ポルトガルで、日本の皆様のためだけの、特別なターリャ(カメ壺)ワインを造ります。

※リターン品の配送が完了するまで、ポルトガル・トレードはAconchego da Aldeia Lda.の日本における独占販売権を有する正規代理店です。詳細に関しては、ページ下部のリスク＆チャレンジをご確認ください。

はじめに

私たち、「ポルトガル・トレード」は、ポルトガルワインを専門に取り扱うインポーターです。ポルトガルの素晴らしいワインを日本に伝えたいという熱い想いを胸に、2015年に設立されました。

ポルトガルは、ワインづくりに最適な気候条件が揃っており、フランスやイタリアに負けない長いワインづくりの歴史があります。それだけでなく、ポルトガルには、ポルトガルでしか見られないような、ワイン造りの伝統が今でも生きています。

2000年前から生き続けるポルトガルのターリャワインとは

遥か紀元前、中央アジアで始まったワイン造り。古代文明ではワインは常に、素焼きのかめ壺＝アンフォラで仕込まれていました。発酵にも保存にも運搬にも適したこのかめ壺でのワイン造りは、ジョージアなどの黒海沿岸の国々で始まり、その後、地中海沿岸の国々に広がっていきました。

しかし、様々な理由で、次第に木樽がワイン造りに使われるようになり、多くの国でアンフォラのワイン造りは廃れてしまいました。

ところが、近年アンフォラワインが注目され始めており、この古代の伝統が途切れることなく現代まで残り続けている地域がポルトガルにあります。それが、美しい風景とワイン造りで知られるポルトガル南西部のアレンテージョ地方。

ポルトガルは、世界でも有数の長いワイン造りの歴史を持っていますが、その中でもアレンテージョ地方では、遥か2000年前から、このかめ壺（＝アンフォラ。ポルトガル語ではターリャと呼ばれます）によるワイン造りが唯一、今も変わらず継承されているのです。

私たちが今回のプロジェクトでご紹介するのは、古代からこの地域でずっと作り続けられている、かめ壺醸造のワイン＝ターリャワインです。

かめ壺、ターリャでのワイン造り

ターリャでのワイン造りは、自然の力を最大限生かし、なるべく人的介入を減らした造り方のため、他の醸造方法に比べて、とても細やかな気配りが必要となります。

ワイン造りは、9月のブドウの収穫から始まります。収穫されたブドウはすぐにワイナリーに届けられ、果汁、果皮、さらには茎の一部もターリャに入れ、自然の酵母により発酵させます。

8日～15日間ほどかけて発酵させる間、発酵を促しつつ、発酵による圧で容器が破裂することを防ぐため、T字型をした木製の棒を使って、1日2回アンフォラの中身をかき混ぜます。

発酵が終了すると、マセレーション（ぶどうの果皮・果肉・種子などを果汁と共に漬け込む工程））を行います。

その期間はブドウの品種やターリャ、その年の気象条件などによって異なり、その期間の見極めは、生産者の力量の見せ所でもあります。

いよいよワインが出来上がると、大きなかめ壺の底近くにコルクでできた栓を差し込み、ワインを抽出します。その時、底に溜まっている果皮や種などの沈殿物が自然のフィルターとなります。

ターリャワインの特徴

悠久の歴史の中で育まれ、究極のナチュラルワインとも言えるターリャワイン。ターリャの独特な形状により発酵が穏やかに進むため、他の醸造方法に比べると、タンニンがソフトになり、テクスチャーがまろやかでシルキーになることが特徴です。

ターリャ白ワインはオレンジワイン

ターリャで作る白ワインはオレンジワインの製法と同じで、ブドウを果皮や種ごと発酵させています。そのため、白ブドウに含まれる色素やタンニンが溶け出て、ワインの液体が白ではなくアンバーがかったオレンジ色になります。味わいも、白ワインに比べると非常に奥深いコクが生れ、複雑になります。

近年、世界のトレンドになっている「オレンジワイン」。けれどもターリャの白ワインは、遥か昔からオレンジワインだったのです！

伝統のターリャワインを作り続ける生産者 XXVI Talhas

アレンテージョ地方にある小さな村、Villa Alvaも、ターリャワインがずっと受け継がれてきた土地のひとつ。この村では、ターリャでのワイン造りは、ずっと昔から生活の一部でした。

村のあちこちにかめ壺＝ターリャが置かれ、人々はブドウを収穫するとターリャに入れ、ブドウがワインに変わっていくのを季節の移り変わりと共にゆっくりと待っていました。

この村で、そんなターリャワイン造りの伝統を守り続けているグループがあります。XXVI Talhasという名の若い4人を中心としたユニットで、XXVI Talhasとは「26のターリャ」を意味し、彼らが所有しているターリャの数を表しています。

メンバーの一人の祖父が昔から所有していたワイナリー、Mestre Danielを引き継ぎ、この村に代々伝わるターリャを使って、今でも昔ながらの製法を守ったワイン造りをしています。

Caption: 収穫からすべて手作業

Caption:「かつてのワイン作りのノートが今でも残っています」

XXVI Talhasのワインは、ナチュラルでありながら高品質な味わいが国際的にも高く評価され、ポルトガル国内でもそのユニークなワイン造りを賞されました。

Caption:受賞を喜ぶワイナリー関係者（上）と作り手のリカルド氏（下）

新しいターリャワインを日本の皆様と共に

以前、Makuakeで私たちは、このXXVI Talhasが作るターリャワインについてご紹介しました。

https://www.makuake.com/project/talhas/

このプロジェクトは、予想をはるかに超えた多くの方にご支援を頂くことが出来ました。ありがとうございました！多くの反響を頂く中で、ナチュラルワインやオレンジワインがますます求められていること、また、思うように海外に行けない現在だからこそ、日本にいながらでも、外国の文化を知り、味わい、楽しみたいという方がたくさんいることを実感しました。一方で、遠い国から支援を受けることで、小さな村の生産者たちが活気付けられ、支援する側とされる側、どちらもが喜びを感じる幸せなプロジェクトとなりました。

私たちは、このような皆さまの「想い」にさらに応えることは出来ないだろうか？と考えました。もっとポルトガルを身近に感じてもらい、もっとワインの時間を楽しんでもらうためには・・・

「ポルトガルで、日本の皆様のためだけの、特別なターリャワインが作れないだろうか？」

そこで、私たちの大切なパートナーでもある、XXVI Talhasメンバーの一人、リカルドに相談。

「26あるターリャのうちの１つを、日本の皆様のためだけのワイン造りに使い、日本とポルトガルをつなぎながら、一緒に今年のビンテージを育ていくのはどうだろう？」

そこで、このアイデアに賛同してくださる方々と、ひとつのターリャを所有し、一緒に私たちのナチュラルワインを作っていこう！というプロジェクトが立ち上がることになりました。

XXVI Talhasが所有している２６のターリャのうち、このプロジェクトのために提案されたのはNo. Ⅶ（No.7）のターリャ。このターリャは1800年代に作られ、代々受け継がれてきた、大変貴重なものです。

このターリャVIIをMestre Daniel Japan Cuvéeとして、日本の皆さまだけのための、特別なワインを造ることにしました。そしてターリャワインの良さを生かすために選んだのは白ワイン（オレンジワイン）。

Mestre Daniel Japan Cuvée でのワイン造り、始動

今年は通常よりも気温から低かったことから、例年よりも少し遅い9月10日からワイナリーではぶどうの収穫が行われました。Mestre Daniel Japan Cuvée用のぶどう品種はポルトガルで長く守り続けられている白ワイン用の地場ぶどうアンタン・ヴァズ、ペルン、ロウペイロなど。農薬を使わずに育てた、樹齢40年以上の古木から採れる最高品質のぶどうです。

収穫の最終日には恒例のピクニックが行われました。

ぶどうはワイナリーに運ばれ、破砕されたのちターリャへ入れられ、自然発酵がスタート。

1日に2回、木の櫂（棒）でパンチング・ダウンし、色素とフレーバーを抽出しました。

10月初旬に発酵が完了し、現在はマセレーション（ぶどうの果皮・果肉・種子などを果汁と共に漬け込む工程）の工程に入っています。

11月11日の聖マルティヌス祭では、伝統に従い、一部のターリャが開栓され、村の人たちが集まって新酒を飲みます。その様子をYou Tubeでお届けしますのでお楽しみに！！

No. VIIのターリャは引き続き3月頃まで醸しを続けます。長い期間ターリャ内で醸すことで、複雑な高級感のある味わいに仕上げていきます。

その後4月ごろから瓶詰が始まり、今年ビンテージが出荷となる予定です。

ターリャごとに出来上がるワインの風味は異なると言われています。XXVI Talhasのチームは細心の注意を払ってワインを醸していますが、気温やターリャのコンディションなどの人間のコントロールが及ばない様々な要因により、最終的にワインの味を決めるのは自然の力。

No. VIIのターリャが今年、どのようなワインを生み出すか・・・

それはこのプロジェクトに参加したあなただけが知ることが出来ます！

Mestre Daniel Japan Cuvéeワインの楽しみ方

Mestre Daniel Japan Cuvéeは、ボリュームのある肉料理や脂ののった魚料理など、様々なメインディッシュに合わせやすく、特に、季節の野菜を使った料理や魚介類を使ったしっかりとした味付けの料理との相性は抜群です。お肉料理であれば、塩だれチキンなど白身肉のシンプルであっさりとした味付け料理とのマリアージュもおすすめです。

多くの魚料理があり、一人当たりの米・魚の消費量はヨーロッパNo.１、水質も軟水と、ヨーロッパの中でも日本と似た食習慣を持つポルトガル。そのためポルトガルワインはわたしたちの普段の食事に合わせやすいと言われます。

ターリャワインも例外ではなくアジ、しめ鯖などの刺身、うなぎの蒲焼や焼き鳥とも自然になじみます。また、お好み焼きやたこ焼きとの相性も良いのでぜひお試しください。

それだけではなく、タンニンのインパクトと白ワイン特有の爽やかさを兼ね備えていることから、スパイシーなエスニック料理やカレーとも合う懐の広さを持っていることも他にはない特徴。

普段の食事から少し改まった席まで、あらゆるシーンで私たちの食卓を彩ってくれるでしょう。

リターンについて

今回は３つのリターンをご用意しております。

１．Mestre Daniel Japan Cuvée １本 ＋ XXVI TalhasのTシャツ1枚 ＋ レポート配信のお知らせ（Makuakeのメッセージでレポート配信のお知らせをいたします）

２． Mestre Daniel Japan Cuvée 2本 ＋ XXVI TalhasのTシャツ1枚＋ レポート配信のお知らせ

３．Mestre Daniel Japan Cuvée 3本セット・特製木箱入り ＋ XXVI TalhasのTシャツ1枚＋ レポート配信のお知らせ

またご支援いただいた方へのお礼として、No.VIIターリャに、お名前をチョークで入れます。パートナーとの連名、大切な人のお名前でもOK！自分だけの特別なNo. VIIターリャに！

まだワインが完成していないため、ワインの出来栄えについて、今の段階ではお伝えすることが出来ません。

しかし、樹齢40年以上の古木から採れる最高品質のブドウを使用することから、XXVII Talhasが作る最もクオリティーの高い白ワイン、Mestre Daniel Lote X（メストレ・ダニエル・ロテX）と同等の品質・近い味わいになるのではと私たちは予想しています。

このワインがどのように出来上がるか…ご支援いただく皆様と一緒に、ドキドキしながら見守りたいと思います！

このプロジェクトは、All or Nothing 型で行います。

目標額に届かなければ、プロジェクトは行われません。

ぜひ、ひとりでも多くの方のご支援・ご参加をお待ちしています！

＜プロジェクトに関する情報＞
・プロジェクトの属性：輸入商品
・代理店によるサポート：代理店による日本語カスタマー対応。目標支援金に達しても、何等かの形で商品がお届けできなくなった場合は全額返金致します。
・プロジェクト実行者（国） ：日本
・製品者（国） ：ポルトガル
・ 製造者（国） ：ポルトガル

プロジェクトスケジュール

2021年11月11日 ：聖マルティヌス祭 ‐その様子をYou Tube配信

2022年1月８日： Makuake終了

１月Makuake終了後 ：No. VIIターリャへ支援者のお名前を書き入れます ‐その様子をYou Tube配信 (名前は個人情報のため、書き入れて欲しくないという場合は、「Ｐ＆Ｔ結婚記念」など、名前程度の長さの内容であれば他の文言も可能です。)

1月下旬～2月 リターンのお届け

※この時にお届けするリターンは「Mestre Daniel Japan Cuvée 支援者証明書」とＴシャツとなります。ワインは出来上がり、入荷次第、自動的にお送りしますが、ワインのお届けまで「Mestre Daniel Japan Cuvée 支援者証明書」を保管いただけましたら幸いです。

3月～4月 ワインの完成 ボトル詰め作業

4月～5月 ポルトガルから日本へ輸送

6月～ ワインのお届け

このプロジェクトを通して、お伝えしたいこと

私たちは今、海外をとても遠くに感じる時代に生きています。現地に行って、実際に触れたり感じたりすることはとても難しくなりました。けれども、このプロジェクトを通して、ポルトガルという国や歴史、文化をもっと身近に感じていただけたら、そしてターリャワイン生産者にエールを送り、長く素晴らしい伝統を残すお手伝いが出来たら、遠かった二つの国が少しても近づけるのでは・・・そんな風に思っています。私たちポルトガル・トレードは、その橋渡しとなれるよう、努力していきたいと考えています。