和栗専門店の元祖『和栗や』が2018年に代々木八幡に展開した『Mont Blanc STYLE』は、お客様の目の前でモンブランを絞る先駆け、元祖専門店として数々のメディアの注目を集めました。その人気は国内には留まらず、海外からも多くのお客様が訪れ、食べるのがもっとも難しいモンブランと言われたことも。2019年以降、同店をオマージュした店舗が全国に続々とオープンし、絞り立てモンブランブームはここからスタートしました。

コロナ禍においても行列はエスカレート、それまで支えてくださっていたお客様が来店困難となり、早朝からご近所へ迷惑をかけることも。このままでは通常営業が困難と判断し、2021年1月完全会員制のモンブラン専門店へと移行することを決断しました。

初期有料会員1500名は直ぐに定員となり現在も多くの方々が会員登録を希望し待機している状態です。（１～2年待機いただいたお客様を徐々にご案内し、現在の会員数は約2500名となっています）

オーナー竿代信也が日本一の栗の郷、笠間の栗・いわまの栗に出会ったのが今から15年前。当時はまだ知名度が低かった笠間の栗を『名実共に日本一の栗の郷へ』という目標を掲げ、2010年に地元の有志と立ち上げたのが『和栗や』です。2011年、東日本大震災の影響を鑑み、東京谷中に日本で初めて和栗だけを通年扱う専門店をオープン。注文を受けてから作る、持ち帰りができない作りたて・絞り立てモンブランの元祖として、秋には4,5時間待ちという人気店に。

栗の郷・笠間にてオーナー竿代が自ら栗の栽培に取り組みはじめたのが2016年。農家の高齢化、担い手問題、耕作放棄地の問題、自然環境の維持問題、様々な課題と向き合いながら、現在は約17,000坪にまで拡大。最終商品を自ら提供する職人としての矜持から、畑には農薬や肥料類など一切余計な物を持ち込まず、自然環境と自然循環を生かす特別な栽培方法、リジェネラティブな農業に取り組んでいます。

茨城県の日本三大稲荷と称される『笠間稲荷神社』の門前に位置する酒蔵・笹目宗兵衛商店内の“蔵”に『和栗や〜古〜inishie』を2024年秋にオープンする準備を進めています。

笠間藩主牧野家に由来するこの“蔵”は江戸時代から続く由緒ある貴重な建造物。江戸時代に建造された梁・壁・床がそのまま残る二階部分を、代々木八幡の完全会員制のモンブラン専門店『Mont Blanc STYLE』の分店とさせていただく予定です。

自社農園及び周辺地域の限定した農家さんだけが栽培した希少栗品種『人丸』を使用した特別コースのご紹介です。『人丸』は全国的にも生産量が少なく、ほぼ一般流通をしていない幻の栗とも言われています。

オーナー竿代信也が惚れ込んだこの『人丸』は、見た目の艶、美しさはもちろん、肉質のきめ細やかさ、鮮やかな黄色、芳醇な香りは他の品種とは一線を画します。その『人丸』だけを使用したプレミアムモンブランHITOMALUは和栗やだけのスペシャリティーです。

もう一つのスペシャリティーは、採れたての『人丸』を氷温帯で約１ヶ月熟成し、自然の甘さを引き出した『熟成人丸の栗おこわ』。創業以来、秋の看板商品である熟成栗を使用した栗おこわは、大変手間がかかるために今でも市販されていることはほぼありません。

＜コース紹介／イメージ＞

・プレミアムモンブラン『HITOMALUー人丸ー』&オリジナル厳選茎ほうじ茶

・熟成『HITOMALUー人丸ー』の栗おこわ

・栗みつ寒天と自家製モンブランアイス（orモンブランシェイク）

・栗とバターのmariage

・プレミアム『HITOMALUー人丸ー』栗そぼろと釜揚げ白玉

・栗みつ醤油と釜揚げ白玉

＜出自＞

企画／デザイン会社に約20年勤務、元クリエーター。大手航空会社系の会員向け高級カタログ、機内誌、ショッピングサイト等のプロデューサー兼クリエイティブディレクターを約15年間担う。高級食品カタログ立ち上げにも携わり、国内はもとより、世界各国のこだわりの食材、希少なグルメを取り扱う。料理人、職人、生産者、仕事やプライベートを通し、多くの方々とのご縁をいただいたなか、栗道の師匠でもあり日本を代表する「栗の匠・小田喜保彦氏」と出会い、栗の世界への転身を決意。

商品開発、メニュー（レシピ）開発、お菓子作りは全て独学※。「食こそクリエイティブの原点」と本人曰く。既成概念が無いことを逆に利点とし、常識にとらわれず世の中に無い物を創造するのが信条。広く浅い知識ではなく、一つ一つの素材をとことん探求。生産者の方々とは表面的な付き合いではなく、本物の信頼関係を築く、この姿勢はクリエータ時代に鍛えられ、培われた。

※和栗やの製造・調理の現場スタッフは皆、パティシエ、製菓の経験者です。

洋菓子や和菓子といった既成のジャンル、原価や効率にはとらわれず、創り出す物は全て栗本来の美味しさをストレートに表現した独創の世界。カウンタースタイルのモンブランという発想もここから生まれた。

＜信条＞

「私達の体はそのほとんどが口から摂取される飲食物で形成されている。だからこそ作り手に都合の良い添加物や出所の不確かな素材は使用しない、自身が大切に思う人に安心して食べて欲しいと思える商品だけをお客様にも提供する」これが常に根底にある考え方。

世の中には美味しい物が溢れている。ただ、一口目の味は作り出せても、後味を作り出すことは困難である。素材本来の味がもっとも生きるのが後味であり、インパクトのある味より、「もう一口食べたくなる優しい味」を目指している。

素材が育まれる環境、背景、歴史、時間などもお客様と共有するため、畑見学のツアーや収穫体験なども実施。ただ「美味しい」という世界からその一歩先の世界へ進むことで、食の世界を変えていきたい。

★誰よりも栗を食し、誰よりも栗と関わる時間が多い実行者からのメッセージ

本当に美味しい栗と出会って15年、365日栗に携わり、栗にまみれる生活をスタートし14年が過ぎました。栗の世界はまだまだ奥深く、先人達の様々な知識を受け継ぎながら、一生をかけて栗と向き合い、「未来に和栗の文化を残していく」それが自らの使命だと考えています。

＜店舗詳細＞

店名：和栗やー古ーinishie　 二階部分 Mont Blanc STYLE分店（完全予約制）

住所：茨城県笠間市笠間1339　笹目宗兵衛商店内

アクセス：こちらのページ参照（外部リンク）

営業時間：12:00から　15:00から（２回転／１日）

営業日：不定期

※今回リターンの『オープン記念特別コース』はオーナー竿代信也が自らお店に立つ日程のみ営業をさせていただきます。従いまして、営業日は不定期となりますのでご了承ください。