私は畳職人の枠に捉われず
畳の魅力を伝えるアーティストとしても
2013年から活動を続けております。

福岡県朝倉市
株式会社徳田畳襖店
4代目 徳田直弘です。

2015年頃からは
多数のメディアで紹介して頂き
昨年は、1年間で20件以上の取材で
発信することができました。

今回は
2022年から本格始動している
芸術表現『 TATAMI ART 』新作！
畳に絵の具で描いた作品の
先行販売と発表をさせて頂きます。

ご賛同いただけましたら
応援購入やSNSシェアなど
よろしくお願いします！

今でも神社仏閣などで重要な役割を担っている床材ですが、一般住宅の中に取り入れることは少なくなりました。洋風化が浸透しきった現代において、畳をパズルのように施工する職人が増えています。

しかし〈製作〉という観点においては無変化と思っています。もちろん守るべきものであり、先人達が文化継承してきたことは深く尊敬と感謝しています。製作の否定ではありません。作ることは残すことに繋がるので絶対に必要です。重要な論点は ”変わらないもの” と言って、製作だけに集中していることです。＋α（プラスアルファ）のチャレンジをしていくことが、畳革命の第一歩になる気がします。これから申し上げる「5つの革命」は徳田にとって序章に過ぎません。ご覧頂ければ幸いです。

製作工程で出る端材などを用いることで独自のテクスチャーが生まれます。
畳表は画布(CANVAS)、イ草は筆(BRUSH)、畳べりは額縁(FRAME)。それぞれに歴史や意味があるものを画材として使うため必然的に常識を覆すことになりました。

今回は常識を変えたいと思い人工畳表を『黒色と白色』に塗り替えています。

表現しているのはイ草の生命力や力強さです。一般的な筆では描くことができない無規則な線と絵の具の色は、イ草1本1本を表しています。「世界に一つだけの花」という楽曲をご存知でしょうか？同じに見えても、それぞれに特別な個性があります。

※文字や絵柄などをくり抜いた型に塗装や塗料スプレーを振りかけて転写する技法

イギリスを拠点に活動する覆面芸術家「Banksy」がステンシル技法を多用しています。社会批判のグラフィックもありつつ、ハート型の風船やチンパンジーのような思わず写真を撮りたくなる作品を世界各地で残しています。2018年オランダに行った際、現物を至近距離で見ました。場所に合わせて皮肉を効かせた作品を出すため、公共性のある施設、動物園や国境分離壁で発見されています。

※Moco Museum Amsterdam
※2018年オランダ視察(撮影:徳田直弘)

日本では、東京都庁の防潮扉に「バンクシーの絵」に似たものが描かれており、小池百合子知事のSNS投稿や記者会見が記憶に残る方が多いでしょう。

どちらかというと裏方だった床材です。昔から生活を支えてきた土台でもあるため、アートの力で存在感を高めたいです。ステンシル技法で「TATAMI」という文字を転写します。海外の方にも注目してもらえるようにローマ字にしました。

今回のキャンバスに使用しているのは
大手メーカーが販売している【イ草０％】の大量生産の人工畳表※

※コウゾ、ミツマタ等の和紙の原料は使われてない和紙畳として流通されています。私は曖昧な表現はせず、着色パルプ紙に樹脂コーティングされた人工畳表(樹脂製品)であると明記します。

皆さんが嗅ぎたくなるような
イ草特有の香りがすることはありません。

「畳＝イ草の香り」だけではなく
表面の織り目、凸凹感、畳べりなどの　
素材にも興味を持って頂きたいです！

触れるものでは無く
観るためのアート作品

従来の「使う」ではなく「観る」ことで、ご自宅の洋室や和室、オフィスや飲食店、クリニックなどでもアート感覚で飾っていただけます。

壁掛け可能です。ヒートン(金色)と黒紐をセットにしてお送りします。

直筆サインと
シリアルナンバーを書いています。
(黒地：2024.No.1／白地：2024.No.2)

また、ビジネスで新商品を考えている方やイノベーションを興し「価値の創出方法を変革して、その領域に革命をもたらす」と意気込んでいる方々にもヒントを与えられる可能性があると思っています。

多くの方が作品を見ることで、畳に対する思い出や感覚、体験を喋ってしまうかもしれません。「実家でご飯を畳の上で食べたな」「お参りに行くお寺に畳があった」「畳でゴロゴロすると、ついつい寝てしまう」などの記憶から生まれる「会話」が大事で、その体験談は未来の畳文化に影響していくと確信しています。

長い歴史が故に、誰も見向きもしないものになっているのが現状です。今までの「畳を製作する」を「畳1.0」として、これからは＋α（プラスアルファ）の考えで「畳2.0：畳を創造する」時代を作ります。

和室が減少していることに肩を下ろさず、畳を既知している人口は、世界で数億人以上います！アートや音楽といったクリエイティブな分野(創造)は、垣根なく興味を持って頂くために必要であると考えています。

2024年5月22日(水)〜6月4日(火)
売場：8階 ART SHIP
新しい風(ふう)価値観とハカタらしさ、衝動的に心が躍る、本当に「良いな」を地域へ伝える博多阪急のアート発信スペース。

応援コメント
技術や知識ではなく徳田さんが伝えたい“想い”に共感しました。建築資材としての畳ではなく、会話が生まれるアートとしてご鑑賞いただけるよう、一緒に発信していきたいと思います。

ISSINプロジェクトについて

ISSINプロジェクトは福岡県主催のシリーズA未満のスタートアップ企業と第二創業ベンチャー、アトツギ（家業後継者）を対象にした、第二成長特化型事業発展プログラムです。プログラム内では「GROWTHコース」「CRAFTEDコース」の2コースを設け、それぞれのゴール目標達成に対して徹底したコミットメントと伴走支援を行います。 私もプログラムに参加し、畳に描く新作「TATAMI ART」が完成しました。

※中間発表の様子