ものづくりが盛んな福井県で活躍する5人の職人が、素材からこだわり一つ一つ丁寧に制作したのは、味にこだわるソロキャンパー向けの究極の「極厚鉄板・焚き火台セット」です。いつでもどこでも気軽に鉄板焼きを楽しめるよう、万能クッカー「ラージメスティン」に5つの道具をつめこみました。

1年前に実施したユーナムプレート初のプロジェクト「至高のソロ焼肉セット」。638名ものサポーターの皆様より応援いただき、おかげさまで一般販売に至りました。サポーターの皆様、改めてありがとうございました！

前回プロジェクトの詳細はこちら

プロジェクト終了後にご購入いただいたユーザー様へアンケートを実施したところ、次のようなご意見を多くいただきました。

・ステーキを焼けるサイズのソロ用鉄板が欲しい
・固形燃料だけでなく、焚き火や炭火でガンガンお肉を焼きたい
・２〜３人での焼肉に対応したサイズが欲しい

今回はそんな皆様のご要望を受け、「ラージメスティン」を相棒に選定。極厚鉄板と焚き火台でいつでもどこでも鉄板料理が楽しめる「至高のソロステーキセット」を開発しました。

ラージメスティンは通常のメスティンよりも２回りほど大きく、ご飯の３合炊きが可能なアルミクッカーです。今回も代表格であるトランギア社のサイズ20.7×13.5cmのラージメスティンにぴったりに設計しました。

※リターンにラージメスティンは付属しません。

福井の職人たちが「あったらいいな」をその技術で実現した、コンパクトながらこだわりの詰まったアウトドアギア。

長年タフに使うことを想定している作りだからこそ、育てる楽しみも味わえる。何十年先まで使える相棒を、ぜひこの機会にお試しください！

メスティンの中身は、鉄板、多機能リフター、チタン製焚き火台、カッティングボード、キルティングケースの5点セットです。

ここからひとつずつ説明していきます。

手掛けたのは、年間1万トンの鉄を切断加工する鉄のプロフェッショナル。手のひらサイズのステーキ肉がちょうど1枚焼けるサイズ感の鉄板を、前回同様２パターン用意しました。

鉄板専門ブランドが提案する「極上鉄板」で、ソロステーキをご堪能ください！

鉄板POINT1
9ミリ。これが一番旨くなる厚さ。

お肉を美味しく焼くために最も重要なのが鉄板の「蓄熱量」です。しっかり熱を蓄えた鉄板はお肉の表面を一気に焼き締め、旨味を閉じ込めます。

▲固形燃料でもしっかり焼ける！

鉄板の蓄熱量は質量に比例します。試作を繰り返し、このサイズの鉄板が十分な熱を蓄えるために必要な厚みを追求した結果、行き着いたのが９ミリでした。小さくても熱をしっかり蓄えることができるので、いつもより荷物を減らしたい電車キャンプや登山でも美味しいお肉をお楽しみいただけます。

※固形燃料など、風の影響を受けやすい熱源の場合、蓄熱にムラが生じる場合があります。

鉄板POINT2
削り出し形成で、さらに美味しく。

お肉からでた余分な油を切り、しっかり焼き目をつけるためにスリット（溝）を付けました。熱源に油が落ち汚れるのを防ぐため、溝は貫通させずに1枚ずつ削り出しで形成しています。材料は、建築基準を満たす国内メーカーのJIS規格品のみを採用。タフに長年使ってもらえるよう品質にはこだわりました。使うたびに味がでる、自分だけの鉄板をお楽しみください。

鉄板POINT3
時間をかけて、育てる鉄板。

この鉄板には、使用するにつれ剥がれていくテフロンなどの樹脂コーティングは使用していません。代わりにショットブラストで表面に細かな凹凸を形成することで、油馴染みをよくしています。使い始めのシーズニングも不要で、使えば使うほど食材がくっつきにくくなる。鉄本来の美しさや性能を引き出す鉄板専門ブランドのこだわりです。

鉄板POINT4
お好みで選べる２パターン

アイアンプレートは2種類ご用意しました。リターン選択後、お好きな鉄板を1枚お選びください。

<①スジミゾタイプ>

美しい焼き目が付くタイプ。焼肉やステーキを楽しみたい方におすすめです。

<②ウチミゾタイプ>

汁が出るものや、転がりやすい食材を焼くのにおすすめです。

ステンレス製の専用リフターは、1本で3役こなす優れもの。ワイヤーフォーミング加工の職人がお届けする、高品質な材料と細やかな加工技術による1本です。熱く重たい鉄板を持ち上げる道具なので、強度はもちろん差し込みやすさ、握りやすさ、長さのバランス等納得のいくまで試作を繰り返し、この形に辿り着きました。

▼熱々の鉄板を持ち上げ移動させるリフターとして

焚き火台に干渉しない専用設計

▼栓抜きとして

▼鉄板の焦げを落とすスクレーパーとして

眼鏡フレーム国内シェアの9割を誇る福井県鯖江市にて、地場産業を支えるチタン加工職人がお届けする純チタン製のコンパクト焚き火台。収納時は厚み7.5ミリ、重さわずか500gと抜群の携行性を有しながら、しっかりした組み上がりで重たい鉄板を支えます。

▼組み立ては４つのパーツをそれぞれ差し込み、ロストルを置くだけ。

焚き火台POINT1
選べる熱源

いつでもどこでもどんなシチュエーションでも。

▼固形燃料２つで手軽に高火力

▼炭火でじっくりゆっくり調理

▼落ちている小枝や薪で焚き火

焚き火台POINT2
職人技がひかる、純チタン製

▲チタン特有の熱による色の変化もお楽しみください

チタンは、軽くて錆びない高級素材ですが加工が難しく、ノウハウが必要です。鯖江の眼鏡フレーム加工で培った職人ならではの高精度なレーザー切断、後処理で、厚み1.5ミリの純チタンを高精度に切り出し、シンプルながら美しいフォルムに仕上げました。

福井の伝統工芸のひとつ“越前箪笥（たんす）職人”がつくるカッティングボード（まな板 兼 お皿）です。しなやかな曲線と木の風合いに、職人技ならではの美しさが宿ります。

材質は、高級家具にも使用される良質な素材「アカシア」を選定。硬く粘りがあり、衝撃力や曲げに強い木材で、耐久性に優れ、さらには腐りにくいアウトドアと相性の良い素材です。

▲食材をカットした際にでる肉汁や野菜の水分を溝でキャッチ。机を汚しません。

天然木のため、一つとして同じ木目のものはありません。木本来の美しさと経年変化を楽しんでいただけるよう、一般的なウレタン系の防水塗装をせずあえて天然のクルミオイルで仕上げています。

使い込むほど味の出る木製プレート、鉄板同様、長く使いながら育てる楽しみを味わってください。

<お手入れ方法>

洗剤の使用は可能ですが、洗った後はしっかり乾燥させてください。木肌にガサつきを感じたら定期的にオイルを塗り油分を足してください。

木製食器用のオイルがなければ、エゴマ油や亜麻仁油などの食用の乾性油でも代用可能です。キッチンペーパーで塗り込んであげれば艶と滑らかな手触りが戻ります。

国内外の有名ブランドアパレルの縫製を手がける職人が1枚ずつ手作業で仕上げたキルティングケースは、強度が高く熱にも強い国産帆布を使用。天然素材の心地よさを引き立てるキルトステッチと天然革を採用しています。

生地全体に防汚加工を施すことで汚れも落ちやすく、使い込むほど味の出る風合いが出るのも特徴のひとつです。

持ち運び時にメスティンに傷が付くのを防ぐだけでなく、現地でも活躍します！底の生地に断熱効果の高いウレタンが入っているので、メスティンで炊飯後の蒸らし、保温にもお使いください。

利用シーン

キャンプだけでなく、登山やベランダご飯、室内での食事にもご利用いただけます。

▲ソロキャンプで贅沢にステーキ重

▲お庭で本格ホルモン焼き

▲固形燃料を使ってベランダで

▲お子さん専用焚き火台としてちょうどいいサイズ（火育）

リターン一覧

開発ストーリー

最後までお読みいただきありがとうございます。今回「至高のソロステーキセット」をプロデュースしました、ユーナムプレートの増田悠二と申します。（写真中央）

私は創業60年、年間1万トンの鉄板を切断加工する鉄専門の材料屋の3代目です。普段は建材の加工がメインですが、日々鉄と向き合う中で「もっと多くの方に“鉄”で喜んでもらえないか」と2020年にアウトドア鉄板のオーダーメイドブランド「ユーナムプレート」を立ち上げました。

▲試作品。様々な厚みを研究

全てのキャンパーに自分のスタイルにあった鉄板を使ってもらうことをミッションに掲げ、ブランドを立ち上げ3年目となりました。お客様にヒアリングしていく中で感じたのは、鉄板に限らず既製品のキャンプ道具に満足されていない方の多さです。その中でも印象に残っているのが「一生モノのキャンプ道具がほしいけど、質の良いものって大きかったり使いにくかったりするんだよね」のお声でした。

福井は伝統工芸、繊維産業など古くからの製造業に加え、鯖江に代表される眼鏡フレーム（国産品国内シェア90%以上）、さらには航空宇宙産業などものづくりが盛んな街です。

そこで、地元福井のものづくりの力を合わせれば、より価値のあるプロダクトをお届けできるのではと思い、それぞれの分野の第一線で活躍する職人仲間たちに熱い（熱苦しいのほうが正しいかもしれません…笑）想いを伝え、共感してくれた4人の仲間とプロジェクトチームを結成しました。

メンバー全員がアウトドア好きなため、毎回打合せは白熱。今回のプロダクトには、皆さんと私たちの「あったらいいな」と「職人の技術」を詰め込みました。

素材からこだわり、美（見た目の美しさ）と用（使いやすさ）の両立を追求したキャンプギアです。

手に取っていただいた皆さまに喜んでもらえるよう、チーム一同心を込めてお作りします。そして、多くの方に福井のものづくりを知ってもらえたら嬉しいです。

応援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

制作メンバー

unumPlate代表・プロダクトマネージャー
増田悠二/北鋼シャーリング株式会社

年間1万トンの鉄板を切断加工する老舗シャーリング屋３代目。大学卒業後に美術系出版社にてプロダクトデザインをかじり、28歳で家業へ。現場で鍛えた鉄の知識と経験、そしてものづくりのネットワークをフル活用し、鉄板専門ブランド「ユーナムプレート」立ち上げ。見た目の美しさと実用性の両立を追求し、現在では鉄板にとどまらず、ものづくり職人仲間とAll crafted in Fukuiのキャンプギアをプロデュースしている。

切削加工（鉄板）
吉中健朗/ 吉中プロテック株式会社

創業44年。福井のものづくりを支える金属加工のプロフェッショナル。1000分の5mm公差の高精度加工を得意とし、高い技術と柔軟性から県外からのオファーも多数。本人の誠実な人柄から、顧客からの信頼も厚い。

チタン加工（焚き火台）
田辺大/株式会社TANABE

地場産業の眼鏡フレーム製造を高い技術と提案力で支える縁の下の力持ち。特にチタンの加工技術には定評があり、レーザー切断とは思えない高精度かつ微細な加工で顧客にさまざまな価値を提案する。

木工加工（カッティングボード）
山口祐弘/ファニチャーホリック

福井が誇る伝統的工芸品のひとつ「越前箪笥（たんす）」の希少な技術を受け継ぎ、オーダーメイド家具の制作も手がける気鋭の家具職人。使い手の5年後、10年後を想い描き、日々を豊かにする家具作りを信条としている。

縫製（キルティングケース）
織田研吾/株式会社ラコーム

創業時は欧米向け輸出商品やワークウエア等、その時代のニーズに応えながら、近年は国内外の有名コレクションブランドの製品も手がける老舗縫製会社代表。生産工程の機械化が進む中ミシンひとつのものづくりという原点に立ち返り、顧客の想いを縫い方で表現し形にしていく。

・株式会社山内スプリング製作所（リフター）
・株式会社毛利機械製作所（表面処理）
・プレーティングシミズ株式会社（表面処理）

FAQ

Q.商品はいつ頃届く予定ですか？

A.9月半ばより制作を開始し、完成したものから順次発送予定です。1２月中に全てのリターンの発送の完了を予定しています。

Q.鉄板は他の焚き火台でも使用できますか？

A.鉄板はラージメスティンに収納できるコンパクトな設計で、セットの焚き火台にぴったりにデザインされていますが、もちろんお使いの焚き火台やグリル、さらにはIHなど熱源を選ばずご使用いただけます。

Q鉄板のお手入れ方法をおしえてください

ご使用後は付属のスクレーパーやたわし等で焦げカスを落とし、水で洗い流したのち、火にかけて水気を飛ばすかキッチンペーパーで完全に拭き取ってください。スジミゾタイプのお手入れは歯ブラシがおすすめです。長期間使用しない場合は、表面に薄く食用油を塗り、新聞紙などに包んで保管することをお勧めします。

Q.トランギア社以外のラージメスティンにも収納できますか？

A.本プロジェクトはトランギア社のラージメスティン「20.7×13.5cmサイズ」に合わせてデザインしています。他メーカーのラージメスティンには合わない場合がほとんどです。購入前にご自身でお手持ちのメスティンのサイズをご確認ください。

仕様

①アイアンプレート（鉄板）

サイズ：t9mm×197mm×125mm

重量：（左）スジミゾ 1.33kg、（右）ウチミゾ 1.15kg

材質：スチール（SS400）

②多機能リフター

サイズ：180mm

重量：51g

材質：ステンレス（SUS304）

③焚き火台

サイズ（組立時）：W197mm×D197mm×H 125mm

（収納時）：7.5mm×197mm×125mm

重量：500g

材質：チタン（TP340）

④カッティングボード

サイズ：10mm×197mm×125mm

重量：187g

材質：天然木（アカシア）

⑤キルティングケース

サイズ：220mm×300mm（取っ手含まず）

重量：114g

材質：帆布、ウレタン、レザー