ミシンを踏み続けて60年。

数々のデザイナーズブランド、衣装、ユニフォームを手掛けてきましたが、Kazoku original shirtを最後に、娘と孫、縫製士に技術を繋ぎ、現役生活を引退します。

このプロジェクトは、Makuakeを通して、今後の縫製業界を盛り上げていきたいと思い、家族で立ち上げました。

ご支援いただいた方には、それぞれの縫製士による、こだわりぬいた最高のoriginal shirtを3月中にお届け致します。　

日本のものづくりと技術の継承を行って参りますので、是非応援いただけましたら幸いです。

Kazoku Original Shirtは、生地から仕立て、縫製、さらにはボタンまで、職人がこだわりぬいて、そして想いを込めて１つ１つ作っています。

【生地】

ワッシャー加工 コットン100%。

ワッシャー加工で洗いっぱなしの日常を。

洗濯後のアイロンを掛ける時間がない、綺麗にアイロンを掛けても作業をしていてシワが気になる。Kazoku Original Shirtでは、ワッシャー加工を施し、シワがデザインとなる様、生地がつくられています。

※ワッシャー加工とは
水洗いや熱処理を施し、初めから洗いっぱなしの状態になる様、不規則で自然なシワをつける加工です。

【仕立て方】

背中にTの字で切り替えのラインを入れる。

背中を曲げた時に加わる力を中心のラインで分散します。
体全体を使って仕事をする方にオススメです。

【ボタン】

奈良県産貝ボタン。

ボタンを人の手で一つ一つ丁寧に取り付けます。

あまり知られていませんが、シャツに付いているボタンの多くは機械で取り付けられたものです。機械の方が正確で取れにくいのでは？と思われる方も多くいらっしゃいますが、実はそうではないのです。

根巻きという手仕事があります。

この根巻きをするかどうかでボタンの取れにくさが変わります。
Kazoku Original Shirtではボタンにもこだわり、同じ奈良県で有名な貝ボタンを採用致しました。奈良県は海がない県ではありますが、貝ボタンの加工業が盛んな県です。

【縫製】

現在流通している洋服の多くは海外生産で、現在日本の流通約97%を占めるとも言われています。

まずは、海外生産で多く見られる仕立てをご紹介致します。

ロック始末

巻き縫い

＊メリット＊

1度で縫製する事が可能。縫製の時間が短く、安価に生産可能。

＊デメリット＊

伸びる。切れる。破ける。など、強度に問題が起こる事があります。

次に、Kazoku Original Shirtの縫製を紹介いたします。 

おり伏せ縫い

人の力が加わる箇所を2度縫製しています。

＊メリット＊

伸びる。切れる。破ける。など、強度面において補強致します。

＊デメリット＊

ロック始末,巻き縫いより約2倍縫製時間を要するため安価に生産不可。

仕上がり後、直接お客様にお届け致しますのでお買い求め易く、生産することが可能になりました。

クラウドファンディング後、Kazoku Original Shirtは、基本的には、"娘"の二代目、谷早苗のSanae Original Shirtと、"孫"の三代目、前川由衣のYui Original Shirtとして販売を開始する予定です。

ですが今回、クラウドファンディング限定の最後のチャレンジとして、"母"である初代、谷照子が縫製したTeruko Original Shirtもご用意いたしました。

これまで積み重ねてきた経験の分、お値段はそれぞれ少し微調整させていただいております
是非この機会にご支援いただいて、Kazokuの新しいチャレンジを応援していただけますと嬉しいです。

※基本製法は全て同じですが、縫製士により若干仕上がりが異なります。

■Teruko Original Shirt  1枚(サイズ:S/M/Lよりお選びいただけます。)
ボタンダウンシャツ(ホワイト)

■Sanae Original Shirt  1枚(サイズ:S/M/Lよりお選びいただけます。)
レギュラーカラーシャツ(ホワイト)

■Yui Original Shirt  1枚(サイズ:S/M/Lよりお選びいただけます。)
スタンドカラーシャツ(ホワイト)

サイズに関して、それぞれ3サイズずつご用意しております。

※お客様送料負担の上、お届けから1週間以内でしたら、サイズの変更が可能です。

・それぞれの縫製士の方で、製法は違うのでしょうか？
基本製法は同じですが、縫製士により、襟を付ける工程が若干点異なります。
曖昧な表現で大変申し訳ないのですが、技術というのは人の感覚による部分が大きく、本製品はほとんどの工程が手仕事になるため、その縫製士の感覚の影響を受けます。
生地を伸ばす、伸ばさない、パシッとさせるなど、両手の動かし方により仕上がり具合が変わるため製法は同じかもしれませんが、仕上がりが若干変わります。
その点ご了承いただけますと幸いです。

・洗濯は可能ですか？
→液温は40℃を限度として、洗濯機で洗濯処理ができます。
※洗濯の際は洗濯ネットをご利用下さい。

・乾燥はどのようにすれば良いでしょうか？
→日光による焼けが起こり得る事がありますので、洗濯後は日陰での吊り干しをおススメしております。

・アイロンは可能ですか？
→底面温度150℃を限度として、アイロン仕上げ処理ができます。
※ワッシャー加工の特性上、洗いっぱなしの状態をおススメしております。

最後まで閲覧いただきまして、誠にありがとうございます。
私たちは奈良にある「小さな縫製工場」合同会社ヴァレイです。

約35年続く工場で、日本の「服作り」を支えてきました。
私たちの工場には、1964年の某国際大会のブレザーを縫っていた80代の職人から日本技能五輪での受賞歴のある職人、そして次世代を担う20代の若手職人までが在籍しています。

これからは、本当に必要なものを必要なだけ作ることができる、
時代に合わせた縫製工場へと進化していきます。

こちらで私達の会社HPもご覧いただけますので、是非ご覧下さい。
https://www.valleymode.com

このプロジェクトを通じ、より多くの皆様に、改めてメイドインジャパンというものを感じていただけますと大変嬉しく思います。

何卒よろしくお願いいたします。