[Wearingeul]

ウェアリングル（Wearingeul）は、文学作品をさまざまな感覚で改めて鑑賞して楽しめるようにデザインされたブランドです。本につける香水「ブックパフューム」から文学の味と香りを表現する文学ブレンディングティープロジェクト、文学作品を色で解釈する「文学インクプロジェクト」まで、いろんな感覚のプロジェクトを進めています。

[文学の色を読むプロジェクト]

「文学の色を読む」プロジェクトは、作品の雰囲気やキャラクター、メッセージなどを全体的に鑑賞し、それをベースに「作品を色で表現するとどんな色になるのか」という質問の答えを「筆記/ドローイング用インク」を介して具現するプロジェクトです。しかし、単に１つのカラーだけでシンプルに表現しません。濃淡の差による自然なグラデーションができるもの、縁が目立つもの、グリッターでキラキラ効果のあるものなどさまざま表現ができます。また、使用する人や筆記具によって同じインクでもまったく違う、新しい姿に変わることがあります。さまざまな表現ができるインクで、作品のいろんな面を新しく解釈し、文学作品を色で吟味することができるプロジェクトとして企画しました。

今回の『オズの魔法使い』インクのほかに、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』、 ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』、夏目漱石の『吾輩は猫である』などの作品をインクで表現するプロジェクトもあります。今回の『オズの魔法使い』をはじめ、世界的に愛されているさまざまな文学作品に新しい観点を加えた、『世界文学インク全集プロジェクト』を準備し、皆さんにお届けする予定です。

＊「文学の色を読む」プロジェクトは、作家の主観的な作品に対する解釈やそれを色で実現する時の解釈が加えられます。できる限り一般的な解釈を考慮しますが、作品に対する意味や色の解釈は、鑑賞する人によって異なりますので、ご了承ください。

『オズの魔法使い』

ライマン・フランク・ボームの小説『オズの魔法使い』は、複数のシリーズで構成されていますが、その中でも最初の作品である1900年作をモチーフに小説のキャラクターをインクの色で表現しました。映画やドラマでよく見る馴染みのある設定とは少し違うところがあるかもしれません。

オズの魔法使いインク４種

まず、『オズの魔法使いインク』では、主人公であるドロシー（Dorothy）、ブリキ男ヒッコリー（Tin Woodman）、ライオンジーク（Cowardly Lion）、かかしハンク（Scarecrow）の４つのキャラクターを筆記用とドローイング用インクで表現しました。各キャラクターのイメージを色で表現しながら、インクならではのさまざまな特徴を生かしています。

故郷に帰る方法を見つけなければならないドロシー
心臓（心）を失ったブリキ男ヒッコリー
百獣の王なのに勇気のないライオンジーク
脳が欲しいかかしハンク
みんなオズの魔法使いからの助けが必要なんです。

[1] ドロシー（Dorothy） │ Pastel Gray Blue パステルグレーブル

ドロシーインクは、パステルトーンのグレーブルーインクで、かすかな色味が魅力的です。ディープペンおよびガラスペンで使うと、よりブルートーンが目立ちます。万年筆で使うと、グレートーンが強くなります。

[2] ブリキ男ヒッコリー（Tin Woodman） │ Metal Gray メタルグレー

ブリキ男ヒッコリーインクは、ブリキの感じがするメタリックなグレーで、ブルーやレッドの色味がない本来のグレー系のインクです。線から濃淡の差を感じることもありますが、その差があまり大きくないので長文を書く時にいいです。

[3] ライオンジーク（Cowardly Lion）│Red Brown レッドブラウン

ライオンジークインクは、ライオンのたてがみを思わせるレッドブランカラーのインクです。インクの量によって濃淡の差が大きいですので、紙に塗り広げるとまるでライオンがびくついて逃げるような感じを受けます。

[4] かかしハンク（Scarecrow）│イエローブラウン（色の変化）

かかしハンクインクは、ブラウングリーンからイエローブラウンに色が変わるインクです。乾燥する前にはグリーンが目立つカーキ色ですが、乾燥していくうちにわらの色に近いイエローからブラウンに変化します。万年筆で使っても色の変化がはっきり伝わります。

キラキラグリッターインク
オズの魔法使いグリッターポーション4種

「オズの魔法使い」インクは、DIY用液状グリッター「グリッターポーション（Glitter Potion）」がセットとなっています。グリッターが入っていない４種のインクに「グリッターポーション」を少量入れると、キラキラグリッターインクになります。シルバーシューズ（Silver Shoes）、心臓（Heart/心）、勇気（Brave）、頭脳（Brain）と名づけた４種のグリッターポーションを加えると、ドロシーは故郷に帰れる靴を、ブリキ男ヒッコリーは心臓を、かかしハンクは頭脳を手に入れることになります。

[1] Silver Shoes シルバーシューズ

シルバーグリッター+ブルーグリッター（ツートーン）

Silver Shoes（シルバーシューズ）グリッターポーションは、シルバーグリッターとブルーグリッターの組み合わせです。シルバーグリッターがメインで、ブルーとターコイズが同時に現れるブルーグリッターが調和し、ブルーベースのインクの色味をより強調してくれます。インクによりナチュラルなグリッター感を加えたい時におすすめです。

[2] Heart 心臓/心

赤銅グリッター+シルバーグリッター

Heart （心臓/心）グリッターポーションは、心臓を連想させる赤銅グリッターとシルバーグリッターの組み合わせです。赤銅グリッターがメインで、シルバーグリッターがかすかな雰囲気を醸し出しながらベースとなります。さまざまなカラーのインクでも素敵なレッドグリッター感が楽しめるグリッターポーションです。グレートーンのブリキ男ヒッコリーインクでは、赤いグリッターが目立ちます。

[3] Brave 勇気

ゴールドグリッター+シルバーグリッター

Brave（勇気）グリッターポーションは、ゴールドグリッターとシルバーグリッターの組み合わせで、かすかなゴールドグリッターの雰囲気を具現してみました。互い補うグリッターの組み合わせのため、ベースインクの色を活かしながらグリッター感も楽しめます。ライオンジークインクにブレイブグリッターポーションを入れると、ライオンの頭に王冠を乗せるような、優しく輝くグリッターが楽しめます。

[4] Brain 頭脳

赤銅グリッター＋ゴールドグリッター

Brain（頭脳）グリッターポーションは、赤銅グリッターとゴールドグリッターを組み合わせました。ブレイングリッターポーションを入れると、ベースインクの暖かいトーンが強くなり、かすかに広がる赤銅グリッターとゴールドグリッターが同時に現れます。薄暗いカーキ色のかかしインクにブレイングリッターポーションを使うと、ゴールドとレッドの色味が同時に現れ、活気あふれる雰囲気に変わります。

[インクの滑らかで安定した筆記感]

Wearingeulのインクは、つけペンで使用する場合だけではなく、万年筆で使用する際の優れた筆記感を実現するため、数千回の試筆テストを行っています。約15種類の異なるブランドの万年筆にインクを入れ、筆記感やインクの流れ、安定した発色などを総合的にテストし、発売しています。万年筆によって多少のバラつきはありますが、ラメ入りインク以外の場合は字幅EFにも使用できるインクの流れを基準に製作しており、ラメ入りインクは字幅F以上で安定的に使用できます。万年筆/つけペンを使用できる紙に書いた際にインクが詰まらず、早く乾く測定値を把握し、製作しています。

ドロシーもいるし、ブリキ男もいるし、ライオンもいるし、かかしもいるけど、魔法使いが見当たりません。

そうです、みなさんがオズの魔法使いなんです。

ドロシーと３人の仲間たちが必要とするものを見つけてあげてください。すごい能力の持ち主じゃなくてもいいです。オズの魔法使いインクは、若手の魔法使いでも魔法が使えるようにシンプルな設計となっています。

『オズの魔法使い スペルブック』は、魔法書を連想させる高級パッケージの中にインク４種類とグリッターポーション４種類が入っております。
一緒に使うとさらに便利な1mlの使い捨てスポイト（0.25ml目盛り）が８本ついています。
スペルブックパッケージは、磁石を使ってますので、開け閉めが静かでスムーズにできます。
＊インクとグリッターポーションは緩衝材のスポンジで包装されています。
＊使用ガイドも同梱されております。

インクとマッチしているグリッターポーションを入れると、グリッターがないインクの願いが叶い、キラキラインクになります。
もちろん、グリッターを入れずインクをそのまま使用することもできます。
小分けしてグリッターのあるバージョンとないバージョンを使い分けるのをおすすめします。

どうぞ、魔法使いのお好きなように。

製品紹介

-オズの魔法使い30mlインク４種

「オズの魔法使い30mlインク ４種」は、すべてグリッターが入っていない普通のインクです。ディープペン、ガラスペンはもちろん、万年筆にも使えます。筆記用とドローイング用としても使用可能です。

1. ドロシー（Dorothy）インク30ml

2. ブリキ男ヒッコリー（Tin Woodman）インク30ml

3. ライオンジーク（Cowardly Lion）インク30ml

4. かかしハンク（Scarecrow）インク30ml

[1] ドロシー（Dorothy）インク30ml │ Pastel Gray Blue パステルグレーブル

[2] ブリキ男ヒッコリー（Tin Woodman）インク30ml │ Metal Gray メタルグレー

[3] ライオンジーク（Cowardly Lion）インク30ml │Red Brown レッドブラウン

[4] かかしハンク（Scarecrow）インク30ml │イエローブラウン（色の変化）

-オズの魔法使いグリッターポーション10ml4種

．Silver Shoes シルバーシューズ グリッターポーション10ml

．Heart 心臓/心 グリッターポーション10ml

．Brave 勇気 グリッターポーション10ml

．Brain 頭脳 グリッターポーション10ml

[1] Silver Shoes シルバーシューズ グリッターポーション 10ml

シルバーグリッター+ブルーグリッター（ツートーン）

[2] Heart 心臓/心 グリッターポーション 10ml

│ 赤銅グリッター+シルバーグリッター

[3] Brave 勇気 グリッターポーション 10ml

ゴールドグリッター+シルバーグリッター

[4] Brain 頭脳グリッターポーション10ml

赤銅グリッター＋ゴールドグリッター

※ グリッターポーションの使い方を教えてください。

グリッターポーションの使い方は簡単です。インクのボトルに入れてもいいし、小分けのボトルにインクを入れてそこにグリッターポーションを入れてもいいです。

① グリッターが沈まないように優しく振ってください。

② スポイトで必要なインク量の約１０分の１に相当する量を取り出してインクに入れてください。

③ よく混ざるように蓋をしてから優しく振ってください。

通常のインクに１～2滴を入れるだけで、特別なグリッターインクになる液状型のグリッターポーション（Glitter Potion）。「オズの魔法使い」インクは、それぞれのキャラクターとマッチするグリッターポーションとコラボすることで完璧になります。

△ シルバーシューズを履いているドロシー
△ 心臓が動くブリキ男ヒッコリー
△ 勇気のあるライオン
△ 賢いかかしを作ってみてください。

＊画像にある注射器はリターンに含まれておりません。

グリッターポーションは、基本インクと10:1の割合で混ぜることを目安に制作されました。30mlのインクにグリッターポーションを入れる場合、3mlで充分にグリッターインクの効果が楽しめます。グリッターのないインクを使いたい場合は、30mlのボトルにグリッターポーションを入れないで、一部を小分けしてグリッターインクを作ることもできます。

※ 必ずインクとマッチしたグリッターポーションしか使えませんか？

グリッターポーションはマッチインクではないものと一緒に使うことができます。また、オズの魔法使いインクではなく他のグリッターの入っていないインクにも使用できます。シルバーシューズを入ったライオンジークを作ることもできますし、心臓はあるが剥製になってしまった天才インクも作ることができます。他社のインクにも使えます。ただし、使用の前には下記の注意事項を必ず確認してください。

※ 使用上の注意事項

1. インクとグリッターポーションは、10:1の割合で混ぜて使用することを推奨しています。グリッターポーションを推奨割合より少なく入れるのは問題ありませんが、目安より多めに入れるとインクが薄くなったり、グリッターでインクが見えなくなったりすることがあります。10mlのインク当たり1mlのグリッターポーションの割合を出来るだけ守ってください。特に、万年筆に入れる場合は、上記の割合またはそれより少ないグリッターポーションを入れてください。

2. グリッターポーションは使用の前にグリッターが沈んでいるため、ボトルの上下をひっくり返して優しく振ってから使用してください。
強く振りすぎると、泡が発生してしまい正確な量がわからなくなることがあります。

3. グリッターポーションは、ウェアリングル（Wearingeul、グルイプタ）インクのほかに、他社のインクにも幅広く使えるように制作しました。ただし、ブランド別にインクの成分が異なり、一部のインクの場合は当社のグリッターポーションとの相性が良くないこともありますので、世の中のすべてのインクとの互換性がいいとは言い切れません。
他社のインクに使用する際には、インクボトルにグリッターポーションを入れないで、一部を小分けしてテストをしてから使用してください。

4. グリッターポーションのグリッターは、ベースになるインクの色によってグリッター本来の色とは少し異なる色になることがあります。また、インクの色にグリッターが負けてしまい、色味がよくわからなくなることもあります。ベースインクとの組み合わせにより、グリッターの効果が大きく変わることがありますので、インクの配合を参考にしてください。

5. 使用後には、ボトルの入り口をよく拭いてから蓋を閉めてください。
ボトルの入り口の周りにグリッターが残っている状態で蓋を閉めると、入り口のところが硬くなり、次回使用する際にあけにくくなることがあります。

リターン紹介

＊インクのみ、グリッターポーションのみのリターンにはスポイトはついておりませんので、あらかじめご了承ください。

メーカー紹介

Wearingeulは、文学作品をモチーフに作品の色を見つけ、インクで表現するプロジェクトを展開しています。今回ご紹介する「夏目漱石インク」の他にも『ジキル博士とハイド氏』の原作をモチーフにし、ジキル博士がハイドに変身する「善悪分離実験」をインクで具現化した「ジキルトゥハイド(Jekyll to Hyde)」インクを企画、製作しました。また、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』の主人公、「エーミール・シンクレール」の彷徨と成長をインクで表現した「Lost / Matureインク」も製作しました。現在は、世界中で愛されている多様な文学作品に独特の観点をプラスし、「世界文学インク全集プロジェクト」も手掛けています。