「どぶろく」は、遠野地方では「どべっこ」とも呼ばれ、米、米麹、酵母を使い発酵させただけのお酒で、米・麹を漉すことをしない、日本酒の原型で古くから伝わる昔ながらのお酒（濁酒）です。

遠野は特区計画「日本のふるさと再生特区」の認定を受け、通称「どぶろく特区」の全国第1号となりました。遠野ふるさと公社では、かれこれ１０年以上どぶろくを製造販売して来ました。

○自家製米を使用します。

　「どぶろく特区」で製造するどぶろくは、自らが生産した米を使用しなければなりません。地元遠野でお米を作っています。

○醸造アルコールは使用しておりません。

　遠野の山々からの水と原材料の米（岩手県遠野産）、米麹（国産）、酵母を使い、醸造アルコールの添加は一切使用しておりません。

○栄養をそのままに

　どぶろくの定義上、中に含まれる米、米麹を漉す事は出来ませんが、舌触りが気にならないように製造の段階で砕いております。（昨今健康志向が高まる中、飲む点滴と言われる「甘酒」と製法がほぼ同じため目標金額達成時、詳しい栄養素の検査を行ないたいと考えております。）

○お米の優しい甘酸っぱさ

　お客様から「砂糖とか入ってるんですか？」と聞かれることがありますが糖類も、どぶろくの定義上使用できないため、純粋なお米の甘さです。醸造アルコールを使用していないので、アルコールっぽさを感じるより甘さを全面に感じるため、普段お酒を飲みなれない方でも飲みやすいと思います。

つい最近の事なのですが、試飲販売中お客様との会話の中で、「名前を聞いたことがあるけど飲んだ事がない」「関東の方では見たことがない」という事を東京から観光に来たお客様から伺いました。確かに今まで試飲販売は、主に地元の催事等でしか行わなかったため、こういった意見を聞くことがあまりありませんでした。そして、最近関東方面に出張の折どぶろくは置いてあるのか？を確認するため所々見て回りましたが、見つけることが出来ませんでした。

・「どぶろく」？どんなものか知らない方。

　言葉は知っていても飲んだことがない日本酒が好きな方。

・昔、実家で作っていた酒。懐かしいから飲んでみたい方。

など、1人でも多くの方に安心して飲んで頂きたいと考えています。

○製造工程はすべて手作業です。

現在、私どものどぶろく製造に関して、すべて手作業で行っており、使用している機械は米を蒸す「蒸し器」、米を研ぐための「洗米器」です。もちろん、瓶詰、打栓、シール貼りも一本一本手作業で行っているため、たくさんの量をご用意することが出来ません。

すべて手作りの為、その時々の季節によって味が若干変わる場合があります。その季節の味をお楽しみ戴ければと思います。

一人でも多くの方にどぶろくをご賞味いただく為頑張ります！

○「どぶろく」と「清酒・にごり酒」の違い

　清酒とは、酒税法上「米、米麹及び水を原料として発酵させて、こしたもの」とされます。澄み切った、濁りのない酒です。漉すときの道具によって、粗漉しであれば濁りのある酒になります。これがにごり酒で、清酒の一種とされます。

　どぶろくは、米、米麹等を原料として発酵させただけの白く濁った酒です。

重要な違いは、「漉（こ）した」かどうかです。

どぶろくは、漉していないので、どろどろしていて米の粒も残っています。米の甘さや澱粉が分解した糖により、ほんのり甘い風味が特徴です。

「どぶろく」をＰＲしながら設備投資や成分検査のための資金調達をしたいと考えております。地元地域では販売が伸びていますが、販路拡大を進めるにあたり、設備投資のための資金が不足しているのが現状です。生産能力を高めるため充填機を導入し、より多くの方々に飲んで頂きたいと思います。

また、製造している「どぶろく」の成分について詳しく知ることで、より安全で安心な商品の提供をしたいと考えております。

○どぶろくの充填機を導入し、作業効率を上昇させ、より多くの方々

　に飲んで頂きたい

○どぶろくの成分検査を行ない、より安全により安心して飲んで

　頂きたい

河童の舞（一般社団法人　遠野ふるさと公社）

主な沿革

昭和59年5月　　遠野ふるさと公社（任意）設立

昭和59年6月　　伝承園オープン

昭和63年4月　　遠野市物産協会全業務及び、観光協会の一部業務を移管。業務開始

昭和63年6月　　遠野物産センターオープン

昭和63年10月　　社団法人遠野ふるさと公社設立

平成5年10月　　アンテナショップ「とおの屋」開店（～平成8年まで）

平成7年10月　　アンテナショップ「遠野」開店（～平成13年まで）

平成8年4月　　遠野ふるさと村　開村

平成10年6月　　遠野市情報交流センター（遠野風の丘）オープン

平成16年4月　　遠野市たかむろ水光園の管理運営開始

平成16年4月　　遠野風の丘青果部業務開始

平成17年1月　　「水光園」を製造場所とした「酒類製造免許」が釜石税務署から

　　　　　　　　交付される。どぶろく製造開始

平成18年9月　　イオン盛岡南ショッピングセンター内「結いの市」にキーテナント

　　　　　　　　として出店

平成25年7月　　千葉家の管理受託

現在に至る。

私たちは柳田國男の『遠野物語』で知られる岩手県遠野市の「遠野ふるさと公社」と申します。地域の独自性を生かした特産品の開発、流通の拡充及び、地場産業の振興を図り、地域経済の活性化と市民福祉の向上を目的にし、物産と観光の振興に力を注いでいます。

『遠野物語』のもととなった民話に河童が登場すること、その河童のふるさとで造られるどぶろくは飲んだあとの酔いごころが正に河童の舞そのものであることなどから「河童の舞」と名付けられました。

より多くの方に遠野のどぶろくを飲んで戴きたいと願っています。