「鍋」という言葉から、どんな食事を連想しますか？小さいころから食べ慣れたカジュアルなものを思う方も、高級食材を使ったラグジュアリーなスタイルを思う方もいるでしょう。『蒸幸』のスチームボートは、そんな日本人の鍋の概念を根底から覆します。
 

私たちは究極まで洗練させた新しい鍋料理「スチームボート」をご提供するお店として、2019年5月7日にオープンしました。

『蒸幸』は紹介会員制のため、店内にいらっしゃるのは限られた上質なお客様だけ。本来はご遠慮いただいているご紹介のないお客様に、今回、Makuakeご支援者様限定でお越しいただけることになりました。

赤坂に一軒家を構える『蒸幸』は、お料理はもちろん、スタッフのサービスや店内の雰囲気など、すべてにおいて高いクオリティを保っております。そのため国内外のビジネスパートナーとの会食はもちろん、テーブルを囲んだ家族との団らん、特別な方とのお食事などにご利用いただけます。

『蒸幸』のスチームボートは、食材を一度に入れず順番にお楽しみいただくスタイル。その分、上質な時間をゆっくりと味わっていただけます。最高のお料理、温かみがあり安らぐ空間、そしてスタッフによる心地よいサービス。三拍子そろったおもてなしでお待ちしています。

イタリアン、フレンチ、エスニック……。東京は、地球上のおいしいものが大集合する場所。
そんなグルメな街で、『蒸幸』は全く新しいお料理をご提供します。それこそ、究極まで上質さを高めたスチームボート。

スチームボートとは、鍋の上にざるやボードをのせて、さまざまな食材を蒸して食べる料理。スチームボートを提供するお店は、すでに東京にもありました。しかし『蒸幸』ではこのスチームボートのエッセンスをそのままに、「もっとおいしく」「もっと上質に」進化させたのです。その結果、今までのスチームボートとは一味も二味も違う、新しいお料理に仕上がりました。

『蒸幸』でも通常のものと同じように、いろいろな魚介をスチーム、つまり蒸気で蒸していきます。しかしその後、鍋底で「鳥と豚骨、魚介の2つのベースを合わせた特製のスープ」に「食材から滴ったエキス」が合わさった極上のスープを肉や野菜と一緒に鍋として食べられるのです。〆には麺をご用意しています。最後に残るスープはおいしく、そのまま最後の一滴まで飲み干す方も。他では味わえない、一度で二度、三度おいしい食べ方をお楽しみください。

赤坂の喧騒から離れるように、ひょいと路地を一本入ると、そこには品よくたたずむシンプルな一軒家が。『蒸幸』の文字を横目に扉を開くと、バタバタとせわしない港区にいることを忘れるような、「ほっ」と落ち着ける空間が広がっています。

席に着くと鼻をくすぐるのが、スチームボートを覆うわらの香り。視線を移すと、いけすで泳ぐ魚介類や、ハイブランドの調度品などが目に飛び込んできます。

お鍋料理というと、すべての食材をいっぺんに入れていくやり方が主流です。しかしスチームボートはさまざまな魚介を順番に、ひとつずつ鍋に入れていきます。その分ゆっくりとお食事ができるので、ビジネスのお話や家族との会話も、お鍋の中の食材と一緒に、時間をかけてどんどん温まっていきます。

魚介類を「蒸」すスチームボートをご提供し、お客様にお料理だけではなく「幸」せもお届けしたい。そんな思いを込めた『蒸幸』。ぜひ、あなたが幸せにしたい方をお連れください。

蒸幸はお客様のご紹介のみで成り立つ会員制レストランですが、ご本人さまだけでなく、今後お連れいただくご友人様にも会員となっていただける紹介会員権をお渡しいたします。

個室の優先予約権が付いた紹介会員権です。
通常２ヵ月先までの個室の予約を受け付けているところ、6ヵ月先までの個室をご予約いただけます。

特典利用のご来店毎に、ご本人様とお連れ様全員に、隠しメニューや「絶品の賄い」など、料理長から渾身の“プレゼント”。

通常、「KENZO ESTATE」の「あさつゆ asatsuyu」や「紫鈴 rindo」をご用意しておりますが、ご希望に応じてワインやシャンパーニュの同等ラインアップからお選びいただけます。

席に着くと、目の前に現れるのはわらの蓋を被ったスチームボート。鍋底に特製のスープを入れて、ガラスの蓋を閉めます。鍋全体が温まり蒸気がもわっと立ち込めれば、スチームボートという物語の始まり、始まり。

まず登場するのが、さっきまでいけすを泳いでいた海老。温まったスチームボートに、スタッフがどんどん並べていきます。全て入れ終えフタをしめると、海老の跳ねるピチピチという音が聞こえてくるのです。色鮮やかになった海老を口の中でかみしめると、身がプリップリで、もうはちきれんばかり。

海老の次には、ハマグリ、アワビ、その他色んな魚介が運ばれ、次々と蒸されていきます。一般的なお鍋との違いは、魚介の身からじゅわっとあふれ出るエキスを、鍋底のスープにためていくこと。ポタポタとしたたるエキスが、少しずつスープの味わいを深くしていくのです。

贅沢な魚介の後には、野菜が登場。初夏の季節、トウモロコシやししとうなどの夏野菜に囲まれて、れんこんやしいたけなど、秋の味覚もひょっこり顔をのぞかせます。「もうこの野菜が食べられるの？」という驚きとともに、あっという間に野菜をぺろり。

魚介、野菜ときたら、やっぱり次はお肉ですね。ビビッドな赤いイベリコ豚は、スープがもっともよく絡む厚さに1㎜以下まで調整します。甘みの強いイベリコ豚をしゃぶしゃぶでいただけば、食べ応えもあり大満足。

『蒸幸』のクライマックスは、すべての食材のエキスがぎゅっと凝縮したスープです。時間をかけて完成したスープに麺を入れ、最後の一滴までお召し上がりください。麺は、そのまま食べてスープの味をしっかり感じる食べ方と、しょうゆ味とごま味のたれをつけてつけ麵風にいただく食べ方の、2パターンでお楽しみください。

『蒸幸』の料理の命、それがスープです。これは鳥と豚骨を使ったベースと、魚介のベース、2つを絶妙な配合で混ぜ合わせています。今でこそお客様が一滴残らず召し上がる絶品の味わいですが、このスープ作りには改良に次ぐ改良がありました。そもそも通常の鍋料理は時間をかければかけるほど煮つまりますが、蒸し料理であるスチームボートは、時間が経つほど蒸気が発生して水が出るので、味が薄まっていきます。

料理を知り尽くした料理長だからこそ、一度は「どうすればこの仕組みで鍋料理ができるのか…」と悩み、鍋というスタイルは避けた方がいいかもしれないとも考えました。しかし、『蒸幸』はただおいしい料理を提供するお店ではありません。
一つひとつの食材を順番にいただき、ゆっくり楽しむ時間をご提供することにも意義があります。時間が経つほどに味が薄まる鍋に、時間をかけて楽しんでほしいというお店のコンセプト。料理長は葛藤を抱えていました。

鍋料理以外の選択肢も考え、スタッフとその可能性について話し合ったこともあります。しかし全員が至った結論は、「スチームボートで、鍋をやろう」。やはりお店のコンセプトを完全に実現するためには、鍋料理というスタイルが最良だったのです。スチームボート、鍋料理、ゆっくりした時間の提供。料理長は改めて、そのすべてを成り立たせるためスープを研究していきました。

失敗を繰り返し、途中、何度もくじけそうになりました。それでも少しずつ、少しずつ、ゴールのないマラソンを延々と走るように改良を続けました。自分の舌と塩度計を頼りに、気が付けば8か月もの間、研究を重ねていたのです。そうしてやっと、一つの形にたどり着きました。ここまで時間をかけ作り上げた最高のスープを、ぜひお楽しみください。
 

スープと共に大切な要素が、食材につけるたれ。このたれの完成も、一筋縄ではいかなかったのです。『蒸幸』では新鮮な食材を使っていることもあり、シンプルなたれでもおいしく食べることができます。しかし、それではお店の目指すクオリティは満たされません。

新鮮な魚介を食べたいなら、寿司屋に行けばいい。鍋を食べたいなら、しゃぶしゃぶ屋に行けばいい。『蒸幸』には、『蒸幸』に行かなければ出会えない味がないとダメだ。その理念のもと、料理長は海外にあるスチームボートの人気店に足を運びました。何度もスチームボートを食べ、キッチンの様子を観察しながら、たれの味をじっくりと確かめていきます。

すでに人気を得ている味をそのまま持ってくるのではなく、日本のお客様に一番喜んでもらえる味に改良しなければならない。帰国した料理長は何度もたれを作り、一般の方に食べていただきました。そこで感想を引き出し、さらに改良を重ねていきます。

「途中で、本当にもうどうしようかと思った」と料理長が思うほど試行錯誤を繰り返し、ようやく2種類のたれが完成しました。ひとつは、中国醤油や鹿児島の甘い醤油に、加熱焙煎と圧搾法で豊かな風味に定評のある「岩井の胡麻油」をあわせたもの。もうひとつは現地のテイストをほどよく再現した、ごまベースの味。どちらも魚介や野菜、そして〆の麺にぴったりとあう味わいです。

私たちは「素材の味」に逃げることなく、「これが『蒸幸』だ」と自信をもってご提供できるものをご用意しております。ぜひスープと共に、たれの味もお楽しみください。

『蒸幸』では、様々な取引先から食材を仕入れており、どこも食材に対する熱い思いがあるところばかり。たとえば、魚のプロフェッショナル集団として都内の良質・高級店と付き合いのある「やま幸」。最高の魚介類を仕入れたいお店にとって、強力なパートナーであることは、飲食業界では常識です。

他にもたくさんの取引先がありますが、特徴的なのが「山本水産」。「海・人・地域を強く太くつないでいく繋がり企業」をコンセプトしており、種類豊富な商品力、魚のスペシャリストによる強い提案力、365日頼りにできる対応力を兼ね備えているのが特徴です。

また、水産業者には珍しくインスタグラムを利用し、その日水揚げされた新鮮な魚介類を、写真や動画で配信しています。私たちもその姿をチェックし、どの食材を仕入れるか参考にしています。

こうして仕入れた食材に合わせるのが、ワインと日本酒を中心としたドリンク。機械的に決まりきったものを仕入れるのではなく、有名なソムリエの方や提案力のある酒屋と協力し、その時期一番おいしいものや、スチームボートのおいしさを引き出してくれるものを選びます。ワインと日本酒は、毎月新しいラインアップに変わるのが特徴。時には市場に出回らない珍しい銘柄もありますので、ぜひその時々の出会いをお楽しみください。

『蒸幸』は、紹介会員制のお店です。お客様が限られているからこそ、お越しいただいた一人一人に、確実に、高い満足度を得ていただきたい。そうした思いがあるので、食材一つ、ドリンク一つに対しても、一切の妥協がありません。

料理長やスタッフ全員で創り上げた私たちの料理は、日本で唯一の存在となりました。私たちにとって、スチームボートとはいわば「ジャンル」です。アジア諸国、そして日本にもわずかながらスチームボートを手掛けるお店はあります。
しかし『蒸幸』で得られる体験は、『蒸幸』以外では決してたどり着けない境地です。一般的なスチームボートを凌駕し、「蒸幸」という一つの作品として完成させました。紹介制で限られた人だけが味わえる物語を、ぜひお召し上がりください。

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