錯覚の原理を用いて、全く異なる形状に変身するシルバーアクセサリー、トランスモティーフ。過去３回のクラウドファンディングでは、お陰様で毎回多くの皆さまからのサポートを頂きました。ありがとうございます！

今回のデザインは、今年の初めから進めてきたもののひとつで、「丸」から「輝く太陽」に変身するコンセプトで作られたネックレスです。しかし設計や試作を進める中で新型コロナウィルスが猛威を振るうようになり、次第に「太陽コロナ」をモチーフとするこのデザインを発表・発売することは難しいのではと考えるようになりました。

しかし、太陽の周りの「輝き=コロナ」の語源は、ラテン語で「冠」を意味するステキな言葉です。別の視点をもてば、これはギラギラと輝くコロナが落ち着いて、やさしく光る満月に至るデザインだとも考えられます。頭に浮かんだのは「コロナよ静まれ。月になれ。」という言葉でした。

トランスモティーフは「別の視点」から観ることで、異なるカタチに見えるプロダクトです。この時期にこのデザインが生まれたことは、ただの偶然ではないのかもしれません。今回のデザインも中止するのではなく、何かコロナ対策に役立つプロジェクトとして進めるべく、ユニセフに売上の一部を寄付することとしました。世界の子どもたちを救う小さな助けになればと思います。

それでは、商品の紹介をさせて頂きます。

それぞれ太陽と月に見える２つのネックレス。でもこの２つは同じネックレスです。信じられないかもしれませんが、違って見えるのは人間の脳の錯覚なんです。

トランスモティーフは、全く違う２つのカタチをあわせ持ち、見る方向によって、見えるカタチが変化する、最新の変身立体理論を用いた、シルバーアクセサリーです。

トランスモティーフの設計・商品化にご協力いただいているのは、錯覚研究の第一人者で、東京大学名誉教授・明治大学研究特別教授 杉原厚吉博士です。見る方向で全くカタチが変わる変身立体は多くのウェブサイトやテレビ番組でも紹介されています。

この不思議な変身立体を映像や写真だけではなく、実物を手にとってどうなっているか確かめてみたい！ 自分だけの変身立体が欲しい！そんな想いで生まれたのがトランスモティーフです。

明るい未来に向かって「日」が「月」に穏やかに変わる。そんな願いから「明」というネーミングとしました。

トランスモティーフ「明」は、ネックレスとして首からさげていただき、左右に振り向くと、太陽から月へ形状が変身します。

トランスモティーフは、鏡に映しても変身します。鏡を使うことで、２つのカタチを同時に見ることができます。垂直な鏡だけでなく、磨いた床の上に置いても同様に変身します。上の写真でも、黒い床面に映った鏡像が、正像と異なることが分かります。

チェーンを外せば、リングとしても使用することができます。複数の輪が波打って交差し、装着する角度によって様々な魅力のある表情を見せてくれます。

リングのフィット感としては、正円リングの13号ぐらいのサイズです。

↑ 上は、太陽側のビュー。右上が「マット仕上げ」。左下が「磨き仕上げ」。

↓ 下は、月側のビュー。左上が「マット仕上げ」。右下が「磨き仕上げ」。

今回は、従来どおりの「マット仕上げ」と、新たに「磨き仕上げ」の２種類をご用意いたしました。

マット仕上げは映り込みや反射が少ない分、変身形状の認識が容易です。一方で磨き仕上げでは、アクセサリーとしての輝きがより楽しめます。どちらもシルバー925（スターリング・シルバー）製で、素材は全く同じです。仕上げ方のみが異なります。

いずれも、同じシルバー925製でシンプルな小豆のシルバーチェーン（全長50cm）が付属いたします。

トランスモティーフは、日本の職人さんによる多くの工程を経て、ひとつひとつ手作りされています。磨き仕上げをするにはさらなる細かな工程が必要になるため、マット仕上げよりも高めの価格設定となっておりますこと、ご理解いただければ幸いです。

以下、仕上げ別に、詳しく商品をご覧ください。まずは、従来どおりの「マット仕上げ」から。

マット仕上げは、モダンな印象も魅力です。カジュアルなファッションはもちろん、どんなシーンにも似合います。

真正面からだと、太陽でも月でもありませんが、なんだか不思議と惹かれるカタチです。

同じリングなのに、回転させることで、鋭角の交差が見えたり、大きなうねりが見えたりと、表情が全く変わります。

続きまして、「磨き仕上げ」をご覧ください。

フォーマルな装いにも栄える、トランスモティーフ初の磨き仕上げ。キラキラとした輝きは、シルバーならでは。

複雑に輪が交差し、変身立体ならずとも、この正面ビューはなかなか素敵です。

「磨き仕上げ」では、形状の変化に加え、周りの陰影を映し込むハイライトも魅力です。

トランスモティーフ「明」は、ネックレスチェーンで吊った時、正面（変身軸）から視点を左右に45°ずつずらすことで、太陽に見えたり、月に見えたりするように設計されています。しかし背面形状が平らではないため、水平面に置いたりネックレスが体に触れたりしている場合には変身軸が傾きます。このことにより、太陽に見える角度は正面から約60°（45°より横から見る）、月に見える角度は約30°（45°より正面近くから見る）程度になります。水平面に置いて鏡で見る場合は、鏡を垂直よりも少し手前に傾けてご覧ください。いろいろな角度から見て、最適な視点をみつけ、きれいな変身をお楽しみください。

トランスモティーフ「明」の本体サイズは次のとおりです。

・高さ 約22.5mm ・幅 約21.5mm ・奥行 約8mm

※計測点により若干異なります。キャスト成型〜手仕上げのため、個体差があります。

・シルバー925（スターリング・シルバー）製

・コーティングは行っておりません。

「チェーンについて」

・全長50cm、太さ約0.7mm、小豆タイプ

・シルバー925（スターリング・シルバー）製

・コーティングは行っておりません。

・引き輪/ダルマ部分のデザインは、上の写真のようになっています。

・強い力で引っ張ると、切れることがあります。アクセサリーとしての目的以外には使わないでください。

「パッケージについて」

上の写真のようなデザインのボックス入り。さらにOPP袋とエアキャップ袋で包んでのお届けを予定しております。資材やデザインが変更される場合がございますが、ご了承ください。

上は、クラウドファンディング中の価格一覧です。

割引率は、予定する一般小売価格からのもので、これに加えて「送料無料」となりますので、さらにお得にお買い求めいただけます。

超早割、早割には限定数がございますので、ぜひお早めに！

本プロジェクトは、All in 型です。目標金額の達成に関わらず、サポートを頂いた商品は生産し、発送させていただきます。

・数量確定 ：2020年9月末（クラウドファンディング終了時）

・生産期間 ：2020年10月初旬〜2020年11月中旬

・発送開始 ：2020年11月中旬以降

※想定を超える生産数、製造繁忙期、その他の理由で発送が遅れる場合がございます。万が一、仕様変更や配送遅れなどが発生する場合は、活動レポートなどですみやかにご報告させていただきます。ご容赦ください。

「仕様とご使用上の注意」

・本品は、シルバー925（スターリング・シルバー）製のアクセサリーです。

・お客様の体質/体調によっては、ご使用の際に肌荒れ、かゆみ、かぶれなどを生じることがあります。皮膚に異常を感じた時は、すぐに使用を中止し、専門医にご相談ください。金属などに対するアレルギー症状のある方や、傷口・皮膚炎などがある場合には使用しないでください。

・運動、作業をするときや乳幼児を抱くときなどに、身体を傷つけることのないよう、充分にご注意ください。

・お子さまの手の届かない場所に保管し、誤って飲み込まないようにご注意ください。 万が一飲み込んだ場合は、ただちに医師にご相談ください。

・その他の注意点は、商品付属の説明書をお読みください。

・商品仕様は、予告なく変更される場合があります。

「お手入れについて」

・コーティングは行っておりません。銀製品ならではの風合いの変化をお楽しみください。なお、汗や水分がついた場合は早めに柔らかい布で拭き取ってください。

・色の変化や曇りが気になる場合は、ご使用後にシルバー専用クロスで軽く磨いてください。汚れが目立つ場合は市販のシルバーアクセサリー専用洗浄液をご利用ください。詳しくは、商品付属の説明書、ならびにクロスや洗浄液の説明書をご参照ください。

「付属のチェーンについて」

・シルバー925（スターリング・シルバー）製です。

・全長50cm、直径 約0.7mm、小豆タイプ

・コーティングは行っておりません。シルバー製品のお取扱いやご使用上の注意は本体と同様です。

・強い力で引っ張ると、切れてしまいます。アクセサリーとしての目的以外には使わないでください。

トランスモティーフの形状コンセプトである変身立体は、「計算錯覚学」という、最新のAI技術の研究から偶然生まれました。

自動運転にも不可欠な技術として人工知能に絵を読み解かせる研究の中で、階段を上り続けると元の場所に戻るというような「だまし絵」をコンピュータに見せてみたところ、三次元では存在できないと思われていた不可能立体が、実はカタチとして成立することが計算で証明され、作れることが分かりました。

実際に出来上がったカタチは、人間の想像を超える不思議な形状ですが、脳は直角や正円といった、これまで見慣れた形状に当てはめようとします。

この脳の錯覚を利用し、見る角度で全く違って見える魅力あるカタチを、計算で導きだしたのが、変身立体です。

もっと【変身立体】についてご興味のある方は、2018年春のクラウドファンディング時に収録した「杉原先生インタビュー動画」をどうぞご覧ください！

過去３回のクラウドファンディングでのトランスモティーフは、全てマクアケストアで好評販売中です。

マクアケストアでは、ご入金確定後1〜7営業日以内に発送いたしますので、「前のデザインもいいな！」『「明」の11月の発送が待ちきれない！』という方は、ぜひストアもご利用ください。

・Series-1「トランスモティーフ・ネックレス」プロジェクトページ

https://www.makuake.com/project/transmotif/

・Series-2「トランスモティーフ・リング」プロジェクトページ

https://www.makuake.com/project/transmotif02/

・Series-3「W変身！トランスモティーフ」プロジェクトページ

https://www.makuake.com/project/transmotif03/

今回は「特別編」ですが、isawadesignでは、トランスモティーフ第１弾〜第３弾に続く「第４弾」を10月後半スタート*にて準備を進めています。

これまでの幾何学的なデザインから、fantasticな方向に展開する「第４弾」もどうぞお楽しみに！

*承認前プロジェクトとなります。詳しい日程や内容などは後ほど活動レポート等でお伝えいたします。

最後になりましたが、ユニセフへの募金ならびに、isawadesign についてお伝えいたします。

日本でも大きな被害をもたらしている新型コロナウィルス感染症は、世界では2,900万事例を超える感染が確認され、90万人以上の方が命を落としています。（9月15日時点：WHO資料）https://covid19.who.int/ （WHOの集計がグラフで見られる英文サイトです。）

その中で、ぜい弱な医療保健施設、充分でない衛生環境や衛生意識、外出できない中での家庭内暴力、遠隔学習のための環境の未整備、人々の間の嫌悪や差別など、世界中には助けを必要とする弱い立場の子どもたちが多数います。ユニセフの「新型コロナウイルス緊急募金」では、紛争などにより医療体制がぜい弱な途上国で命の危険に晒されている子どもたちを最優先に支援するとのことです。なお、日本を含む先進国は支援対象とされておりませんのでご承知ください。詳しくは日本ユニセフ協会HPをご参照いただければ幸いです。https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/

今回のプロジェクトでは、トップに表示されます「応援購入総額」の5％を寄付させていただき、プロジェクト終了後の「活動レポート」にて、ご報告させていただきます。

isawadesignは、企画・デザイン活動とともに、親子や子どもたちに向けたあそび歌バンド「たんさいぼう」でMC、ボーカル、作詞作曲、あそびづくりなどを行っています。今回のコロナ禍で活動は休止している状態ですが、子どもたちに向けた何らかの支援を行いたく、ユニセフへの募金を行うことを決めました。

isawadesignについてもう少し。

2017年から明治大学の杉原先生とお話する中で、変身立体という理論を研究室や教室から外に出してもっと知ってもらいたいという先生の想いと、私自身が実際に変身立体に触れた時の驚きと感動が原動力となり、「トランスモティーフ」のプロジェクトを進めています。

その他にも、オリジナル商品の企画・開発・デザインを行っておりますので、ご興味がありましたらぜひウェブサイトをご覧いただければ幸いです。

http://bit.ly/isawadesign

長くなりましたが、最後まで目を通していただき、ありがとうございました！

錯覚変身立体「トランスモティーフ」の楽しさを、ぜひみなさんと共有できればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

isawadesign 井澤 正