明治の時代から150年弱、四国は徳島の地から日本全国・世界中にMade in JAPANの包丁をお届けしてきた「林金物」。

その林金物が、家庭向けの高品質な包丁を実現するために独自の開発基準を設け、家庭で使う「切れる良い包丁」の最初の1本目として相応しい商品を作りました。

包丁は、野菜や肉を切りやすいモノ、魚を捌きやすいモノなど、切る食材によって種類が分かれています。とても多くの種類の包丁がありますが、そのほとんどはプロの料理人向けであり、プロではない私たちが家で使うのであれば、特別な形の包丁が必要なケースはほぼありません。

そのような観点から、使いやすさと汎用性、選びやすさを重視して、1本があればどのような食材でも扱うことができる三徳包丁のみに絞り、サイズも男女ともに使いやすい刃渡り165mmのワンサイズのみでラインナップを展開しました。

私たちはプロの料理人のように包丁を上手に扱い、毎日充分に包丁のケアを行うことはできません。そのため、家庭で使うことを考慮した使い勝手の良い刃にする必要がありました。

そこでまずは、日本の包丁の特徴である鋭い切れ味を実現するための高品質な鋼材を厳選。さらに片刃ではなく両刃仕上げにすることで、刃こぼれし難く使いやすい洋包丁の良さを取り入れ、日本らしい趣のある和包丁の佇まいに仕上げました。

林金物の包丁は、日本の代表的な包丁産地である大阪府/堺、 福井県/武生、兵庫県/三木、高知県/土佐の各地において、熟練の一流職人たちの手によってひとつひとつ丁寧に作られています。

1つの産地だけではなく、あえて複数の産地を経由し製造を行う理由は、物流コストをかけてでも鍛冶や刃付け、柄付けなどそれぞれの産地の職人の得意な技術を組み合わせるためで、妥協を許さないモノ作りへのこだわりです。

日本が誇る包丁作りの名匠達による伝統的な打刃物の技術と、天然素材を用いて作りあげられた全工程オールハンドメイド。

商品開発を進める上では、切れ味や使いやすさという機能的な部分以外にも、「いかに愛着を持って長く使えるか？」という点も考慮から外せませんでした。そのため、握り心地を決める柄の部分には、使っているうちに革製品のような風合いの変化を楽しむことができる天然木を採用しています。

刃は、切れ味するどく、研いでいく過程でまるで自分の身体の一部になっていくかのような鋼材を厳選しました。メンテナンスを続けることで、あなただけのための包丁になっていき、丁寧に使っていただければ10年以上使い続けられる逸品に仕上がっています。

【 生紬 SHIRUKU／ 波舞 NAMIMAI 】

刃にはサビにくいステンレス鋼材を主に使用し、鋭い切れ味でありながらも錆びにくいという、和包丁と洋包丁の良いところを兼ね揃えた機能性を実現。

柄には世界三大銘木とも呼ばれる、高い耐久性を持ちながら美しい表情を持つ天然のウォールナット材を八角型に仕上げました。

【 玄粋 KUROIKI／ 玄槌 KUROTSUCHI 】

刃にはプロ用和包丁に用いられる高級鋼を使うことで、非常に鋭い切れ味に。切れ味が永く続き、滑らかに切れ、さらには研ぎやすいという点が特徴です。

サビが出やすい鋼材ですが、焼入れのときに出来る黒い膜をあえて残しサビを目立ちにくくしています。

柄には硬く、水に強く滑りにくい天然朴（ほう）の木材を使用し、握りやすい栗形のシノギ型にすることで手に良く馴染み、使うごとに風合いを増す、黒い刃とのコントラストが美しい柄に仕上げました。

鋭い切れ味を持つ林金物の包丁を使うと、食材の細胞を壊さずに切ることができます。肉や野菜の水分が出づらく、本来の栄養価を損ねることなく調理できるため、食材の持つ本来の味が引き出されてより一層美味しくなります。

そして、鋭い切れ味によって作り出される美しい断面の滑らかな触感と舌触りから、雑味のないおいしさを感じることも。

良く切れる包丁を使っていると、食材を切ることに次第に楽しみを覚えます。

そして、切ることが楽しくなると、もっと色々チャレンジしてみたいと好奇心を掻き立てられ、単に切る楽しみが料理を行う楽しみに繋がり、それが趣味の幅を広げていくことに繋がっていく可能性も秘めています。

製造された包丁は、1つ1つ隅々まで目で確認を行い、独自の品質基準をクリアしたものだけを商品として出荷しています。

品質保証を示す証として、確認が終わった商品には明治5年創業時から代々受け継がれている落款印をひとつひとつ押印した保証書を商品パッケージに同梱しております。

林金物の包丁は、丁寧に使い定期的にメンテナンスを行えば、10年以上お使いいただける包丁です。使うごとに手に馴染み、刃を研いぐごとにあなた好みの刃になり、何年にも渡ってあなたと一緒に育っていく一生モノの和包丁です。

お客様にできるだけ長くご愛用いただくため、林金物では包丁の使い方に応じたお悩み相談や、刃の研ぎ直しなどのお手入れをはじめ、刃こぼれなどのトラブルが起きた際のメンテナンスサービスを提供しております。

また、初めて林金物の包丁を使っていただく方に安心してご使用いただけるよう、研ぎ直し初回無料サービス（約1500円相当）をセットいたします。どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。（メンテナンスの際の送料につきましては、大変恐縮ながらご負担頂ますようお願い申し上げます。）

1人で料理を作ることが楽しくなると、今度は誰かのために料理を作ってみたくなりませんか？それが、1人で食べるご飯から、色々な人達と食べるご飯の楽しみに広がっていき、食を通して人の縁が紡がれていくこともあるでしょう。

林金物はそのような繋がりを大事にしたいと思っており、「1つの食卓を2人で分かち合う」という＜TABLE FOR TWO＞の理念に賛同しています。

1本の包丁をご購入頂くことで、10人分の食の広がりを支援

©TABLE FOR TWO

このような想いから、林金物の包丁をご購入頂くと、アジア・アフリカ地域の子どもたちに対して1本10食分の食事を寄付する仕組みを採用しています。

いつか、この活動で携わった子どもたちにも私たちの包丁を届け、料理を作り、作った料理を並べ一緒に食卓を囲む日を胸に抱きながら、この活動に参画しています。

1. 生紬 SHIRUKU／三徳包丁

きめ細やかな磨き仕上げの刃が絹糸のような繊細な表情を生み、柔らかい印象を与える美しい包丁。軽いため、女性でも使いやすい逸品です。

【 商品詳細 】

・鋼材:安来青鋼2号（青紙二合）、ステンレス材（SUS405）
・柄:ウォルナット天然木、水牛ツノ口金
・サイズ:315×53×20mm（長さ×幅×厚さ）
・刃渡り:165mm、刃幅:53mm、重さ:111g

※右利き、左利き問わずご使用頂けます。
※食洗機の利用はお避け下さい。

プロ用和包丁によく用いられる鋼材の「青紙二号」材を、ステンレス鋼で挟んだ構造にすることにより、鋭い切れ味でありながらも錆びにくいという、和包丁と洋包丁の良いところを兼ね揃えた刃に仕上げました。

両刃のため、利き手や包丁の技術を気にする必要のない実用性の高い刃になっています。

※サビにくいステンレス材を用いて芯材を挟み込んでいますが、芯材は鋼（ハガネ）を使っているため刃先から数ミリは変色したりサビが起こります。ご注意ください。

2. 波舞 NAMIMAI／三徳包丁

鋼材に浮かぶ波のような美しい模様が高級感とエレガントさを醸し出す優雅な印象の逸品。

日本古来の技法で何層にも鋼材を重ねて鍛え、鋼材全体が締まることで耐久性が向上し、長年使い続けても包丁に歪みが出ないダマスカス鋼を使用しています。

【 商品詳細 】
・鋼材:VG1号ステンレス材
・柄:ウォルナット天然木、水牛ツノ口金
・サイズ:318×53×20mm（長さ×幅×厚さ）
・刃渡り:165mm、重さ:125g

※右利き、左利き問わずご使用頂けます。
※食洗機の利用はお避け下さい。

高級なVG1号ステンレス材を鋼材として使用し、サビに強く、非常に切れ味良く、さらには研ぎやすいという三拍子が揃っており、刃物に使われるステンレス材の中では理想的と言える刃に仕上がっています。

美しさと強さと鋭い切れ味を兼ね備えた、まさに「一生もの」という言葉がピッタリな和包丁です。

3. 玄粋 KUROIKI／三徳包丁

包丁作りに一切の妥協も残さない玄人職人の心意気を堂々とした佇まいで表現した逸品。無骨ながらも強靭であり、同時に風情や温かみも感じられる印象で、まるで熟練の包丁職人の佇まいような雰囲気に深みが感じられる仕上りになっています。

【 商品詳細 】
・鋼材:安来青鋼2号（青紙二号）
・柄:朴天然木、水牛ツノ口金
・サイズ:320×56×20mm（長さ×幅×厚さ）
・刃渡り:165mm、重さ:152g

※ご注意：本商品は右利き用のみのご提供となっております。
※食洗機の利用はお避け下さい。

刃の鋼材には、プロ用和包丁によく用いられる安来鋼（やすきはがね）の「青紙二号」を使うことで、非常に鋭い切れ味を実現しました。「青紙二号」は鋭い切れ味が永く続き、滑らかに切れ、さらには研ぎやすいという特徴もあります。

鋼（ハガネ）のためサビが出やすい刃になっておりますが、焼入れ時にできた黒い膜の部分をあえて磨ききらず残していることで、サビが出ても目立ちにくい仕上げになっています。

4. 玄槌 KUROTSUCHI／三徳包丁

包丁作りひとすじの玄人職人が、一打一打魂を込めて鋼材を鍛え上げた槌跡（つちあと）と、シリーズのなかでも非常に硬い鋼材を用いた切れ味が特徴の逸品。焼き入れでできた黒い部分をあえて残し、さらにハンマーで打った跡を入れた黒槌目仕上げにより、荒々しく重厚な強い存在感を放つ一本です。

【 商品詳細 】
・鋼材:安来青鋼スーパー（青紙スーパー）
・柄:朴天然木、水牛ツノ口金
・サイズ:320×53×22mm（長さ×幅×厚さ）
・刃渡り:165mm、重さ:119g

※ご注意：本商品は右利き用のみのご提供となっております。
※食洗機の利用はお避け下さい。
※よく切れますが、青紙スーパー材（ハガネ材）を用いているためサビが出やすい包丁です。

日本の包丁に伝統的に使われている鋼の中でも、最上クラスの切れ味を誇る「青紙スーパー」を鋼材として使用し、類を見ない切れ味を実現しました。

ハンマーを打ち付けることで出来る刃の槌跡は力強い表情を生むだけでなく、切った時に食材と刃の面との間に空気が入り込むことで、食材が刃に付きにくくなる、といった機能も備えています。

スペック比較

1. 生紬 SHIRUKU

軽さ ★★★★★★

切れ味 ★★★★☆☆

研ぎやすさ ★★★☆☆☆

錆びにくさ ★★★★★☆

2. 波舞 NAMIMAI

軽さ ★★★★★☆

切れ味 ★★★★☆☆

研ぎやすさ ★★★☆☆☆

錆びにくさ ★★★★★★

3. 玄粋 KUROIKI

軽さ ★★★☆☆☆

切れ味 ★★★★★☆

研ぎやすさ ★★★★★★

錆びにくさ ★★★☆☆☆

4. 玄槌 KUROTSUCHI

軽さ ★★★★☆☆

切れ味 ★★★★★★

研ぎやすさ ★★★★★☆

錆びにくさ ★★★☆☆☆

集まった金額の使い道について

今後の展開として、アメリカ・カナダ・オーストラリア・シンガポールへの販売を予定しております。

集まった資金については、海外展開推進のためのマーケティング費用、また今後の新商品開発のための費用として充てさせていただきます。みなさま、ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

プロジェクトの実行者のご紹介

・林金物有限会社7代目 代表取締役 林郁夫

明治五年の創業以来、林金物は皆さまに支えられ、現在の店主で7代目となります。

150年弱、世界中にMade in JAPANの包丁をお届けしながら、四国は徳島の地にて家庭で使う刃物や飲食店の皆さまの包丁の研ぎやメンテナンス・ケアに携わって参りました。

AIや自動化により人の仕事が奪われるのではと言われる現代ですが、テクノロジーが発達し、人の手によるモノづくりが少なくなってきている昨今だからこそ、あえて手仕事にこだわった「本当に質の高い」と言える製品だけをみなさまにお届けし続けて参ります。

・Steelstyle株式会社 代表取締役 林 幸一郎

本プロジェクトを主導しているSteelstyle株式会社・代表の林幸一郎は、林金物有限会社の1人息子として生まれ育ちました。148年という代々続く歴史に重みを感じつつ、現代のオンライン化する消費者行動に順応出来ていない家業の衰退と存続に危機を感じ、本プロジェクトを企画・実行するにいたりました。

世界に誇る、日本の包丁の良さを少しでも多くの人たちに知ってもらうために、父息子の二人三脚でプロジェクトの成功に向けて尽力してまいります。

リターンのお届けスケジュールについて

プロダクトのお届けについては、ご支援頂きましたリターン内容に応じて、少しでも早くみなさまのもとへお届けするために3-4回に分けてお届けいたします。

最初のお届けは2020年9月末頃を予定しており、最終的に2020年11月末までには、すべてのご支援頂いたみなさまのもとへプロダクトをお届けする予定です。状況に応じて、お届けするタイミングが早くなったり遅くなったりするケースがございます。

詳細につきましては、適宜活動レポートにてお知らせいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。