう言わせたのでしょう。適温も「冷やして飲むのがいい」とのことでしたので、両方とも冷やしてからお飲みいただけたらと思います。

Fritzは赤が主体のセクサールド地域

Fritzワイナリーはハンガリー南部のドナウ川沿いにある丘陵地帯・セクサールド地域のワイナリーです。セクサールド地域は赤ワインの産地として知られ、Fritzも主に赤ワインを醸造しています。

写真はwebサイトのスクリーンショットですが、同社の建物は格式あるきれいな建物で、オーク樽で長年熟成させるセラーがあります。ブドウ畑は30ヘクタールあります。

こちらの写真は2023年9月に訪ねた際のもの。今回のリターンに設定したワインを含む多くのワインを、ウサギのスープなどとともに試飲させていただきました。

Fritz社は長年の歴史を誇っており、ワイナリーには写真のように社名の入ったおしゃれな容器もありました。

得意のメルロがブレンド赤2本の主軸

初輸入したのは写真の3本。左から、ピノノワール100%、メルロとカベルネフラン50%ずつの赤、そしてメルロを中心にカベルネ・ソーヴィニヨン、ケークフランコシュ、ピノ・ノワールがブレンドされた赤ワインです。

Fritzはメルローを得意としているため、ブレンドのワインにはメルローがよく使われています。メルロー単体で素晴らしいワインができた時はパピヨン(蝶)の名をつけてボトリングしており、10年近くぶりに出された2021年ヴィンテージはウェブサイト価格でも日本円で4万円ほどしています。とても高いですが、その価値はあると思います。私が飲んだ2012年ヴィンテージでいうと、深みが半端なく、メルロが大好きになりました。

　　　リターンはセットもの中心　　　　　　5本セットは超早割22,000円

リターンは1本ものがマクアケ価格で3個ずつ、Szentpeteriの2本セットとFritzの3本セットは早割のみ5個ずつ、全5本セットは超早割のみ15個用意しました。

ロゼ3種と白4種をリターンに設定した第1弾では全7本セットが人気で、7本セット10個すべてが早々に売り切れましたので、今回は全5本セットを15個にしました。すべて超早割で、希望小売価格の合計額よりもお安くお届けできます。ご検討ください。

　　Szentpéteri Néró Siller 2024

「それはもうロゼではなく、まだ赤でもなく、その中間のどこかです」。Szentpeteriワイナリーがこのワインに使う惹句の通り、色も味わいもロゼと赤の真ん中です。シラーというのは醸造方法です。赤ワインは通常、ブドウの皮も一緒に醸造するのですが、シラーでは早めに皮を取り出しますので、色調が明るく、一番軽い赤ワインになります。

輝く上品なルビーレッドがとてもきれいです。青リンゴを感じさせるフレッシュでフルーティーな香りは一口飲むと、サワーチェリーとラズベリーにほんの少しのブラックベリー、そして繊細なスパイスやほのかなバニラ風味を感じます。きめ細やかな酸味も加わり、風味豊かなワインは余韻も長く、トマトソース系のパスタやブタ、鶏肉にも合います。

アルコール度数13.5%。750ml。

　　Szentpéteri Néro Szaraz vörösbor 2024

ネロの赤ワインです。中程度の濃いルビー色と豊かな香りは、ネロ特有のブラックカラント(カシス)と森の果実の香りがあり、きれいで華やかです。重めの赤ですが、フレッシュ&フルーティー。味わいにもフレッシュで若々しい酸味があり、わずかに地中海のスパイス感を伴った味わい、多彩なフルーツの風味も伴いきれいな余韻を残します。全体的に調和がとれていて、刺激的でユニークな赤ワインは冷やして飲むのがお勧め。グリルした肉やジビエなどにもマッチしますので、ピクニックにもぴったりです。

アルコール度数13.0%。750ml。

　　Fritz Pinot Noir 2019

ピノ・ノワール100%のワインです。手作業でブドウの出来具合を見ながら収穫、スチールタンクで発酵させた後、24カ月間にわたってフレンチオーク樽で熟成させます。

ルビー色のワインが放つ果実の香りにはスパイシーさや野生みがあります。味わいには繊細なスパイスとしっかりした酸味、心地よいタンニンがあり、スパイス感の残る余韻もきれいです。抜栓直後よりもしばらく経ってからの方が美味しいと思います。

アルコール度数14.5%。750ml。

　　Fritz Fifty-Fifty 2018

メルローのつくり手として知られるFritzがメルローとカベルネフラン50%ずつで醸造した赤ワインです。16カ月間、アメリカンオーク樽で熟成させており、スマートでエレガントです。

野性味を伴ったふくよかなベリー系の香りにはスパイシーさや少しの甘さがあります。メルローの特徴であるまろやかな味わいには、少しの甘みを伴った果実感があり、ボディもしっかりしています。

アルコール度数15.5%。750ml。

Fritz Tabula Rasa 2020

メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、ケークフランコシュ10%、ピノ・ノワール10%のブレンド赤ワインです。アラニドムというエリアで栽培されたブドウ畑から細心の注意を払って造られ、主に500リットルのオーク樽で16カ月にわたって熟成されています。

熟成した赤い果実を感じさせる香りは少し甘みを伴います。バランスのとれたフルボディの味わいには赤と黒のベリー、バニラの香りがあり、心地よいタンニンとバランスの取れた酸があり、牛ステーキなど、しっかりした肉料理にぴったりマッチします。

アルコール度数15.0%。750ml。

今回の空輸は船便への布石、年内目標です

La Baratでは2000年秋に空輸で初輸入して以来、約10回にわたって輸入しており、2023年初夏には初めて船便で輸入しました。その後も新しいワインなどの空輸を2度行ってきましたが、空輸だと1本当たりのコストが高くつきます。そのうえ、このところの円安やインフレの影響で空輸には頼れない状況となりました。

船便での輸入は年内を予定しています。最初から船便にしなかったのは、船便での大量輸入を前に食品検疫を通しておきたかったからです。

輸入に際してはさまざまな書類が必要になりますが、最も気をつかうのが食品検疫です。検疫を通らなければ、その食品は廃棄処分になってしまうからです。このため、空輸で一度食品検疫をクリアしておいて、船便で輸入しようと考えたのです。

ただ、船便の場合は全体の本数が空輸の10倍程度になり、1回の輸入費用が大幅に増えます。この資金を全額会社資金で賄うことが簡単ではないことから、船便発注前の今秋にもワイン好きの方々にとって超お得な取り組みを行う予定です。

　ぜひお好きなワインを選んでください

船便発注前の取り組みは、船便発注前に希望するワインの代金をお支払していただくことで、超お得な値段で希望するワインをお届けるするというものです。このところ、あるワインバーとの取引量が大幅に増える可能性が出てきたり、取引先が増えたりしていますので、今回の17種類以外にも新しく輸入する可能性があります。その際にはまたお知らせ致します。

船便は2、3カ月かかりますので、購入(支払い)からお届けまで4カ月ほどかかる可能性があります。期待をもってお待ちいただけたらと思います。よろしくお願い致します。

実行者紹介

Szentpeteri

Szetpeteri(セントペテリ)ワイナリーは記載してきた通り、ハンガリー最大のワイン産地・クンシャーグ地域にあるワイナリーです。今が3代目の比較的新しいワイナリーですが、ネロというブドウで素晴らしいロゼワインを造るなど、実験的な試みを多数しています。

2023年9月に訪ねた際に聞いた話では、若き3代目はドイツの大学でシャンパン式の醸造方法を学び、素晴らしいスパークリングを出し始めているとのこと。実際、試飲させていただいたスパークリングワインはとてもおいしく、いつかは輸入したいと思っています。

Fritz

Fritz(フリッツ)ワイナリーはクンシャーグより南にあるセクサールド地域にあるワイナリーです。白ワインが3分の2を占めるハンガリーにあって、セクサールドはヴィッラーニ地域同様に赤が有名なエリアです。

そのワイナリーはフリッツ家の過去、現在、そして未来を体現する場所になっており、地下セラーにはさまざまな彫像品が置かれています。30ヘクタールのブドウ畑では、主にこのワイン産地に深く根ざした地場品種が栽培されていますが、有名なのはパピヨン(蝶)という名の付いたメルロー100%のワイン。2021年ヴィンテージが発売されたばかりで、日本円で4万円ほどで売られています。

株式会社La Barat

株式会社La Barat(ラボラ)は、2020年秋に初めてハンガリーワインを輸入したインポーターです。

代表取締役の飯塚隆志は元産経新聞記者で、希望退職直前に飲んだトカイワインの美味しさに衝撃を受けました。退職直後に訪ねたハンガリーでは、トカイワインの産地・トカイも訪問。ブダペストでは、ワインショップのオーナーであり、ワイナリーのオーナーでもあるKiss Szilardさんと出会い、輸出OKの快諾を得て、輸入事業を始めました。

写真はKissさん(左)と飯塚です。Kissさんのワイナリーで撮ったもので、持っているグラスには当然、トカイワインが入っています。

輸入したものの、新型コロナの影響で販売ルートの確保がなかなか進みませんでしたが、徐々に開拓できるようになったほか、百貨店での催事出店、駐日ハンガリー大使館でのイベントだけでなく、さまざまな場所での有料試飲会開催の機会も増やし、トカイワイン、ハンガリーワインのすばらしさを地道に伝えています。

素晴らしきハンガリーワインをもっと

ハンガリーにはまだまだリーズナブルな素晴らしいワインがたくさんあります。取引相手のKissさんはハンガリー全土のワイナリーに目を光らせて、いいワインを扱っていますので、応援購入していただいた資金で新しいワインを輸入したいと思います。よろしくお願い致します。