ゆで卵は、おいしく食べられるように茹でるべきです。殻がむきやすくなるように茹でるべきではありません。だから、殻剥きをなくします。

「料理の本当の風味がわかるジルコニアのカトラリー」を製造しているZIKICOが、卵の殻を切れるエッグスタンドを開発します。

ゆで卵が一番おいしくなる茹で方は、殻を外してしまったら崩れてしまうほど柔らかい、トゥルントゥルンの状態に仕上げる茹で加減ではないでしょうか。

だから食べるときは、殻を剥かずに、殻にスプーンが入る穴を開けて、殻をお皿にして、ちょくせつに食べるのが一番です。

そのために "エッグシェルカッター" というものを使います。これまでも、衝撃で割って穴を開けるタイプのものと、挟み込んで切るタイプのものがありました。穴の開けやすさだけで言えば、衝撃で割るタイプのものが、最もキレイに開けられるのですが、それなりに大きさがあり、カラ割り専用の道具なので、使った後にそのままテーブルに置いておくのも綺麗ではありません。

そこでZIKICOは、エッグスタンドにシェルカッターの機能を加えた製品を開発する事にしました。

我々が加工を得意とするジルコニアは、医療用インプラントに使われているセラミックです。宝石のように硬いので、ステンレスでは難しい、卵の殻にキズを付けながら切るということができます。

殻を剥かなくて良いので、茹でたてで、まだ暖かいトロトロの半熟卵を楽しむ事ができます。

寒い時期には、カイロ代わりに卵を茹でて、冷める前に食べてしまうと美味しいです。殻をそのままお皿に使うので、スプーン以外に汚れる物もなく、手も汚れません。

温泉卵のようにやわらかく茹でて、色々な調味料と合わせれば、おやつとしても楽しめます。簡単な食材なのに、創作が楽しめます！

・半熟ゆで卵 × 調味料

・半熟ゆで卵 × キャビア

1. 製品の上側、卵を支える６個の半円形の部分は、カラを切る刃です。

2.ここに卵をあてて、刃で表面に傷をつけるように、数回、強めに回しながら擦ります。

​3. 少しカラが削れたら、そのまま回しながら刃を刺しこみ、カラを切ってください。

4. 切れ目が全周にできたら、カラの天面を取り外します。

全体が、ジルコニアでできています。

医療用インプラントに使われている硬い材料です。光の透過する白が特徴的です。

製造は、東京にある自社工場内で行います。（https://www.zikico.com/about-us）

2月末、Makuakeプロジェクト完了

3月末、生産完了。パッケージの準備。

4月初旬、出荷開始。

■ コース1. 完成したエッグシェルカッター1個 5,500円分を10%OFFx30人、あるいはマクアケ特別価格7%OFF。

■ コース2. おすすめ！エッグシェルカッターに加えてジルコニア製SUMUスモールスプーン 合計9,020円分を15%OFFx30人、マクアケ特別価格10%OFF、2セットなら12%OFF、3セットなら15%OFF！

SUMUスモールスプーンは、このエッグシェルカッターにピッタリの大きさです。半熟卵は特に金属の味を強く感じるので、卵を食べるのならば、このスプーンは必携アイテムです！

株式会社ZIKICO 代表取締役 山瀬光紀

住所：東京都多摩市永山6-21-3

電話番号：042-400-0101

Webサイト：https://www.zikico.com

ITデバイスの部品サプライヤーだった会社から転身。2018年に、10年間研究を続けてきたジルコニアの加工法を応用した日用品を作る会社としてチームで再出発しました。料理の本当の風味がわかる、ジルコニアのカトラリーを製造しています。

2007年 ジルコニア加工R&Dチームを結成。

2015年 山瀬は父親の経営していた部品メーカーを再建すべく事業承継する。

2017年 ジルコニア製スープスプーンにてグッドデザイン賞を受賞。

2018年 スープスプーンにてJIDAミュージアムセレクション賞を受賞。受け継いだ会社の再建を断念。チームで新たに株式会社ZIKICOを設立。

2019年 SUMU Cutlery Series にてiF Design Award、A'Design Awards金賞 受賞。

2021年 世界発信コンペティション技術優秀賞を受賞。

両面計量スプーンにてJIDAミュージアムセレクション賞を受賞。

ダシの味見をしたとき、スプーンを使うよりも器から直接口にした方が風味を強く感じました。それによって、金属臭が風味を隠していると気づきました。金属が酸化作用によって脂質を分解し、金属臭を発生させるからです（注1）。とはいえ陶磁器や木のスプーンは、使いづらかったり耐久性がなかったりします。そこで、金属よりも高い強度を持つジルコニア・セラミックスでのカトラリーの製作を決意しました。

大量生産前提のプラスチックの加工法を応用したジルコニアの加工法は、型の中に原料を流し込む際のコントロールが難しく、製品にシワができます。その問題に対して私たちは、この技術を「手工業」と捉え直して挑みました。一般的には一つの型から同時に複数の製品を作りますが、私達は一つだけにして、加工時間も長くして解決しました。自動で製品を型から剥がす機構も、製品に傷をつけてしまうため設置せず、一つ一つ手で取り出すことにしました。それに続く焼成の工程で起こる、陶磁器の場合よりも大きな変形に対しては、試作を繰り返すことで専用の台座を開発してコントロールしています。

いずれはジルコニアで、世界中の人に料理の本当の味を知ってもらいたいと思います。

注1: Dr.D.Glindemann, Prof.Dr.A.Dietrich Department of Civil and Environmental Engineering Verginia Polytechnic Institute and State University, 2006年, The two Odors of Iron when touched or Pickled: (Skin) Carbonyl Compounds and Organophosphines