9年目となる海中熟成酒PJ 2021年版 限定80本

生命の源・海からの贈り物

皆さまに驚かれるほどの深みある円熟さ、なんとも柔らかい上品な香りは、海中という自然の熟成庫で眠った日本酒だけが持つ、今ここだけの限りある愉しみ。じっくりと寛ぐ時間に、心地よい穏やかさへ。海に沈んでいたままのボトルから注がれる酒は、一層に演出し楽しませてくれます。お酒の熟成による円やかさの魅力、ワインやウィスキーだけではありません。日本酒も熟成の魅力、しかも自然の海から。

一昨年にはMakuakeさんで小瓶企画に大きなご支援いただきました。今回はフレッシュさ日本酒らしさも残しつつ、円やかさを感じられる親しみやすい仕上がり。酒茶論で海中熟成にトライしてきて9年、今年紹介させていただく2021年版は昨年11月から沈め本年6月に引揚げたものです。約半年間、海流や台風等のリスクがあるため時期期間を選び満を持しての特別企画、上々な出来栄えです。

熟成による日本酒の可能性と価値の向上を

皆さまはじめまして、私は上野伸弘と申します。

40年以上酒と関わり長期熟成日本酒BAR「酒茶論」を16年間運営してきた中で、「もっと日本酒の価値を高め、海外にも認められるような酒に」と思い至っております。日本酒文化を国内外に発展させていく上で、多様な付加価値提案が必要と考えております。

その為に必要な価値化には様々な方法がございますが、私は時間という古今東西の酒に共通する「熟成」の方法を用い、日本酒のおいしさの幅を広く紹介していけると信じ活動して参りました。最近熟成酒は、新酒の日本酒とは違った深みある味わいに、関心が一層高まってきております。定温管理セラーや洞窟などの貯蔵方法が一般的、ですが。。

魅力ある熟成方法、海という自然の「熟成保存庫」で寝かせるPJを、各蔵元さんたちと共に実行しております。海中熟成に挑戦したお酒を紹介させていただき、PJ継続へご支援賜りたく思います。

プロジェクト詳細

海に眠る酒、世界中で魅了される逸話

2010年、ちょっと神秘的でロマンチックなニュースがヨーロッパから。海底に沈む難破船からシャンパンが引き上げられ、テイスティングされたのです。このワイン、1830年前半にフランスからロシアへ贈られる途中のもの、なんと約180年間海底に眠っていたことになります。その味は、大方の予想を裏切りフレッシュで生き生きとしていたとのこと。

また、第一次大戦中の沈没船から引き上げられ80年の時を経て飲まれたワインも、驚くほど若々しく素晴らしい熟成をしていたという、この奇跡の酒も多くの人の関心に。
時折ニュースとなり世界中の人々の想像力をかき立てる夢の海中熟成酒、生命の源・海からの贈り物は、どうやら素晴らしい熟成をもたらす秘密をもっているようです。そんな海という熟成庫で日本酒を向上させることができないかと、当時まだなかった海中熟成酒の発想が生まれました。

海がもたらす美味しさの秘密は？

様々テイスティングで指摘されることは、まろやかさ。 アルコールの刺激が和らぎ、味わいや香りの要素が混ざり合い見事に調和したような印象です。

完全に解明はされていないのですが、少しずつわかってきたこともあります。通常熟成の要因としては「時間」「温度」「紫外線」「振動」等と言われています。この「海中熟成酒プロジェクト」も年を重ねる中で得た知見から、「振動」が大事な意味を持つと考えています。

振動といってもユサユサ揺らされるものではなく微細な、気中より伝導が多い海中での様々な音、波や海流、魚たちの出す音などの周波が、まろやかな味わいの酒へとゆっくり誘ってくれるのでは？と考えます。

初の海中熟成酒プロジェクト

2013年、複数の蔵元さんや地元町、ダイバーさんほか多くの協力者とともに、構想準備２年のプロジェクトをついに実施しました。沈めたゲージが流されたり、瓶に海水が入ったり、引揚に失敗したり・・・様々な試行錯誤・失敗を重ねた末に。私上野も海に潜った時にエアタンク事故に遭ったりもしました。。。

ともあれ、日本一の海溝を持つ駿河湾の透明度高い素晴らしい海の底20m、ここで自然の力を借り素晴らしい熟成酒の誕生へ、夢のスタートが全国に先駆けてきられました。Makuakeさんでも2013年スタート当時に掲載、ご支援や応援コメントをいただき大変勇気づけられました。

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半年の熟成を経て期待と好奇心を受け引き上げられた酒たちは、予定通りのまろやかさを増し深みある上質な酒へと変貌していました。当時テレビ新聞等で取り上げていただいてから現在まで、毎年様々なお酒たちが海の恩恵を受けるべく、穏やかな南伊豆の海中へ送られています。

酒の造り手・富士錦酒造さん

地元静岡・富士山の麓、富士錦酒造さんのご協力を得て、静かに眠った純米酒は引き揚げられ目を覚ましました。

江戸時代より続く富士錦酒造さんは富士山の麓に位置し、酒造りにとって大変大事な水は、清らかで良質な富士の伏流水という恵まれた蔵元。富士山の岩盤にろ過されたまろやかな水で造られた純米酒は、飲んでいただく人々に喜ばれることにこだわる酒造りの伝統を感じさせます。現在18代目となる社長も「日本一愛される蔵」を目指し、お酒で感動体験をしてもらいたいと願っています。

海中熟成酒…への思い（富士錦酒造・清(せい)信一社長）

「日本一深い駿河湾の海底でお酒を熟成させる事は、大変面白く興味深い試みです。海という自然の熟成庫で、一体どんな酒に成長しているか…といつも楽しみにしています。」

味わい・シーン

2021海中熟成、その味わいとは

数多くの熟成酒を利き酒してきた上野から海中熟成のコメントをします。

「海の底で過ごしてきた酒は、一体どのような喜びをもたらしてくれるのか？？ いつも想像と期待を膨らませワクワクした気分でテイスティング。
外観は透明な薄い黄金色。短めな樽熟白ワインのような爽やかな美しい色調。
香りは最初上立ち香は少なめから徐々に開き、ほんのり潮の香りはイメージ？口に含むとまず柔らかさ、後の抜けるリンゴの香りが優しく上品にスーッと残る。
味わいは純米酒のやや甘いアタックの旨味がオブラートされた円熟、やや複雑味に加え純米らしさが全て丸く穏やか、心地よい。
開封から時間がたつにつれ徐々に変化していく香りと酒質を愉しめる。

海に包まれ眠っていた酒ならでは？酸味と苦味が角を取れ調和したやさしい奥深さを感じた。やはり海の幸、磯のものと一緒に味わいたい、ドライフルーツやナッツといったつまみにもよく合いそうで、ゆっくりした時間を楽しむ方に。」

仕様

80本限定販売「海中熟成酒 720ml」について

・酒質：純米酒
・原材料名：米：（国産）、米麹：（国産米）
・アルコール分：15.5%（ラベル表示）
・2020年醸造瓶詰め後11月より伊豆海中にて熟成、2021年6月に引揚げ、洗浄乾燥後、出荷。

・製造者 富士錦酒造株式会社

・販売者 株式会社プレミアム・サケ・コンソーシアム

日本酒の価値向上へ・上野伸弘より

海の中で眠った熟成日本酒、その貴重な他に類のないまろやかさを少しでも知って楽しんでいただきたく思います。海の中の熟成庫、微弱な振動が酒質に及ぼす変化、その異次元なまろやかさは、可能性と浪漫に満ちた夢の味わいがあります。

「日本酒の価値を高めよう」と30年あまり取組を続けてきた中、熟成という時間軸を用いることが大いに可能性のある方法のひとつと思っております。その為に必要な基準や分類、広報活動へ、蔵元と一緒に刻SAKE協会を設立し活動を広げる挑戦をしております。

海中熟成は興味深い熟成法のひとつとして、多くの人々のご協力をいただきながら行って参りました。このプロジェクトをはじめ、日本酒を世界に誇れる酒へ、幅のある多様な価値感へ、是非皆さまのご関心とお力添えをお願い申し上げます。

上野伸弘

リターンについて

・2021海中熟成酒720ml 1本7,500円 限定30本 （早割）

・2021海中熟成酒720ml 1本8,800円 限定30本

・特別限定セットA 限定10セット 12,500円

海中熟成酒1本 ＋ 超長期熟成味醂「蜜淋酒」720ml 1本 計2本セット

※昨年Makuakeさんで即完売の蜜淋酒とは、40年を超えた蜜のような味醂、デザート酒として甘く食後に。

https://www.makuake.com/project/shusaron03/

・特別限定セットB 限定10セット 19,750円

海中熟成酒1本 ＋ 超長期熟成酒「1975年記年美酒」200ml 1本 計2本セット

※46年前！希少日本酒はどのような熟成を？200mlボトル入・ゆっくり少量でどうぞ。

https://shusaron-online.com/shopdetail/000000000052/ct60/page1/order/

※お酒は20 歳から。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。