はじめまして、多良です。

はじめまして、多良と申します。現在72歳、佐賀県・吉野ヶ里町で生まれ育ちました。わたしは役所に勤めていた頃、町おこしを企画するなかで、地元の脊振山（せふりさん）が日本の茶の発祥地であることを知りました。

ここは、禅宗の僧・栄西が中国から持ち帰った茶の種をはじめて撒いた場所、「日本茶の発祥の地」とされています。以来800年ものあいだ、細く長く営まれてきたのが起源の茶「栄西茶（ようさいちゃ）」の栽培です。

このままでは、日本茶の起源を絶やしてしまう。

一方で、過疎化や高齢化が進むなか、生産者の減少・生産規模の縮小により茶の事業は衰退の一途をたどっています。脊振山の中腹にひっそりと佇む、”茶樹栽培発祥の地の茶畑”がなくなってしまうかもしれないのです。「栄西茶を絶やすことは、日本の文化・歴史の起源を絶やすことになってしまうのではないか。」そんな想いから、今回のプロジェクトを始めました。

”拡大”ではなく、”持続可能”な栄西茶事業へ。

栄西茶の存続を守りたい。一方で、生産者の減少・高齢化や生産規模の縮小にはあらがえず、茶としての品質と価格を追求するのはどうしても難しい。地域の抱える課題を圧迫することなく栄西茶を後世へ伝えていくにはどうすればよいのか…。そこで生まれたのが、「香り」というアイディアでした。

「香り」というカタチでなら、限られた生産力で「栄西茶」の存続を守りながら、現代の若い方々にも気軽に日本茶の文化に触れていただけるのではないか。そんな想いから、「日本茶の起源が香る」という意味を込めて、栄西茶の香りを楽しむブランド、起源香（キゲンコウ）を起ち上げます。

日本茶の物語が始まった場所から、新しい物語を始める人の支えになりたいー。

起源香は、そんな何か新しいことを始める人に向けてエールを送るブランドです。新しいことを始める時、一歩を踏み出すきっかけとなった想いを胸に抱きながら、香りとともに一息つく。

今後、起源香の香りを楽しむ度に、あなたの物語の起源を思い出す、そんな特別な時間をお届けしたいと思っています。

昔も今も変わらない、ほっと一息、ちょっと一服。

ひと休み、ひと呼吸。「一服」の由来は、茶の文化にあります。起源香が、「香り」というカタチで、忙しい現代人の生活に、ほっとするひとときをもたらす、カタチを変えた「茶の一服」を届けられる存在になれたらと思います。

栄西茶の香りを届けるものとして、製品化を目指しているのが「香炉」と「お香」です。「栄西茶を守りたい」という想いが引き寄せたのか、香炉の焼き物もお香の調合も、すばらしいご縁により仲間が見つかりました。

栄西が引き寄せた、高取焼味楽窯。

400年の歴史をもつ茶陶の窯元、高取焼味楽窯（たかとりやきみらくがま）さん。栄西が日本に初めて建てた禅寺、福岡県・聖福寺（しょうふくじ）に、茶壷を献上、由緒正しいことからこのご縁がつながりました。

栄西茶を絶やすことは、日本文化の根源を絶やすことになる。味楽さんもこの想いに賛同し「焼き物で、栄西茶を応援したい」と、味楽窯でも例のない茶香炉の製作を快く引き受けてくださいました。

すべてが一点もの。栄西茶のための特別な香炉。

高取焼は、土の調達から釉薬（ゆうやく）の調合、成型までのすべてを手作業で担う数少ない窯元。茶香炉の釉薬には、栄西の枝の灰にも入っています。世界に一つ、同じようでも、一つとして同じものではありません。

味楽窯が持つ伝統と技が、栄西茶を引き立てる。

口伝によってのみ受け継がれてきた高取焼味楽窯の焼き物は、まさに土と炎の芸術。800年の歴史をもつ「栄西茶」と400年の伝統をもつ「味楽窯」が織りなす、茶そのものの自然な香りは、きっと現代でも、日本人の心にすっと届くのではないかと思います。

お香は、味楽さんの妻・まきさんの調合です。香道を嗜むまきさんもまた、日本文化を守りたいという想いに賛同してくれました。香りとは、脳に、心に直接届くもの。お香の古風なイメージを払い、現代の若い方々にも使ってもらえる香りを目指しています。

爽やかさのなかに甘みを含んだ、心安らぐ香り。

何度も調合した自慢のお香。茶のもつすっきりとした香りのなかに、お花のようなほのかな甘みを含む香りです。フレッシュな香りだけあって、時間がたつほどに香りの感じ方が変わるのもまた、起源香ならではの味わいになったかと思います。

「何とかしなきゃ」という想いだけで起ち上げたプロジェクトですが、協力・応援くださる方のおかげでここまで来ることができました。皆様の応援を、ぜひよろしくお願いします。最後に、頂いている応援メッセージを少しご紹介させてください。

栄西茶と一緒に、”故きを温ねて、新しきを知る”ために。

茶も陶芸も、現代まで伝わる日本の伝統文化であり、時代とともに変わりながらも、また、変わることなく受け継がれてきたもの。茶を香にする、高取焼で香炉をつくる、私たちの挑戦はいまこそ必要な「温故知新」だと思うんです。このプロジェクトが、日本の茶の文化や伝統の価値の再発見につながることを信じています。

（高取焼・味楽窯さんより）

プロジェクトの成功を、心から願っています。

栄西が中国から茶を持ち帰ったのは、”人の心が枯れ木のよう”になってしまった日本を癒すためでした。このプロジェクトは、茶道を学ぶ私たちにとって希望です。いつかは、飲む栄西茶も復活してほしい。栄西が一目見て心を決めたきれいなお山、日本茶のルーツ・脊振山にも、ぜひ一度訪れてみてほしいです。

（裏千家茶道教室教授・志村先生より）

お茶を飲む人が増えるキッカケに。

私はお茶好きの学生が増えれば、未来にお茶好きの人が増えると信じて、お茶を専門に教育に携わってきました。今回のプロジェクトは、物語として夢と希望があふれています。私の想いは、日本の文化の基礎となってきたお茶をもっとたくさんの方に飲んでいただきたいということ。そのキッカケをこのプロジェクトが担ってくれると信じています。

（大妻女子大学名誉教授・お茶博士・大森先生より）

全体スケジュール

・実施期間：5月24日(水）～7月23日(月)（60日間）

・発送：終了後、順次。年内に発送完了予定。体験系リターンは11月末までに実施。

リターン品

・茶香炉

茶香炉(栄西茶 茶葉セット）
味楽窯さんの作った茶香炉と、起源が香る栄西茶の茶葉をセットでお届け。色はグリーンとホワイトの二色からお選びいただけます。

■茶香炉仕様
サイズ：9.5cm×9.5cm×9.0cm
カラー：白釉(白) or 緑青釉(深緑)
重量 ：335g
製造元：高取焼本家味楽窯(https://takatoriyaki.jp/)

■栄西茶 茶葉
構成内容：栄西茶
容量：20g
製造元：エコバイ株式会社

・お香（スティックタイプ）

栄西茶の茶葉を練り込んだスティックタイプのお香。香りはフレッシュとウッディの二種類からお選びいただくか、セットのタイプもございます。※お香立ては付属していません。

■栄西茶の香り（フレッシュ）
サイズ ：2.0mm×135mm
カラー ：灰色
重量 ：0.4g
本数 ：30本
構成内容：タブ木粉、緑茶粉末、クスノキオイル、緑茶香料
製造元 ：高取焼本家味楽窯

■栄西茶の香り（ウッディ）
サイズ ：2.0mm×135mm
カラー ：灰色
重量 ：0.4g
本数 ：30本
構成内容：タブ木粉、緑茶粉末、クスノキオイル、緑茶香料 パフューム系
製造元 ：高取焼本家味楽窯

・栄西茶畑 ガイド付き探索ツアー

日本茶の起源である栄西茶の茶畑をガイドと巡るツアー。
背振山中宮霊仙寺跡の探索や栄西茶の試飲はもちろん、栄西茶で作ったスイーツの試食も楽しんでいただけます。9月〜10月で複数回開催予定です。

場所：佐賀県吉野ヶ里町
所要時間：5時間
その他：探索ツアーのプランの中には、栄西茶のお香1種類と茶葉のお土産含みます。

・シンプル応援プラン

プロジェクトに賛同してくださった御礼に、メンバーからステッカーとお手紙をお届けします。

【プロジェクト実行者紹介】
縁達磨は“繁盛処”をコンセプトに掲げた鎌倉に拠点を置く商売繁盛支援会社です。

「商売繁盛を願う方々が世界中から集い、賑わう場所へ。」

甘いものを求めて「甘味処」に行くように、
商売繁盛を願う人たちが集まる場所になりたいという想いを込めて
「繁盛処 」というブランドコンセプトを掲げています。

「商売繁盛の縁を引き起こす」をミッションに
ブランド戦略立案、伝達・浸透施策、表現開発、新規顧客獲得、海外展開・訪日施策の領域を中心に活動しています。

日本のいいものを海の向こうへ、
海の向こうのいいものを日本へ。
そんな想いを大切にしながら、日々鎌倉から活動しています。