机の上のごちゃつき＆かっこ悪さを解決！

「KUMIKAE BASE（クミカエ・ベース）」は、仕事机の上をすっきりと整える、機能的で美しい木製ツールです。

いつもの机の上に置くだけで、散らかりがちな仕事用具が使いやすい位置にスッと収まるとともに、無垢材の質感が大人の書斎のような上質な雰囲気を醸し出します。
 

仕事机の上は何かとごちゃごちゃしがち。ペンや付箋、マウス、マウスパッド、クリップ、スマホ、いただいた名刺…多様な小物が散乱します。

気を使ってトレイやBOXなど買ってみるものの、全体として統一感がなかったり、今ひとつグッとくるデザインの物がなかったり、質感が安っぽかったり。結局は納得のいくデスクトップにならず、フラストレーションが増す場合も。

そんなデスクトップの煩雑さを一掃すべく、家具職人である山口 祐弘（ファニチャーホリック）が、プロジェクトサポートを行うクリエイティブユニット「&U（アンドユー）」と共に「KUMIKAE BASE」を企画しました。&Uプランナーの福嶋目線で、プロジェクトをご紹介いたします。

人は空間や環境から、心理的にも情報処理的にも大きく影響を受けると言われています。ごちゃごちゃした机のせいでエネルギーを浪費していてはもったいない！

「すっきりスマートなデスクトップから、より明晰でクオリティの高い成果が生まれる」

このプロダクトは、それを実現しようとするものです。

KUMIKAE BASEは、１辺20cmの正方形を基本とした数種類の機能別モジュールを、選択して組み合わせることができます。

例えば、

●   ヌメ革が張られたモジュール→ マウスパッドとして利き手の位置に。

●   ホワイトボードが埋め込まれたモジュール→ メモを取りやすい位置に。

●   トレイのモジュール→ 付箋やクリップ、ペンなどをスタンバイ。

●   人工芝のモジュール→ 名刺をサクッと挿したり、フィギュアを並べたりして心のオアシスに。（仕事中の視界に10〜15％ほどのグリーンがあることで能率が上がるという報告もあります）

これらが統一感のある木枠で滑らかにつながることで、見た目にも一気にすっきり感が出てきます！

さらにデスクトップの印象を大きく変えるのが、天板を広く覆うデスクマットのモジュール。これを１枚置くだけで、一気に大人の洗練が漂います。

人が最も落ち着く色と言われるベージュ〜茶色の木目は、PCやスマホなどのデジタルギアの硬質さをほどよく中和。

作業時に肌に触れる無垢材のやさしい感触は、シビアな仕事で渇きがちな感受性に、無意識レベルで潤いを与えてくれそうです。

KUMIKAE BASEは、福井県の2人のつくり手の出会いから始まりました。

1人は脇聡（わきさとし）。国産眼鏡フレームのシェア96％（※）を占める福井県の中でも眼鏡メーカーが集積する鯖江市で、長年に渡り眼鏡のデザインを手掛けてきたプロダクトデザイナーです。

※平成28年度 福井県工業統計調査

もう1人は山口祐弘（やまぐちゆうこう）。福井県の伝統工芸品である越前箪笥（えちぜんだんす）の希少な技術を受け継ぐ、木工家具職人です。

この2人の経験・感性・技に裏打ちされたKUMIKAE BASE。その裏側を解き明かします！

脇：「眼鏡はコンマ１mmの差異が、装着する人のキャラクターや印象を決定づけてしまう特殊なプロダクト。視力矯正という機能性だけでなく、肌に触れた時の快適性やファッション性、時にはその人の性格を語る表現力さえ持ちます。それらを全て設計に盛り込んで行くんです」

雑な感性では全然通用しなさそうですね。そんな脇がKUMIKAE BASEをつくった動機とは？

脇：「今回は誰より自分の事務所のデスクトップをなんとかしたくて（笑）机の上には物を置かないようにしているんですが、それでも置かざるを得ない物をすっきりさせたい。パズルみたいに組み替え可能なモジュールで必要な機能を満たしつつ、形状や凸凹などの差異をなくして統一感のある一つの面で仕上げたいと思いました」

脇：「こだわったのは、シンプルだけど、ロングライフで上質なものにすること。

実はそれが最も難しいんです。

木枠の幅が数ミリ太いか細いかでも、受ける印象が野暮ったくなったり、弱々しい感じになったりします。トレイもただの縁のあるハコじゃつまらない。傾斜の角度を、サンプルを何度もつくってもらって検討しました。モジュールの角のR（曲線）も、触れた時に鋭く刺さらず、かつ締まった印象になる角度を吟味しています。

こういうことって、物を手にしたエンドユーザーの方は何となくしか感じないものなんですが、つくっている方は分かってやらないといけない」

眼鏡デザイナーとして培った細部への審美眼が余すところなく生かされています！

江戸時代から数百年に渡って福井県に受け継がれている伝統工芸品「越前箪笥」は、指物師と呼ばれる職人の高い技術を要します。

指物とは「物差しで測ってピッタリとつくる」ことから由来し、釘や接着剤を使わず木と木を組み合わせて組み立てられる小箱や箪笥などのこと。越前箪笥はそこに独特の鉄の金具が取り付けられた重厚さが特徴で、昔は商家の金庫としても使われていました。

越前箪笥の造りの精巧さは、一つの引き出しを閉めると、あまりの気密性の高さに逃げ場を失った空気が他の引き出し（空の場合）を押し出してしまうほど。

その高度な木工技術を持つのが、山口です。

山口：「良い技術も、人の役に立って初めて価値が出るものです。今回は家具というより小物に近い製品。家具ならたいてい触る部分は決まっていますが、小物は受け取った人がわりとくまなく手で触れてしまうんです。だから手を抜く部分が全くない（笑）とにかく丁寧につくろうという思いで取り組みました。

例えばこの縁の部分は、木目調のテープを表面に貼る、という処理もできるんですが、やはり質感をそこで削ぎたくないので3mmの厚さの無垢材のツキ板を、角に曲線をつけて接着しています。こうした手間をかけてでも、気に入って愛用していただけるように良い物に仕上げたい」

山口：「モジュール同士をセットし、しかも組み替え可能にするために、裏側をアレイ型のジョイントパーツでつないでいます。これも伝統的な技法で、昔は額縁の角をつなぎ合わせるためによく使われていました」

モジュール同士をガタつくことなく滑らかに一体化させるには、各モジュールの形状や厚みに狂いがないことに加え、ジョイント部分の精度も要求されます。少しでもくぼみの形状が位置が違えば、フィットしないのです。

やはりこのKUMIKAE BASEのシームレスな一体感は、越前箪笥職人の腕があるからこそ実現できるんですね！
 

では、改めて製品のラインナップと価格を紹介します！

各モジュールはスクエアタイプをお好きなものだけ単体で購入することが可能です。

様々な大きさを組みかえて使える「KUMIKAE BASE」。

最小単位 20cm×20cmで構成されるスクエアモジュールは4種類。

A: ホワイトボード
B: ヌメ革マウスパッド
C: 小物トレイ
D: 芝ボード

元々は、セットでの販売のみを想定して開発をしてきましたが、1月初旬の最終内覧会で「この1枚だけでも欲しい」の声続出にて、Makuake限定で1点づつ特別価格で購入出来るようにいたしました！

無垢材のお色は、2色からお選びいただけます。
1: こげ茶（ブラックウォールナット）

2: ベージュ（オーク）

デスクトップセット例と価格帯

デスクの大きさや使用しているマシンなどに合わせて、どんなセットアップができるのか、価格帯とともに見てみましょう。

KUMIKAE BASE 【Sセット】
一般販売時予定価格　21,600円（税込）

スクエアモジュールは4種類からお好きな2タイプをお選びいただけます。
メインエリアとなる 40cm×60cm の木製ボードは、ノートパソコンの利用にピッタリ。
全体で、奥行き40cm×横幅80cmのワークスペースが出現します。

KUMIKAE BASE 【Mセット】
一般販売時予定価格　37,800円（税込）

スクエアモジュールは4種類からお好きな3タイプお選びいただけます。
メインエリアとなる 40cm×60cm の無垢木製ボードに加え、Mセットはディスプレイを置く想定にもたえる、20cm×60cmの無垢木製ボードもセットに。
全体で、奥行き60cm×横幅80cmのワークスペースが出現します。

KUMIKAE BASE 【Lセット】

一般販売時予定価格　49,680円（税込）

スクエアモジュール4種類を各1点づつセットに。
Mセットよりも広々使えるメインエリア 40cm×80cm の無垢木製ボードに加え、ディスプレイを置くスペースとして 20cm×60cmの無垢木製ボードもセットになり、余裕たっぷり。
全体で、奥行き60cm×横幅100cmのワークスペースが出現します。

【FAQ〜よくある質問〜】
Q１）日常のお手入れはどのようにすればいいですか？
A.　乾いた布で乾拭きしてください。汚れが気になる場合は、固く絞った布で拭き取って下さい。

Q２）商品はいつ届きますか？
A.　2019年5月ごろの発送を予定しております。詳細はプロジェクト活動報告よりご支援いただいた方々へご連絡差し上げます。

Q３）保証はありますか？
A.　お手元に届いた商品に到着時点で不備があった場合、リターン発送日から30日間は　交換対応をいたします。使用開始後にできた汚れや破損は対象外となります。プロジェクトページの「実行者へ問合わせ」よりご連絡ください。

Q4）ジョイントパーツを失くしてしまいました。
A.ジョイントパーツ単体での御購入が可能です。プロジェクトページの「実行者へ問合わせ」よりご連絡ください。

Q5）オーダーメイドはできますか？
A.現在対応しておりません。

Q6）修理はしていただけますか？
A.商品の状態により修理の可否を判断させて頂きます。
プロジェクトページの「実行者へ問合わせ」よりご連絡ください。

注意事項
・想定外の使用により過度な力がかかると破損する場合があります。

・直射日光が長時間当たる場所、暖房器具の近くなどの極端な高温・乾燥・湿気の多い場所でのご使用は、ヒビ割れ、反り等の原因になりますのでご注意下さい。

・水に濡れた場合はすみやかに拭き取って下さい。

▼プロジェクト実行者
山口 祐弘（ファニチャーホリック）
1975年、福井県越前市生まれ。近畿大学生物理工学部機械制御工学科を卒業後、香川県高松市の建設機械メーカーに入社し設計開発を担当。2005年、長野県立上松技術専門校に入学して木工を学んだ後、香川県高松市の特注家具メーカーに入社し家具職人として従事。
10年、故郷の越前市に戻り、越前指物工芸で修行し伝統技法を習得。12年、Furnitureholic（ファニチャーホリック）設立。

▼プロジェクトサポート
&U（アンドユー）
2018年結成。
本プロダクトのデザインを担当した脇聡（プロダクトデザイナー）を含め、福井県在住のアートディレクター 高山友樹、プランナー福嶋祐子、フォトグラファー前田 龍央の４人で構成されるクリエイティブユニット。