今夏の参院選から「１８歳選挙権」が導入されますが、選挙における若者の低い投票率は常に問題視されている状況です。

「選挙年齢の引き下げで、さらに若者の投票率が下がるのではないか・・・」

「どうしたら若者の投票率を上げられるだろうか・・・」

こうした思いから、楽しみながら投票の重要性を感じることができるという今までにないカードゲームを制作するプロジェクトを立ち上げました！

学校教育の中でも、選挙の大切さを学ぶために模擬選挙というものが行われることがあります。

しかし、候補者などの設定や、投票に使う物品の準備など、なにかと手間がかかるものです。

また、当選した候補者が行うであろう政治が見えにくいという難点もあります。

「模擬投票のようなものをもっと楽しく、手軽に行うことができれば・・・」

そんな思いを現実にするのが、本プロジェクトで制作を目指すカードゲーム

「トーヒョー！」　です。

ゲームでは、自分が勝つためにはどの候補者に投票すれば良いのかを考えることになります。

若者が楽しみながら選挙の大切さを知り、政策を見て候補者を選ぶという基本行動を身に付けることで、投票率が低い現状を変えたいという願いを込めています。

タイトル：「トーヒョー！」
推奨プレイ人数：３～６人
プレイ時間：１５分～４５分
推奨年齢：１０歳以上
カード枚数：５種１００枚（予定）

■ゲームの概要

プレイヤーはとある市の住民となり、選挙に投票することで自分の理想のまちを現実のものにすることを目指します。

プレイヤーであるあなたの立場は、若者かもしれませんし、子育て中のママやパパ、高齢者かもしれません。

配られた「役職カード」によってあなたの立場はランダムに決定され、立場によって目指すまちの方向性は違ってきます。

■基本的なゲームの流れ

市では４ターンに１回開催される選挙で、現職と対抗馬の２枚の「政治家カード」から次期市長を選ぶことになります。（「ターン」＝「年」と考えてもらって大丈夫です。）

現実の選挙のように、各プレイヤーが「投票カード」を使って投票を行い、得票数が多い方が当選者となります。

選挙後は当選者の市長としての任期４ターンが始まります。

４ターンが過ぎると、その市長が現職、政治家カードの山札から引かれたカードが対抗馬となり、再び選挙が行われます。

この「選挙」と「当選者の任期」を、プレイヤーの誰かが勝利条件を満たすまで繰り返すというのがゲームの基本的な流れとなります。

各候補のカードには、当選後の４ターンの間、どんな政治をするのかが「マニュフェスト」として記載されています。

各プレイヤーはマニュフェストを頼りに、候補者のどちらかに投票を行います。

市長は４ターンの任期中、基本的にマニュフェスト通りの政治を行います。（現実にはそうならないことが多々ありますが・・・）

マニュフェストでは、ターンごとに、どの分野に重点的に取り組むのかが決められています。

取り組み分野は「雇用・経済」、「子育て・教育」、「介護・福祉」の３種類です。

市長の任期中、それぞれのターンの終わりに、そのターンに重点的に取り組んだ分野の「幸福ポイント」がまちに溜まって行きます。（それぞれの分野のポイントがどのぐらい溜っているのかは「幸福カード」で確認できるようになっています。）

この「幸福ポイント」が勝利のカギとなります。

■結局どうなれば勝ちなの？

それぞれの分野の幸福ポイントが、勝利条件に定められた数まで溜まったプレイヤーが勝ちとなります。

各プレイヤーにはそれぞれ役職が割り振られており、役職によって勝利条件は異なります。

例えば役職が「子育て世代」であれば『雇用・経済が２ポイント、子育て・教育が５ポイント溜まれば勝ち』などとなっています。

このゲームでは、プレイヤーが市長候補者のマニュフェストを見て、自分が求めるまちを実現してくれる候補にトーヒョー！することが勝利への近道となります。

ただし、そこには他のプレイヤーの思惑も絡んできます。

さらに、市長のリコールや、政策提言で重点分野が変わるなど、様々な「イベントカード」もあり、単純にゲームとしても楽しめるものとなっています。

■どんな人におススメ？

・若者に選挙に行ってほしいオトナの方に
・お仕事で選挙啓発に関わっていらっしゃる方に
・友達に「選挙行った方がいいよ」と言い出せない若者に

こんな方には特にお手に取っていただきたいと思います。

制作を思い立ったものの先立つものは何もなく、最初は手書きの試作品からスタートしました。

用紙は使わなくなった名刺です（笑）

まだルールも明確に決まっていない中でのテストプレイを経て、当然改善すべき項目が山のようにありました。

当初は変更の都度、手書きで直していました。

「選挙の大切さを学ぶだけでなく、ゲームとして楽しめるものにしたい。それでなければ意味がない。」

という思いのもと、ルールの変更やカードの追加、カードのバランスの変更、そして、それに応じた試作品の作り直し・・・ということが幾度となく続きました。

時には飲みながら・・・

時にはマジメに・・・

テストプレイはプロジェクトメンバーだけでなく、アナログゲームに精通する友人達の協力を得て実施し、ようやく楽しめるものとなりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ここで少しだけ、実行者のことを書かせていただきます。

自己紹介が遅れましたが川村忠寛（かわむらただひろ）と申します。

秋田県の北部の田舎町に生まれ、進学と就職で仙台、東京と移り住み、２０１１年に地元にＵターンしました。

ご多分に漏れず、私の田舎も少子高齢化が進み、様々な問題が顕在化しています。

「疲弊」、「衰退」など、ネガティブなワードで表されることが多く、近年では「消滅」などというワードも出てきました。

そんな状況をなんとかしたいと思い、本業の傍ら、まちづくりやまちおこしの活動に勤しんでいます。

そういった活動の延長でもあるのが今回のプロジェクトです。

常々、若者の選挙離れについても問題意識を持っていましたが具体的に何かするということはありませんでした。

そんな中、仕事の関係で選挙啓発の活動に携わることがあり、本腰を入れてアイディアを出した結果、閃いたのがこのカードゲームでした。

プレイヤーとしては約２０年のゲーム歴ですが、本格的なゲーム制作はこれが初めてです。

しかし、「社会課題の解決」と「カードゲーム」という自分が好きなもの２つが組み合わさった企画をやらない理由がない！ということで団体（というかユニット）を作り、プロジェクトを立ち上げるまでに至りました。

みなさんからいただいた支援は、カードや外装となる箱のデザイン・イラストの制作費と、印刷費に使わせていただきたいと思います。

資金がプールできるようであれば、第２弾、第３弾と他にはないゲームを作っていきたいとも考えています。（獲らぬ狸のなんとやらですが・・・）

あと一息です。みなさんと一緒にゲームを完成させたいと思います！

よろしくお願いします！