プロジェクト概要

「DEN＋EN ICE CREAM」は、日本の田園風景を愛する夫婦ユニット、BEAT ICEが手がける「棚田アイスシリーズ」に次ぐ、

第二のお米のヴィーガンアイスクリームブランドです。

田園風景を愛する人々、お米関連メーカーとのコラボレーションにより、お米のアイスクリームの新たなる価値を創造し、

日本のお米と田園風景の素晴らしさを世界に向けて発信します！

コラボレーション第一弾のフレーバーは、

【三河みりん＆カカオ】です！

棚田産のお米を主原料とし、甘酒由来の自然な甘みが特徴のお米のヴィーガンアイスクリームが、まろやかな旨みの「三河みりん」、華やかな香りの「カカオ」と調和し、

今までにない、抜群の美味しさを生み出しました！

(※ヴィーガンとは、動物由来のものを口にしない、完全菜食主義者のことをいいます。)

プロジェクト詳細

■実行者紹介

はじめまして、BEAT ICE（ビートアイス）の山口冴希と申します。

私たち夫婦は、神奈川県葉山町にある棚田でお米作りをしながら、

「日本の美しい田園風景の魅力を、美味しくて体に優しいアイスと共に届けたい」

という想いを胸に、お米のヴィーガンアイスクリームの製造販売を行っています。

■DEN＋EN ICE CREAMの原点

2015年の冬、私たちは幼い息子3人と家族5人で葉山町に移住してきました。ミュージシャンとして活動していた夫が心身に不調をきたし、長年携わってきた音楽の仕事を離れたことがきっかけでした。

移住してまもなく、葉山町の上山口地区に残る「日本の里100選」にも選ばれた、美しい棚田と出会いました。その心地いい空間に魅了され、家族で何度も足を運ぶようになりました。

そして導かれるように棚田の作業に参加する機会に恵まれ、夫婦で仲間達と一緒に農作業に励むようになりました。

棚田に刻み込まれた先人の知恵。

世代を越えた人と人との交流。

土や水、生き物の循環を感じる空間。

全てが新鮮で愛おしく、夢中で時を過ごしていました。

■衰退する棚田

魅力あふれる棚田ですが、農家さんや地元の方と親しくなるにつれ、棚田は衰退の一途を辿っていて、存続の危機にあるということを知りました。中山間地域にある水田を意味する棚田は、平地に比べ人手が2倍、収穫量は半分とも言われており、お米の生産性では優位に立てないのが現実です。

■お米のヴィーガンアイスクリームを開発

高齢化や人手不足もあり、年々棚田を取り巻く環境は厳しさを増しています。しかし、私達のように、その風景の美しさに魅せられ足を運ぶ人が多いことから、

「棚田には生産性だけでは計れない価値がある。そこに魅力を感じ、想いを寄せる人たちがゆるやかに繋がれるツールがあれば、そこから新たな喜びの連鎖が広がっていくのではないか」と考えました。

そんな棚田への想いを込めて,

2018年4月、「葉山アイス」をリリースしました。

葉山の棚田産のお米を原料とし、ノンアルコールの甘酒を製造。乳製品が苦手な人やヴィーガンの人でも口にできるよう、牛乳や卵の代わりにココナッツミルクと豆乳を使用し、口当たりは濃厚だけど、後に残らない爽やかな味わいに仕上がりました。また、1個あたり10円を棚田に還元する仕組みで、アイスを通して楽しく、美味しく、ゆるやかに、棚田の応援に参加できるようになりました。

・地元の鎌倉小学校の給食にも。

・「棚田ワクワクプロジェクト」と題し、小学生のみんなと一緒に棚田の未来を考えました。

■葉山から日本全国の棚田へ

2018年秋には全国の棚田の保全と振興を考える「全国棚田サミット」に参加。

日本各地の棚田関係者と交流する中で、「うちの棚田米でもアイスを作れないか」と、ご相談をいただくようになり、

「棚田と都市、棚田と人を繋ぐ」をコンセプトに、「棚田アイスシリーズ」を販売開始。

・日本各地の棚田アイスセット(12個入り)

「棚田アイスシリーズ」は販売開始からおよそ3年で、日本各地の10地域の棚田と連携した取組みに発展し、2020年12月には、

「第8回 環境省グッドライフアワード/実行委員会特別賞「森里川海賞」を受賞しました。

■田園風景の魅力を世界へ！

これまでの取組みを通して、日本各地でお米や、日本酒、みりん、お酢などのお米加工品の生産販売を行いながら地域の田園風景を支えている人々と出会い、お米一粒に無限の可能性が秘められていることを教えていただきました。

「日本の美しい田園風景を未来へ繋ぐために、お米や田園が与えてくれるワクワクをもっと多くの人に届けたい！」

その想いを胸に、

田園風景を愛するブランドとのコラボレーションに特化し、世界に向けて発信するヴィーガンアイスクリームブランドとして、

「DEN＋EN ICE CREAM」を立ち上げます。

記念すべきコラボレーター第一弾は、

みりんの王様「三河みりん」です！

■お米の魅力が詰まった「三州三河みりん」

醸造の本場、愛知県三河地方の碧南で、みりん醸造一筋に三代続く角谷文治郎商店。

国産・特別栽培米のもち米と米麹、自家製本格焼酎を用い、伝統製法で作られる上質な甘さと旨味、まろやかなコクを持つ「三河みりん」は、長年多くのファンに愛され続けています。

私自身も大好きで昔から愛用しており、料理に使用する調味料のイメージが強かったのですが、2年前にパリを訪れた時に、海外では「ライスワイン」とも呼ばれ、スイーツやチョコレートの素材としても真価を発揮していることを知りました。

・三河みりんと青リンゴのデセール (パリ8区・DASSI・JOEL ROBUCHON）

口にしてみると、その圧倒的な美味しさに感動。

普段は下支えをすることが多いみりんが主役として表現され、まろやかな旨味とコクがりんごの爽やかな酸味と混ざり合い、絶妙なバランスを織りなしていました。

みりんの概念を覆す光景を目の当たりにし、ワクワクが止まりませんでした。

■共鳴する田園風景への想い

さらに、角谷文治郎商店のHPでは【環境宣言】を掲げており、

「田園風景から私たちは四季の移り変わりを感じ、生活に潤いや安らぎを提供されている。日本のお米を原料にみりん造りをすることを通じて、日本の緑の確保、環境保全に貢献していきたい」

と記されています。

実は田園はお米の生産の機能だけでなく、

・水源かん養・保水機能

・生物多様性・生態系保全機能

・伝統文化継承機能

など、重要かつ多面的な国土保全機能を果たしていると言われています。

・長野県 姨捨の棚田

日本の風土の想う気持ちを知った時に、三河みりんの味わいがより深まった気がしました。

遡ること2年前、パリで出会った角谷文治郎商店の出口さんから、

「棚田から新しい喜びを生み出すことを目指すBEAT ICEの取組に、とても共鳴しました。ぜひ三河みりんを使ったアイスを作っていただき、世界に向けて日本のお米と田園風景の魅力を届けていきませんか？」

と、とても嬉しいご提案をいただきました。

「はい！ぜひ一緒にやりましょう！！」

こうして2019年2月、三河みりんを使ったアイスクリームの開発がスタートしました。

■開発の道のり

「みりん」というアイスクリームでは珍しい素材を活かすため、試行錯誤を繰り返し、納得のいく製品に仕上がるまでおよそ2年の歳月を要しました。みりんと相性のいい素材を探し求めていた頃、鎌倉の人気チョコレート専門店CHOCOLATE BANKのコロンビア産カカオ豆と出会いました。

当初はシンプルに、チョコレートとの掛け合わせを試しました。みりんとの相性の良さは先述の通り抜群ですが、「アイスクリーム」という特異な状態になった時に、どうしてもチョコレートが前面に押し出され、みりんの良さが奥に引っ込んでしまうことに頭を悩ませていました。

そこで、チョコレートの原料である「カカオ豆」に注目し、ミックスに直接混ぜるのではなく、長時間、原料に漬け込む手法を試したところ、カカオの「芳醇で華やかな香り」をうまく抽出することができました。

さらに、みりんを贅沢に半量まで煮切り、コクと旨みを濃縮し、混ぜ合わせることで、それぞれの素材を引き立て合う、絶妙な味わいを実現することができました。

・DEN＋EN ICE CREAM「三河みりん&カカオ」

「この味は、自信を持って世界に届けていける！」

数々の工夫を重ねた結果、複雑かつ深みのある美味しさが生まれ、完成の喜びを出口さんと分かち合いました。

■パッケージに込めた想い

DEN＋EN ICE CREAMのロゴマークとパッケージデザインは、国内外で活躍されているアーティストの高橋理子（ひろこ）さんにお願いしました。

高橋 理子 アーティスト／武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科教授

東京藝術大学にて伝統染織を学び、東京藝術大学博士後期課程を修了。博士号（美術）を取得。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に作品が永久収蔵。正円と直線によるソリッドなグラフィックが特徴。着物を表現媒体としたアートワークのほか、オリジナルブランドHIROCOLEDGEにおいて、日本各地のメーカーや職人とともに様々なもの作りを行なう。

高橋理子×アディダスの記事はこちら

高橋さんのクリエイティブの根源にある、「制約から生まれる無限の可能性」「人々の日常に存在する固定概念を覆し、思いを巡らせるきっかけを生み出す」というメッセージは、まさにDEN＋EN ICE CREAMにおいて私たちが目指す世界観です。

「棚田」という制約を起点に始まった私たちの挑戦。

このアイスに込めた想いを形にするため、高橋さんにデザインを依頼しました。

高橋さんとの出会いは3年前。

知人のイベントがきっかけで高橋さんのスタジオに伺った際、その大胆かつ洗練された表現に感動し、作品に一目惚れしました。

「いつか、高橋さんと一緒に何かやりたいな。」

直感でそう感じたことを、今でもよく覚えています。

そして、このDEN＋EN ICE CREAMのためのロゴマークとそのコンセプトは、世界に向けて新たな一歩を踏み出す私たちに勇気を与え、背中を押してくれる存在となりました。

■ロゴマークについて

高橋理子さんより

田園と人の結びつきを願う「田縁」という意味が込められた「DEN＋EN」（デンエン）というブランドネームから、棚田でお米を育てるための大切な要素としての「日土水」という言葉が浮かびました。そして、どこまでも広がる田園風景を想像し、もっと大きくイメージを広げていく中で出てきたのが「太陽」「地球」「月」。この3つの円をデザインの主要な要素とし、その中に「DEN＋EN」を重ねました。

中央の円は「地球」。その中に「十」を入れることで、田園や棚田の「田」の字に。この○と十を組み合わせたものは、地球を表す惑星記号でもあります。そして、この3つの円「太陽」「地球」「月」が重なり合う姿は、人や地域がつながる「縁」を表現しています。

このシンボルマークの要素から再構築した文様は、日本の伝統柄である「鱗模様」を彷彿とさせます。 鱗模様には脱皮を表し、厄を落とし再生するという意味があり、厄除けの文様と言われています。 DEN＋EN ICE CREAMが脱皮を繰り返し、発展することを祈願するとともに、 いつか日本伝統のアイスクリームと言われるものになることを信じて、 日本の伝統的風情も感じられる「令和の和柄」を意識して生み出しました。

■最後に

最後までご覧いただき、本当にありがとうございました！

私たちBEAT ICEは、音に触れることを通して楽しむ「音楽」のように、農に触れることを通して楽しむ「農楽(のうがく)」というコンセプトを立てています。

心から楽しんでる人を見ると、思わず自分も楽しくなる。その連鎖によって、みんなが笑顔になる。私たち自身が、そんな笑顔の循環を生み出すきっかけでありたいと願っています。

葉山の小さな棚田から始まった楽しみやワクワク、縁と共鳴、そして感動。

その全てをギュッと凝縮して生まれた田園の結晶が、

「DEN＋EN ICE CREAM」です。

このアイスがあなたの満面の笑顔を生み出し、「世界」と「日本の美しい田園風景」を繋ぐ架け橋になれたら嬉しいです！

■BEAT ICE/SNS

Facebook(https://www.facebook.com/beatice0923/)

Instagram(https://www.instagram.com/beatice0923/)

商品仕様

【商品名】DEN＋EN ICE CREAM 「三河みりん＆カカオ」

【種類別】氷菓

【原材料名】 米麹(国産)、米、ココナッツミルク、有機豆乳、きび砂糖、みりん(もち米、米麹、焼酎)、ココナッツオイル、寒天加工品(粉あめ、寒天)、白キクラゲ抽出物、食物繊維(イヌリン、グルコマンナン)、カカオ豆

【内容量】91ml

【栄養成分表示】(1個(91ml)当たり)

・エネルギー 120kcal

・たんぱく質 1.8g

・脂質 4.0g

・炭水化物 19.2g

・食塩相当量 0.02g

【保存方法】要冷凍(-18℃以下で保存)

【特定原材料に準ずるもの】大豆

・アルコール分 0.2％ お子様やアルコールに弱い方はご注意ください。

・つぶ状のものはカカオ豆の一部なので、そのままお召し上がりいただけます。

Makuake限定リターン品のご紹介

【DEN+EN ICE CREAM】リリース記念。AIGLEコラボTシャツ【AIGLE for BEAT ICE】(BRING™の再生素材によるMakuake限定モデル）を、

先着120名様限定にてご用意いたしました！

1853年の創業から今までずっと、まちと自然をつなぎ寄りそってきたフランス生まれのライフスタイルブランド「AIGLE」。BEAT ICEはこれまでもAIGLEと活動を共にして参りました。このTシャツはAIGLEも参画する「服から服を作る」日本環境設計が運営する「BRING™」の店頭回収プロジェクトにより消費者から回収した服をリサイクルして作られた100％再生素材の【AIGLE for BEAT ICE】コラボTシャツです。

コットンのような肌ざわりとポリエステルの機能性。着心地がよく永く使えるTシャツを、高橋理子によるMakuakeだけのスペシャルデザインでお届けします。

ファッションを楽しみながら、環境負荷を減らして限りある資源を守ってゆく。

その一歩を私たちと一緒に踏み出してみませんか。

応援コメントをいただきました！

出口 孝浩 様

株式会社角谷文治郎商店 みりん仕込み部門責任者

この度は、フランス・パリで生まれたご縁を素敵な形にして下さってありがとうございます！

山口さんご夫妻とは、お米やそこから生み出される製品だけでなく、自分たちの活動を通じて、それらを生み出す基になっている「日本の素晴らしい田園風景」を残していきたいというお互いの想いに共感して、意気投合しました。

葉山アイスも弊蔵のみりんも、皆さんが慣れ親しんだお米から作られるものですが、今回、それらのハーモニーによって、みりんアイスという形で、今までに味わったことのない新しい価値・体験が生み出されたことを大変うれしく思います。

基本的に、縁の下の力持ちであり、あまり表に出ることはないみりんですが、今回のアイスを通じて「みりんも表に出ていいんだよ」と教えて頂いた気がします（笑）。

多くの方にみりんアイスをお召し上がり頂くとともに、「日本の素晴らしい田園風景」に少しでも関心を寄せて頂く機会になりましたら幸いです。

石原 紳伍 様

MAISON CACAO創設者、カカオディレクター

山口さんのお考えである、日本の棚田の風景を守る活動に共感しています。

次の世代につながるサスティナブルな活動を共に実現して行けたらと思っています。

アイスクリームの味わいもやさしく、素材感を楽しめるお味となっていますので。ぜひ試してみてください。

中垣 貴野 様

AIGLE マーケティング＆ブランドコミュニケーションズ

BEAT ICEが活動している葉山の棚田をみたとき、その美しさに涙が止まりませんでした。

守るべき文化・景観として、そして水源の涵養、生物多様性のために、BEAT ICEは棚田を守り、残してゆく。

「まちと自然をつなぎ、寄りそう」フランス発のライフスタイルブランドであるAIGLEは、BEAT ICEを応援しています。

彼らが新たに手掛ける「DEN＋EN ICE CREAM」の立ち上げにあたり、AIGLEも参画する日本環境設計運営の「BRING™」プロジェクトで回収して作られた100％リサイクル素材のTシャツを皆様にお届けし、BEAT ICEの活動を少しでも支援できればと思います。

齋藤 宏文 様

イチリンハナレ

僕の大好きな味！

伝統的な甘味料、調味料のみりんとカカオのフレーバー、自然な甘味と広がり続くカカオの香り。

どことなく、懐かしくもあり新しい発見だなと。

それでいて、香り豊かでクリアな味。

そう、僕はクリアな味が大好き！

大切な人

大好きな人

にギフトとして。

大好きな味を共有したいなと思います！

高橋 歩 様

作家・自由人

今まで、世界中の素敵な風景を、いっぱい感じてきたけど。

やっぱり、日本の田園風景は、スペシャルだよな。

やさしいけど、つよくて。

あったかいけど、きびしくて。

ぐちゃぐちゃだけど、凜としてて。

そんなフィーリングを共有する、大好きな夫婦が産み出した一品。

田んぼ、お米への愛情が詰まりまくった、日本発の極上のアイスクリーム。

もう、やばいね。ひとくちで、飛びそう。

早く食べたい！感じたい！

三浦 大輝 様

八百屋 菜根たん 代表

BEAT ICEの山口ご夫婦との出逢いはこの1つのアイスクリームがきっかけでした。

僕にとってはまさにおふたりとの「縁」を運んでくれたアイスです。

都心から車でわずか1時間程にある葉山。初めてそこで見た景色は極楽浄土そのもの。

富士を眺める太平洋の大海原を目下に、山々が囲む棚田の原風景には都会では得られない、なんとも贅沢すぎる癒しがありました。

そんな素敵な場所でご夫婦がつくる棚田のアイスクリーム。

美味しくないわけがありません。

実際に菜根たん(八百屋)店舗の販売でも即日完売する人気ぶり。

これまでのアイスが今回はさらに進化し、みりんとのコラボ。お先に少しいただきましたが、アイスの概念が変わる1品です。

日本の原風景である棚田を感じながら、守ることにも繋がっていく。こんな愛のこもったアイスクリームが日本が世界に誇る伝統アイスになる日を夢見て、販売店としてのお付き合いはもちろん、BEAT ICEの1ファンとしても、これからもずっとずっと応援していきます！！