130年の歴史ある時計製作会社「村松時計製作所」のオリジナル部門として設立された、時計製作専門会社株式会社モントルロロイです。「長年愛される時計創り」をモットーに時計を企画製造販売しております。

世界の名作ミリタリーウォッチを忠実に使いやすく復刻するシリーズ『M.R.M.W.』とクラシカルなデザイン時計の『KEYFORD』という時計ブランドを運営しております。

前回『カルフォニア・ダイヤル』にてご好評いただいた『M.R.M.W.』X『KEYFORD』のダブルネーム商品の第二弾になります。『M.R.M.W.』でも使用したコインエッジ付きベゼルにミリタリーっぽくもありドレスっぽくもある、モダンだけどクラシカルな印象もあるタキシード＆ブルズダイヤルを組み合わせてみました。名称は『ザ・タキシードダイヤル』長年愛されてきた時計の復刻です。

You know tuxedo dial?

タキシードダイヤルをご存知ですか？
タキシードダイヤルは、ドレスウォッチの代表的なモデルでありました。ドレスウオッチとは主に冠婚葬祭やビジネスなど格式高い場での着用を想定して作られた腕時計です。フォーマルな服装に完璧にマッチするようにデザインされた、シンプルでエレガントな時計です。以下ドレスウォッチのおおよその定義とされています。

・アナログ式の腕時計
・長針と短針の2針モデルか長針・短針・秒針の3針モデル
・機能の少ないもの薄型の貴金属ケース
・ケースが40mm以下
・シンプルでクラシックなデザイン
・無駄な機能や装飾の無いデザイン
・日付表示や秒針がないものもある

定義の多くはシンプルを意味する所ですが、40mm以下のケースはシャツの腕元に腕時計が見え隠れするサイズであるとの事です。

ドレスウオッチの中でもタキシードダイヤルは基本的には黒と白の濃淡のある色を交互に配置した同心円のデザインの文字版を指します。ドレスウォッチの分野では、その名のとおり“トレ シック”（フランス語でとてもおしゃれという意）と言われ、クラッシックかつ定番的な存在であり続けています。

タキシードダイヤルは、1940年代によく見られたデザインとしても知られており、紳士が上流階級の社交界にて着用していたタキシードやディナージャケットにインスパイアされたものです。

タキシードダイヤルは外と内をダイナミックに切り替えることで、視認性を高めています。 シンプルを極めたタキシードダイヤルには、珍しいノールミナス（不蓄光）仕様とノーデイトモデル（日付）も多く見かけます。デザイン性の高さだけでなく、いろいろなケースに使え扱いやすさに長けている点も魅力的です。

Dress watches are no longer needed

ドレスウォッチはもはや無用！？
結婚式の二次会やパーティーを除けば、最近はブラックタイを着用する機会が少なくなっている。なかなか正装する機会も少ないが、知識と常識は押さえた上で、現代風にアレンジしたタキシードダイヤルを楽しみめるのでは。

”でも、手首ぐらいはまだ正装してもいいんじゃない？”

映画のシーンで魅力的な女性がいいそうな台詞だ。確かにフォーマルな服装に対するニーズが低下している現代ドレスウォッチのあり方も変化が必要かもしれない。オフィスではカジュアルフライデーが登場、夏場のクールビズも浸透しネクタイをしなくなっている時世である。しかし、だからこそ大事な場面で決めるときはビシッと決めたい気持ちもわかる。大体フォーマルな格好をする時の多くは大事な場面だ。

かといってブラックタイにしか出来ない時計も不便である。カジュアルも楽しめ少し格調高いレストランやパーティでもマルチに着けれる時計こそが、KEYFORDのタキシードダイヤルなのです。タキシードダイヤルは1940年代頃生まれ、現代ではアンティークやヴィンテージ時計を代表する文字盤として好まれています。

小さめの時計ケースはカジュアルにも使いやすい丁度いい厚みがあります。表裏ともにコインエッヂを施し装飾性を高め傷を目立たなくしています。実はタキシードダイヤルはブルズアイとも呼ばれ、とてもカジュアル時計でもあったのです。品格と格調の代名詞でもあるタキシードダイヤルは歴史が証明するフランク装いにも適したマルチな文字盤なのです。

私の想像の中ではジェームスボンドがしている時計というイメージが強い。実際映画の中ではボンドウォッチと呼ばれるオメガを始め、ロレックス(サブマリーナー)、日本が世界に誇るセイコー、パイロットウォッチとして名高いブライトリング(トップタイマー)、タグ・ホイヤー(アクアレーサー)などが使われています。

ジェームスボンドのイメージがあるのは、貴族の血を継ぐ彼はいつもフォーマルなパーティに高級なスーツを纏い、洗練された世界の一流品を知り尽くしているだけではなく彼が英国防省秘密諜報部員であるとともに英国海軍中佐（Commanderコマンダー）という士官階級に属していることもあります。

ブルズアイ（bull's-eye）と呼ばれる文字版

ブルズアイとは、文字盤の同心円のパターンが的を想起させることに因んだ英語で「的」を意味します。「アールデコダイヤル」と呼ばれることもあります。タキシードダイヤルと同意語という人もいます。またタキシードダイヤルは黒の帯の限定で蓄光がないと区別する人や、ブルズアイは視認性が良くヴィンテージウォッチの中でもミリタリーウォッチに寄っているものが多いとか、カッパー色文字盤に黒帯と限定する人もいます。

ブルズアイ（bull's-eye）には、言語的に次のような意味があります。

・「牛の目を射抜く」と意味
・射撃やダーツなどの標的の中心円
・中心円の的に命中させること
・的を射た発言や行為命中、的中、大当たりの意味
・米軍の作戦における任意の地点という意味及び標的地点

ブルズアイの語源は、雄牛の「大きさ」と目の「色」です。1833年に「標的の中心」として使用され、1857年には「的に命中する射撃」という意味でも使われるようになりました。また、トイ・ストーリーに登場する馬のオモチャの名前。スミス＆ウエッソンのアーミーナイフにもこの名前が用いられています。

弊社での解釈は、蓄光機能やミリタリーウォッチを含む大きなジャンルのブルズアイというジャンルの中に限定的なドレスウォッチであるタキシードダイヤルがあるのではないかと思っています。

いずれにせよ、ブルズアイはタキシードダイヤルト同じく1940年代に活躍したヴィンテージ文字盤で語源からもミリタリー色が強いようです。いずれのデザインもアンティーク時計ではしばしば見られるデザインで、人気のものです。 

ミリタリーっぽくもありドレスっぽくもある、モダンだけどクラシカルな印象もある、どんな服装にも合わせやすく、かつアンティークらしい。相反する要素がうまく混ざり合って、現代においても決して色褪せない魅力があります。

Tuxedo Gray Dial

タキシードグレイ文字盤
文字盤中心にある深みのあるダークグレイ文字盤は、よく見ると光の加減でマーブルを彷彿させるような縦線が高級感を演出しています。タキシードダイヤルの要でもある円状のブラック帯はアラビア数字インデックスと同色のペールオレンジのアウトラインが引き立てています。また秒表示のレールトラックとKEYFORDロゴも同色のペールオレンジにする事で全体のデザインを品よくまとめています。
ケースと同色の銀色のペンシル針には数字と同じ色の蓄光が施されています。

ベルトは３種類は用意いたしました。
グレー色ナイロン製Natoストラップ（ブラックループ）
ブラック色ナイロン製Natoストラップ（ブラックループ）
シルバー色エクステンションバンド

グレー色ナイロン製Natoストラップ（ブラックループ）

グレー色ナイロン製Natoストラップ（ブラックループ）

ブラック色ナイロン製Natoストラップ（ブラックループ）

ブラック色ナイロン製Natoストラップ（ブラックループ）

シルバー色エクステンションバンド

シルバー色エクステンションバンド

Tuxedo Copper Dial

タキシードコッパー文字盤
文字盤全体は光沢を抑えたゴールドコッパー色。KEYFORDロゴ、秒表示のトレインレールはタキシードダイヤルの要でもある円状帯と同じフォーマルなブラックで引き締めました。アラビア数字インデックスと秒表示のトレインレールは安心感漂うペールオレンジで全体をよくまとめています。
ケースと同色の銀色のペンシル針には数字と同じ色の蓄光が施されています。

ベルトは2種類は用意いたしました。
カーキー色ナイロン製Natoストラップ（シルバーループ）
シルバー色エクステンションバンド

カーキー色ナイロン製Natoストラップ（シルバーループ）

カーキー色ナイロン製Natoストラップ（シルバーループ）

シルバー色エクステンションバンド

シルバー色エクステンションバンド

製品仕様

12時間クォーツムーブメント：スイス製 ・携帯頻度(常温)：平均日差15秒(基準)

時計ケース本体：ステンレスチール

使用電池：酸化銀電池 SR920SW ・電池寿命：約2年

防水5ATM(5気圧防水)：日常防水レベルで、深水可能なダイバーウォッチのレベルではありません。

風防：ドーム型ミネラルガラス製

・プロダクト実行者（国）：日本
・製品者（国）：日本
・製造者（国）：日本（パーツ制作中国、組立日本）

1年間のメーカー保証が付きます。※外装＆ストラップは対象になりません。納品時の機会面の不具合に対しての保証となります。

取扱説明書をお読みの上、正しくご使用下さいますようお願い申し上げます。
◆時計の合わせ方 秒針が0秒の位置を指した時に合わせてリュウズを上に引き出し、秒針を止めます。 リュウズを回して時刻を合わせます。 正確に合わせるために、秒針を正しい時刻より数分前に進めてから逆に戻して正しい時刻に合わせてください。 時報と同時にリュウズを元の位置に押し込むと秒針が動き始めます。
◆電池交換について ・電池交換には特殊な工具と技術を要しますので、ご自身で裏蓋を開けずに、 必ず時計店、又は電池交換専門店にて電池交換を行って下さい。 電池が切れたまま長時間放置しますと、故障の原因となることがありますので、お早目に電池交換を行って下さい。

スケジュール

2024年2月2日プロジェクト開始
2024年2月27日プロジェクト終了
2024年5月末日までに納品完了予定

KEYFORD キーフォード

日本創成期時計メーカー 村松時計製作所の歴史

KEYFORD（キーフォード）は日本最初期の時計メーカー『村松時計製作所』（明治３９年）のオリジナル腕時計ブランドです。創立者の村松恵一は明治２６年”村松商店”を設立しました。他社では修理困難であった明治天皇ご愛用時計や宮殿内の時計修理を成し遂げた事から皇室御用達時計店として大正２年竹川町（現在の銀座７町目）に進出をしました。

▼明治天皇御肖像（左） 創立者 村松恵一(右）

その後、同じく銀座に村松合資会社本店を設立後、池袋に時計製作工場を設立し、本格的に懐中時計１６型や置時計の製作（年間生産額４０万個）を始めました。

▼銀座並木通り、松坂屋隣に本社を移転

当時舶来品しかない時代、国産時計は、精工舎（現セイコー）•尚工舎（現シチズン）•東洋時計（現オリエント）そして、村松時計の４社のみでした。村松時計の腕時計ブランドの一つがKEYFORDキーフォードになります。

■KEYFORD-キーフィード

”幻”と呼ばれるKEYFOD キーフォード

企業としてではなく一個人より発祥した故、また製造の裏方として徹していた為、資料も少なく、一般では現在認知度は低いブランドです。村松恵一が製作したKeyfordは海外輸出及び生産年数も短かったが為に、時計マニアの中ではシチズン１５石と並んで希少な時計として”幻のkeyford”と呼ばれています。

▼当時のキーホード広告

村松恵一の時計製作の精神を受け継ぎ、私たちは長年裏方としてファッション業界及びジュエリー業界の時計を製作し続けて参りました。その間、培ってきた”技術力”と”デザイン力”で2015年 KEYFORDブランドの復活を果たしました。洗練されたデザインは、置時計部門に於いて、３大メッセの一つである独フランクフルトAmbiente展示会ではTrend2015を獲得し、Modern Art Museum New York shop(MoMA)や仏Printemps（プランタン）オスマン本店で150周年アイテムとして選ばれております。

資金の使い道

弊社ブランド『M.R.M.W.』は世界中の名作ミリタリーウォッチをシリーズにて復刻しております。また『KEYFORD』はクラシカルなデザインに新しい要素を一つ加える事を目指して時計製作をしております。『M.R.M.W.』では引き続き色々の国のミリタリーウォッチを復刻して行きたいと思っています。また『KEYFORD』でもクラシカルな名作腕時計を現代風に復刻していければと思っております。応援購入いただいた資金はそれらの時計創りに資金を使っていきたいと思っております。

実行者の想い

株式会社モントルロロイは１８９３年創業、日本最初期の時計メーカーである『村松時計製作所』(現 株式会社MIC）のオリジナル時計製作部門として発足いたしました。大手ジュエリーメーカー様や有名アパレルメーカー様の時計製作のお手伝いをする中、”いつの時代も愛される時計”をテーマに『村松時計製作所』オリジナルブランド”PRINCE"と"KEYFORD"時計の復刻を果たしました。Bugle alarm clockビューグルアラームクロックは米国ニューヨーク近代美術館MoMA shopに選ばれ、Grab table watchグラブテーブルウオッチは仏プランタンデパートオスマン本店の150周年アイテムとして採用販売されました。応援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。