今年4月公開で、2000名以上の方からご支援をいただいた、ウイルス対策手袋【TEMASK】の第二弾プロジェクトです。

抗菌・抗ウイルスなどの基本性能はそのままで、秋冬シーズンに対応した進化した２タイプの新製品が完成しました。

手にもマスクのようなウイルス対策を！

TEMASK-てますく-は、軍手メーカーとして長年かけて開発した技術に「銀メッキ糸」を組み合わせて開発した抗菌・抗ウイルス性能の手袋です。

共通する基本性能は４項目です。

１. 抗菌・抗ウイルス性能 ２. 日本メーカーによる特殊製法 ３. タッチパネル対応 ４. お洗濯可能

抗菌・抗ウイルス性能を司っているのは「銀の糸」です。私たちが使用している「銀の糸」の試験結果では、繊維上の菌やウイルスを抑制する効果があります。

一般的な「銀を含んだ繊維」とは全く違う「銀メッキ糸」

当社が使用している「銀の糸」は芯材繊維の表面が銀で覆われています。一般的な銀を含む糸より使用している銀の量が多く、抗菌性と抗ウイルス性の性能が高いものになります。また、銀は人体にとって安全な素材と言われており、身につける素材としてとても優秀です。

初代TEMASKを改良・バージョンアップしました。

「銀の糸」を編み込んだ抗菌・抗ウイルスなどの基本性能はそのままに、組み合わせる糸や製法を調整し、これからの秋冬シーズンにご使用いただけるように、防寒性能を備えた進化した２タイプの新製品を開発しました。

新製品１：TEMASK -w-

新製品２：TEMASK-neo-

下記の表は初代TEMASKと2タイプの新製品の特徴を比較しています。

初代TEMASKは、当社の開発した「手袋の下着」という技術を応用し、限りなく薄く仕上げていました。綿糸に伸縮性糸を組み合わせて、ストレッチ性・フィット感・吸湿性・速乾性の機能があり、ゴム手袋などのインナー手袋としてもご利用いただきました。

＜製法の違い＞

TEMASK-w- ：銀糸だけ独立して編み込み（ホールガーメント製法）→ 銀メッキ糸を手袋の表面に集中

初代・TEMASK-neo- ：銀メッキ糸を本体の糸と撚って編み込み（プレーティング製法）→ 手袋全体に銀メッキ糸

伸縮糸を使用した初代TEMASK/TEMASK-neo-は、伸縮糸を使用していないTEMASK-w-より一回り小さくなります。少し小さく感じても伸縮して装着できます。

たくさんのご支援をいただき、第二弾を発表することができました。

私たちは、手袋製造一筋で60年、3代に渡ってものづくりをしてきたメーカーです。今年の春、手袋メーカーとして何かできることはないかとの想いで、急いでウイルス対策用の手袋の開発に着手しました。完成した製品をmakuakeで公開させていただき、とてもありがたいことに、たくさんの方からのご支援をいただくことができました。ご支援いただいた皆様には深くお礼申し上げます。

第一弾のプロジェクトはこちら https://www.makuake.com/project/temask/

前回ご支援いただいた皆様への感謝として、前回の経験といただいた資金を活かし、さらに良いプロダクトを開発することだと思い、第一弾プロジェクト終了後からすぐに今回ご紹介している新製品の開発に取り掛かりました。

開発していくにあたり、前回のご支援者様の声を参考にさせていただきました。

「これからも画期的な製品の開発をお願いします」

「次はデザイン性のあるものを」など。

また、マスクにおいては多様な性能を持つ新製品が次々に開発されていますが、手袋においても新しい発想と今までになかった製造方法で新製品を開発すべく、試行錯誤の連続でした。そして、ようやく完成しました。

これからの寒い季節になると風邪や感染症などの流行も心配です。 通勤・通学・旅行などの外出時に、防寒性能をプラスした抗菌・抗ウイルスの手袋を、必要としてくださる方のためにお届けしたいと思います。

[ -w- ] ： wool（ウール）・warm（暖かい）

ウール糸をプラスした２重構造

初代TEMASKの抗菌・抗ウイルス性能は維持したまま、防寒性が高い手袋にするにはどうしたらいいのか。。。 開発にあたってとても悩みました。

試作を重ねるうちに、これまでの製法（プレーティング製法）とは別のホールガーメント製法に辿りつきました。ホールガーメント製法とは、無縫製で継ぎ目や縫い目のない状態で筒形に編み上げていく製造方法です。特殊な機械が必要になり、当社は(株)島精機製作所のホールガーメント機を使用しています。

手袋の構造がどうなっているのか、もう少し詳しくご紹介いたします。

外部のものに直接触れる表面部分に集中して「銀メッキ糸」を編み込んでいます（くるみ編み）ので、抗菌・抗ウイルス性能を損なうことはありません。そして、防寒性を高めるために、内側にはウール糸を組み合わせましたので、冬の屋外でもしっかりと防寒していただけます。

つまり、内側と外側で別の機能を持たせた２重構造の手袋になっています。

また、手首部分にはさらに別の素材で切り替えることで優しい肌触りに仕上げ、と素材の切り替えに合わせて糸の色も調整しツートーンカラーにすることで、デザイン性も高めました。

しかし、防寒性の高さを重視した糸の配合と設計をすると、スマホやタッチパネルの操作性能が少し弱くなりました。そこで、タッチ操作をする両指3本の指先に導電性繊維をプラスしました。デザイン性を重視し、本体と同色の導電性繊維を組み合わせることで、肉眼では境目が分からないようにしています。

タッチ操作がとてもスムーズになりました

（iPhoneX ガラスフィルム付きでは実証済みです）

ビジネスやトラベルでの移動が徐々にできるようになってきました。寒くなるこれからの季節の移動にも。

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TEMASK-neoは、保温性のあるアクリル糸を組み合わせ、さらに糸の本数を増やすことで、これからの秋冬シーズンの肌寒さに対応できる「ほんのりあたたかい」仕様に進化させました。

「１本増やしたくらいであたたかくなるの！？」

と思われるかもしれませんが、初代TEMASKの発表は春だったこともあり、綿糸のみと組み合わせることで「吸湿・速乾性」を持たせ、さらに弊社が長年培ってきた技術で極限まで薄い伸縮性手袋に仕上げていました。

そこにアクリル糸を組み合わせ、さらに１本増やすことで、手袋の密度（厚さ）が少し厚くなり保温性が上がっています。ストレッチ性やフィット感は初代TEMASKと同じ感覚がありますが、生地の厚さが増していますので「ほんのりあたたかい」手袋になっています。

＜装着した感触の違い＞

TEMASK（初代）：綿糸の吸湿・速乾性で「サラッと」

TEMASK -neo- （新製品2）：ほんのりあたたかく「ふわっと」

※「銀メッキ糸」の本数（含有量）は変えていません。

電車の中、ショッピング、観光、公共施設内、オフィス内など、肌寒い時期の室内でも感染対策ができます。

屋外の場合、寒さが厳しくない時期の軽防寒としてご使用ください。

（寒さが厳しい屋外の場合、風が抜け暖かさを感じにくい場合があります）

ストレッチ性とフィット感がありますので、装着したままのキーボード操作や手作業が可能です。

スマホやタブレットのタッチ操作はとてもスムーズです。

TEMASK -neo-は、グレーとブラックの２色ご用意しました。

伸縮糸を組み合わせているので、装着はとても伸びやかで手にフィットします。

「銀メッキ糸」の性能を引き出すための糸の加工

別の素材と「銀メッキ糸」を単純に一緒に編み込むだけでは、表面に出る箇所、出ない箇所の差が大きくなり、本来の銀の性能（抗菌・抗ウイルス）が発揮できなくなります。

そこでTEMASK-w-では、細くて硬い「銀メッキ糸」を表面にのみ編み込むのは非常に難しく、様々な試行錯誤と長年の経験と勘、必要な設備が揃って初めて「くるみ編み」のTEMASK-w-が完成します。

そしてTEMASK-neo-では、異素材糸を「撚り合わせる」ことにより、均一に銀メッキ糸が生地表面に出るように工夫しています。今回は綿糸だけでなく、アクリル糸も合わせています。

2点以上のセットの場合、サイズ選択は自由に行えます。リターンカート内の質問に順にお答えください。セット数以上またはセット数にない数量をご希望の場合は、組み合わせて数回に分けて【応援購入】の手続きを行ってください。

【サイズと素材】

TEMASK-w

・Lサイズ：全長26m/中指8.5cm/手のひら周り22cm/手のひら高さ18.5cm

・Mサイズ：全長23m/中指7.5cm/手のひら周り19cm/手のひら高さ16.5cm

＜素材＞

・アクリル 67%・綿 13%・ナイロン 9%・銀糸 7%

・ウール 3%・アクリル導電性繊維 1%

・伸縮糸・ゴム糸

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TEMASK-neo

・Lサイズ：全長23m/中指7cm/手のひら周り18cm/手のひら高さ16cm

・Mサイズ：全長21m/中指6.5cm/手のひら周り16cm/手のひら高さ15cm

※ストレッチ性が高く、サイズより大きな手の方でも安心して装着いただけます。

＜素材＞

・綿糸 40%・アクリル糸 40%・銀メッキ糸 20%

・伸縮糸・ゴム糸

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【取り扱い上の注意】

・銀メッキ糸に対して塩素系洗剤のご使用はお控えください。

・繊維が痛むので洗濯機での洗濯はお控えください。

・伸縮繊維が熱に弱いので乾燥機での乾燥はお控えください。

・本製品には銀繊維を使用しておりますので、金属アレルギーの方は使用をお控えください。

・手のかゆみなど異常を感じた場合はすぐに使用を止め、医師にご相談下さい。

・TEMASKはニット製品ですのでマジックテープに引っかけますとほつれてしまいますのでご注意下さい。（冬場は袖口にマジックテープがついているアウターが多いので注意してください）

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【スケジュール】

・12月中旬発送予定（年内お届け）

できるだけ早くお届けできるように、スタッフ一同精一杯頑張ります。

ご注文状況・ご注文時期によっては、それ以降のお届けになる場合があります。

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Q & A

洗濯できますか？

編み込んでいる「銀の糸」自体に抗菌・抗ウイルス性能がありますので、何度でも洗って繰り返し使うことができます。

洗濯乾燥機のご使用は控えていただき、手洗い・陰干しでのお手入れをお願いいたします。

UV除菌器等の使用は可能ですか？

UV除菌器等を使用しての正確な試験検査を行えておりませんので、正確なお応えができません。ご了承ください。
ご使用になられるUV除菌器が金属（銀）、綿にも対応しているものであれば、機器をご使用いただくことは可能かと思います。
除菌の効果については、機器によるところに依存しますので、その効果については、それぞれの機器メーカーへお問い合わせください。

軍手工房（株式会社イナバ）

私たちは、昭和35年の創業から3代続く老舗軍手メーカーです。

小さな会社ですが、企画から製造、発送まで一貫して社内で行っています。

必要としてくださる方のために、メーカーとしての技術を駆使し、改良を重ねました。

前回、プロジェクトを初めて公開したのは4月後半でした。私たち製造メーカーとして、自社の技術を生かし「何かできることはないだろうか」と試行錯誤を繰り返し【TEMASK てますく】という製品を誕生させました。

初代製品のプロジェクトでは、本当にたくさんの方からのご支援をいただきました。発表後から新聞やテレビなどたくさんのメディア取材も受けまして、その後も大変好評いただいてます。本当にありがとうございます。無事に全ての出荷を終えたころ、秋冬対応の新製品を開発しよう」と早速試作に取り掛かりました。

秋冬に対応できる製品を考える上で、十分な防寒性能を持った製品も用意しようとさらに改良を重ねました。しっかり防寒ができるタイプ【TEMASK-w-】、肌寒さから手を守り暖かさのある【TEMASK-neo-】、ようやく秋冬にも対応できる、新製品が完成しました。

これからの寒い季節に、皆様の生活に少しでもお役に立てる製品をお届けしたいと思います。

【会社略歴】

1960年 前社長稲葉時光が久留米市瀬ノ下町にて創業

1975年 福岡県久留米市梅満町へ移転

1980年 現住 福岡県所久留米市北野町へ移転

1984年 五本指靴下を編み始めプレーティングに取り組む

1985年 有限会社稲葉手袋工業として法人登録

2005年 組織変更により株式会社イナバとして設立

【３代目・プロフィール】

1985年 福岡県久留米市出身

2010年 上海大学デザイン科卒業

2010年 株式会社イナバ入社 営業兼Webサイト制作に携わる

2019年 薄手の下履き手袋「手袋の下着」開発

2020年2月 抗菌性手袋の開発を開始 色々な素材を調達するために奔走

2020年3月 TEMASK/てますく プロトタイプが完成

2020年4月 makuakeにてクラウドファンディング開始

2020年6月 2000人を超える支援をいただき第一弾プロジェクト終了

2020年7月 第一弾の出荷がひと段落したころ、改良版の試作に取り掛かる。

2020年11月 第二弾プロジェクトを開始

【前回のプロジェクトの資金の使途】

●２０年来の設備を入れ替えTEMASKの生産の安定化を図りました。実際に今回製造のTEMASKは導入したての設備で生産しております。

●また今回の新製品ホールガーメント製品の研究開発費に使用しました。