脱衣かごを洗濯機へポイッ。服が絡まらない、持ち運びも楽々、洗濯ネットバッグ！

ケア衣料の専門ブランド carewillが、「服にともなう不自由を解決する」というビジョンのもと、洗濯ネットと脱衣かごが一体化したバッグ型の洗濯支援ツールを開発しました。そして2022年10月、この製品はグッドデザイン賞を受賞しました！

このバッグは、開口したまま置いておくことで洗濯かごとしても使用できます。そのため洗濯機や洗濯かごに、洗濯物を”移し替える”作業が必要ありません。

さらに、丸く、型崩れしづらい素材のバッグは、洗濯機の動きに抗わないので、服の絡まりを防止します。

ファスナーにもこだわりました。かばんメーカーならではの布地を噛みにくい縫製の技術に加え、ファスナーの引き手には、輪っかになった紐がついています。ファスナーの引き手部分をつまむには、まだ力の弱い小さな子供でも、紐を掴んでするっと開閉できる滑らかさです。

この製品は、脳卒中による片麻痺、リウマチ、肩の傷病があり、洗濯に生じるストレスを日々感じている方々と一緒に開発されました。だからこそ、どんな人にとっても優しく、使いやすい、インクルーシブな製品に仕上がりました。

皆さんの洗濯ライフが、ポジティブなものになりますように！

多くの方が、ほぼ毎日行う家事のひとつである「洗濯」。

洗濯と一言でいっても、「洗濯機をまわす」「干す」「たたむ」…といった多くの工程が伴い、嫌いな家事ランキングでも残念ながら上位に入っています。

引用：LIXIL住宅研究所

たとえば…

「洗濯機の中で洗濯物同士が絡まって、ほどくのが大変」
「洗濯ネットに入れた服が多く、干すときに何個も出すのが面倒」
「洗濯機から洗濯かごに移すのも、重くて一苦労」

このように、洗濯って面倒なことばかり…と感じてしまうのではないでしょうか。

そんな洗濯にまつわる面倒を解決したい！という方のために、毎日の洗濯が楽になる「洗濯ネットバッグ」が完成しました。

「洗濯ネットバッグ」は、洗濯ネットとバッグが一体になることで、洗濯の工程と手間を減らし、時短を実現してくれます。さらに日々のちょこっとした面倒さを解決し、毎日の洗濯も気持ちも楽にしてくれる、そんなお役立ちグッズです。

洗濯ネットバッグは口を開けた状態で自立するので、言うなれば、洗える脱衣カゴ。脱いだ服を放り込んであとは洗濯機にポイッ。服をかごから洗濯機に移す必要もありません。洗濯しているときは脱衣スペースの場所をとらず、すっきりです。

「洗濯物の絡まり」に悩まされたことはありませんか？洗濯機を回して脱水を終えたあと、長袖シャツ、タオル、長ズボン、大きめの洗濯ネットが絡みあう、こんな状態です。

※とくに服どうしをこすり合わせて汚れを落とす縦型の洗濯機で起こりやすい問題です。

ここまで絡んでしまうと、解きほぐすのも、１枚１枚服を広げるのも大変。 指や腕に動かしづらさがあったり、力が弱い方にとってはさらに大変な作業です。

洗濯ネットバッグは、中にU字芯があることでネット自体が自立してくれるので、 洗濯機内でも型崩れせず、洗濯ネットバッグの中でも服が絡まり合うことがありません。

この「絡まない」を検証するため、当社メンバー3名で各々4回、計12回の洗濯実験を行いました。

まず、”洗濯ネットバッグを使わない”場合。
同量の洗濯物を入れて、ドラム式・縦型洗濯機で洗濯しました。

結果は、このように服同士が絡まる、洗濯ネットの中で団子状になる、洗濯ネット同士が絡まるといった状態が見られました。

特に、長袖のシャツや紐のついたズボン、薄手のタオルと行ったものは絡みやすいことがわかりました。

そして、洗濯ネットバッグを使って洗濯した場合。

結果は、3つの「絡まない」があることがわかりました！

①洗濯ネットバッグの中の洗濯物が絡まない（12回／12回）
②洗濯ネットバッグと他の洗濯物が絡まない（12回／12回）
③洗濯ネットバッグ以外の洗濯物同士も絡まない（9回／12回）

このことから、長袖シャツや紐のついたズボン、薄手のタオルといった絡みやすい衣類は、洗濯ネットバッグに入れて洗うことで、”洗濯物の絡まり問題”を解決できそうです！

洗濯には、洗濯機に服を移し替える、洗濯ネットに入れる・出す、といった移し替えの作業が繰り返されます。

洗濯ネットバッグは、バッグと洗濯ネットの機能を合わせることで、服の移し替えと洗濯ネットへの出し入れの回数を減らし、その結果、約30%の時短を実現しました。

当社調べ(※)では、洗濯ネットバッグを使用した場合、洗濯の作業にかかる時間が約30％も短縮したという結果が得られました。

※乾燥機のご利用はできません。

また１つのバッグには秋冬シーズンの大人１人１日分の洗濯物が入るので、ご家族それぞれでバッグを使い分ければ、服の仕分けもせずに済みます。

（容量は、Tシャツ4～５枚か、Tシャツ１枚＋シャツ１枚＊小物3～4枚＋薄手のズボンが入ります）

さらにモニターさんや製品を見た方のツイッターではこんな使い方のアイディアが寄せられています！

「旅行に持っていきたい！」
「銭湯にいくときのサイズにちょうどいい」
「子供がサッカーの練習に行くときにも使えそう」
「キャンプでお皿を入れるのもあり」
「子供の小さな靴下、タオルをまとめて入れられる」
「家族でバッグを分けて使えば楽だよね」

たとえば、楽しい旅行に行く時はバッグインバッグにもどうぞ。

旅先では洗濯ネットバッグに脱いだ服を入れて、家に帰ったらそのまま洗濯機にポイ！そうすれば、旅行から帰ってきて洗濯物の山にげんなり...ということもありません。

お子様がいらっしゃるご家庭でも便利です。

バッグが自立するので、幼稚園からかえってきたお子さんに靴下、タオル、エプロン、をポイポイ入れてもらって、あとはバッグを丸ごと洗濯するだけ。さらに「あれどこいったー？」「まだ洗濯機の奥にのこっていた...」といった小物の迷子問題もなくなります。

仕分ける作業や、洗濯ネットに出し入れする必要もないので、楽ちんです！

洗濯ネットバッグは、口を開けた状態で自立するため、ファスナーを毎回開け閉めすることなく、中に服を入れられます。

腕にかけられる持ち手がついているため、洗濯機から取り出したら、そのまま鞄のように持ち運べます。片手で杖をついていても、片手で赤ちゃんを抱っこしていても、安心して運べます。

洗濯機から取り出したバッグを干し場まで運んでいる様子がこちら。物干しざおにS字フックを付けてバッグの持ち手を引っ掛ければ、片手でファスナーをあけて洗濯物を取り出し、干すことができます。

洗濯ネットバッグはA４サイズまで、中のU字芯を曲げることなくきれいに畳めます。

だから、洗濯かごとして使わないときの収納や、旅行かばんの中でも、スペースを取りません。

洗濯して濡れたバッグは、持ち手を物干しざおのS字フックにかけて干す、さらに他の洗濯ネットを中に入れて乾かせば一石二鳥。物干し場を効率的に使えます。

私たちは「服にともなう不自由を解決する」というビジョンのもと、リハビリや介護の現場で働く人々や医療従事者、プロダクトデザイナーやメーカーといった専門家など、各分野のプロたちが職種や業界の垣根を越え、一丸となって良質なものづくりを目指していくケア衣料の専門ブランドです。

便利さ、使いやすさ、といった高い機能性はもちろんのこと、大切なのは、ケアを必要とする人が自ら選び、日々着る楽しみを味わえるようなポジティブな感覚。

私たちはものづくりを通じて、人々が現在の社会にあるさまざまな限界や境界線を感じずに、 自由に過ごせる環境を整えていきたいと考えています。

傷病や障がいを問わず多くの人に使われるインクルーシブな、生活に溶け込み長く愛されるデザインを追求しました。 僕にとって洗濯とは煩わしい作業です。傷病や障がいがあるモニターさんは更に大変で、関節の可動制限や痛みで、脱水後の絡まった服を剥がすのが辛いこともわかりました。 その工程を楽にしたい。でも、デザインは機能、原価、大きさ等のバランスが大切で、その取捨選択に苦労しました。難しいデザインをともに実現してくれた高波クリエイトさんには心から感謝しています。洗濯を少しでも楽にしたいという方に是非使っていただきたいです。（デザイナー /金田 大輔）

お話しを頂いた際、社会的意義がある企画だと心惹かれました。これまでも洗濯ネットの製作はありましたが、洗濯ネットが自立する、なめらかに開閉できる点は斬新で特徴的だと思います。片手での楽な開閉は、丸みを帯びたバッグの形と、ファスナーが裏地を噛まないよう内巻きテープの幅を取ることで実現しました。機能性だけでなく、見た目の美しさも求められていたので、マチのサイズ感や置いた際の開き具合も、何度も試作を重ねました。当社は、長く使えるようしっかりとしたものを作ることを大切にしていますので、安心して日々お使い頂ければと思います。（メーカー /高波クリエイト 代表取締役 古川 勝）

関節リウマチのユーザーとして、送られてきたサンプルで洗濯し、その声を伝え、また新たなサンプルを使う。そんなものづくりの過程にご一緒しました。今までは厚みがない洗濯ネットの、小さいつまみで直線のファスナーの開け閉めは、指先・肩の関節の痛みを伴い憂鬱そのものでした。でもこの製品は丸い。指でファスナーを挟み、もう片方の手でバッグをくるくる回せば閉められます。でっぱり部があるので、指でつかまず“挟めます”。また、微調整して下さり秋冬物が１日分入るいいあんばいのサイズ。家族でバッグを分けたり、お子さんがサッカーに行く時に着替えや靴を入れるのもいいですね。（大久保 千秋）

作業療法士として洗濯という作業に関わるなかで、洗濯ネットは盲点だったと気付かされました。洗濯ネットには、ファスナーをつまむ、洗濯ネットを開きながら服をいれる両手動作、絡まりあった洗濯ネット同士をほどくといった動作があります。この洗濯ネットバッグは、バッグ自体が自立するため片手で服を出し入れでき、片手かつ弱い力でもファスナーを開閉できます。また、持ち手を肘にかければそのまま洗濯かごとして、片手で杖をついていても運ぶことができます。小さな工夫ですが、結果的に洗濯という作業の効率化や安全性が高まると思います。（高橋晴香）

子供が小さく、家事の間も抱っこをせがんだり、足元にしがみついたりします。抱っこしながら服を洗濯ネットに入れたり、しがみつかれて動きにくい状態で洗濯機から出し入れすることにストレスがありました。この製品はファスナーつまみ部分の紐が掴みやすく、ファスナーとネットが噛むこともないので、スムーズに開閉できます。洗濯中に他の洗濯物と絡まないのでさっと取り出してそのまま持ち運べます。絡まりを解いたり、かごに移す手間が省けて、楽だし時短になりました。作りもしっかりしていて、見た目もコロンとしたフォルムで可愛く、長く使えそうです。（大谷 美保子）

※乾燥機のご利用はできません。

•プロジェクト期間: 2022年9月21日(水)〜2022年11月14日(月)
•完了報告: 2022年12月下旬
•製品を含む品物の納品日: 2022年12月中旬より

４つのプランをご用意しました。

《マクアケ先行割》
マクアケで先行してご注文いただいた方への特別な割引です。早くご注文いただいた方には「超早割」「早割」、また、プロジェクト期間内にご購入いただければ常時「マクアケ割」が適用され、通常の販売価格よりもお得です。

《メンバーシップ》
製品のご購入とオンラインイベントに参加できます。プロジェクトメンバーからの開発秘話等が聴ける60分間のインタラクティブなオンラインセッションです。（※イベントの参加は自由です）

《まとめ割》
プレゼントや法人の方で複数個ご購入いただける方にお得な割引です。

《応援のみ（製品なし）》
「製品はいらないから応援するよ！」という方に向けたプランです。金額に応じて、応援、オンラインイベント参加、WEBサイトへの御名前・御社名等の掲載を選べます。 （※イベントの参加、御名前・御社名掲載は自由です）

また、応援いただいたすべての皆様には「洗濯お役立ちリスト」をお送りします。洗濯を楽しく便利にする工夫や道具をまとめたリストです（ MakuakeメッセージでPDFファイルのダウンロード先のURLを共有します）

笈沼 清紀（株式会社ケアウィル 代表）

岩城 裕子（コーポレートディレクター）

金田 大輔（プロダクトデザイナー）

大久保 千秋（エバンジェリストユーザー）

岡田 菜穂子（エバンジェリストユーザー）

松﨑 麻理（エバンジェリストユーザー）

古川 勝（高波クリエイト株式会社 代表）

島谷 亨杜（高波クリエイト株式会社）

竹林 崇（アドバイザー／大阪公立大学教授・作業療法士 ）

岡本 健（グラフィックデザイナー）

藤本 幸三（コーポレート・アドバイザー／アーティスティック・ダイレクター）

高橋 晴香（ライター／作業療法士）

大谷 美保子（ライター／UIUXデザイナー）

公式ツイッター「中の人」（ライター／ツイッター担当）

河田 真之介（ライター／理学療法士）

大塚 たくま（エディトリアルアドバイザー）

坪田 康佑（リサーチディレクター／看護師）

久保 一樹（リサーチディレクター／理学療法士）

川野 麻衣（製品モニター／作業療法士）

河村 由実子（製品モニター／リハノワ 代表・理学療法士）

杉田 政嗣（製品モニター／作業療法士）

簾藤 麻木（製品モニター／ケアのデザインストアねんりん 代表）

帯刀 麻衣（製品モニター／作業療法士）

宮本 光（製品モニター／作業療法士）

※当製品は、中小企業庁「「令和元年度補正・令和二年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」（７次締切）で開発されています。

※当製品のデザインと技術については意匠権（意願2022-17127） 、特許権（特願2022-127744）が出願されています。