プロジェクト概要

私たちは、飛騨の豊かな広葉樹を育むために間伐される小径木（直径26センチ前後）を活用し、地元飛騨で個々のブランドを持ち活躍する木工作家たちの手によって、付加価値の高いギフト商品「ひだ木フト」として生まれ変わらせ、お客様にお届けしています。

2020年新しく開発した商品。「はじめての筆記具・鉛筆ホルダー」は、近頃懸念されている子どもの「運筆力」（筆圧調整ができて力強く書ける能力）の低下に対する問題解決の視点に立ったプロジェクトで、お子様に向けたカジュアルなギフトとして、ひだ木フトに新しく参画した若手木工職人ユニットが手がけています。

＜作者　osio craftについて＞

岩田翔馬 1990年愛知県生まれ。 2013年名古屋造形大学プロダクトデザインコース卒業。2016年木工芸術スクール修了後、飛騨高山の木工メーカーに勤務。

村澤ちなみ 1988年神奈川県生まれ。2016年木工芸術スクール修了後、飛騨高山の木工房に勤務。

2018年 共に工房をシェアしていたことをきっかけにosio craftを立ち上げる。 素材を活かす、味付けをする、私達の生活にある「塩」と、工房の場所にも 「塩」の文字がつくこととかけて名付けました。 生活道具を主に、使いやすさ、デザイン、パッケージ、木であることの良さにこだ わりながら製作活動を行っています。

プロジェクト詳細

製作にあたって幅広いご意見を得るため、主旨に賛同された飛騨で暮らす未就学児のお子さんとその保護者様にご協力いただいて複数のサンプルを実際にテストしてもらい、その結果を反映しながら幾度も試作を繰り返して作り上げられました。

例えば

「もう少し握るところが太くないと安定しないかな」

「木だとどうしても子どもだけでは扱わせられないんだよね」

そう言った声を受けて、形を幾度も変更し木材の特徴をプラスに働くよう留め具をゴムにするなど本当に細部にまでこだわりました。

若い木工作家ユニットがその努力で手がけたこのかたちは、子どもにとって持ちやすいのはもちろんのこと、見た目のかわいらしさ、鉛筆の脱着のしやすさなど保護者の目線に立った使い勝手まできめ細やかに配慮されているのです。

＜作者のosio craftの言葉＞

「お話をいただいてから、0から手探りの状態で試作を重ねてきました。 これでいける！と、当初のプロトタイプを子供たちに使ってもらったところ、強度面での不安や使いにくそうだなと感じる部分があり、またふりだしに戻ったり・・・。 そのことも踏まえてブラッシュアップを行い、鉛筆を押し込むだけという子供目線での使いやすさにこだわり、今の形に収まりました。 木工旋盤を使うことで立体的かつ柔らかい曲線を出し、そこから木材に切り込みを入れることで、木の持つ柔軟性とゴムで締める力を利用しました。「木」は天然のものです。「木」を扱うことの難しさも感じましたが、最終的にその良さを 活かせるものができてよかったと思います。」

利用シーン / 利用方法・操作方法

未就学児（３-5歳頃）がはじめて絵や字を描き始めるようになったら、鉛筆にこのホルダーをセットして、適度な太さでまずはしっかり握りながら筆を運ばせていく感覚を身に付けていきます。ある程度握る力が出てきたら外す機会も少しずつ増やしていきましょう。

缶のパッケージにはあらかじめ12色の色鉛筆も入っていますので、このセットのままお出かけ先での使用が可能です。また、ホルダーに芯先がしまえますので単品でバッグに入れても中が汚れません。

また大人の方にも鉛筆単体より書きやすくなると好評です。スケッチなどで筆圧を細かく調整しながら描きたいときにこの太さは心地よく、シニア世代へ趣味のためのプレゼントなどにも喜ばれると思います。

仕様

■本体：木製（広葉樹／ブナ・サクラなど※）＋オイル塗装

※間伐材を使用しているため採取時期によって材種が変更になることがあります。

■バンド：表面・カラーシリコンゴム／内側・黒シリコンゴム

表面側のゴムカラーは赤・青・緑・黄・白の5色（色はお選び頂けません）

■パッケージ：スチール缶＋クラフトペーパー巻き、色鉛筆(ハーフサイズ)12本同梱

■備考

・本体は木製のため強い力を加えると破損することがあります。なお表面処理には細心の注意を払っておりますが多少の毛羽立ちやバリなどが発生することがありますので気になる場合はその部分にヤスリなどを当てて下さい。

・ゴムは時間経過とともに劣化したり、お使いの状況によって切れたりすることもあります。その際は当方にて交換対応を行いますのでご連絡下さい。

・同梱される色鉛筆の配色は、画像のものから一部変更になる場合があります。

スケジュール

2020年8月12日 クラウドファンディング開始

2020年9月12日 上記終了

終了後、順次発送いたします。

リターンについて

鉛筆ホルダー2本＋缶パッケージ（鉛筆12色入り）の進呈

資金の使い道

販路開拓および商品プロモーションのための資金

実行者紹介

実行団体：ひだ木フト代表 myu-kikaku 盤所 杏子

5年前に、北海道から結婚を機に飛騨市へ移住。育児中に仲間と木育活動に取り組むうちに、飛騨の豊かな広葉樹と木工職人の丁寧な仕事に魅了され、2018年myu-kikakuとして起業し、ひだ木フトをスタート。自身も2人の男の子の母である視点から、「子どもたちに、本物の価値や飛騨の人の想いを伝えていきたい」と商品開発、展開に励んでいる。

デザイン・制作：osio craft（オシオ・クラフト）※プロフィールは上記

プロジェクト立案＆デザインディレクション：Think co. 中井 英理