プロジェクト実行者
ストーリー
- 酒税法改正に翻弄された「霧造り製法」20年を経て超熟成酒として復活
- 前代未聞?! 本家松浦酒造の開拓精神が生み出した「超音波で霧状にして造った酒」
- 限定先行販売!「もう造れない幻の酒」は在庫限りのため、二度とは手に入らない


本家松浦酒造場 十代目蔵元総杜氏 松浦素子と申します。
実は、私が蔵元になるずっと前に造られた”幻の酒”が蔵で眠っています。
法改正により販売禁止されて、蔵で眠り続けることになった20年ものの大古酒です。
今回、Makuake限定ラベルとして販売いたします!

当時開発された「霧造り製法」とは、
低温の純米生原酒に毎秒200万回の超音波振動を当てて霧状に変化させ、さらにマイナス20度で滴化し、凍結寸前に採集する
という、ノーマルな日本酒造りしか知らない私には、思いもよらない奇想天外な製法でした。


霧にすることにより、水より軽いアルコールや香気成分などの旨みだけを集め、水より重いタンパク質や脂質などの雑味は取り除くことができるのでは?という発想から、繰り返し研究や実験が重ねられました。
通常の酒造りでは雑味を含む米の外周を精米で削り取りますが、さらに霧化により雑味を取り除くことで、まったく新しい日本酒を造れるかも!と、先代蔵元が考えついたのです。
“霧造り”によって雑味を取り除くことができれば、雑味となる外周部分を精米しなくても、純米吟醸や純米大吟醸のようなクリアな味わいの純米酒ができるのではないか。
しかも、米を高精米しなくて済むならば、捨てる部分も少なくて済みます。資源の有効活用という観点で、とても利点のある発想だったと思います。


工学部出身の先代蔵元は自ら超音波分離装置を設計・開発し、蔵内に設置し、新しい日本酒造りに取り組みました。
平成12年ごろといえば、日本酒の消費量が減る傾向にあった時期。
日本酒=おじさんのイメージが強く、若者たちにはビールやウイスキーを好む雰囲気がありました。
そんな時代だからこそ、もっともっと日本酒に興味をもってもらいたい!
新しい酒が話題になれば、若者や女性たちが日本酒をもっと飲んでくれるようになるのでは?と考え、先代蔵元が工学部の知識を生かして、超音波分離装置を創り出し、無謀ともいえる画期的な方法で新しい日本酒造りへと突き進みました。
「霧造り製法」は、冷たいまま、まったく熱をかけないため、日本酒本来の味わいや香りが損なわれることはないという利点がありました。
他の蔵には真似のできない方法で、まったく新しいお酒を生み出すんだ!
という期待を胸に、何度もテストを繰り返しました。


そして2000年(平成12年)、「霧造り製法」という独自の製法を日本酒に応用した「鳴門鯛 純米霧造り生」をついに発売します。
高アルコール度数にもかかわらず、香りがよく立つと、評判を呼びました。
霧にすることにより、水より軽いアルコールや香気成分などの旨みを集めるという、新発想の日本酒を世に問うことができたのです。
オンザロックでも楽しめ、カクテルにも使うことができる、まったく新しい日本酒として日本酒ファンの間で楽しまれていました。


この「鳴門鯛 純米霧造り生」は、味はもちろんのこと、目新しさからも話題となり、2000年(平成12年)から2006年(平成18年)まで販売を続けました。
ところが、酒税法という壁にぶつかります。
蒸留酒と醸造酒では税率が異なるのですが、霧造りは一体どっちなんだ?という論争が巻き起こったのです!


蒸留法では清酒を蒸留したものは焼酎に分類されますが、日本酒に毎秒200万回の超音波を当てて霧状にして雑味を除くという"霧造り"製法は蒸留にあたるのではないかという論争が沸き起こりました。
"霧造り"は日本酒か否か?議論が沸騰する中、2006年の酒税法改正により、清酒はアルコール度数22度未満と定義され、「鳴門鯛 純米"霧造り"生」は日本酒として販売することができなくなりました。
こうして”霧造り”は眠りにつくことになりました。
霧造り製法にこだわり、超音波分離装置を自ら設計・開発した先代蔵元の口惜しさは、言葉には尽くせないものがあったと思います。


販売禁止となった「霧造り生」は蔵の中に保管されましたが、実は、先代蔵元の発案により再販に取り組んだことがありました。
「鳴門鯛 純米霧造り生」発売から約12年が経った2012年(平成24年)のこと。
酒税法改正前に製造された製品に対する特例措置として「日本酒」ではなく「雑酒」として販売したのです。
500本限定で熟成酒「鳴門鯛 大麻(おおあさ) 霧のしずく」としてネットを中心に販売を行いました。
当蔵は、鳴門市大麻(おおあさ)町で1804年(文化元年)から221年間、酒を造り続けており、「大麻」とは、日本の神事で使われる、祓麻にこもる神霊の働きを唱えたものであり、かつて、大和朝廷に多大な影響を及ぼしたとされる阿波忌部一族と深い関わりのある大麻山の名でもあります。
大麻の地の古代の神々に思いをはせ、大麻の名を冠したのでした。


ただ、なんと価格は30万円!
ガラス工芸作家がひとつひとつ吹き上げた手作りのオリジナルガラス瓶に酒を詰めたのち、麻製生成布でくるみ、白無垢木箱に収めたあと本藍染め布風呂敷で包むという贅沢で、丁寧なしつらえでした。
しかし、値段が値段ですし、当時は今ほどネット人口も多くはありません。
だから話題になることもなく、残念ながら数多くは売れませんでした。
売れ残った霧造りの酒は、再び、蔵の奥で長い眠りにつくことになります。
まさに霧の中に迷い込んだ、幻の酒になったのでした。


日本酒造りの工程で使えなくなったので、やがて霧造りの装置は撤去されました。
誰もが霧造り製法のことを忘れていました。
ひたすら霧造りの酒は蔵で眠り続けていました。
最初の発売から25年のある日、ひっそりと保管されていた霧造りの酒を、蔵人たちで試飲をしてみる機会がありました。

すると驚くことに、琥珀色の輝きに!
奥深いコクを感じる酒に成長していたのです!
熟成するには12年は十分ではなかったのでしょうか・・・
20年という長い年月が必要だったのかもしれません!

“霧造り”の酒は、アルコール度数24度なのに醸造アルコールなど一切足していない、米と水だけの純米酒です!
しかも、まったく熱をかけないで造られています。
純米酒を生のまま低い温度で毎秒200万回の超音波振動を当て霧状にし、その霧をマイナス20度という超低温で滴になったものを凍る寸前で集めています。
霧にすることにより、水より軽いアルコールや香気成分などの旨みだけが集まり、水より重いタンパク質や脂質などの雑味が取り除かれて香りのよい軽快でピュアな味わいの純米酒になります。
その純米酒が20年間という長時間の貯蔵を経て、琥珀色に熟成し、奥深いコクを身につけたのです!!
この奇跡の復活劇を遂げたお酒をお客様にお届けしないわけにはいかない!!
杜氏、蔵人、スタッフたちが集まり、話し合いを行い、総員の賛成のもと、
「鳴門鯛 霧造り大古酒 幻霧」として世に問うことになったのです。


「鳴門鯛 霧造り大古酒 幻霧」
口に含んだ瞬間は、まるで蒸留酒のようでいて、味は純米酒の風味がそのままに、旨味が醸し出されています。
20年間の貯蔵を経て、琥珀色に熟成した奥深いコクも魅力。
ロック、お湯割り、水割りでも合いますが、一番のオススメはストレート。
グラスに氷砂糖をひとつ入れてゆっくり溶かしながら味の変化を楽しむのも一興。きんかんやオレンジのような柑橘類の爽やかな甘みともよくマッチします。


本来であれば、純米酒として販売できていたお酒ではありますが、今の酒税法では「品目:雑酒(2)」と名乗らざるを得ないことを、どうぞご理解ください。
20年の長い月日を蔵の中で静かに待っていてくれた、このお酒に感謝を込めつつ、
今こそ、この超熟成酒を皆様に味わっていただきたくてMakuake限定パッケージで販売いたします。
製造設備の撤去により「もう造れない幻の酒」は在庫限りのため、二度と手に入りません!
限定1,500本から本数限定先行販売致します。
Makuakeでご紹介させていただくこの機会にぜひお試しください。
「鳴門鯛 霧造り大古酒 幻霧(げんむ)」商品仕様
品目:雑酒(2)
アルコール分:24度
内容量:720ml
精米歩合:70%
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
保存方法:直射日光を避け、冷暗所に保管






本家松浦酒造場 十代目蔵元総杜氏 松浦素子と申します。
実は、本家松浦酒造に入社する前、私は日本酒があまり好きではありませんでした。
翌朝まで酔いが残るような気がするし、飲んだときの甘ったるい感じが好みではなかったのでした。
しかし、本家松浦酒造で働くようになり、一口飲んでみてビックリしました。
「日本酒って、こんなにおいしいんだ!」と感じたのです。
私が日本酒を好きになったように、皆さんにも日本酒の魅力に気づいてもらいたい!その一心で、私たちは酒造りに取り組んでいます。
さて、本プロジェクトでは、時を約20年さかのぼります。
「霧造り製法」が販売終了となったのは2006年。
2006年といえば、トリノで女子フィギュアスケートの荒川静香さんが金メダルを獲得したときです。
その頃に「霧造り製法」という特殊な製法で生まれたお酒が、20年の長い眠りから放たれ、皆様のところへと旅立ちます!
奇跡の復活を遂げた円熟の味わいをぜひご賞味ください!
Makuake限定パッケージでの販売です。この機会にぜひお試しください。







リスク&チャレンジ
・本プロジェクトの商品は、2025年5月末までに配送を完了する予定です。本商品を皆様に予定通りにお届けできるよう最善の努力をいたします。 ・プロジェクト終了後には迅速に配送手配を開始いたします。 ・瓶詰め工程の都合や配送作業に伴うやむを得ない事情により、お届けが遅れる場合は速やかにご報告いたします。 ・万が一プロジェクトページに記載している内容に変更がある場合は、できるだけ早く活動レポート等で共有していく予定です。 ・本文中に記載させていただいた配送スケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。 原則として、配送遅延に伴う応援購入のキャンセルはできませんが、リターン配送予定月から3ヶ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。 最後に、本プロジェクトを通じて新たな日本酒の味わいを堪能できるように誠心誠意対応していきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。 1.酒類販売免許番号 鳴法(証明)第2号 2.酒類製造場の所在地 徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19 株式会社本家松浦酒造場 3.代表者の氏名 立花 治 4.免許等年月日 平成29年8月1日 5.免許等の種類及び免許等の条件 清酒製造免許、リキュール製造免許、雑酒製造免許 条件なし =================================== ●販売場の名称及び所在地 株式会社本家松浦酒造販売 鳴門市大麻町池谷字柳の本19番地 ●販売管理者の氏名 若林文与 ●酒類販売管理研修受講年月日 令和6年8月28日 ●次回研修の受講期限 令和9年8月27日 ●研修実施団体名 鳴門小売酒販組合
サポーターからの応援コメント
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このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2025年04月08日までに支払いを完了した時点で購入が成立します。
決済時に安心システム利用料として2.2%(税抜)がかかります。
インボイス(適格請求書):対応可
【感謝割】霧造り大古酒 幻霧1本

6,305円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
[一般販売予定価格 6,500円の3%OFF]
※たくさんの応援購入ありがとうございます!大きな反響にお応えして【感謝割】を追加いたしました。
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【最終出荷】霧造り大古酒 幻霧1本

6,500円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
[一般販売予定価格 6,500円]
※たくさんの応援購入ありがとうございます!反響にお応えして最終出荷として追加いたしました。
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【超早割】霧造り大古酒 幻霧1本

5,200円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
[一般販売予定価格 6,500円の20%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【早割】霧造り大古酒 幻霧1本

5,850円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
[一般販売予定価格 6,500円の10%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【Makuake割】霧造り大古酒 幻霧1本

6,175円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
[一般販売予定価格 6,500円の5%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【超早割】霧造り大古酒 幻霧 × 1本 + 鳴門鯛 純米大吟醸 ×1本 飲み比べ

9,600円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
・鳴門鯛 純米大吟醸 寿720ml × 1本
[一般販売予定価格 12,000円の20%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【早割】霧造り大古酒 幻霧 × 1本 + 鳴門鯛 純米大吟醸 ×1本 飲み比べ

10,800円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
・鳴門鯛 純米大吟醸 寿720ml × 1本
[一般販売予定価格 12,000円の10%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【Makuake割】霧造り大古酒 幻霧×1本+鳴門鯛 純米大吟醸×1本飲み比べ

11,400円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 1本
・鳴門鯛 純米大吟醸 寿720ml × 1本
[一般販売予定価格 12,000円の5%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【超早割】霧造り大古酒 幻霧 × 3本 + 鳴門鯛 オリジナル前掛け

14,400円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 3本
・鳴門鯛 オリジナル前掛け × 1枚
[一般販売予定価格 18,000円の20%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【早割】霧造り大古酒 幻霧 × 3本 + 鳴門鯛 オリジナル前掛け

16,200円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 3本
・鳴門鯛 オリジナル前掛け × 1枚
[一般販売予定価格 18,000円の10%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【Makuake割】霧造り大古酒 幻霧 × 3本 + 鳴門鯛 オリジナル前掛け

17,100円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 3本
・鳴門鯛 オリジナル前掛け × 1枚
[一般販売予定価格 18,000円の5%OFF]
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
【感謝割】霧造り大古酒 幻霧 × 3本 + 鳴門鯛 オリジナル前掛け

17,460円(税込)
・霧造り大古酒 幻霧 × 3本
・鳴門鯛 オリジナル前掛け × 1枚
[一般販売予定価格 18,000円の5%OFF]
※たくさんの応援購入ありがとうございます!大きな反響にお応えして【感謝割】を追加いたしました。
※皆様の応援購入により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※デザイン・仕様は変更になる可能性もございます。ご了承ください。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
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