プロジェクト概要

東京下町の食器メーカー・トミガラスが提案する、新しい“おもてなし”の形。
ガラスの質感が紙コップを主役級に格上げし、アウトドアやオフィスなど新しい活躍の場へー。
「ガラスの魅力をもっと広めたい」という思いから立ち上げたプロジェクトです。

プロジェクト詳細

ガラス素材のメリット

●上質感とアレンジしやすさ

ひんやり・しっとりと輝くガラスは、おもてなしにぴったりな上質感があります。
更に、私たちトミガラスが得意とする ガラスへのプリントや着色加工は、多彩なバリエーションを生み出すのにぴったり。
柄や色で、すぐに誰のコップか分かるようにデザインしました。

●汚れが溜まりにくいシンプルな構造
ガラスの剛性（変形しない性質）により、底の無い筒型構造が可能になりました。

膨らみを持たせることで、単純な円筒形よりもさらに負荷に強くなっています。
内も外も、角がなくツルリと滑らか。
汚れが溜まりにくくお手入れしやすい、シンプルな構造です。

●オリジナル形状を作りやすい耐熱ガラス素材

耐熱ガラスは、ビーカー等の理化学機器や、ポット等の食器に使われているガラス。パイプ状のガラス管から成形するのが特徴です。
ガラス管をバーナーで熱して柔らかくし、型に入れて回転させながら、空気を入れて膨らませて成形します。
ガラス全体を覆うような大きな金型ではなく、縦半分の小さな型で済むので、型代を抑えられ、オリジナルの形状に挑戦しやすい素材なのです。
型は外側だけなので、くびれたり膨らんだりする形も自在に作れます。
その特徴を活かして、使いやすい形を追求することができました。

検証を重ね、使いやすさを追求

step１．形状案選別→樹脂サンプルの作成
形状アイデアの中から、３Dプリンターで以下3つの樹脂モデルを作りました。

①倒れにくそうな形
②持ちやすそうな形
③重ねやすそうな形
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step２．検証
実際に使ってみて、以下のようなことが分かりました。
①は、底が広く安定するが、ふくらみが少ないため②③より熱い。
②は、見た目が可愛い・熱くない・持ちやすいが、洗いにくい・重ねにくい。
③は、指にフィットし安定するが、溝が多く洗いにくい。印刷しづらい。

↓
step３．再設計・ガラスでの試作
検証結果から、①の洗いやすさ、②の持ちやすさ、③の底が広い安定性が重要と考え、これらを融合させて現在の形に辿り着きました。
ガラスに唇がつかないよう、紙コップが約1.5~2cm露出するように設計しました。

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step４．量産に向けた微調整

ガラスは手加工のため±1mm程度の誤差があること、紙コップもメーカー等により径が微妙に異なることが分かりました。これらの誤差を考慮し、フチ部分の直径は初期の設計より少し小さめに、高さは少し高く修正しました。
また、スタッキングの際に入らないものがあったため、誤差があっても確実に入るよう、口径と下の膨らみのバランスを何度も設計し直しました。

使いやすさを満たしたサンプルが完成！

１．滑らかな筒型の構造で、汚れが溜まらないから衛生的

２．紙コップとの間に隙間ができて熱くないので、しっかり持てる

３．ガラスのカーブが指にフィットして持ちやすい

４．下が広がった形だから、紙コップだけより安定し、倒れにくい

５．重ねて収納しやすい

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＊＊＊＊プリント加工でバリエーション＊＊＊＊

カラーバリエーション
水・葉・太陽をイメージしたブルー・グリーン・アンバーの３色をセレクト。
ガラスの透明感を活かしたかったので、上は透明で下へ行くほど濃くなるようにグラデーションをつけました。

イラストバリエーション

イラストはペンで描いたものをデータ化し、手描きのタッチを残しています。
キャンプで活躍しそうなアイテムだったので、アウトドアのイメージでたくさんのイラストを描きました。

その中から、自然をテーマに「star」・「leaf」・「water」の3柄を選びました。
３つの中で特に手こずったのは「water」。
山から流れる川を描いたり、雲と虹を描いたりもしましたが、最も伝わりやすいと感じた水滴とコップの絵を採用しました。
ガラス特有の難しさとして、背景が透けるため白黒反転して見える場合があります。
水滴は描いた後に白に置き換えると見え方が変になり、何度も描き直しました。
今回選ばれなかった花やテントのイラストも、もし好評であれば次回以降にお披露目するかもしれません。

利用シーン / 使いかた

使う時は、ホルダーに紙コップを入れて、上から少し押さえるだけ。
紙コップだけでは味気ないシーンでも、ガラスの質感が「おもてなし」感を演出してくれます。
紙コップが宙に浮いているようなルックスが新しく、会話のきっかけになるかもしれません。

紙コップのみと比べて軽すぎないから、風が吹いても倒れにくい安定感があります。
柄や色のバリエーションで誰のコップか区別がつきやすく、キャンプやホームパーティーにも便利です。
ガラスには口が付かないから、片付けは紙コップを捨てるだけ！

仕様

商品サイズ：約73Φ×高さ70mm（個体差があります）
素 材：耐熱ガラス
生産国：中国
印刷・最終梱包：日本
適応サイズ：205ml（7oz）の紙コップ
BOX：ホルダー３個入り箱（外白ダンボール）

スケジュール

● 2020年11月9日～12月10日：プロジェクト掲載＆募集
｜ 2020年12月～2021年1月：中国工場にてガラス成形・輸送
｜ 2021年1月～2月：日本でプリント加工・梱包
● 2021年2月下旬～3月中旬：リターン発送

リターンについて

３個でひとつのBOX入り
A.イラスト３種 ／ B.カラフル３色 から選べます

A:アウトドアをイメージした手描きタッチのイラストをプリント。

B:アンバー、ブルー、グリーンの透明カラーをグラデーションで印刷。

まとめてお得な「6個セット」と「12個セット」もご用意しました。

6個セットまとめ割 10％OFF
A（イラスト３柄）または、B（カラフル３色）×2セット＝6個

12個セットまとめ割 15％OFF
A（イラスト３柄）または、B（カラフル３色）× ４セット＝12個

さらにお得な「30個セット」企業様やノベルティに！
30個セットまとめ割 20％OFF
・オリジナル柄をプリントできます（白または黒1色のみ）
・通常1万円の製版代をサービス！

資金の使い道

・商品の原料代・加工代
・商品のプロモーション活動
・輸送賃など、リターンに含まれるサービス提供
・次期 新商品の研究・開発・デザイン

今回のプロジェクト完了後も、積極的にクラウドファンディングを活用し、ガラスの可能性を広げる斬新な商品をご提案していきたいと思っております。
皆様のご支援をいただけましたら幸いです。

実行者紹介

私たちトミガラスは、東京下町、亀戸にある小さなガラスメーカーです。
1948 年の創業から70年以上、常に新しい商品づくりに挑戦してきました。

「〇〇をガラスで作れないか？」
「ガラスならどんな表現ができるか」
「このガラスの技法を活かすには どんな商品が良いか」
といった問いかけから商品を企画し、ガラスの可能性を探究し続けています。

トミガラスが得意としているのが、ガラス食器の2次加工です。
オリジナル柄の印刷や色つけ、名前の彫刻やラインストーン接着など、様々な加工で特徴ある商品を生み出しています。

▽富硝子株式会社
https://www.tomi-glass.com/

東京・下町にあるトミガラス。近くの川沿いではスカイツリーが見えます。

2019年11月より、ECサイトを運営。オリジナル商品の直販もしています。
▽トミガラス公式オンラインショップ
https://tomi-glass.online/

デザイン担当者：原 十六夜（はら いさよ）
東京・下町出身。
千葉工業大学 工業デザイン学科を卒業後、プロダクトデザイン事務所に入社。
浄水ポットや母乳育児応援用品など、生活用品のデザインに５年間 携わりました。
2008年富硝子に入社。ガラスのジュエリーケースや、自社ブランド「Tomi Label TOKYO」のグラス類の企画デザインをしています。

グラスの立体感・透明感を活かしたデザインを心がけています。
▽代表作：耐熱急須ぷくり・水引タンブラー・封ろうビアグラス

クラウドファンディングへの挑戦

今回の商品は、ガラス食器とは異なる市場を持つ「紙コップ」を使うことを前提としています。
ともすれば、グラスの良さを伝えるというこれまでの活動と矛盾する恐れもあり、従来とは違ったアプローチが必要だと感じていました。
しかし、食器はシーンや気分に合わせ使い分けることで楽しめるものだと、私たちは考えています。
この商品により、紙コップに新しい活躍の場が生まれると共に、ガラスの魅力も更に広まると信じています。

クラウドファンディングという形をとることで、これまで接触の少なかったユーザー様と出会い、斬新なアイデアに敏感な皆様のリアルな反応を得られるのではないかと考えています。
ガラスの可能性をもっと広げるというトミガラスの活動を、一緒に応援していただけたら幸いです。